ふたば系ゆっくりいじめ 1326 ゆっくりが泣く部屋

 ・このSSには死ぬゆっくりとそうでないゆっくりが出ます
 ・作者に都合の良い独自設定があります
 ・色々とパロディした所があります
 ・これを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIアレルギーの方は読まないほうがいいです!
 ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!

暗い部屋の中にゆっくり達が集められていた、そのすべてのゆっくりのお飾りには色は異なるが輝くバッジが付いている。
飼いゆっくりの証であるバッジが付いているゆっくりであったが、その姿はどこかふてぶてしい。
どのゆっくり達もあまあまを寄こせだの、ゆっくりさせろだのと自分の望むことしか口に出さない。

「静かにしな!あんたら饅頭に説明することがあるよ!」

初めて部屋にゆっくりを望む声とは違う声が響いた。
声のするほうにゆっくり達が目を向けると、少しだけ明るい場所があった。

「ここはどこなの!かわいいれいむをこんなゆっくりできないところからはやくだしてね!」

銅バッジを付けたまるまると太っている一目ででいぶと分かるれいむが声を荒げる。
目が覚めたら突然こんな所に集められてストレスの溜まっているゆっくり達は一斉に不満を述べ始める。

「早くここからぱちゅを出しなさい!ぱちゅは偉大な金バッジなのよ!」
「まりさをゆっくりさせないなんて、とんだくそどれいなんだぜ!」
「んほおおおお!くらいところでのすっきりーもきもちいいわああああああああああああああ!」
「やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!れいむはかいゆっくりなんだぞおおおおおおおおおおお!」

自分が飼いゆっくりだということを主張するものや、レイパーが隣にいるゆっくりをれいぽぉしようとバラバラのことを始める。
それに対して最初にゆっくり達に声をかけたものはうんざりとした感じの声で答える。

「一度しか言わないから理解すること。あんた達は飼い主さんに愛想を尽かされてここに引き取られたの。
 だからバッジは付けててももうあんたらは野良ゆと同じなんだよ。」

その言葉に怒りがこもった声でゆっくり達は否定をする。
自分は優秀なんだ!そんなことは嘘だ!何でもいいからゆっくりさせろと決して自分たちが捨てられたことを理解しようとはしない。
それに対して先ほどの金バッジと言っていたぱちゅりーが質問をする。

「それでお姉さんは何がしたいの?もしかしてこの偉大な賢者の知識を借りたいのね!」

捨てられたなら即座に殺されてもおかしくはないが、ぱちゅりーには自分に価値があると考えた。

「もしそうなら今すぐぱちゅに魔道書を寄こしなさい!そうすればお馬鹿なお姉さんにも分かるようにぱちゅが教えてあげるわ!」

そう自惚れているぱちゅりーに、お姉さんと言われた人物は近付いていく。
また文句でも言おうとしたぱちゅりーの口に容赦のない蹴りを加えた。

「あんた五月蠅いよ。これからあんた達の新しい生活を教えるんだから喋るんじゃない!」

殺気立ったお姉さんの声に体を竦ませるゆっくりが見たものは、体からクリームを流して痙攣するぱちゅりーだった物だ。
ときおり痙攣をしていることからまだ生きているようだが、直に痙攣は止まりただの饅頭になってしまった。

「あんた達はもうゆっくりできない、ここで自分たちがやったことを後悔するだけの人生が始まるよ!
 助けてだとかゆっくりしたいなんて言っても意味がないから最初に教えといてあげるよ。」

その言葉にまたゆっくり達が騒がしくなるが、お姉さんは何やら手を振るって鋭い音を響かせる。
手に持っていたのはゆっくりを虐待するときに用いられる加工所特製の鞭であった。
それでも騒いでいた一匹の子まりさがいたので、お姉さんはそのゆっくりに鞭をあびせる。

「いぢゃいいいいいいいいいいいい!まりちゃのこうきなおかおがああああああああああああ!」
「騒ぐんじゃないよ、どうせそんなに痛くないんだから。それよりあんたにはちょっと見せしめになってもらうよ。」

