最初は夢だと思っていた。
街で触れ合う子供たちや郵便社の同僚が、風邪をひいたり体調を崩した時にたまに見ることがあるという変な夢なのだと。
数日前に"探し物"をしている途中から雨が降ってきたから、そうなんだろうなと漠然と考えていた。
しかし、首輪の爆発によって男の首と身体が離れ離れになり、視覚と嗅覚に新しい情報が入ってきて、"彼女"は理解する。
戦場で嗅きなれた血の匂い、崩れ落ちる首無しの身体、首があった場所から飛び散る臓物。
―――今見ている光景は、夢ではなく現実で起きている事なのだと。
即座に防衛体制を取ろうと手足を動かそうとして、"彼女"はここで身体が動かせない事を知る。
その後もサングラスの男がルールを説明したり、悪魔の姿をした存在が話す無数の世界の話に耳を傾けながら、何か情報を得られないかと目を動かしていたが、顔を動かせない以上見える事は限られている。
そして、サングラスの男がデュエルの宣言を行うとき、"彼女"―――『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が最後に見たのは、見せしめで死んだ男の首であり、
自分自身の眼と何も見てない死者の眼と視線があった、気がした。
▲ ▽
バトルロイヤル形式の決闘として今回使用される、四方を海に囲まれたフィールドの北西付近。
雪原と草原に挟まれたエリア周辺が、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの初期配置された場所であった。
自身のおかれた状況を即座に理解した彼女は、この場所では狙撃の的になりかねないと身を隠す場所を求めテイバッグを持ち草原側に向かい、10分ほどで森に囲まれた木々を場所まで移動。
一時的な安全を確保した彼女は、テイバッグの中身を手袋をつけた手で探っていく。
雪原と草原に挟まれたエリア周辺が、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの初期配置された場所であった。
自身のおかれた状況を即座に理解した彼女は、この場所では狙撃の的になりかねないと身を隠す場所を求めテイバッグを持ち草原側に向かい、10分ほどで森に囲まれた木々を場所まで移動。
一時的な安全を確保した彼女は、テイバッグの中身を手袋をつけた手で探っていく。
このデュエルという名の殺し合いの前までに生活拠点にしていた街では、歩けばその美貌で人々が振り返ったとされる金髪碧眼の容姿をした少女は、今は顔色は優れない。
人が死ぬ所を見たことではなく、元の世界で彼女に起きた出来事が最大の理由であるが、自分に支給されたアイテムを確認している最中に、一瞬だが一段と険しくなる。
彼女が手にしたアイテムは、イングラムM10という名の小型の機関銃。
人が死ぬ所を見たことではなく、元の世界で彼女に起きた出来事が最大の理由であるが、自分に支給されたアイテムを確認している最中に、一瞬だが一段と険しくなる。
彼女が手にしたアイテムは、イングラムM10という名の小型の機関銃。
「人を……殺せる道具……」
ポツリと、ヴァイオレットが呟く。彼女にとって銃とはかつて馴染み深い道具であり、今は不快を感じる兵器であり、そして己自身であった。
―――かつて、陸軍の女子少年兵として所属し、ギルベルト・ブーゲンビリア少佐の部下として各地で戦ったヴァイオレット。10代前半の少女とは思えない卓越した身体能力と「殺し」の才能で戦地を勝利に導き、敵を葬ってきた。
―――その最終決戦で、自身は最終的に両腕を失い、同じく傷を負った少佐とは運ばれた病院の違いで離れ離れになる。
―――その後、両腕は入院中に義手を得て、少佐と親友であったクラウディア・ホッジンズ中佐が保護者として退院、中佐が戦後立ち上げた郵便社にそのまま住み込みで働くことになる。
―――郵便社の代筆業=自動手記人形(ドール)の仕事を紆余曲折ありながらこなしていき、人々との関わりを触れていくことで、彼女は初めて過去の自身を振り返り、心に生まれた罪悪感を知る。
―――かつての自分がしてきた事は、どれだけの“いつか、きっと”を奪ったのではないのか?
―――多くの命を奪ってきたことで、自分自身が傷ついていてたくさんの火傷を負ったのでは?
―――少佐の武器でしかない自分が、自動手記人形(ドール)として人を結ぶ手紙を書くのか?
