顔立ちが整った空手着の坊主頭と、同じく整った容姿の男は激闘を繰り広げていた。
激闘――そう言えば聞こえは良いがその内容は一方的なものだ。坊主頭が一方的に相手を追い詰め、容姿が整った男へ次々と拳を浴びせていく。数分もしないうちに男の容姿は見るも痛々しいものになり、元がイケメンなだけにそのギャップがまた痛ましさを感じさせる。
激闘――そう言えば聞こえは良いがその内容は一方的なものだ。坊主頭が一方的に相手を追い詰め、容姿が整った男へ次々と拳を浴びせていく。数分もしないうちに男の容姿は見るも痛々しいものになり、元がイケメンなだけにそのギャップがまた痛ましさを感じさせる。
――もうこれ以上はやめてくれよ……。
坊主頭の圧倒的な強さに心をへし折られた男は彼の一撃で豪快に倒れ、起き上がろうとしない。こんな化け物と戦いたくないし、これ以上は傷付きたくないから。こんな事をされるくらいならホモにレイプでもされた方がまだマシだ。
坊主頭は倒れ伏した男を一瞥する。――彼が生きていることは明らかだ。坊主頭は男のヘタクソな演技を見抜いている――が、わざわざ命を奪う必要もない。覚悟の果てに戦死を選ぶのならともかく、そうでもない相手を殺す必要性を感じない。負けを認めた者に追い打ちを掛ける気もない。
何故ならこれは正々堂々とした決闘だ。ルールブックには最後の一人という文字が記されていたし、決闘の趣旨は理解している。だが坊主頭がそれに従う義理はない。
決闘の場を用意してくれたこと自体はハ・デスに感謝している。彼は様々な世界から決闘者を呼び寄せたと語っていたが、それが本当ならきっとイップ・マンのような猛者が数多く参加しているに違いない。
坊主頭――三浦はこの会場を闘技場と定め、存分に楽しむつもりだ。無論、武器を使う気はない。己が拳で空手という武術の強さを知らしめる。
そしていつかハ・デスとも戦いたい。冥界の魔王と自らの拳――どちらが勝つのか。だがそれにはまだ自分が未熟であることも知っている。以前の三浦ならそんなこと思いもしなかっただろうが、イップ・マンに負けたことで自分の限界を知った。今の自分ではハ・デスに勝てない。そのためにここで多種多様な格闘家――ハ・デスの言葉を借りるなら決闘者と正々堂々戦い、強くなる。そしていずれイップ・マンよりも強くなり――イップ・マンやハ・デスと戦いたい。
坊主頭――三浦はこの会場を闘技場と定め、存分に楽しむつもりだ。無論、武器を使う気はない。己が拳で空手という武術の強さを知らしめる。
そしていつかハ・デスとも戦いたい。冥界の魔王と自らの拳――どちらが勝つのか。だがそれにはまだ自分が未熟であることも知っている。以前の三浦ならそんなこと思いもしなかっただろうが、イップ・マンに負けたことで自分の限界を知った。今の自分ではハ・デスに勝てない。そのためにここで多種多様な格闘家――ハ・デスの言葉を借りるなら決闘者と正々堂々戦い、強くなる。そしていずれイップ・マンよりも強くなり――イップ・マンやハ・デスと戦いたい。
――今の三浦にとってイップ・マンは一つの目標みたいなものでもあった。
このデュエルが始まってから、一番最初に見つけた男に決闘を持ち掛けた。容姿こそ整っているが、とても格闘家とは思えない体つき。それでも何かしらの力を秘めている可能性はある。――イップ・マンのように。
断られたらそこで引くつもりであったが、男はそれを受け入れた。決闘してすぐにわかったことだが、男は空手を学んでいるらしい。同じ空手を使う者として、敬意を払って戦う。だがやはりというか――三浦と男ではあまりにも強さに差がありすぎた。肉体も技術も――そして精神も。なにもかもが三浦の圧勝だ。
このデュエルが始まってから、一番最初に見つけた男に決闘を持ち掛けた。容姿こそ整っているが、とても格闘家とは思えない体つき。それでも何かしらの力を秘めている可能性はある。――イップ・マンのように。
断られたらそこで引くつもりであったが、男はそれを受け入れた。決闘してすぐにわかったことだが、男は空手を学んでいるらしい。同じ空手を使う者として、敬意を払って戦う。だがやはりというか――三浦と男ではあまりにも強さに差がありすぎた。肉体も技術も――そして精神も。なにもかもが三浦の圧勝だ。
