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1506■ギリシャ債務危機
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1506■ギリシャ債務危機
2010年に財政危機の淵に追い込まれたギリシアは、IMFとEUからの支援によってデフォルトを免れ、14年までに欧州危機はひとまず終息していた。
ところが15年1月、ギリシアでは、緊縮財政反対を訴えた急進左翼連合が総選挙で大勝し、チプラス政権が誕生。新政権は、「緊縮策中止、金融支援継続」を求めEU各国首脳と交渉を開始した。しかしEU側は「緊縮の続行」で譲らず、議論は平行線をたどった。
6月、IMFからの借金15億ユーロの返済期限を月末に控え、EU側が新たな融資の条件にさらなる緊縮を求め、それをギリシアが拒否。チプラス政権は7月にEUが突きつけた緊縮策の受け入れの是非を問う国民投票の実施を決めた。政府は、国内からの資金の流出を防ぐために銀行を閉めさせ、預金の引き出しを1日60ユーロに制限した。6月30日までにギリシアはIMFからの借金を返せず、事実上のデフォルトとなった。
7月5日の国民投票では緊縮策に反対が61%を占めた。しかし、最大の債権国ドイツをはじめEU側の態度は固く、譲歩を引き出すことは困難だった。結局チプラス政権は方針を転換、さらなる増税や社会保障費削減を含む新たな緊縮案を作成し、ギリシア国会の承認をえて、EU側に提出した。これに対してEU側が金融支援の再開を約して、ギリシアは再び財政破綻を回避した。
★2015年
2010年に財政危機の淵に追い込まれたギリシアは、IMFとEUからの支援によってデフォルトを免れ、14年までに欧州危機はひとまず終息していた。
ところが15年1月、ギリシアでは、緊縮財政反対を訴えた急進左翼連合が総選挙で大勝し、チプラス政権が誕生。新政権は、「緊縮策中止、金融支援継続」を求めEU各国首脳と交渉を開始した。しかしEU側は「緊縮の続行」で譲らず、議論は平行線をたどった。
6月、IMFからの借金15億ユーロの返済期限を月末に控え、EU側が新たな融資の条件にさらなる緊縮を求め、それをギリシアが拒否。チプラス政権は7月にEUが突きつけた緊縮策の受け入れの是非を問う国民投票の実施を決めた。政府は、国内からの資金の流出を防ぐために銀行を閉めさせ、預金の引き出しを1日60ユーロに制限した。6月30日までにギリシアはIMFからの借金を返せず、事実上のデフォルトとなった。
7月5日の国民投票では緊縮策に反対が61%を占めた。しかし、最大の債権国ドイツをはじめEU側の態度は固く、譲歩を引き出すことは困難だった。結局チプラス政権は方針を転換、さらなる増税や社会保障費削減を含む新たな緊縮案を作成し、ギリシア国会の承認をえて、EU側に提出した。これに対してEU側が金融支援の再開を約して、ギリシアは再び財政破綻を回避した。
★2015年