「ふぅん。デュエルモンスターズの精霊と手を組んで、磯野が俺を裏切るとはな……」
会場のどこかで、針金でも入っているのかと思うくらい重力や風を無視した、白いコートを纏った男が一人佇んでいる。
彼の名前は海馬瀬人。海馬コーポレーションの社長にして、最初の場で司会をしていた磯野の上司である。
彼の名前は海馬瀬人。海馬コーポレーションの社長にして、最初の場で司会をしていた磯野の上司である。
否、『元』上司と言うべきだろうか。
海馬はもう、磯野を部下として扱うつもりはなかった。
しかしここで別の可能性を思い付く。
海馬はもう、磯野を部下として扱うつもりはなかった。
しかしここで別の可能性を思い付く。
「それともマリクが持っていた千年ロッドの力のようなもので、洗脳でもされたのか? だとすれば解雇は勘弁してやってもいいが……」
海馬は過去に、別人に己の記憶を植え付けて洗脳するアイテムを見たことがあった。故にその可能性に行き当たる。
もしそうなら磯野も被害者だ。ただで済ませる訳にはいかないが、情状酌量の余地くらいはある。
だがそれとは別に、彼にはもう一つあることが気にかかった。
もしそうなら磯野も被害者だ。ただで済ませる訳にはいかないが、情状酌量の余地くらいはある。
だがそれとは別に、彼にはもう一つあることが気にかかった。
「あれはアテム、か……?」
それは最初の場で目撃した、彼のライバルのこと。
しかしそれはありえない。なぜならアテムは海馬の目の前で、冥界に還っていったのだから。
あのハ・デスは冥界の魔王を名乗るだけあって、死者の魂を現世に呼び戻せるというのだろうか。
しかしそれはありえない。なぜならアテムは海馬の目の前で、冥界に還っていったのだから。
あのハ・デスは冥界の魔王を名乗るだけあって、死者の魂を現世に呼び戻せるというのだろうか。
「まあいい。俺の前に立ちふさがる敵は、全て粉砕するのみ!!」
海馬は色々考えたが、最終的にこう締めくくった。
何を考えようと所詮は机上の空論。情報が足りない現状で下手に考えすぎれば、何かを誤認するやもしれない。
何を考えようと所詮は机上の空論。情報が足りない現状で下手に考えすぎれば、何かを誤認するやもしれない。
などと思考していた所に、空から巨大な鳥が現れた。
否。それはもう鳥ではない。翼竜というべき存在だ。
海馬はこの翼竜を知っていた。
否。それはもう鳥ではない。翼竜というべき存在だ。
海馬はこの翼竜を知っていた。
「砦を守る翼竜か。確かにこの状況なら中々厄介だな。
制空権を握られてしまえば、多少の実力差は無視できる」
制空権を握られてしまえば、多少の実力差は無視できる」
砦を守る翼竜。攻撃力は1400と決して高くはないが、今の状況では海馬の言う通り確かに厄介だ。
しかし、彼には通用しない。
なぜならば、彼には最強の僕が存在するからだ。
しかし、彼には通用しない。
なぜならば、彼には最強の僕が存在するからだ。
「だが磯野! 知らんとは言わせんぞ!
