あの時から、全てを捨てる覚悟など出来ている。
俺の妹は、世界のために死んでしまった。
世界が妹の死を望んだというのなら。
俺は、妹の為の世界を作ってやろう。
○ ○ ○
吹き荒ぶ冷たい風、夜空の下に広がる白銀の世界。
「はぁ……はぁ……っ!」
たった一人、走る少女がいる。
小さな身体で、目立つピンクの髪を揺らめかせ。
それでも、背後に迫る死の脅威から逃げようと必死に足を動かして。
だが悲しきかな、少女は雪原に足を取られて転んでしまう。
小さな身体で、目立つピンクの髪を揺らめかせ。
それでも、背後に迫る死の脅威から逃げようと必死に足を動かして。
だが悲しきかな、少女は雪原に足を取られて転んでしまう。
「うぅ……。」
呻く少女の背後。
黒紫の髪。貴族のような金の刺繍が施された黒衣装を身に纏い。
倒れ伏す少女に槍を向ける一人の男。
その瞳は薄紫の一筋の光を宿していている。
逆に言えばそれ以外何も灯っていない。
彼にとっての星は今は何処にも居ない。
それを取り返すために彼は殺し合いに乗った。
黒紫の髪。貴族のような金の刺繍が施された黒衣装を身に纏い。
倒れ伏す少女に槍を向ける一人の男。
その瞳は薄紫の一筋の光を宿していている。
逆に言えばそれ以外何も灯っていない。
彼にとっての星は今は何処にも居ない。
それを取り返すために彼は殺し合いに乗った。
「許せなどとは言わん。だが、俺は取り戻さなければならん。」
男はそう告げる。既に過去との決別は済ました。
修羅。ただ一人のみへの愛へと捧げた男の覚悟。
たった一人の、世界のために犠牲となった妹の為に。
修羅。ただ一人のみへの愛へと捧げた男の覚悟。
たった一人の、世界のために犠牲となった妹の為に。
「……アーニャ、しにたく、ない、よ……。」
少女の、アーニャと名乗った年端も行かぬ子供の切なる呟きが男の耳に入る。
少女に逃げられる余地はない。
機械仕掛けの吟遊詩人から逃げられるわけがない。
これが現実、どうしようもなく訪れる残酷な真実だ。
少女に逃げられる余地はない。
機械仕掛けの吟遊詩人から逃げられるわけがない。
これが現実、どうしようもなく訪れる残酷な真実だ。
「(ちち……はは……ボンド……)」
少女の脳裏によぎる、家族の姿。
少女だけが知っている、偽りの両親の裏の顔。
それでも家族であろうと、家族であることを選んでくれた諜報員(ちち)と殺し屋(はは)。そして、新しい家族(ボンド)。
それが少女にとっての心残り。自分が居なくなってしまったことで引き起こる結末が、何をもたらすか、それを理解した上で、そんな結末なんてまっぴら御免だと、死にたくなかった。
少女だけが知っている、偽りの両親の裏の顔。
それでも家族であろうと、家族であることを選んでくれた諜報員(ちち)と殺し屋(はは)。そして、新しい家族(ボンド)。
それが少女にとっての心残り。自分が居なくなってしまったことで引き起こる結末が、何をもたらすか、それを理解した上で、そんな結末なんてまっぴら御免だと、死にたくなかった。
「……だから、死ね。」
無情にも、振り下ろされる槍。
少女の言葉に何を思ったのか、その紫光を張り付かせた瞳には何も映らず。
淡々と、黙々と、何の感傷が無いようにも見える。
本当に何も感じていないのか。
少女の言葉に何を思ったのか、その紫光を張り付かせた瞳には何も映らず。
淡々と、黙々と、何の感傷が無いようにも見える。
本当に何も感じていないのか。
少女だけは、男の本心がわかっていた。
アーニャという少女は超能力者で、人の心が読める。
だから眼前の男、ニンギルスの抱えた悲しみも嘆きも怒りも理解できて。
それを口にする余裕も時間も残っていない。
少女はただ死する運命を座して待つしか無かったはずだった。
アーニャという少女は超能力者で、人の心が読める。
だから眼前の男、ニンギルスの抱えた悲しみも嘆きも怒りも理解できて。
それを口にする余裕も時間も残っていない。
少女はただ死する運命を座して待つしか無かったはずだった。
「ちょぉぉっと、まったぁぁぁぁっ!!!」
吹き抜ける大風が、アーニャと男の狭間に割り込む。
雪原の白を吹き飛ばし、アーニャを庇うかのように現れたのはまた別の少女。
雪原の白を吹き飛ばし、アーニャを庇うかのように現れたのはまた別の少女。
(なんかへんなのきた!?)