ごろごろと転がり痛みを訴える子まりさに近寄ると、お姉さんはとりあえず子まりさの帽子を取り上げて目の前で破く。

「まりちゃのびゅーちふるなおぼ・・・」

大きな声で悲鳴を上げようとした口に靴を突っ込んで黙らせると、お姉さんは子まりさの舌を踏みちぎろうとする。
しかし力が強すぎたのか、まりさの下顎ごとえぐり取ってしまうがお姉さんは気にしない。

「ふょふゃふゅにょふぉきゅちゅが!」

何やら喋ろうとする子まりさだが、口から出るのは何を言っているのか分からない音だけだった。
そんな哀れな子まりさの姿をたっぷりと見せつけ終わると、お姉さんは鞭を子まりさの体に向けはじめた。

「いひゃいいひゃい!どひょひへふょふゃがひょんひゃふぇに!」

鋭い痛みに曝されながら自分がこのような目に何故遭うのかを嘆き悲しむ子まりさ。
だがそんな子まりさに対してお姉さんは鞭を振るうことは止めずに、むしろどんどん力を加えていった。
数分後には子まりさの体からは鞭によって出来た傷から餡子が溢れ出て、もはや悲鳴を上げることも出来なくなった。

「いいかい!また逆らおうとしたり文句を言ったら、このまりさにみたいにするからね!」

そうゆっくり達に言うと、ボロ雑巾になった子まりさの体を器用に鞭で真っ二つにする。
とたんにゆっくりにだけ分かるという死臭が漂うことになり、気の弱いゆっくりは中身を吐き出すものまで出ている。
こうしてこれまで飼いゆとして恵まれたゆん生を送っていたゆっくり達は、この世の地獄を味遭うことになった。




ゆっくりがこの場所に連れてこられた、ようやく一日が過ぎようとしていた。
自分たちが何故このような目に遭うのかと理不尽に思ったゆっくりが、何やらこそこそ話し合っている。

「どうしてまりさたちをゆっくりさせないの!にんげんはまりさたちをゆっくりさせるどれいなのに!」

我がままを言って飼い主に愛想を尽かされたまりさがそんなことを言う。
それに続いてひたすら人間への不満を口に出し始める。

「そうだよ!かわいいれいむたちがこんなめにあうなんてりふじんだよ!」

勝手に野良とすっきりーをして許してもらったにも関わらず、子供と一緒に傍若無人な態度を取って捨てられたれいむが相槌をうつ。
大抵ここに集められたゆっくりは自分たちの行いを反省するほどまともな頭をしていない。
するのはただ理不尽だと考えるだけである。

「こうなったらはんっらんだよ!」
「そうだね!これはまさにれいむたちのいかりのこえなんだよ!」
「せいぎはこちらにありよ!」

昨日の子まりさのことなど覚えていないのか、力の差も理解せずにそんなことを決めるゆっくり。
無駄に張り切っている所に、昨日のお姉さんが部屋に入ってくる。

「まりさたちはかいっぜんようきゅうをするよ!ばかなどれいはゆっくりようきゅうをきいてね!」

代表格であるまりさがそう宣言すると、ゆっくり達は一匹ずつ自分の要求を口に出していく。

「おなかがへったからあまあまをちょうだいね!これからはまいにちあまあまをちょうだいね!」
「こんなせまくてくらいところじゃゆっくりできないわ!もっとひのあたるとかいはなばしょにつれていきなさい!」
「ゆっくりはもっともゆっくりしているそんざいなんだよ!だからゆっくりさせなきゃいけないんだよ!」
「それがすんだらどれいのおねえさんはいますぐしんでね!」

無言でゆっくり達の要求を聞き終えると、お姉さんはゆっくりと口を開いた。

「断るよ。それと最初に言ったと思うけど、ここではゆっくりしたいなんて言っても無駄だって言ったはずだよ。」

なんて馬鹿な奴隷なんだ!ここまで譲歩しているのに言うことを聞かないなんて!
ゆっくり達が見当違いな怒りに包まれる中で、代表であるまりさがお姉さんに体をぶつけ始める。

「せっかくおはなししたのにどうしていうことをきかないの!こうなったらじつりょくこうしだよ!」

今まで自分が望むことがすべて叶えられてきたまりさにとって、自分の望みを叶えないことはあってはならないことであった。
口で言っても分からないと考えたゆっくり達は次々とお姉さんに体当たりを始めた。

