「ソノイ……」
シロクマ宅配便の服を着た男――桃井タロウはつい先程、自分を殺した男のことを思い出していた。
ソノイ。お互いの立場さえ違えば仲良く友人となれたはずの脳人。タロウは彼に弱点を聞かれ、嘘をつけないことが災いして正直に答えてしまったことで弱点を狙われて命を落とした。それも正々堂々とした勝負ではなく、不意打ちのような形で……。
ソノイ。お互いの立場さえ違えば仲良く友人となれたはずの脳人。タロウは彼に弱点を聞かれ、嘘をつけないことが災いして正直に答えてしまったことで弱点を狙われて命を落とした。それも正々堂々とした勝負ではなく、不意打ちのような形で……。
そして自らの死を実感し、世界から消え去った瞬間――いつの間にかこうして生き返っていた。
死人が復活するなんて有り得ない。タロウの場合は嘘をついた時も一時的に死亡するが、何故かその後に蘇る。だがそういう例外を除き、死者蘇生など有り得ないことだ。
死人が復活するなんて有り得ない。タロウの場合は嘘をついた時も一時的に死亡するが、何故かその後に蘇る。だがそういう例外を除き、死者蘇生など有り得ないことだ。
死んだはずの自分が蘇り、冥界の魔王を自称する化け物に謎の決闘を強制される。色々と意味不明な状況だがそこに関してタロウは動揺していない。だがソノイ――不意打ちで自分を殺したあの脳人を思い出すと胸が苦しくなる。自分を殺したことを許せないだとか、そういうものじゃない。自分達は敵同士だと理解しているのに――仲が良かった彼に殺されたことに心が締め付けられる。
だがいずれこうなることはわかっていたことだ。互いに敵だと判明した時点で――自分達の友情は終わっていた。儚い友情と言えるかもしれないし、ただの友情ごっこだったのかもしれない。お互いに倒さなければならない敵なのに性格的には気が合い、素性を知らないまま奇妙な友情が芽生えていた。……それはなんと滑稽なことであろうか。
桃井タロウの精神状態は今、万全の状態とは言い難い。一度は友と思っていた相手に弱点を狙われ殺されて、それで心が傷つかないほど完璧超人というわけでもない。
だが同時にタロウはこの状況でも成し遂げなければらないことがある。ソノイと同じく人の命を軽んずる者――この悪趣味な決闘を開いたハ・デスを倒すこと。それが今のタロウの使命だ。――タロウの本能がそう命じている。
だが同時にタロウはこの状況でも成し遂げなければらないことがある。ソノイと同じく人の命を軽んずる者――この悪趣味な決闘を開いたハ・デスを倒すこと。それが今のタロウの使命だ。――タロウの本能がそう命じている。
「ハ・デス。貴様は人の命を軽んずる者……。――存在してはならない奴だ」
存在してはならない。ハッキリと強固な言葉でタロウはハ・デスの在り方を否定する。その言葉は皮肉にもソノイへ向けたものと同じ内容だ。
「お前は俺が倒す。人々の命は――幸せは奪わせない!」
自分の心も傷付いているはずなのに、それでもタロウはハ・デスを倒し、人々を助けることを堂々と宣言する。
タロウはシロクマ宅配便の配送員だ。だが彼が運ぶのは荷物だけではない。幸せも運ぶ。
タロウはシロクマ宅配便の配送員だ。だが彼が運ぶのは荷物だけではない。幸せも運ぶ。
――カタカタカタ。
骨が軋むような、不気味な音をかき鳴らす骸骨をタロウは真っ直ぐと見た。
さまよえる亡者。成仏できず、行くあてもなくフラフラとしている哀れなモンスターだ。
さまよえる亡者。成仏できず、行くあてもなくフラフラとしている哀れなモンスターだ。
「あんたも俺が成仏してやる。――アバターチェンジ」
タロウは持ち前の観察眼で目の前の骸骨を成仏出来ない亡霊だと察すると、ドンモモタロウに変身した。――いつものように天女を用いた派手な演出も今回ばかりはない。これについてハ・デスの仕業だとタロウは憶測する。
「はーっはっはっは!さあ、勝負勝負!」
ドンモモタロウがさまよえる亡者を斬ると、彼はすぐに成仏した。必殺奥義を使うまでもない。