「……誰だ?」
「……誰だ?」
内心が漏れ出したような驚愕の表情を浮かべるアーニャに対し。
男の方は無感情な呟きで乱入者の正体を問う。
雪煙が晴れ、見えた姿は中華風の僧衣の様なものを着飾った、二対の扇子を両手に携える。
男の方は無感情な呟きで乱入者の正体を問う。
雪煙が晴れ、見えた姿は中華風の僧衣の様なものを着飾った、二対の扇子を両手に携える。
「そこのあんた! 誰か知らないけれど、こんな小さな子供を襲うなんて、この私が許さないから!」
「……。」
「……。」
高らかに叫ぶ変わった衣装の少女に、男は冷ややかな目で見つめ、槍を構える。
男にとって、今更殺す人数が増えた程度の事である。
即思行動、先手必勝。振り翳された槍の凶刃は少女へと迫る。
男にとって、今更殺す人数が増えた程度の事である。
即思行動、先手必勝。振り翳された槍の凶刃は少女へと迫る。
「う、うわあぁーっ?!」
「……?」
「……?」
だが、その一撃は既の所で避けられる。
避けられた、と言うには男にとって違和感の感じた結果である。
少女当人からすれば「あっぶなっ!?」という感じの冷や汗顔であるが、男にとっては不自然な感覚ではある。
避けられた、と言うには男にとって違和感の感じた結果である。
少女当人からすれば「あっぶなっ!?」という感じの冷や汗顔であるが、男にとっては不自然な感覚ではある。
「そっちがその気ならこっちだって容赦しないんだから! 怪我したらごめんねっ!」
「――!」
「――!」
少女の扇子の先端に炎が灯る。
さながらジェット噴射のように放出された炎の渦が男に迫る。
だが男は動揺もせず、視界を埋め尽くし己を飲み込もうとする炎渦の壁をその槍で一閃し霧散させる。
……既に男の周囲に二人の少女は居なくなっていた。
さながらジェット噴射のように放出された炎の渦が男に迫る。
だが男は動揺もせず、視界を埋め尽くし己を飲み込もうとする炎渦の壁をその槍で一閃し霧散させる。
……既に男の周囲に二人の少女は居なくなっていた。
「……逃げたか。」
仕留め損ねたが、そこは別段問題というわけではない。
問題は自分に立ち向かってきた少女。
武器は扇子。異能は火炎。そして彼女から感じた微かな違和感。
その違和感は間違いなく此方の願いを叶える道中における壁になる。
必ず始末しなければならない。
問題は自分に立ち向かってきた少女。
武器は扇子。異能は火炎。そして彼女から感じた微かな違和感。
その違和感は間違いなく此方の願いを叶える道中における壁になる。
必ず始末しなければならない。
「次は仕留める。」
全ては妹のため。その為だけに、かつての仲間。妹の幼馴染だった男すら置き去りにして自分はこうなった。妹を蘇らせる算段がついた途端にこの有様だ。
だが、ハ・デスの言っていた事は逆に好都合である。
パラディオンが邪魔をしようがこれなら奴らが自分を止める手段など無いのだから。
例えどれだけ屍山血河を築き上げようと。
例えアウラムと剣を交える事になろうとも。
ニンギルスは、オルフェゴール・ロンギルスは止まることなど出来ないからだ。
だが、ハ・デスの言っていた事は逆に好都合である。
パラディオンが邪魔をしようがこれなら奴らが自分を止める手段など無いのだから。
例えどれだけ屍山血河を築き上げようと。
例えアウラムと剣を交える事になろうとも。
ニンギルスは、オルフェゴール・ロンギルスは止まることなど出来ないからだ。
【オルフェゴール・ロンギルス@遊戯王OCG】
[状態]:健康、漆黒の決意
[装備]:一伐槍・真@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考]
基本:妹を蘇らせる為に優勝する。今更躊躇などしない。
1:先程の女は要警戒。次に出会ったなら確実に仕留める。
[備考]
[状態]:健康、漆黒の決意
[装備]:一伐槍・真@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考]
基本:妹を蘇らせる為に優勝する。今更躊躇などしない。
1:先程の女は要警戒。次に出会ったなら確実に仕留める。
[備考]
『支給品紹介』
【一伐槍・真@グランブルーファンタジー】
ロンギルスに支給。本来は十天衆の一人ウーノが所持する天星器。
【一伐槍・真@グランブルーファンタジー】
ロンギルスに支給。本来は十天衆の一人ウーノが所持する天星器。
◆
私は最強じゃないといけなかった。
私は強くなければいけなかった。
でも、そんな弱さもみんなは受入れてくれた。
だから、私は強くなくたって、絶対に勝ーつ!!
