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1409●先の見えない福島第一原発事故処理
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1409●先の見えない福島第一原発事故処理
事故後の除染作業が進む福島県では、大量に出る汚染土や廃棄物などが県内の5万箇所超で一時保管されていた。その汚染土一箇所に集約する貯蔵施設について、民主党政権が11年12月に、原発を囲む大熊町と双葉町内での設置受け入れを福島県に要請していた。14年9月、佐藤福島知事は「苦渋の決断」として建設を受け入れた。
貯蔵施設は16万平方キロの広さで、約1600万~2200万立方メートルの放射能を含んだ土・廃棄物を貯蔵する。貯蔵期間は、放射性セシウムの半減期などから最大で30年と定め、政府はこの期限内での県外最終処分完了を地元と約束し、それを明記した法律も成立させた。貯蔵物は、放射能の自然減衰や今後の技術開発によって焼却したり減容化したり建設資材として最終処分量を減らすことが想定されていたが、具体的な最終処分法は明らかでなく、最終処分場の予定地の目処もまったく立っていなかった。
一方、福島第一原発では、毎日放射性の高濃度汚染水が数百トン発生していた。事故時に溶け落ちた燃料がある建屋地下に地下水が流入するためである。汚染水は、放射性セシウムを除去したあと、他核種除去設備(ALPS)でトリチウム以外の放射性物質を除去、原発敷地内のタンクに保管される。問題は、ALPSが故障続きで稼働率が低いこと、ALPSでの処理後のトリチウムを含んだ処理水の最終処分方法が決まらず、保管する処理水が増え続けていることであった。とりあえず、建屋への地下水の流入を止めないことには汚染水は増え続けることからその対策として、凍土壁の設置が決まった。15年春の完成を目指してて工事に入ったが、効果を疑問視する専門家もおり、成否の見通しは不透明であった。
★2014年
事故後の除染作業が進む福島県では、大量に出る汚染土や廃棄物などが県内の5万箇所超で一時保管されていた。その汚染土一箇所に集約する貯蔵施設について、民主党政権が11年12月に、原発を囲む大熊町と双葉町内での設置受け入れを福島県に要請していた。14年9月、佐藤福島知事は「苦渋の決断」として建設を受け入れた。
貯蔵施設は16万平方キロの広さで、約1600万~2200万立方メートルの放射能を含んだ土・廃棄物を貯蔵する。貯蔵期間は、放射性セシウムの半減期などから最大で30年と定め、政府はこの期限内での県外最終処分完了を地元と約束し、それを明記した法律も成立させた。貯蔵物は、放射能の自然減衰や今後の技術開発によって焼却したり減容化したり建設資材として最終処分量を減らすことが想定されていたが、具体的な最終処分法は明らかでなく、最終処分場の予定地の目処もまったく立っていなかった。
一方、福島第一原発では、毎日放射性の高濃度汚染水が数百トン発生していた。事故時に溶け落ちた燃料がある建屋地下に地下水が流入するためである。汚染水は、放射性セシウムを除去したあと、他核種除去設備(ALPS)でトリチウム以外の放射性物質を除去、原発敷地内のタンクに保管される。問題は、ALPSが故障続きで稼働率が低いこと、ALPSでの処理後のトリチウムを含んだ処理水の最終処分方法が決まらず、保管する処理水が増え続けていることであった。とりあえず、建屋への地下水の流入を止めないことには汚染水は増え続けることからその対策として、凍土壁の設置が決まった。15年春の完成を目指してて工事に入ったが、効果を疑問視する専門家もおり、成否の見通しは不透明であった。
★2014年