檀黎斗は主催者の一部を招集。
PCを起動すると慣れた手つきで動画配信サイトを開く。
PCを起動すると慣れた手つきで動画配信サイトを開く。
『——田所浩二!田所浩二!お前やりますねスギィ!』
意味不明な怪文書のような曲が、部屋に流れる。
「……なんだ、これは」
頭の後ろに手を当てながら踊ってるジュッセンパイヤーにうんこを見るような侮蔑した視線を向けながら、覇王十代が呆れる。
あまりにも馬鹿馬鹿しい動画だ。こんなものを見せられるより主催戦に向けてデッキの確認とかした方がいいってはっきりわかんだね。
あまりにも馬鹿馬鹿しい動画だ。こんなものを見せられるより主催戦に向けてデッキの確認とかした方がいいってはっきりわかんだね。
「見ての通り田所浩二——我らがアイドル、野獣先輩だ」
「えっ、なんだそれは(困惑)私は彼のファンになった覚えはないのだが……」
勝手に偶像(アイドル)に仕立て上げられている野獣先輩に茅場も困惑を隠せない。
申し訳ないが偶像崇拝はNG。
申し訳ないが偶像崇拝はNG。
「あっはは、面白いですねぇ♤やはりあなたは自称神のバカでしたか♢」
「違う!私は、神だァ!あの偉大なる神——GOと並ぶ存在。それがこの檀黎斗だ!」
「……黎斗くん。キミはホモガキなのか?……いい歳をした大人にホモ“ガキ”というのもおかしいが……」
「淫夢が好きじゃなければ淫夢ファミリーを参加させるわけないだろう。それに異世界オルガも好きだ」
「……そんな理由で彼らを殺し合いに巻き込んだのか。私が言えたことでもないが、狂っているな。そんなくだらない理由で名前を剥奪された肉体派おじゃる丸を見て、なんとも思わないのか?」
「ホモなんて私のオモチャでいいんだ、上等だろう」
「……」
あまりにもド直球の愚弄に茅場は言葉も出なかった。
淫夢ファミリーがこんなしょうもない理由で巻き込まれたのだと知り、同情する。きっとミームのチノやマサツグ様もそんな感じなのだろう。
檀黎斗は彼らを命とすら見ていないかもしれない。肉体派おじゃる丸が本名を奪われて悲しみ、その身が憎しみの炎に支配されようとも。遠野を殺された野獣先輩が、人間の鑑である対主催からマーダーになったことも。檀黎斗にとっては、どうでもいいのだろう。
淫夢ファミリーがこんなしょうもない理由で巻き込まれたのだと知り、同情する。きっとミームのチノやマサツグ様もそんな感じなのだろう。
檀黎斗は彼らを命とすら見ていないかもしれない。肉体派おじゃる丸が本名を奪われて悲しみ、その身が憎しみの炎に支配されようとも。遠野を殺された野獣先輩が、人間の鑑である対主催からマーダーになったことも。檀黎斗にとっては、どうでもいいのだろう。
「それにしても、淫夢ファミリーも生き残りはだいぶ減ったな。生で淫夢MADを見てるようで楽しかっただけに、残念だ」
「……最低だな、キミは」
「それはキミもだろう。ソードアートオンラインなんて開いた時点で私とキミは何ら変わらない!」
「そうだな。それは否定出来ない」
檀黎斗の言葉を、茅場は認める。
あの事件で大量の人々が命を落としたのは事実。ゆえに茅場は自分が罪人だというのを理解している。……もっとも、そのおかげでキリトに大切なことを教わったので後悔はしてないが。
あの事件で大量の人々が命を落としたのは事実。ゆえに茅場は自分が罪人だというのを理解している。……もっとも、そのおかげでキリトに大切なことを教わったので後悔はしてないが。
「それで、黎斗くん。キミは私たちを呼び付けて、何がしたかったんだ?」
「大した理由はない。INMU KINGが面白いから教えてやっただけのことだァ」
……檀黎斗のその発言を最後に、呼び出された主催者達はそれぞれの部屋に帰った。
「INMU KINGの良さがわからないとは……彼らもまだまだだな」
そして檀黎斗はPCを操作して動画を編集。
試しに作ったものを再生してみる。
画面に映っているのは、肉体派おじゃる丸だ。
彼を中心に遠野、野獣先輩、ひで、虐待おじさんが囲んでいる。MNRも迷ったが、人数の定員的に断念。
そして——五人が軽快に踊り始めた。
試しに作ったものを再生してみる。
画面に映っているのは、肉体派おじゃる丸だ。
彼を中心に遠野、野獣先輩、ひで、虐待おじさんが囲んでいる。MNRも迷ったが、人数の定員的に断念。
そして——五人が軽快に踊り始めた。
『肉体派おじゃる丸!肉体派おじゃる丸!お前裏切られスギィ!』
曲が流れる。
肉体派おじゃる丸は此度のデスゲームでコッコロやメグと手を組み、見事に裏切られた。
挙げ句の果てに二人は何か仲良く百合ってる。肉体派おじゃる丸からしたら屈辱以外のなんでもないだろう。
そんな肉体派おじゃる丸には“裏切られスギィ!”というフレーズが相応しい。
肉体派おじゃる丸は此度のデスゲームでコッコロやメグと手を組み、見事に裏切られた。
挙げ句の果てに二人は何か仲良く百合ってる。肉体派おじゃる丸からしたら屈辱以外のなんでもないだろう。
そんな肉体派おじゃる丸には“裏切られスギィ!”というフレーズが相応しい。
ちなみに主役を野獣先輩じゃなくて肉体派おじゃる丸にしたのは、最後まで生き抜いてる彼こそ淫夢の王だからである。
野獣先輩は本人の動向や参加者からのヘイト的に死臭がするし、あと野獣先輩を主役にしても本家のINMU KINGと変わらないので檀黎斗的にあまり気が進まなかった。
肉体派おじゃる丸に、クリエイターとしての本能が刺激されたのだ。
野獣先輩は本人の動向や参加者からのヘイト的に死臭がするし、あと野獣先輩を主役にしても本家のINMU KINGと変わらないので檀黎斗的にあまり気が進まなかった。
肉体派おじゃる丸に、クリエイターとしての本能が刺激されたのだ。
「無事に完成したな。この動画は次の放送まで肉体派おじゃる丸が生きていたら、放送で流してやろう」
肉体派おじゃる丸はINMU KINGの刑に処されるのか。
はたまた、その前に死亡するのか。
その答えは神のみぞ知る。
はたまた、その前に死亡するのか。
その答えは神のみぞ知る。