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1505■英国総選挙 保守党キャメロン政権続投へ
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1505■英国総選挙 保守党キャメロン政権続投へ
2010年から続いてきた保守党と自由民主党の連立政権の存続が問われる総選挙が15年5月7日に実施された。
英国では、国王に解散権があり、国王に助言する立場の首相が事実上行使のタイミングを決めてきた。首相が、自党に有利な時期を選んで解散を主導することができたのである(日本はこの制度・慣習を踏襲・模倣している)。しかし、キャメロン首相は、10年の総選挙後、連立政権を発足させるに当たってこの慣習の廃止を決断し、11年に議会任期固定法を成立させた。これにより、総選挙は原則として5年ごとの決まった日に行われることになり、今回の総選挙が予定通り行われたのである。
総選挙の争点は、政権が取り組んできた財政再建や経済政策への評価に加え、欧州連合からの離脱を問う国民投票実施という保守党の公約への賛否であった。事前の調査では保守党と労働党は互角だった。
しかし結果は、保守党が大幅に議席を伸ばし、18年ぶりの単独過半数を獲得する大勝であった。56から8へと壊滅的な敗北を喫した自由民主党との連立を解消し、保守党単独政権として、キャメロンが首相を続投することになった。
この選挙では、EUからの即時離脱や厳しい移民政策を訴えた右派の英国独立党(UKIP)が、1議席の獲得にとどまったものの、13%に迫る得票を得て、存在感を示した。また、
スコットランドの独立を目指す地域政党スコットランド民族党(SNP)が、緊縮財政反対を訴えて、スコットランドに配分された59議席のうち56議席を獲得した。前年の9月に行われた住民投票では独立が否決されたが、SNPが労働党の牙城を崩して躍進したことで、独立論議は再燃する可能性が出てきた。保守党政権が継続するとはいえ、英国の政治は、分断の様相をはっきりと見せたのである。
★2015年
2010年から続いてきた保守党と自由民主党の連立政権の存続が問われる総選挙が15年5月7日に実施された。
英国では、国王に解散権があり、国王に助言する立場の首相が事実上行使のタイミングを決めてきた。首相が、自党に有利な時期を選んで解散を主導することができたのである(日本はこの制度・慣習を踏襲・模倣している)。しかし、キャメロン首相は、10年の総選挙後、連立政権を発足させるに当たってこの慣習の廃止を決断し、11年に議会任期固定法を成立させた。これにより、総選挙は原則として5年ごとの決まった日に行われることになり、今回の総選挙が予定通り行われたのである。
総選挙の争点は、政権が取り組んできた財政再建や経済政策への評価に加え、欧州連合からの離脱を問う国民投票実施という保守党の公約への賛否であった。事前の調査では保守党と労働党は互角だった。
しかし結果は、保守党が大幅に議席を伸ばし、18年ぶりの単独過半数を獲得する大勝であった。56から8へと壊滅的な敗北を喫した自由民主党との連立を解消し、保守党単独政権として、キャメロンが首相を続投することになった。
この選挙では、EUからの即時離脱や厳しい移民政策を訴えた右派の英国独立党(UKIP)が、1議席の獲得にとどまったものの、13%に迫る得票を得て、存在感を示した。また、
スコットランドの独立を目指す地域政党スコットランド民族党(SNP)が、緊縮財政反対を訴えて、スコットランドに配分された59議席のうち56議席を獲得した。前年の9月に行われた住民投票では独立が否決されたが、SNPが労働党の牙城を崩して躍進したことで、独立論議は再燃する可能性が出てきた。保守党政権が継続するとはいえ、英国の政治は、分断の様相をはっきりと見せたのである。
★2015年