さまよえる亡者は圧倒的に低ステータスのモンスター。加えてNPCとして調節が施されている。そもそも成仏することも出来ないところをハ・デスに捕らえられ、NPCにされた哀れな存在だ。タロウの攻撃から何かを感じ取った彼はわざとそれを受けることで成仏し、今度こそあの世へその魂が解き放たれた。
変身を解除したタロウはあの世へ昇天される亡霊を見送り――
「アバターチェンジ……?まさかここはゲームの世界なのか?」
タロウの戦闘を発見して、それを不思議そうに眺める男が居た。
ビッチに騙され、裏切られたことで信頼も金も名誉も勇者としての尊厳も。全てを失い、そこから成り上がった盾の勇者――岩谷尚文。
ビッチに騙され、裏切られたことで信頼も金も名誉も勇者としての尊厳も。全てを失い、そこから成り上がった盾の勇者――岩谷尚文。
「違うな。これは間違いなく現実だ。……これで俺とアンタは縁が出来たな」
「それくらい俺にもわかる。アバターっていうのはゲームの用語にしか聞こえないがな……」
「それくらい俺にもわかる。アバターっていうのはゲームの用語にしか聞こえないがな……」
――嘘つきビッチに騙された盾の勇者と嘘をつけない馬鹿正直さが原因で命を落としたヒーローはこうして出会った。
【桃井タロウ@暴太郎戦隊ドンブラザーズ】
[状態]:健康
[装備]:ドンブラスター&アバタロウギア ドンモモタロウ@暴太郎戦隊ドンブラザーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒し、人々に幸せを送る
1:目の前の男と話す
2:ソノイも参加していたら俺が倒す
3:人の命を軽んずる者は倒す
[備考]
参戦時期は13話で死亡後
[状態]:健康
[装備]:ドンブラスター&アバタロウギア ドンモモタロウ@暴太郎戦隊ドンブラザーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒し、人々に幸せを送る
1:目の前の男と話す
2:ソノイも参加していたら俺が倒す
3:人の命を軽んずる者は倒す
[備考]
参戦時期は13話で死亡後
【岩谷尚文@盾の勇者の成り上がり(アニメ版)】
[状態]:健康
[装備]:岩谷尚文の盾@盾の勇者の成り上がり
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:元の世界へ帰る
1:目の前の男と話す。アバターチェンジってなんだ……?
2:ラフタリアやフィーロを探す
[備考]
参戦時期は少なくとも一期終了以降
[状態]:健康
[装備]:岩谷尚文の盾@盾の勇者の成り上がり
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:元の世界へ帰る
1:目の前の男と話す。アバターチェンジってなんだ……?
2:ラフタリアやフィーロを探す
[備考]
参戦時期は少なくとも一期終了以降
『支給品紹介』
【ドンブラスター&アバタロウギア ドンモモタロウ@暴太郎戦隊ドンブラザーズ】
桃井タロウに支給。ドンモモタロウのアバタロウギアを装填することでドンモモタロウに変身出来る他、『キビ弾丸』を発射し、鬼を退治出来る。変身時はザングラソードか現れ、これを用いて戦う
【ドンブラスター&アバタロウギア ドンモモタロウ@暴太郎戦隊ドンブラザーズ】
桃井タロウに支給。ドンモモタロウのアバタロウギアを装填することでドンモモタロウに変身出来る他、『キビ弾丸』を発射し、鬼を退治出来る。変身時はザングラソードか現れ、これを用いて戦う
『NPC紹介』
【さまよえる亡者@遊戯王OCG】
星2/闇属性/アンデット族/攻 800/守 600
成仏できず、行くあてもなくフラフラとしているモンスター。
【さまよえる亡者@遊戯王OCG】
星2/闇属性/アンデット族/攻 800/守 600
成仏できず、行くあてもなくフラフラとしているモンスター。