「いたいでしょ!はやくしないとずっとゆっくりさせちゃうよ!」
「くそどれいはじぶんのたちばをわきまえてね!」
「もうゆるしてっていわれてもゆるさないわ!」
「いいよみんな!にんげんはいたがっていっぽもうごけないでいるよ!」

自分達の攻撃が効いていると勘違いしているゆっくりだが、お姉さんは足に当たるゆっくりを見て面白そうに笑っている。
随分と攻撃を加えていたゆっくり達が疲れはじめたのを確認すると、お姉さんが声をかける。

「それでもう満足なんだね?それじゃあこんどはこっちの番だよ!」

そう言ってお姉さんは手始めに一番体の大きなでいぶの顔を蹴りつけて壁に弾き飛ばす。
蹴られたでいぶは中身をぶちまけて壁に張り付くと、ずるずると壁から落ちていく。
だがまだ生きており体を動かして逃げようとしている所を、お姉さんが容赦なく踏みつける。

「ぶびょ!びゃっで!ごれいじょうじだらでいぶじんじゃう!」
「殺すつもりでやってんだから当たり前だろ?」

楽しそうにでいぶに答えてやりながらお姉さんはでいぶの顔を着実に顔を壊していく。

「まずは目だ!次は口だ!おまけにまむまむとあにゃるを壊して、あんたを壊すよ!」
「ば!び!ぶ!べ!ぼ!」

中身が半分程度出ているので注意しながら少しづつでいぶを壊していくお姉さん。
踏まれるたびにでいぶは声をあげるが、それも少しづつ小さくなっていった。

「もっど・・・ゆっぐり・・・」

お決まりの言葉を言う前にお姉さんがでいぶの顔を踏みつけて、完全にでいぶの息の根を止めた。
でいぶの公開処刑を見せられたゆっくり達は昨日の恐怖を思い出す。

「次はあんただよ、今のうちに生まれてきたことを後悔するんだね!」

こんどはありすに狙いを定めたお姉さんは、都会派を自称するありすのあにゃるに持ってきたペットボトルの中身を注入する。
必死に逃れようと暴れまわるありすだが、少しづつありすの体に変化が訪れてくる。

「ゆっぶ!どぼぢで!ありずぷくーしたくないのに!」

本人の意思とは関係なく、ありすの体がどんどん膨らんできた。
お姉さんがありすに注いでいるのは炭酸水である。
ありすの皮が水分と炭酸によって膨張していき、ありすの体は限界まで膨らんでいった。

「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!」
「もう限界かな?それじゃあ最後にこれだよ!」

お姉さんがありすのあにゃるに何かを詰め込むと、急いでありすから離れる。

「ゆっべっばあ!」

ありすの体が弾け飛ぶ、お姉さんがありすに詰め込んだのはメントスである。
部屋の中にはありすであった残骸が派手に飛び散った。

「「「ゆわあああああああああああああああああああああああ!」」」

あまりにも惨たらしい同族の死に絶叫するゆっくり。
ここにきてもはやゆっくり達に反抗する気力は無くなってしまった。

「おおおおおおおねえさん!まりさはもうわがままいわないからゆるしてね!」

反乱の代表であるまりさが真っ先に命乞いを始める。
それに続いて他のゆっくり達も我先にと命乞いをする。

「すいませんでした!もうにんげんさんにはさからいませんから!」
「ぱちゅりーはさいしょからはんたいしてたわ!だからぱちゅはなにもわるくないわよ!」
「なんでもいいからたすけてね!」

その命乞いに対してお姉さんは考え込むように顎に手を当てる。

「そうだね~、助けてあげないこともないよ。」

その言葉に希望を持ったゆっくりは顔を明るくして喜ぶ。

「あんたが私に勝てたら他のゆっくりも助けてあげるよ。」
「ゆ!?」

指名された代表のまりさが絶句するが、周りのゆっくりは一様にまりさを応援する。
自分の命がかかっていることもあり、応援というより脅迫のような言葉になっているが。

「ほら早くかかってきな、サービスで私を倒せたらあんたの勝ちにしてやるから。」
「ゆわあああああああああああああああああ!」

雄叫びをあげて突っ込んでいくまりさだったが、お姉さんの体はピクリとも揺らがなかった。
しばらくお姉さんの足にぶつかり続けたが、ついにまりさは疲労で動けなくなった。

