ほりはり 9KB
虐待-いじめ 制裁 小ネタ 理不尽 実験・改造 ツガイ 現代 独自設定 ぬるい
前半『 ほり 』
俺は部屋の惨状に顔をしかめる。
荒れ果てたリビング。
あちらこちらは泥だらけ。
食べ物を求めて右往左往した証拠が残された事件現場。
中央に置いている大きなコタツ。
俺はゆっくりとコタツに近づき、布団端をつまみ上げた。
「ゆっ!? ここからだしてねっ!」
「ゆっくりでられないよっ!」
内部に居たのはれいむとまりさ。
上目使いで涙ながらに助けを求めている。
「たすけてねっ! かわいいれいむをたすけてねっ!?」
「まりさはいいゆっくりなんだよっ!?」
のーびのーびしながら脱出を計るゆっくり達。
しかし、段差には全く届かない。
このコタツは掘りコタツ。
大きな穴が床下に掘られた暖房器具。
洋式の椅子に座るような感覚で暖をとることが出来るコタツなのだ。
不便な点はどのような道具にも存在する。
掘りコタツの不便な部分は、横になって寝そべる体制は厳しいと言う事。
それと、このようなゴミが底に溜まりやすいので注意しなければならない。
「れいむはかわいいでしょっ? とっても、ゆっくりしているでしょっ!?」
「まりさはすてきなゆっくりなんだよっ!」
俺は内部に手を突っ込んである物を取り上げる。
助けに来たと勘違いしたれいむ達を押しのけて小さな箱を手に取った。
うるさく喚くれいむ達の声を背にして台所へと向かう。
台所で暫く作業に没頭する。
準備が終わった俺はコタツ布団を再度捲り上げた。
「なにをしているのっ! はやくれいむをたすけてねっ!?」
「まりさはゆっくりしたいんだよっ! このせまいおへやからおそとにだしてねっ!?」
今回は悲しみの表情を浮かべることはなく、怒りを前面に表している。
イライラを抑えきれず体を震わせているれいむ達。
その中心部に小さい箱を戻す。
「ゆっ? ごはんさんだねっ! むーしゃむーしゃするよっ!」
「まりさもたべるよっ!」
ご飯を貰ったと勘違いするれいむ達。
直ぐに笑顔を疑問の表情に変えて、苦痛を訴える顔面芸を披露する。
「あづっ!? あづいぃいいいぃいいいいいっ゛!」
「ゆあっ゛!? あじいぃいいぃいいいいっ゛!」
小さな箱から熱気が迸る。
狭い掘りごたつの底に季節外れの夏が到来した。
「ゆわぁあぁああっ゛!? だずげでぇええぇええぇっ゛!」
れいむは小さい箱から距離をとるために暴れ出す。
丸い体に跳ね飛ばされたまりさは、熱気むんむんの小さな箱に激突する。
「まりさのすてきなほっぺたさんがぁあぁあああぁっ゛!?」
真っ赤に染まっていくまりさのホッペ。
頬を焼く小さな箱から懸命に逃れようと暴れるまりさ。
「れいむをたすけてねっ!? ここからだしてねっ!」
「ゆぶぶぶぶっ゛!? どいでねっれぇいぶっ゛!」
まりさを足場に脱出を計るれいむのせいで体は動かない。
れいむの大きなお尻はまりさの顔面に乗っかったまま。
上下左右に体を捩ってみるが、這い出る気配は一向に訪れない。
「ゆっ! ゆっ! ゆーっ!?」
「ゆげっ゛!? おぼっ! ぐげぇっ゛!?」
れいむは跳ね上がる。
まりさの顔面の上で。
しかし、求める理想郷は遠い。
飛び上がるれいむの遥か頭上に帰還ルートが存在していた。
「ゆーっ! ゆーっ゛! だずげでねっ! だずげでぇええっ゛!?」
「ゆっ゛ゆっ゛ゆっ゛…ユッ゛ユッ゛ユグッ゛!……ゆげぇえぇっ゛」
まりさはれいむに潰されてゆっくりしてしまった。
運動をしてれいむはポッカポカ。
掘りごたつの底は熱気むんむん状態。
れいむは涙を流しながら叫び続けた。
「ゆっ!? やっとれいむをたすけてくれたんだねっ!
