dunpoo @Wiki

2309●岸田内閣改造

最終更新:

dunpoo

- view
管理者のみ編集可
2309●岸田内閣改造
 23年9月13日、岸田首相は内閣改造を行った。
 鈴木財務相、松野官房長官など20人のうち6人が留任であった。外務相・上川陽子など女性を5人任命した。また、派閥では安倍派と麻生派からともに4人ずつ、茂木派と岸田派からともに3人ずつなど、派閥均衡の配慮のうかがえる内閣となった。党役員人事では、麻生副総裁、茂木幹事長、萩生田政調会長の3人が留任。森山裕総務会長、小渕優子選対委員長が新任となった。
 岸田は新内閣で「物価上昇率プラス数%の賃上げを継続的に実現するための政策を進める」とし、月内に経済対策の柱立てを閣僚に指示し10月に取りまとめると表明した。裏付けとなる補正予算案の編成時期は「しかるべき時期に指示する」とし、衆院解散や臨時国会の召集時期などについては回答を避けた。
 内閣は15日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決めた。計54人は全て男性議員で女性議員はゼロとなった。内閣改造で過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を起用したが、この人事で逆に女性登用の遅れを責められることになった。
 報道各社の世論調査で第2次岸田再改造内閣の支持率はおおむね横ばいだった。
 9月29日、岸田は経済対策の財源の裏付けとなる2023年度補正予算案について、臨時国会に提出する方針を明らかにした。すると永田町では、岸田が近く衆院解散・総選挙に踏み切るとの臆測、いわゆる「解散風」が吹き荒れた。岸田は、召集する日付を伝えが、肝心の補正予算案の提出時期をあいまいにしたからであった。政治日程をはっきりさせない首相に、多くの議員が解散の気配を感じたのである。
 岸田の真意がわからぬまま召集された臨時国会では、岸田にとって想定外のことが起こった。26日に山田太郎文部科学政務官が女性問題で、同31日に柿沢未途法務副大臣(同)が選挙違反事件への関与、さらに11月13日に神田憲治財務副大臣が税金滞納で辞任したのである。山田、柿沢両氏は問題発覚の当日に処分した首相だが、神田氏の件については即座に動かず、「判断の遅れ」を責められた。閣僚4人が辞任した前内閣の辞任ドミノを繰り返すことになった。
 自民党は11月12日投開票の福島県議選で過半数を割り込み、現職を推薦した東京都青梅市長選で敗北した。党内からは次期衆院選に向けて不安の声が広がってきた。
2024/10/11記
記事メニュー
ウィキ募集バナー