dunpoo @Wiki
1506■中国初世界同時株安
最終更新:
dunpoo
-
view
1506■中国初世界同時株安
2008年のリーマンショック後に、約70兆円の巨額の財政出動でいち早く経済を回復させた中国であるが、過剰な設備投資を招き地方政府の借金が問題となっていた。李克強首相は、2015年3月、同年の経済成長率の目標を、前年の7.5%から「7%前後」に引き下げ、以前のような二桁成長が見込めない成長鈍化を容認しながら、経済の構造改革を進め、安定成長へのソフトランディングを目指す姿勢を示した。
6月、上海総合株価指数が暴落した。借金をしてまで株を買い込む「信用買い」の行き過ぎに対する当局の引き締めがきっかけで、その後の政府の買い支えにも関わらず株価は下がり続け、7月上旬にはピーク時の3分の2程度まで落ち込んだ。
8月11日、中国人民銀行は突然、人民元の対ドルレートを切り下げると発表、3日連続の実施で4.5%超の下げ幅となった。これが、「中国経済が相当悪いので、為替を有利にして輸出を促進しようとしている」と見られた。実際、中国の製造業の景況感を示す15年9月の製造業購買担当者指数は6年半ぶりの低水準となるなど、内外需とも振るわなかった。
世界の成長センターであった中国の経済不安の顕在化は、世界的な株安の流れをつくった。8月24日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株平均が一時、取引時間中としては過去最大級の1000ドル超の急落を見せた。日経平均株価は、6月24日につけたこの年のピーク2万868円から、一転して下げ続くけ、9月下旬には1万7000円を割り込み、年初来の値上がり額を吹き飛ばした。
★2015年
2008年のリーマンショック後に、約70兆円の巨額の財政出動でいち早く経済を回復させた中国であるが、過剰な設備投資を招き地方政府の借金が問題となっていた。李克強首相は、2015年3月、同年の経済成長率の目標を、前年の7.5%から「7%前後」に引き下げ、以前のような二桁成長が見込めない成長鈍化を容認しながら、経済の構造改革を進め、安定成長へのソフトランディングを目指す姿勢を示した。
6月、上海総合株価指数が暴落した。借金をしてまで株を買い込む「信用買い」の行き過ぎに対する当局の引き締めがきっかけで、その後の政府の買い支えにも関わらず株価は下がり続け、7月上旬にはピーク時の3分の2程度まで落ち込んだ。
8月11日、中国人民銀行は突然、人民元の対ドルレートを切り下げると発表、3日連続の実施で4.5%超の下げ幅となった。これが、「中国経済が相当悪いので、為替を有利にして輸出を促進しようとしている」と見られた。実際、中国の製造業の景況感を示す15年9月の製造業購買担当者指数は6年半ぶりの低水準となるなど、内外需とも振るわなかった。
世界の成長センターであった中国の経済不安の顕在化は、世界的な株安の流れをつくった。8月24日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株平均が一時、取引時間中としては過去最大級の1000ドル超の急落を見せた。日経平均株価は、6月24日につけたこの年のピーク2万868円から、一転して下げ続くけ、9月下旬には1万7000円を割り込み、年初来の値上がり額を吹き飛ばした。
★2015年