グリスとは、オイルに増ちょう剤と呼ばれるものを10~20%添加したもので、通常はスポンジのようにオイルが増ちょう剤に染み込んでいて、圧力がかかると増ちょう剤からオイルが染み出てきて潤滑します。
この「増ちょう剤」の種類でおおまかにグリスの特徴が変わってきます。
この「増ちょう剤」の種類でおおまかにグリスの特徴が変わってきます。
カルシウム系
主にシャシーグリスとして売られています。
耐水性がよく、安価なのでその名の通り車の下回りに使用されます。
耐熱性が低いので(100℃)、高熱になる所での使用は避けましょう。
耐水性がよく、安価なのでその名の通り車の下回りに使用されます。
耐熱性が低いので(100℃)、高熱になる所での使用は避けましょう。
リチウム系
耐水性、耐熱性(190℃)、価格、供にこれといった欠点が
見当たらないため、万能グリスとして使われます。
見当たらないため、万能グリスとして使われます。
ウレア系
耐熱性(250℃)、耐水性、耐圧性がリチウム系よりも高く、粘着度もたかいので防錆(ぼうせい)作用も良好です。
ホイールベアリングのグリスアップに最適です。
価格は前の2つよりもやや高価です。
ホイールベアリングのグリスアップに最適です。
価格は前の2つよりもやや高価です。
シリコングリス
非常に高性能なグリスです。
分類はリチウム系に属します。
これだけでメンテナンスしてもいいくらいですが、とても高価(某メーカーは100g2000円以上!!)
なのでそういう訳にもいきません。
基油であるシリコングリスはゴムや樹脂などを侵さず、他のオイルやブレーキフルードとも反応しないのでブレーキ系のメンテナンスに使用しましょう。
分類はリチウム系に属します。
これだけでメンテナンスしてもいいくらいですが、とても高価(某メーカーは100g2000円以上!!)
なのでそういう訳にもいきません。
基油であるシリコングリスはゴムや樹脂などを侵さず、他のオイルやブレーキフルードとも反応しないのでブレーキ系のメンテナンスに使用しましょう。
モリブデングリス
二硫化モリブデングリス
固体潤滑剤を使っているので耐圧性がずば抜けて良く、そのため主にエンジン内部のメタルベアリングなどの
初期潤滑に使用されます。
最近は二硫化モリブデンでピストンスカートをコートして、初期のかじりを防止するという方法が流行っています。
初期潤滑に使用されます。
最近は二硫化モリブデンでピストンスカートをコートして、初期のかじりを防止するという方法が流行っています。