俺には最強にして美しき僕が存在することを!!」
俺には最強にして美しき僕が存在することを!!」
そう言うと海馬は当然のように装備していたデュエルディスクからカードをドローし、あるモンスターを召喚した。
「出でよ! 青眼の白龍!!」
海馬が召喚したのは、青き瞳に白き体に翼をはためかせる、巨大で美しい龍だ。
龍が放つ圧倒的な威圧感は、砦を守る翼竜では叶わないことを誰もに知らしめる。
龍が放つ圧倒的な威圧感は、砦を守る翼竜では叶わないことを誰もに知らしめる。
「滅びのバーストストリーム!!」
龍の口から放たれる息吹は自然と魔力を帯び、それだけで敵を粉砕する。
こうして砦を守る翼竜はあっさり倒された。
こうして砦を守る翼竜はあっさり倒された。
ザッ
すると、海馬の背後から地面を踏みしめる音が聞こえた。
青眼の強さに救いを求めたか、それとも無謀にも挑みに来たか。
どちらであろうと構わない、と考えながら彼は背後に振り向く。
青眼の強さに救いを求めたか、それとも無謀にも挑みに来たか。
どちらであろうと構わない、と考えながら彼は背後に振り向く。
「何だと……!?」
そして海馬は酷く驚いた顔を見せる。
彼の眼前には、彼と同じく針金でも入っているのかと思うくらい重力や風を無視した、白いコートを纏った男がいる。
左腕に装備されているデュエルディスクこそ違うものの、それ以外は海馬と同じだ。
顔や背格好も含めて。
彼の眼前には、彼と同じく針金でも入っているのかと思うくらい重力や風を無視した、白いコートを纏った男がいる。
左腕に装備されているデュエルディスクこそ違うものの、それ以外は海馬と同じだ。
顔や背格好も含めて。
そう、すなわち。
「「俺、だと……!?」」
海馬瀬人がもう一人、この場に現れた。
最初は酷く戸惑った二人の海馬。
どちらかが偽物と考えるのが自然な気もするが、そう判断するには目の前の相手はあまりにも同じすぎる。
しかし情報交換を始めて見ると、意外なことが分かった。
どちらかが偽物と考えるのが自然な気もするが、そう判断するには目の前の相手はあまりにも同じすぎる。
しかし情報交換を始めて見ると、意外なことが分かった。
「どうやら、俺と貴様は別の世界の住人のようだな。
剛三郎のVR空間にドーマ、それにKCグランプリの事も知らないとは……」
「平行世界という奴か。非科学的だと言うのは簡単だが、科学を信じるならば目の前の事実を受け入れるべきだろうな。
少なくとも冥界は実在するのだ。それ以外があってもまあ、俺には関係ない」
剛三郎のVR空間にドーマ、それにKCグランプリの事も知らないとは……」
「平行世界という奴か。非科学的だと言うのは簡単だが、科学を信じるならば目の前の事実を受け入れるべきだろうな。
少なくとも冥界は実在するのだ。それ以外があってもまあ、俺には関係ない」
二人の海馬はそれぞれ平行世界の住人だったのだ。
ここで少々メタ的な解説を入れるが、最初に登場していた方の海馬はアニメ版『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のキャラで、後から現れたほうは原作版『遊☆戯☆王』のキャラである。
よって今後はアニメ版の方を海馬(ア)と、原作版は海馬(原)と表記する。
よって今後はアニメ版の方を海馬(ア)と、原作版は海馬(原)と表記する。
それはともかく、海馬(ア)は目の前の相手に問いかける。
「それで、これから貴様はどうする?
いくら別の世界の人間とは言え、もしや俺がこの下衆な決闘に乗り気なわけがあるまい」
「当たり前だ!! こんなただの殺人ゲームなどさっさと粉砕するのみ!!
そしてその後にアテム、奴と決闘し死したる王にとどめを刺す!!」
いくら別の世界の人間とは言え、もしや俺がこの下衆な決闘に乗り気なわけがあるまい」
「当たり前だ!! こんなただの殺人ゲームなどさっさと粉砕するのみ!!