「もう終わりなんだね?それじゃあこんどはこっちの番だよ!」

体勢を低くしてまりさにぶつかるお姉さんは、ほぼヘッドスライディングのような形でまりさに自身の頭をぶつける。
圧倒的な質量差によってまりさは吹っ飛び、ぶつかった衝撃で歯がすべて口から折れてしまう。

「いだいいいいいいいいいいいいい!もうおうぢがえるううううううううう!」
「あんたの負けで良いんだね?それじゃあ残りのゆっくりを先に始末しようかね。」

一撃で戦意を喪失してしまったまりさを放っておき、震えているゆっくり達を処分するために鞭を用意するお姉さん。
昨日の子まりさの惨劇が自分に降りかかると感じたゆっくり達は無駄な命乞いをする。

「いやだああああああああ!れいむまだしにたくないいいいいいいいいいいいい!」
「あ~聞こえないね~。恨むなら勝てなかったまりさを恨むんだね。」

自分たちが原因でこうなったにも関わらず、その場で殺されることが決定したゆっくりはすべてまりさに恨み事を言い始めた。

「このくず!おまえがまけちゃうかられいむたちがしんじゃうんだよ!」
「まりさがにんげんさんにさからうなんていうからこんなことになったんだわ!」
「おまえのせいだああああああああああ!どうじでおばえびだいなくずのぜいでしななきゃいけないんだああああああ!」

次々と鞭によって体を切り刻まれていきながらも、すべてのゆっくりがまりさに憎悪の塊のような言葉を浴びせる。
とうのまりさはこの現実から逃れるために一人夢の世界に行っていた。

「おねえさんごめんなさい・・・、もうわがままはいいません。いうこともききます。
 だからはやくまりさをこのこわいところからたすけてください・・・。」

ぶつぶつとうわ言のように捨てられた飼い主への反省と助けを求めているまりさに、お姉さんは優しくまりさに声をかけてやる。

「もうちょっと早く反省すれば助かったのにね。」
「おねえさんおねがいします。まりさをたすけてね・・・。」

はたしてそれはどっちのお姉さんか分からないないが、まりさもまた鞭によって体を少しづつ削られていく。
夢の中に現実逃避していたまりさだったが、痛みによって無理やり現実に引き戻された。

「いだいよおおおおおおおおお!もうわがままいわないからたすけてええええええええええええええ!」

遅すぎる反省をまりさはするが、その反省に何の意味もない。
まりさはただ痛みから逃れたい為にこんな言葉を言っているだけなのだから。
存分に苦痛を味わい、まりさは永遠にゆっくりしてしまった。

「それが今日の餌だよ、明日までに食べて無かったら酷いことになるからね!」

お姉さんが出て行ったあとに無言で同族の屍骸を食べ始めるゆっくり。
痛みによって甘くなっているにも関わらず、どの口からもしあわせーの言葉は出なかった。



ゆっくりの数が半分ほどに減った頃に、お姉さんは久しぶりにゆっくり達を部屋の外にだした。
太陽の光をあびてさぞ嬉しいと思うが、外に出たゆっくり達が喜びの声を上げることはない。

「さあたっぷり運ぶんだよ!少しは運動させてもらうことを感謝しな!」

お姉さんだけでなく、胴付きのれみりゃやふらんに監視されながらドラム缶を押しているゆっくり。
白線まで運べばまた元の位置まで運ぶという何の意味もない苦行である。
かれこれ半日以上もこの作業を休みなしでさせられている。

「もうつかれたよ!かわいいれいむはおやすみするよ!」

疲労を訴えるのは一匹のれいむだった。
複数で一つのドラム缶を押しており、他のゆっくり達がれいむを叱りつける。

「れいむだけがつかれてるんじゃないよ!はやくおすのをてつだってね!」
「いやだよ!そんなつかれることはみんながかわりにやればいいんだよ!れいむはいまからすーやすーやするよ!」

言い争っていることに気づいた一匹のふらんが近付いてきた。

「なにしてる?はやくどらむかんをおせ。」
「ちょっとまってね!すぐにれいむをなんとかするから・・・。」
「うるさいよ!れいむはすーやすーやするんだからじゃましないでね!」