ちょっとゆっくりしすぎだよっ! はんせいしてねっ!?」
れいむは掘りごたつ内部から引き上げられた。
まりさが焦げる臭いで危険を察知した俺は、慌ててコタツ布団をひっくり返したのだ。
やっぱり、怒りのまま思いつきで行動してはいけないと反省。
「ゆっ!? そっちはおそとさんだよっ! さむいさむいなんだよっ!?」
俺は玄関に向かう。
赤いリボンを鷲掴みにされて宙に浮くれいむ。
やっと地獄から生還したれいむは、お尻を激しく振りながら抵抗していた。
しかし、健闘空しく、お外に放り投げられたれいむは顔面から地面に着地。
赤くなった顔面を摩りながら涙を漏らす。
「あけてねっ!? れいむをおうちにいれてねっ!
どぼじで、れいぶを、おぞとにだじだりずるのおぉおおおぉおっ゛!?」
れいむはぴこぴこを器用に使って玄関ドアを連打する。
大きなお口を開けて不満を訴えていた。
「ゆんやぁああぁあああっ゛!?」
俺はうるさいれいむに冷水を浴びせた。
丸いお腹をヒールキック!
ころころ転がっていくれいむ。
「もうやだぁあぁあっ゛! おうじがえるぅううぅぅっ゛!?」
れいむは泣きながら撤退。
ダラダラに濡れた体で地面を進んでいく。
残された物は汚くなったリビング。
俺は深い溜息を付いてから部屋を掃除開始。
掘りごたつを掃除する段階で、まりさの残骸を手にとって思案する。
ゆっくりの死骸を庭先に干すと、侵入者は警戒して寄ってこない。
そう言う話を、里帰りした田舎で聞いた事を思い出す。
俺はまりさを庭先に吊るしてゆっくり避けを祈願する。
とりあえず……罠ゆっくりのペタペタシートも買ってくるか。
後半『 はり 』
暖かくしたお部屋でゆったりと寛ぐ。
ストーブ全開にしてコタツに足を突っ込む。
素晴らしい休日。
至福の時。
俺は典型的な駄目人間。
いや、これは戦士の休息なのだ。
その状況に水を差す奴等がやって来た。
「おでがいじばずっ゛!? おでがいじばずぅううぅっ゛!」
ゆぇぇええんっ゛! しゃむいよぉおおっ゛!?」
窓にぺったりと体を押し付けるれいむ。
涙をだらだらと流しながら大きな口を開けている。
俺は部屋の中から視線を向けた。
すると、れいむの瞳に眩しいくらいの輝きが宿りだす。
あれは助けてくれると思っている眼差しだ。
「かわいいれいむをたすけてねっ!?」
れいむは体を小刻みに震わせて、おでこをガラスに張り付ける。
今日は横風がかなり強い。
上空からは絶え間なく降り続ける大量の雪は止む気配は無いようだ。
横なぎに吹き付けてくる雪はあまり頭には積もらず、大量の雪がれいむの側面へと厚く張り付いていく。
「ざざざっ……ざむいよっ゛!? このままじゃ、れいぶゆっぐぢじじゃうよっ゛!」
「ゆっくり死んでね?」
俺は温かい言葉をれいむにかけてコタツに潜り込む。
れいむは大きな口を開けながら体を縦に伸ばしてガラスにお腹を擦り付けた。
ぐりぐりとナメクジを思わせるその行動。
正直、とても気持ち悪いです。
「解った解った。暖を提供してあげよう」
「あじがどうございばずぅうううぅううっ゛!?」
泣き喚くれいむを暖かい部屋に入れる。
雪だらけの体で床を徘徊させるわけにはいかない。
ダンボールの底に新聞紙を引いて、その中にれいむをぶち込んだ。
俺は戸棚から貼るタイプのホッカイロ取り出す。
裏の粘着シート部分をれいむの肌色お腹へと直に貼る。
「ゆっ!? れいむのぷりちぃ~なおなかに、いったいなにをしてるのっ!」
貼られた異物に対して身を捩っていたれいむ。
体を左右に、いやんいやんと揺らし始めた。
