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1409●内閣改造 「安倍一強」さらに

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1409●内閣改造 「安倍一強」さらに 
 第186通常国会は14年6月22日に閉幕した。この通常国会では、政府が提出した法案85本のうち82本が成立した。自民一強のもと、国会の議論は低調であった。集団的自衛権の行使容認問題にみられるたように、国会よりも与党内協議で重要な国策が決まっていった。
大島理森衆院議長は、しばしば自民党の国会軽視について警鐘を鳴らしたが、野党が細分化していてはなすところなかった。老獪な政権運営を駆使する安倍政権の前に与党内の批判勢力すら沈黙した。あらたにできた内閣人事局による人事権行使の前に官僚たちも萎縮し、官邸の顔色を伺う傾向が強まった。
 安倍は、党人事の刷新と内閣改造によって、この「安倍一強」の体制をさらに固めようとした。
 9月3日、第2次安倍改造内閣が発足した。まず党人事であるが、幹事長に谷垣禎一前総裁、総務会長に二階俊博という重鎮を起用した。政調会長には稲田朋美を抜擢した。内閣では、菅官房長官、麻生副総理・財務相、甘利経済再生相の留任は既定の事実であった。総裁選で安倍と争った石原環境相と林農水相は閣外へ。これに対して、アベノミクスの柱である「女性の活躍」の証として総務相・高市早苗をはじめ女性閣僚を一気に5人に増やした。そして、最大のライバル石破茂を、本人が続投を希望していた幹事長からはずし、地方創生担当相として迎えた。これで挙党態勢ができた上に、次期総裁選への石破の出馬は封じられた。
 安倍はこの政権を「有言実行、政策実現に邁進する実行実現内閣」と名付けた。

 民主党では、党首選が行われ、海江田元経産相が代表に選ばれた。枝野幹事長、岡田代表代行という顔ぶれとなった。
★2014年
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