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1507■オバマ大統領の「レガシー」推進と停滞

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1507■オバマ大統領の「レガシー」推進と停滞
 2期目のオバマ政権は、折り返し点を迎えたが、内政・外交で「レガシー」となるような様々な成果を上げた。
 1期目に成立させた医療保険制度改革いわゆる「オバマケア」を軌道に乗せた。経済政策も順調で、リーマンショックから立ち直り、失業率は5%と、約7年ぶりの水準に下がった。TPPについても、合意の前提となる貿易促進権限(TPA)法を成立させ、日本など交渉相手国との大筋合意にこぎつけた。
 15年7月に、キューバと54年ぶりの国交回復を果たした。また同じく7月には、米国を含む6カ国とイランとの「核合意」を成立させた。
 一方、任期中に残る課題は核軍縮であった。オバマは09年に行った「核なき世界」を訴えたプラハ演説が評価され、ノーベル平和賞にも選ばれたが、期待された成果は上がっていなかった。ロシアのウクライナへの介入で米ロ関係が悪化し、核軍縮に関する協議は棚上げとなった。
 また、「二つの戦争を終わらせる」と公約していたオバマだが、アフガニスタンの治安の悪化を受け、16年中に予定していた米軍の完全撤退を断念した。中東ではIS掃討が進まず、米国の軍事戦略に行き詰まり感が出ている。

 こうした中、16年の次期大統領選挙に向けた動きも本格化した。
 民主党では、ヒラリー・クリントン前国務長官が、圧倒的な知名度と資金力で、最有力と見られるなか、バーモント州選出の上院議員バーニー・サンダースは、左派色の強い政策で若者中心に支持を伸ばしてきた。
 共和党では、本命視されていたジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が伸び悩む一方、実業家のドナルド・トランプが過激な発言で急速に支持を伸ばし、有力候補の一角に台頭してきた。
★2015年
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