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1506■トルコで2度の総選挙

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1506■トルコで2度の総選挙
 15年6月の総選挙で、与党・公正発展党(AKP)は、02年の政権発足以来初の過半数割れとなった。AKPは、現行の議院内閣制から大統領に強い権限を与える大統領制へ移行する憲法改正を優先公約に掲げていた。エルドアン大統領の近年の言動には、市民の権利や自由を制限する強権的なものが目立ち、独裁化を危惧した国民はAKPから離れた格好であった。AKPは、野党各党との連立政権を模索したが、交渉は決裂し、11月に再選挙となった。
 ところが、トルコでは6月総選挙以来急速に国内が不安定化した。クルド系の非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)との停戦が破棄され、PKKとトルコ軍の衝突が起きた。7月・10月とIS信奉者によると見られる自爆テロが起き、多くの市民が犠牲になった。治安悪化は観光や投資に影響し、経済も低迷した。
 その中での再選挙で、AKPは今度は圧勝し、単独政権に返り咲いた。国民は治安回復と安定を求めてAKPに回帰したといえる。
★2015年

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