そしてその後にアテム、奴と決闘し死したる王にとどめを刺す!!」
海馬(原)の言葉に一瞬虚を突かれる海馬(ア)。
しかしすぐに気を取り直すと、平行世界の自分に警告のような言葉を向けた。
しかしすぐに気を取り直すと、平行世界の自分に警告のような言葉を向けた。
「勝手にしろ。だが器の遊戯に足を掬われんようにすることだな」
それだけ言って去ろうとする海馬(ア)。
彼は平行世界のこんな自分に不快感を覚えた。
かつてあれほど嫌ったはずの過去に囚われる人間に、よりにもよって自分と同じ存在がなっているのだから。
彼は平行世界のこんな自分に不快感を覚えた。
かつてあれほど嫌ったはずの過去に囚われる人間に、よりにもよって自分と同じ存在がなっているのだから。
しかしそんな考えは海馬(原)には分からない。
彼は只、何を思って遊戯の話題を出したのか問うだけだ。
彼は只、何を思って遊戯の話題を出したのか問うだけだ。
「遊戯はそれほどの存在か?」
「貴様の世界のことは知らん。
だが俺は見た。戦いの儀において奴は、アテムの場に同時に現れた三体の神全てに対し、一歩も怯むことなく戦い、見事討ち滅ぼす姿をな」
「遊戯が神を……三体の神を同時に相手して勝利したというのか!?」
「貴様の世界のことは知らん。
だが俺は見た。戦いの儀において奴は、アテムの場に同時に現れた三体の神全てに対し、一歩も怯むことなく戦い、見事討ち滅ぼす姿をな」
「遊戯が神を……三体の神を同時に相手して勝利したというのか!?」
海馬(ア)の言葉に心底から驚きを隠せない海馬(原)。
気持ちは理解できるが、だからと言って寄り添う気はない。
気持ちは理解できるが、だからと言って寄り添う気はない。
海馬(ア)は驚愕し放心する平行世界の自分を放置して、一人先を行く。
いついかなる時も、彼のロードは前進あるのみ。
いついかなる時も、彼のロードは前進あるのみ。
【海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:健康、平行世界の自分に不快感
[装備]:海馬瀬人のデッキ&デュエルディスク@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この決闘を粉砕する
1:平行世界の自分とは別れて行動する。
2:首輪を解除したい
3:アテムは放置。そう簡単に死ぬような男ではないし、今更会うつもりもない。
[備考]
※参戦時期は本編終了後
[状態]:健康、平行世界の自分に不快感
[装備]:海馬瀬人のデッキ&デュエルディスク@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この決闘を粉砕する
1:平行世界の自分とは別れて行動する。
2:首輪を解除したい
3:アテムは放置。そう簡単に死ぬような男ではないし、今更会うつもりもない。
[備考]
※参戦時期は本編終了後
【海馬瀬人@遊☆戯☆王】
[状態]:健康、驚愕(大)
[装備]:海馬瀬人のデッキ&新型デュエルディスク@遊☆戯☆王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この決闘を粉砕したのち、アテムと決着をつける
1:遊戯が三体の神を倒しただと……!?
2:首輪を解除したい
3:アテムを探す。そうそう死ぬとも思えないが、お友達が死んで心に隙が生まれれば万が一があるかもしれない
[備考]
※参戦時期は本編終了後からTHE DARK SIDE OF DIMENSIONS開始前のどこか
[状態]:健康、驚愕(大)
[装備]:海馬瀬人のデッキ&新型デュエルディスク@遊☆戯☆王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この決闘を粉砕したのち、アテムと決着をつける
1:遊戯が三体の神を倒しただと……!?
2:首輪を解除したい
3:アテムを探す。そうそう死ぬとも思えないが、お友達が死んで心に隙が生まれれば万が一があるかもしれない
[備考]
※参戦時期は本編終了後からTHE DARK SIDE OF DIMENSIONS開始前のどこか
【海馬瀬人のデッキ&デュエルディスク@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ に支給。
アニメ版にて海馬が使用したカードが入ったデッキ。エースは青眼の白龍。
クリティウスの牙やオベリスクの巨神兵、青眼の光龍もあるかも。
デュエルディスクはバトルシティ時代の物。
海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ に支給。
アニメ版にて海馬が使用したカードが入ったデッキ。エースは青眼の白龍。
クリティウスの牙やオベリスクの巨神兵、青眼の光龍もあるかも。
デュエルディスクはバトルシティ時代の物。
【海馬瀬人のデッキ&新型デュエルディスク@遊☆戯☆王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS】
海馬瀬人@遊☆戯☆王 に支給。
劇場版にて海馬が使用したカードが入ったデッキ。エースはやっぱり青眼の白龍。
アニメ版のみ使用したカードは入っていない。
デュエルディスクも劇場版仕様。
海馬瀬人@遊☆戯☆王 に支給。
劇場版にて海馬が使用したカードが入ったデッキ。エースはやっぱり青眼の白龍。
アニメ版のみ使用したカードは入っていない。
デュエルディスクも劇場版仕様。
【砦を守る翼竜@遊☆戯☆王】
攻撃力1400の翼竜。
敵の攻撃を30%で回避する能力を持つ。
攻撃力1400の翼竜。
敵の攻撃を30%で回避する能力を持つ。