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1408●史上最大の降雪、広島豪雨災害
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1408●史上最大の降雪、広島豪雨災害
14年2月14日から16日にかけて、関東甲信越地方を中心に各地で観測史上最大となる降雪があり、全国で26人死亡、農産物に被害が出た。夏の暑熱だけでなく、冬の気象の極端化も印象づける災害となった。
14年8月20日未明から、広島市北部で、1時間に100mm前後の猛烈な雨が約2時間降り続いた。南から暖かく湿った空気が継続的に流れ込んだことにより、積乱雲が発生して壁のように並んだため、線状降水帯が停滞してもたらされた集中豪雨であった。大規模な土石流、がけ崩れが市内各所で発生し、土砂で住宅が押し流されるなどで、74人が命を落とした。
山の斜面に造成された住宅地の、特に急勾配の谷の出口付近に建てられた住宅が、土石流の通り道となって直撃を受けた。花崗岩が風化して、もろくて崩れやすい「まさ土」と呼ばれる地質が表層崩壊を引き起こしたばかりでなく、硬い堆積岩も、短時間の激しい雨により崩壊し、土石流の規模を大きくしたらしい。
雨脚が短時間に急激に強まったことから、住民に避難の開始を求める「避難勧告」の発令が遅れたのではないかと事後に指摘された。
また、被災地の多くでは、土砂災害のおそれがある警戒区域への指定が遅れていたことが問題視され、土砂災害防止法が改正されることになった。そもそも同法は、99人に広島県内で31人が犠牲となった土砂災害がきっかけとなって01年に施行されたものである。同法に基づいて指定される「警戒区域」では避難体制の整備が義務付けられ、「特別計画区域」では宅地開発が規制されるようになった。しかし、「土地利用が制限される」「土地評価が下がる」と住民や所有者から理解が得られず指定が難航しているところもあった。14年の改正では、指定に向けた基礎調査の進んでいない都道府県に是正を求めるものとなった。
★2014年
14年2月14日から16日にかけて、関東甲信越地方を中心に各地で観測史上最大となる降雪があり、全国で26人死亡、農産物に被害が出た。夏の暑熱だけでなく、冬の気象の極端化も印象づける災害となった。
14年8月20日未明から、広島市北部で、1時間に100mm前後の猛烈な雨が約2時間降り続いた。南から暖かく湿った空気が継続的に流れ込んだことにより、積乱雲が発生して壁のように並んだため、線状降水帯が停滞してもたらされた集中豪雨であった。大規模な土石流、がけ崩れが市内各所で発生し、土砂で住宅が押し流されるなどで、74人が命を落とした。
山の斜面に造成された住宅地の、特に急勾配の谷の出口付近に建てられた住宅が、土石流の通り道となって直撃を受けた。花崗岩が風化して、もろくて崩れやすい「まさ土」と呼ばれる地質が表層崩壊を引き起こしたばかりでなく、硬い堆積岩も、短時間の激しい雨により崩壊し、土石流の規模を大きくしたらしい。
雨脚が短時間に急激に強まったことから、住民に避難の開始を求める「避難勧告」の発令が遅れたのではないかと事後に指摘された。
また、被災地の多くでは、土砂災害のおそれがある警戒区域への指定が遅れていたことが問題視され、土砂災害防止法が改正されることになった。そもそも同法は、99人に広島県内で31人が犠牲となった土砂災害がきっかけとなって01年に施行されたものである。同法に基づいて指定される「警戒区域」では避難体制の整備が義務付けられ、「特別計画区域」では宅地開発が規制されるようになった。しかし、「土地利用が制限される」「土地評価が下がる」と住民や所有者から理解が得られず指定が難航しているところもあった。14年の改正では、指定に向けた基礎調査の進んでいない都道府県に是正を求めるものとなった。
★2014年