それを身をもって実感したから男は戦意を喪失した。他人に決闘を持ち掛けるような参加者は危険人物だと思ったから部活で学んでいる空手で挑んだが、まるで通じていない。
空手着の男の坊主頭や雰囲気が尊敬する大先輩と少し似ていて。だから自分の手で止めたかったがそう上手くもいかない。
空手着の男の坊主頭や雰囲気が尊敬する大先輩と少し似ていて。だから自分の手で止めたかったがそう上手くもいかない。
倒れ伏した男――KMRは心をへし折られ、自分の無力さを嘆いた。こうして負けを認めているのも、あまつさえ死にたくないがゆえに死んだフリなんてしているのも――悔しい。あまりにも情けない。それでもやっぱり命を投げ捨てたくないから、我が身かわいさに保身に走ってしまう。
「もう決闘が始まっちまってたのか……!」
そこへ一人の男がやってきた。リーゼント頭の癖に服装はまともという、なんともアンバランスな男だった。
リーゼント頭の男の声を聞き、三浦が彼らを見据える。自分が探すまでもなくやってきた新たな敵に三浦は心躍らせた。
リーゼント頭の男の声を聞き、三浦が彼らを見据える。自分が探すまでもなくやってきた新たな敵に三浦は心躍らせた。
「――変身!宇宙キター!」
リーゼントがベルトをつけると、宇宙服のような白いスーツが彼の身を包んだ。――三浦はそれが彼の正装。空手着のようなものだと判断し、その変化を冷静に受け止めると構えた。
「俺は仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうぜ!!」
「私は三浦だ。――正々堂々、決闘させてもらうぞ」
「私は三浦だ。――正々堂々、決闘させてもらうぞ」
仮面ライダーフォーゼと名乗ってきた相手に敬意を払い、三浦もまた名乗る。彼の性格を一言で表すなら武人だ。名乗ってきた相手に自分も名乗り返すことは当然。それが武道の作法というものだ。
フォーゼと三浦の拳が交差し、戦いが始まる。
フォーゼと三浦の拳が交差し、戦いが始まる。
――――MUR!?
予想外の名前を聞いて、KMRは驚いた。MUR――それは彼の尊敬する大先輩と同じ名前だ。坊主頭や見た目の雰囲気や空手。様々な共通点があるが、まさか名前まで同じだとは思わなかった。
(ハ・デスはこの世には無数の世界があるって言ってたな……)
無数の世界。あまりにも突拍子もない言葉であまり考えていなかったが、ハ・デスは確かにそう口にしていた。いきなりそんなことを言われても意味不明だったが――一つの可能性が浮かび上がる。
(世の中には並行世界――パラレル・ワールドっていう言葉がある。もしかしてあの空手着の男は、並行世界のMUR先輩なのか……?)
別人と言うには色々と一致している点が多いし、名前まで同じだ。並行世界なんて今までは信じていなかったが、こんな決闘に巻き込まれた上にここまで特徴が一致している人がいると自然と並行世界の存在を受け入れられてしまう。
「――ッ!あんた、中々強いな!」
三浦と弦太朗の戦闘は意外にも互角だった。スペック的には仮面ライダーである弦太朗が上のはずだし、戦闘経験だって負けていないはずだ。彼はこれまでゾディアーツと戦い、時には世界の危機に立ち向かったのだから。
それでも三浦が互角に渡り合えている大きな要因は技術だ。イップ・マンにこそ敗れたが、彼の圧倒的な空手の技術は相手が仮面ライダーであれど通用するレベルに至っている。
最初は互角に戦いを繰り広げていた弦太朗も三浦の空手を叩き込まれ、徐々に追い詰められていく。――これが親友の朔田流星ならば話は違っただろう。彼もまた武術を極めた者なのだから。しかし多種多様な武器を扱ったり、フォームチェンジするためのスイッチを奪われた今の弦太朗ではこれが限界だ。
それでも三浦が互角に渡り合えている大きな要因は技術だ。イップ・マンにこそ敗れたが、彼の圧倒的な空手の技術は相手が仮面ライダーであれど通用するレベルに至っている。
最初は互角に戦いを繰り広げていた弦太朗も三浦の空手を叩き込まれ、徐々に追い詰められていく。――これが親友の朔田流星ならば話は違っただろう。彼もまた武術を極めた者なのだから。しかし多種多様な武器を扱ったり、フォームチェンジするためのスイッチを奪われた今の弦太朗ではこれが限界だ。
(――このままでは仮面ライダーフォーゼが負ける。並行世界のMUR先輩に殺される……!)