口答えをするれいむを見てからふらんは何やら小型のスイッチを取り出してボタンを押す。

「「「ゆべべべべべべべべべ!」」」

れいむも含めたドラム缶押しをやめていたゆっくり達の体に電流が走る。
外に出る前に頭に付けられた輪っか状の飾りは監視する者たちの意思によって電流による懲罰が出来るようになっているのだ。
しばらく電流を流され続けたゆっくりから香ばしい匂いが出始めた時に、ふらんはようやくボタンから手を離す。

「はやくどらむかんをおさないとまたおす。」
「「「ゆっくりりかいしました!!!」」」

痛む体を引きずってまたドラム缶を押し始める作業を続けるゆっくり達。
そんな作業場から逃げようと一匹のまりさがドラム缶から離れて走り出す。

「まりさはこんなところでおわるゆっくりじゃないんだぜ!はやくここからにげるんだぜ!」

自らの場所を知らせることになるというのに、わざわざそんなことを口にだすまりさ。
さっそくまりさに制裁を加えようとするれみりゃを制して、お姉さんがまりさの後を追って歩く。
あっさりとまりさに追いつくとまりさの体に足を乗せて動けなくする。

「あしをどけるんだぜ!まりさはこのよでいだいなゆっくりなんだぜ!」

意味不明な世迷い事を大声で恥ずかしげもなく叫ぶまりさからお帽子を取り上げるお姉さん。
お飾りであるお帽子を取り上げられ、先ほどまでの態度ががらりと変わるまりさ。

「かえしてね!おぼうしがないとゆっくりできないよ!いじわるしないではやくかえしてね!」
「まだ分かってないみたいだね。あんたはゆっくり出来ないんだよ。」

足の下でまりさを押さえつけながら、お姉さんが少しづつ帽子を破いていく。
手始めに帽子に付いている小さな白いリボンを破り始める。

「まったく、ゆっくりの癖に生意気にこんなリボン付けるなんてね。」
「やめてね!まりさのおぼうしにひどいことしないで!」

聞く耳を持たずにどんどんまりさの帽子を破いていく。
こんどはご自慢の帽子の先っぽからまりさにも分かる様に破いていく。

「やべでえええええええええええ!まりざのおぼうじにあながあいぢゃうでしょおおおおおおお!」
「大丈夫だって!シャンプーハットみたいでかっこいいよ!」

笑いながらまりさの帽子をシャンプーハットにしてあげたお姉さんは、それはまたまりさの頭に被せてやった。
泣きながら必死に帽子を直そうと、舌で舐めるまりさをお姉さんはドラム缶まで蹴り飛ばす。

「何ぼーっとしてるんだい!まりさみたいにお飾りを都会派にコーディネートして欲しいのかい!」

まりさの惨劇を眺めていたゆっくり達がまた意味のない作業を再開する。
この日の作業によって、また半分のゆっくりが永遠にゆっくりすることになった。




ゆっくりが一匹もいなくなった部屋をお姉さんが一人で掃除をしていると、部屋に誰かが入ってくる。
お姉さんが入ってきた人物の顔を見ると、その顔が嬉しそうに綻ぶ。

「お兄さんまだ掃除は終わってないよ。それとも掃除を手伝ってくれるのかい?」
「いやいや、そういう肉体労働はゆうぎの仕事だろ。僕はあくまでも知的労働が向いてるからね。」

お兄さんの軽口にゆうぎは仕方ないという風に首を振る。
ゆっくりがお姉さんと呼んでいたのは、胴付きのゆっくりゆうぎだったのだ。

「それにしても、何でゆっくりはゆうぎを見ても人間だと思うんだろうね?ちゃんと頭に角が付いてるのに。」
「それを調べるのがお兄さんのお仕事だろ。ゆうぎにはそんなどうでもいいことは考えないよ!」

喋りながらもゆっくりによって汚れた部屋を掃除する手を止めないゆうぎを見ながら、お兄さんはやられたというように頭を掻く。
確かにゆうぎ種にはお飾りと呼ばれる物はないが、人間とは違い逞しい一本角がある。
普通であれば例え胴付きであろうとゆっくりが同族を間違えるようなことはない。

