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2209■ロシアの足踏み、ウクライナの抵抗
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2209■ロシアの足踏み、ウクライナの抵抗
ロシア「部分的動員令」
9月、ロシアは、ウクライナの占領地で「住民投票」を実施、その結果を根拠に、ウクライナ4州の併合を決議した。しかし、米国やEU諸国から漸次強化される軍事支援(武器供与)の効果もあって、ウクライナ軍は東部・南部でもロシア軍を徐々に押し返していった。
ロシア軍には、指揮系統の乱れ、軍備・装備・補給の劣悪、士気の低さなどが見られると欧米の専門家は指摘した。これに対し、プーチンは、9月下旬、「特別軍事作戦」という建前を翻すような「部分的動員令」を発出し、予備役を主な対象として30万の兵力の増強を図った。
ロシア軍は黒海西岸地域に新たに召集した兵士らを投入したが、十分な訓練も装備もなく前線に投入されて戦死するといったSNSの投稿や報道が相次ぎ、ロシア国内の世論にも影響を与えていた。
ロシア軍には、指揮系統の乱れ、軍備・装備・補給の劣悪、士気の低さなどが見られると欧米の専門家は指摘した。これに対し、プーチンは、9月下旬、「特別軍事作戦」という建前を翻すような「部分的動員令」を発出し、予備役を主な対象として30万の兵力の増強を図った。
ロシア軍は黒海西岸地域に新たに召集した兵士らを投入したが、十分な訓練も装備もなく前線に投入されて戦死するといったSNSの投稿や報道が相次ぎ、ロシア国内の世論にも影響を与えていた。
ウクライナ軍、ヘルソン奪還
11月9日、ロシア国防相は、ウクライナ南部の戦略的要衝であるヘルソン州の州都ヘルソン市などドニプロ川西岸地域からの軍の撤退を命令した。ウクライナ軍は「南部奪還」を掲げ、8月以降米国から提供された高機動ロケット砲システムHIMARS(ハイマース)などを使いロシア軍の補給路となる橋を破壊、西岸のロシア軍を孤立させる戦略が功を奏した形であった。ヘルソン州は9月30日にロシアが一方的に併合を宣言した4州のうちの一つであっただけに、ここからの撤退は、ロシア軍にとって大きな痛手と見られた。
12月に入ると、ロシアは一旦中止していたウクライナ全土へのミサイル攻撃を再開、特にエネルギー施設を破壊してウクライナ側の消耗を狙った。ウクライナ側もこれらの多くを迎撃、さらにドローンを使ってロシア本土内の基地を攻撃するなど、抵抗・反撃の態勢を崩さなかった。
12月に入ると、ロシアは一旦中止していたウクライナ全土へのミサイル攻撃を再開、特にエネルギー施設を破壊してウクライナ側の消耗を狙った。ウクライナ側もこれらの多くを迎撃、さらにドローンを使ってロシア本土内の基地を攻撃するなど、抵抗・反撃の態勢を崩さなかった。