三浦の強さを身をもって思い知ったKMRは如月弦太朗の敗北を予感してしまう。このままでは並行世界の大先輩が人殺しになる――そう考えた時には自然と身体が動いていた。
「よぉ、空手の兄ちゃん。――もう終わりか?」
満身創痍の身体を引き摺り、立ち上がると三浦に声を掛ける。そのまま気合いだけでフォーゼと三浦の間に割って入ると、三浦に思いっきり正拳突きを放つ。三浦はそれを難なく回避し、KMRへ拳を叩き込むが――動じない。文字通りKMRの身体がビクともしない。
そしてKMRは拳を構えると――
そしてKMRは拳を構えると――
「聖拳――月ッ!」
己が拳に全てを載せて――なにもかも、ありったけを詰め込んで。今、自分に出来る最大限を叩き込んだ。
聖拳・月。尊敬するMUR大先輩から教わった彼らの空手部独自の技だ。ゆえに空手を極めた三浦すらもこれを回避する術はない。全力の一撃を叩き込まれた三浦は大きく吹っ飛び、気を失った。――それを見届けた後、KMRの視界もモヤが掛かったようにボヤけ始める。
「今の一撃、カッコよかったぜ。俺も負けてられねえな!」
フォーゼの変身を解除した弦太朗がKMRに明るく話し掛ける。KMRの一撃は弦太朗から見ても見事で、カッコいいものだった。だがそれは技の完成度や威力のことじゃない。KMRという男の在り方――倒れても起き上がり、強敵に立ち向かったその精神性こそが何よりもカッコいい。
「俺の名前は如月弦太朗。今日から俺とお前はダチだ!」
「俺はKMR。……弦太朗、さっきあっちの方で襲われてる人がいた。後で俺も追い付くから、先に行ってくれないか?」
「俺はKMR。……弦太朗、さっきあっちの方で襲われてる人がいた。後で俺も追い付くから、先に行ってくれないか?」
息絶えだえになりながらも、KMRは気丈に振る舞う。今の一撃で大先輩を倒し切れたとは思えない。少し経てばまた起き上がるだろう。だからその前に弦太朗だけでも逃したい。――自分が勇気を振り絞れたのは、果敢に立ち向かうフォーゼを見たというのも理由の一つだから。
「でもお前の身体じゃ……」
「俺のことはいいから、先に行ってくれ……!襲われてた人がもう危ないんだ!!」
「俺のことはいいから、先に行ってくれ……!襲われてた人がもう危ないんだ!!」
KMRの気迫を肌と心で感じた弦太朗は少しだけ考え――
「わかった。じゃあその前に――友情の証だ!」
「ありがとう、弦太朗」
「ありがとう、弦太朗」
弦太朗はこれまで色々な友達としたようにKMRとも友情の証をする。これで二人は友達(ダチ)になった。
「じゃあ俺は先に行ってるから、KMRも後で絶対に来てくれ!」
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前だよなぁ?」
尊敬する大先輩がよく言っていた台詞を言い、弦太朗を見送る。――これでようやく、全てをやり切った。
「MUR先輩……。俺、やりましたよ――……」
――そしてずっと立っていたKMRもまたその場に崩れ落ちる。緊張の糸が緩み、遂に限界を迎えたのだ
『おいKMR!お前――ちょっとカッコよかったゾ』
――死ぬ間際に幻視しま先輩は、KMRの健闘を讃えるかのように笑っていた。
【KMR@真夏の夜の淫夢 死亡】
【如月弦太朗@仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)
[装備]:フォーゼドライバー&アストロスイッチ(ロケット、ランチャー、ドリル、レーダー)@仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:KMRやダチと協力してハ・デスを倒す!
1:とりあえずKMRが教えてくれた方向に行って、襲われてる人を助けるぜ!
[備考]
本編終了後から参戦。高校生ではなく教師になっています
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)
[装備]:フォーゼドライバー&アストロスイッチ(ロケット、ランチャー、ドリル、レーダー)@仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:KMRやダチと協力してハ・デスを倒す!
1:とりあえずKMRが教えてくれた方向に行って、襲われてる人を助けるぜ!
[備考]
本編終了後から参戦。高校生ではなく教師になっています
【三浦@イップ・マン 序章】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、気絶
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:決闘の中で強くなり、イップ・マンやハ・デスと戦う
1:積極的に決闘をしたいが、負けを認めた相手の命を奪うつもりはない
2:正々堂々と決闘する。銃などの武器は使わない
[備考]
死亡後から参戦
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、気絶
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:決闘の中で強くなり、イップ・マンやハ・デスと戦う
1:積極的に決闘をしたいが、負けを認めた相手の命を奪うつもりはない
2:正々堂々と決闘する。銃などの武器は使わない
[備考]
死亡後から参戦