―――そして同時に、少佐は未帰還兵として扱われ、既に墓まで作られていたという事も、偶然知ってしまう。
―――その現実を受け入れきれないヴァイオレットは、ギルベルト少佐を探すべくかつての戦地の跡に足を運び、瓦礫を漁り残っているものを探り日々を過ごしたが、ホッジンズ中佐の手によって郵便社に戻り―――今回のデュエルに参加者にされた。
前述した通り、ヴァイオレットはこの闘い自体は夢ではなく現実だと既に受け入れている。
彼女が一番懸念している事は、自分の首にはめられている首輪やこの島から脱出する方法ではなく、自分自身の事である。
人の気配もNPCモンスターの気配もない森の中で、闇に潜みつつ独り思考していく。
彼女が一番懸念している事は、自分の首にはめられている首輪やこの島から脱出する方法ではなく、自分自身の事である。
人の気配もNPCモンスターの気配もない森の中で、闇に潜みつつ独り思考していく。
ー最後の一人になるまで戦えと言われた。
ーもう、誰も殺したくない。
ー帰らなければならない。社長やカトレア様がいる郵便社に。
ーそして、代筆を、手紙を書けるのか?
ーこの、武器として人を殺めてきた私が?
ーいや、もしかしたら皆もこの闘いに巻き込まれてるかもしれない。
ーその時は、皆を守るために、戦い、殺すのか?
ーまた、誰かの…“いつか、きっと”を奪うのか?
ーもう、誰も殺したくない。
ー帰らなければならない。社長やカトレア様がいる郵便社に。
ーそして、代筆を、手紙を書けるのか?
ーこの、武器として人を殺めてきた私が?
ーいや、もしかしたら皆もこの闘いに巻き込まれてるかもしれない。
ーその時は、皆を守るために、戦い、殺すのか?
ーまた、誰かの…“いつか、きっと”を奪うのか?
ー今の自分は、生きていて良いのだろうか?
ヴァイオレットは答えの出ない自問自答を脳内で繰り返す。そうして時間は過ぎていくが、10分ほど経った頃に現状に思い出し、意識を引き戻す。
「とにかく、動きましょう……」
自分に言い聞かせるようにつぶやいたヴァイオレットは、持っていた銃をジッと見て、立ち上がり森から出て歩き始める。
自分に言い聞かせるようにつぶやいたヴァイオレットは、持っていた銃をジッと見て、立ち上がり森から出て歩き始める。
《君は…生きて…自由になりなさい》
《心から……愛してる》
《心から……愛してる》
「少佐……、私は……」
歩いている最中に、力弱い声で少佐との戦地での最後の会話を思い出し、口にする。
歩いている最中に、力弱い声で少佐との戦地での最後の会話を思い出し、口にする。
そして少女は、何かにすがるように左手を無意識に胸に身に着けているエメラルドグリーンのブローチを握っていた。
【ヴァイオレット・エヴァーガーデン@ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ版)】
[状態]:精神疲労(中)
[装備]:エメラルドグリーンのブローチ、イングラムM10@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:元の世界(及びC.H郵便社)に戻る
1:参加者との接触を目指す
2:少佐……、私は……
[備考]
[状態]:精神疲労(中)
[装備]:エメラルドグリーンのブローチ、イングラムM10@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:元の世界(及びC.H郵便社)に戻る
1:参加者との接触を目指す
2:少佐……、私は……
[備考]
参戦時期は、アニメ8話Aパート~9話特殊EDより前の間です
【イングラムM10@現実】
ヴァイオレット・エヴァーガーデンに支給された。
1970年に作られた軍用サブマシンガン。32発分は装弾済みで、予備弾薬無し
漫画版バトロワで桐山和雄に支給された。ぱらららっ
ヴァイオレット・エヴァーガーデンに支給された。
1970年に作られた軍用サブマシンガン。32発分は装弾済みで、予備弾薬無し
漫画版バトロワで桐山和雄に支給された。ぱらららっ
【エメラルドグリーンのブローチ@ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ版)】
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの所持品。支給品ではなく、衣類の一つとして没収されなかった
"彼女"がヴァイオレット・エヴァーガーデンたりえる大切な一品
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの所持品。支給品ではなく、衣類の一つとして没収されなかった
"彼女"がヴァイオレット・エヴァーガーデンたりえる大切な一品