「ゆ! ゆゆっ!?」
時間の経過と共に、段々体の揺れが収まっていく。
貼るホッカイロは徐々に熱を帯び、冷え切ったれいむのお腹を優しく暖める。
とろんとした表情を浮かべるれいむ。
だらしなく伸びきった全身はダンボール底にぺったりと広げる。
目を細めて口先を蕾み頬を高揚させながら、ゆっくり気分を存分に味わっていた。
「ゆっ! れいむはおなかすいたよっ! あまあまもっていきてねっ!?」
れいむは元気いっぱいに叫びながら要求を行う。
俺はそれに答える前にホッカイロを追加で貼り付けていく。
横っ腹はもちろん、足底に背中とうなじ部分。
ぺにぺにとあにゃるもバッチリ塞いで準備完了。
れいむはゆっくり種と言うか、ホッカイロのお化けみたいな外装になっていた。
「どぼじで、ごんなごどずるのっ!? かわいいれいむに、しっとしているのっ!」
とりあえず、口の部分は塞がない。
喚くれいむにお菓子を与えて油断させることに成功。
もっと寄越せと言うので、甘い砂糖水を飲ませた。
お腹いっぱいになったれいむは眠りに付く。
暖かいホッカイロを全身に貼り付けたまま。
ダンボールが振動を受けて激しく揺れる。
中で暴れているのは先程のれいむ。
体は真っ赤に染まっていた。
「あづっ゛! あづううぅういっ゛!? おみずさんもっできてぇええぇええっ゛!」
大量に貼られたホッカイロは、全て最高潮の温度に達していた。
肌に直貼りをしていれば、自主的に剥がすだろうと思われる危険な温度。
それを、れいむは大量に貼っている。
「あづっ゛!? いやぁあぁあああっ゛! どぼなっでるのおおおぉおおっ゛!?」
狭いダンボール内を転がるれいむ。
ダンボールの壁にお腹を押し付けて上下させた。
貼るホッカイロを剥がそうとしているのだろう。
しかし、密着したシートは全く剥がれる様子はない。
「おにいざんっ! おにいざんだずげでねっ! かわいいれいむをだずげでねっ!?」
涙を流しながら助けを求めるれいむ。
俺はそれを見ながら微笑を返す。
「お兄さんのお家でゆっくりしていってねっ!」
「ゆっぐぢ、でぎるわげ、ないでじょおおおぉおおおおぉおおっ゛!?」
まだまだ熱い温度はこれからも続く。
暫く時間が過ぎて、ぐったりと横たわるれいむの姿。
その後、先程大量に食らったお菓子とジュースを放出したいと懇願するだろう。
そこで俺はれいむに伝える。
このままシートを剥がせば、外皮も一緒に剥がされると言う事を。
当然、ぺにぺにとあにゃるも使い物にならなくなる。
絶望を伝えた時、れいむはどのような表情を俺に見せてくれるのだろうか?
想像しただけでたまらない!
脳髄に興奮物質が湧き上がる感覚に身を捩りたくなる。
『助かるにはこうするしかないんだよ?』
とか囁きながら、シートと外皮の間を刃物で剥くのも面白いかもしれない。
『これをすればゆっくり出来るよ?』
そう言いながら、餡子部分に貼るホッカイロをつけてみようか?
「いやぁあぁあああぁっ゛!? れいむ、おうぢがえるぅううぅううううっ゛!」
ダンボール内を苦しそうに転がるれいむ。
俺は砂糖水片手にそれを見つめている。
たまには、こんな休日も悪くは無い。
・二部構成風にした小ネタのお話
掘りコタツの仕組みを検索して執筆
電気より練炭の仕組みを取り入れてみました
・一部他作者様の設定をお借りしています
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
最終更新:2010年02月16日 18:34