「やっぱりあれかな。一定の大きさになると自分とは違う生き物だと認識するのかな。」
「そうかもしれないね。でもそれだとドスとかもゆっくりとは違うと思うんじゃないかい?」
「そうだよな~。だったらやっぱりゆっくりの胴に対する認識の問題かな?」

悶々と考え込むお兄さんをゆうぎは可笑しそうに眺める。
部屋の掃除が終わると、ゆうぎはお兄さんに近づき何かをねだる様に体をくっつける。

「お兄さん、ゆうぎはちゃんとお手伝いしたんだからいつものご褒美をおくれよ。」
「はいはい。本当にゆうぎはこれが好きなんだな。」
「だって甘くて癖になる味なんだから・・・。」

恥ずかしそうにするゆうぎを見ながらお兄さんはズボンに手をかける。
ごそごそとズボンのポケットから青い飴玉を取り出すと、ゆうぎの物欲しそうな口に突っ込む。

「んっぷ。おにいひゃん意地悪しないで。」
「ごめんごめん。でもそう言いながら指をしゃぶらないでくれよ。」

すぐに指を抜いて謝るお兄さんに頬を膨らませながら抗議して、すぐに飴を舐め出しご満悦なゆうぎ。
お兄さん特製であるゆっくりの成長を促進する飴玉だ。
この飴を頻繁に食べているゆうぎは、通常の胴付きよりも頭二つ分ほど体が成長している。

「前ならゆうぎのことをちゃんとゆっくりだと思ってたみたいだし、やっぱりどこからか認識の基準があるんだろうな。」

わざわざ捨てられた飼いゆを集めたのは、ゆっくりが胴付きと人間をどう区別するのかを調べるためだ。
胴付きと小さな子どもであればそこまで大きさも変わらないものだが、ゆっくりはしっかり両者の区別をする。
お飾りの持っていないゆっくりであっても、どうやって分かっているのか胴付きの名前まできっちり判別するのだから。
その為に人間に慣れている飼いゆを集めてあのような実験を行っていたのだ。

「まあいいじゃないかいお兄さん。今日はもうお仕事も終わりなんだし、早く帰って一杯飲もうよ!」
「いや飲まないよ。いつもみたいにすいかと飲んでね、僕はオレンジジュースで相手するから。」

一度調子に乗って酒宴に付き合っていたら、いつのまにか素っ裸で両隣りにゆうぎとすいかが寝ていた悪夢を思い出し
お兄さんは体を震わせて自分を戒める。
つまらないと文句を言うゆうぎを宥めながら、お兄さんはゆっくり達の死臭と嘆きが染みついた部屋から出ていく。




おまけ THE ゆうぎ

「おにいさん。」
「なんだいゆうぎ?」
「やらないか?」
「やりません。聞きたいけど一体何をやるんだい?」
「お兄さんは体が貧弱だからゆうぎが鍛えてあげようと思ってね!」
「いや別にそんなこと必要ないし。人にはそれぞれ役目があるんだ、ゆっくりにもれいむはシングルマザーでありすがレイパーみた・・・」
「ごちゃごちゃ言ってないでさっさとやるよ!ほらさっさと服脱いで!」
「ちょ!?何で服を脱ぐ必要が・・・、待ってズボンだけは勘弁して!」
「男は度胸だよお兄さん!ほらゆうぎは準備万全だよ!」
「らめえええええええええええ!」

お兄さんを半ば無理やり運動に参加させるゆうぎ。
運動が終わった後にゆうぎはさっぱりとした顔を、お兄さんは精魂尽き果てたように弱っていた。
その様子をこっそり見ていたすいかが同じことをお兄さんに要求したため、ゆうぎ監督の元でまた運動をさせられることに。
一ヶ月後、そこには笑顔でゆうぎ達と大人のスポーツを楽しむお兄さんの姿が!

後書き
以前コメントでウイグル獄長で一本という物があったので、鬼の哭く町カサンドラということで鬼繋がりでゆうぎで書いてみました。
最後のおまけはあるゆうぎ姐さんのイラストを見て衝動的に思いつきました。
D.Oさんの労働の意義でもありましたが、やはりこういう無駄な労働は良いですよね。
ありすにやったあれですが、一応炭酸水でもあの現象は起きるようです。先に書かれてしまいちょっと残念。
次は何を書こうか悩むHENTAIあきでした。


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最終更新:2010年07月27日 17:16
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