○ ○ ○
「かっこよかった!」
「いやぁ、照れるなぁ~!」
「いやぁ、照れるなぁ~!」
颯爽を現れ自分を助けてくれた少女、魔法少女こと由比鶴乃に対し、アーニャは燦々と輝いた瞳で見つめていた。
助けるためだったとは言え素性バレになったために、話せることだけは話したが、まあそういう事話したらこんな女の子なら目を輝かせたくなるよねと。
まあ、こんな状況下で隠すも何も無いというのが事実ではあるけれど。
助けるためだったとは言え素性バレになったために、話せることだけは話したが、まあそういう事話したらこんな女の子なら目を輝かせたくなるよねと。
まあ、こんな状況下で隠すも何も無いというのが事実ではあるけれど。
「でも、やっぱりちちとははのほうがかっこいい!」
「あうっ!? ……そ、そうなんだね。」
「あうっ!? ……そ、そうなんだね。」
子供とは無邪気で素直である分、やはり身近な両親に影響されるというわけで。
それはそれで鶴乃にはこのアーニャの発言がグサッと刺さるも、そこはそこ。
それはそれで鶴乃にはこのアーニャの発言がグサッと刺さるも、そこはそこ。
「大丈夫だよアーニャちゃん! 君のお父さんもお母さんも、私が絶対見つけてあげるからね!」
「なんか、すごくふあん。」
「そこまでどストレートに言われとちょっと傷つくんだけど!?」
「むり、しない?」
「あーそっち? だったら大丈夫だよ!」
「なんか、すごくふあん。」
「そこまでどストレートに言われとちょっと傷つくんだけど!?」
「むり、しない?」
「あーそっち? だったら大丈夫だよ!」
アーニャの何気ない一言にも鶴乃は胸を張ってそう断言する。
無理が祟って大変なことになったのはつい最近の話。
貼り付けた笑顔の裏で苦しみ続けたのは前までの話。
そんな自分はみんなのお陰で立ち直れたから、頼ることの出来る仲間を改めて知れたから。
無理が祟って大変なことになったのはつい最近の話。
貼り付けた笑顔の裏で苦しみ続けたのは前までの話。
そんな自分はみんなのお陰で立ち直れたから、頼ることの出来る仲間を改めて知れたから。
「……アーニャも、つるののこと、てつだう!」
「はは、ありがとうね、アーニャちゃん。」
「はは、ありがとうね、アーニャちゃん。」
心を見透かしたような(実際超能力で覗いての)発言に、鶴野もまた元気付けられる。
まずいるかどうかという前提になるのだが、鶴乃にとって一番心配なのは間違いなく環いろはである。
エンブリオ・イブとの決戦における、アリナ・グレイの凶行の結果。いろはは探していた妹とその友人たちを失った。
その事実に、誰よりも悲しんでいるのはいろはだから。
抱えきれない感情抱き続けた果ての悲劇を、由比鶴乃は知っている。
悲しみも苦しみも、憎しみも、何もかも忘れずに、それでも誰かに手を伸ばす彼女に、彼女もまた救われた内の一人だから。
まずいるかどうかという前提になるのだが、鶴乃にとって一番心配なのは間違いなく環いろはである。
エンブリオ・イブとの決戦における、アリナ・グレイの凶行の結果。いろはは探していた妹とその友人たちを失った。
その事実に、誰よりも悲しんでいるのはいろはだから。
抱えきれない感情抱き続けた果ての悲劇を、由比鶴乃は知っている。
悲しみも苦しみも、憎しみも、何もかも忘れずに、それでも誰かに手を伸ばす彼女に、彼女もまた救われた内の一人だから。
(……いろはには、私のようにはならないでほしいよ。)
そう、心の内に秘めながら、魔法少女・由比鶴乃はアーニャという少女と共に行く。
【由比鶴乃@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いなんて乗らないに決まってる!
1:アーニャちゃんの家族を探す。
2:いろはは勿論、みかづき荘のみんなは心配
3:あの男の人、何だったんだろう……?
[備考]
※参戦時期はファイナルシーズン後
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いなんて乗らないに決まってる!
1:アーニャちゃんの家族を探す。
2:いろはは勿論、みかづき荘のみんなは心配
3:あの男の人、何だったんだろう……?
[備考]
※参戦時期はファイナルシーズン後
【アーニャ・フォージャー@SPY×FAMILY】
[状態]:疲労(小)、雪原に転んだことで体温が若干低い
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:ころしあいにはのらない。
1:ちちとはは、ボンドをさがす。つるののしりあいもさがす。
2:つるのはかっこいいけど、なんだかふあん。でもちちとははのほうがかっこいい。
[備考]
※参戦時期はボンドが家族に加わった後
[状態]:疲労(小)、雪原に転んだことで体温が若干低い
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:ころしあいにはのらない。
1:ちちとはは、ボンドをさがす。つるののしりあいもさがす。
2:つるのはかっこいいけど、なんだかふあん。でもちちとははのほうがかっこいい。
[備考]
※参戦時期はボンドが家族に加わった後