目次
概要
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事件 | 池袋通り魔殺人事件 |
| 罪状 | 殺人 | |
| 判決 | 死刑(未執行) | |
| 国籍 | 日本 | |
| 生年 | 1976年 |
池袋通り魔殺人事件を起こした犯人。名前の読み方は「ぞうたひろし」。二人を殺害し五人を負傷させる惨事を引き起こすも、死刑囚の中でもトップクラスの不遇な生い立ちを持つ。
経歴
岡山県倉敷市に生まれ、同県児島郡灘崎町(現岡山県南区)で育つ。
造田博が小学校高学年になる頃、祖父の遺産を相続したことがきっかけで両親がギャンブル依存症になり、両親は数千万円の借金を作った挙句子どもを残し蒸発してしまう。しばらくの間は親が造田博に対して現金を渡すなどしていたが、それも来なくなり、借金取りが造田の家に押し掛け、それに対応する毎日だったという。
造田博が小学校高学年になる頃、祖父の遺産を相続したことがきっかけで両親がギャンブル依存症になり、両親は数千万円の借金を作った挙句子どもを残し蒸発してしまう。しばらくの間は親が造田博に対して現金を渡すなどしていたが、それも来なくなり、借金取りが造田の家に押し掛け、それに対応する毎日だったという。
造田は中学校三年生時の猛勉強の末倉敷市の名門公立高校に進学したが、2年生の3月に経済的事情により中退している。
兄の紹介で、住み込みでパチンコ屋で働きどうにか食いつなぐ。しかし長続きはせず、職を転々としていた。このころ、造田の実家は競売にかけられ売却されている。
兄の紹介で、住み込みでパチンコ屋で働きどうにか食いつなぐ。しかし長続きはせず、職を転々としていた。このころ、造田の実家は競売にかけられ売却されている。
この生活に疲弊した造田は、「アメリカは日本と違って努力が報われる国である」とアメリカに希望を抱き、(無謀にも)アメリカに渡航。人脈も英語力も乏しい造田は当然所持金がつきて行き倒るも、日本大使館に保護され教会に住み込みで働かせてもらえることとなる。のちに造田は「この時期が人生で最も充実していた」「アメリカ人はほとんどの人が努力している」と振り返っている。
しかし就労ビザの期限が切れ、すぐに日本に送還されてしまう。
しかし就労ビザの期限が切れ、すぐに日本に送還されてしまう。
貧しい生活をし、自らの努力が成就しないと不満を持つようになった造田は、次第に努力せずに享楽的に生きる若者への恨みを募らせてゆく。
ある時、その若者の一人として造田が見下していた職場の同僚から無言電話がかかってきた。これを機に、造田は爆発した…
ある時、その若者の一人として造田が見下していた職場の同僚から無言電話がかかってきた。これを機に、造田は爆発した…
また、この生い立ちは重松清著『疾走』の主人公のモデルになっているといわれている。
裁判
求刑、判決ともに第一審・控訴審で死刑。主な争点となったのは、造田は心神喪失・耗弱状態であったか否かである。
というのも造田は各種省庁に意味不明の文書を実名・住所等を挙げて送りつけたり、小学生の頃に造田のことを好きだと言った女性を社会人になってからストーキングするといった奇行をしていたため、精神疾患の可能性があった。
精神鑑定の結果、責任能力が認められ、上告は棄却、造田は死刑になった。
というのも造田は各種省庁に意味不明の文書を実名・住所等を挙げて送りつけたり、小学生の頃に造田のことを好きだと言った女性を社会人になってからストーキングするといった奇行をしていたため、精神疾患の可能性があった。
精神鑑定の結果、責任能力が認められ、上告は棄却、造田は死刑になった。
怪文書
前述のとおり、造田は各種省庁に怪文書を送り付けている。
以下はそれらの内容であるが、いわゆる電波的な内容なので注意。
「お知えてください」などの誤字もあるが、全て原文ママ。
以下はそれらの内容であるが、いわゆる電波的な内容なので注意。
「お知えてください」などの誤字もあるが、全て原文ママ。
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どう見ても異常な文体である。もともとは進学校に通っていたこともあり、素の文章力がこの程度とは考えづらく、事件時責任能力の有無はさておき統合失調症などの精神疾患を患っていたのではないかという説がある。
これら手紙の内容に興味をもった青沼陽一郎氏は死刑確定前の造田と文通を行い、『池袋通り魔との往復書簡』(小学館文庫)にまとめている。
『池袋通り魔との往復書簡』によると、造田から友人(青沼氏ではない)にあてた手紙にて、これらの手紙の解説なされていたという。例えば最も不可解な「Breathing OK」の意味については「他人の呼吸を了承するような態度」であると説明されている。他人が呼吸して生きることを了承する寛容さ=愛情、ということなのだろうか。
それ以外にも本書では造田が「造田博教」を設立しようとしていることが書かれている。造田博教の教義の中には、「家族とのつながりをなしにする」などの文言があり、造田の生い立ちを強く思わせる。また特に高校中退は彼に相当効いたようで、唐突に中学校や高校の成績について書いて自慢(?)を始めたかと思ったら、反対に「造田博教」では学歴を重視しない、といったことを書いたりしている。高校中退は一応自分に非があるわけではないからか、学歴コンプレックスがあるように思える。
これら手紙の内容に興味をもった青沼陽一郎氏は死刑確定前の造田と文通を行い、『池袋通り魔との往復書簡』(小学館文庫)にまとめている。
『池袋通り魔との往復書簡』によると、造田から友人(青沼氏ではない)にあてた手紙にて、これらの手紙の解説なされていたという。例えば最も不可解な「Breathing OK」の意味については「他人の呼吸を了承するような態度」であると説明されている。他人が呼吸して生きることを了承する寛容さ=愛情、ということなのだろうか。
それ以外にも本書では造田が「造田博教」を設立しようとしていることが書かれている。造田博教の教義の中には、「家族とのつながりをなしにする」などの文言があり、造田の生い立ちを強く思わせる。また特に高校中退は彼に相当効いたようで、唐突に中学校や高校の成績について書いて自慢(?)を始めたかと思ったら、反対に「造田博教」では学歴を重視しない、といったことを書いたりしている。高校中退は一応自分に非があるわけではないからか、学歴コンプレックスがあるように思える。
現在の精神状態
現在の造田は犯行時以上に心神喪失である可能性が高い。
死刑囚の身辺の世話をしている受刑者によると、「言葉を一切発さない」「どれだけ汚くても気にせず、トイレも流さない廃人同然の生活を送っている」(*3)らしい。
日弁連にて言及されている心神喪失が疑われる死刑確定者にも記載されている。そのため、現状彼への死刑執行がなされる可能性は低い。
死刑囚の身辺の世話をしている受刑者によると、「言葉を一切発さない」「どれだけ汚くても気にせず、トイレも流さない廃人同然の生活を送っている」(*3)らしい。
日弁連にて言及されている心神喪失が疑われる死刑確定者にも記載されている。そのため、現状彼への死刑執行がなされる可能性は低い。
補足
ここまで造田のことは他の凶悪犯と比べやや同情的に書いてきたが、もちろん被害者のほうがずっと同情されるべきであり、造田の行ったことはまごうことなき悪である。本事件被害者の一人の父親であるM.S氏は、全国犯罪被害者の会幹事として犯罪被害者の救済に尽力するとともに、造田への怒りをあらわにしている。
画像集
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