▽属性メモ
フラウ アヤカシギア アークメイジ 〔抵抗〕華劇 軽減役 キャスター
花妖精 真実を知る者 準運営陣 お姉様 母 サポートデスク課 トラウマ 天然
「世界樹のシート」獲得済 | 「配偶者:レオンハルト」 | ||||
「白き神の絵馬」獲得済 | 「霊験なる力」未獲得 | ||||
「奥義書」未獲得 | |||||
「海開き報酬」3WP | |||||
★栄光の紋章 | ★詩人の交渉術 | ||||
Excel Character Sheet |
ヴェルーリヤ・キルシュブリューテ。
艶やかな薄紅色の長髪に、碧と真紅のオッドアイの瞳を持つ長身のフラウで、純白のミディドレスの上に桃色の上着を、更にその上には真紅に金刺繍の外套を纏っている。
この真紅に金刺繍の外套こそ歯車の森に住むある魔族の一族の正式な装束でもあり、実際カベノソトにおいては少なくない魔族の友人を持つ魔族側の花妖精である。
(この外套の存在に、データ的な強制力はない。明確に人間側として動く際にわざわざ裏返しに着ていたりするが描写上の演出以上の効果は一切ない。
人間と一緒に行動しているから人間側扱いするのもこれを見て魔族を裏切ったと扱われるのも、フラウだしなあ、で扱われるのも自由である)
西行妖、妖桜のフラウ。毒こそ無いが、魅了を以て人を死に誘う黄泉の花。
樹木フラウとしても類稀な 167.8cm の高身長と実り豊かな肉体もあって、成熟した大人の印象が強い人物でもある。
魔族側のフラウの例に漏れず、平気で1人でふらふらと歩くような好奇心と自由の塊であり、かつ善悪より好き嫌いを重視する。
人族、魔族問わず、考える意思(或いはAI)のあるものであれば愛おしい娘か息子であるかのように無償の愛を注ぎ、助けとなりたがる。
結果として板挟みになる事も少なくないが、その際の多くは命を助ける為に涙を呑んでもう一方の前に立ちふさがる事になる事が多い。
軽率に「愛している」「愛しい」などといった表現を使い、人の姿や魂の在りさまを詩を詠うがの如く褒め称えるが、油断してはならない。
彼女は思うままに際限なく愛で続けるからである。その癖、その博愛に限度や節度というものは見られなく──
つまり、何が言いたいかというと。彼女は天然たらしである。唆されてはいけない。
また自身に対しては過剰なまでの謙虚さ、或いは過小評価が見える。
それは攻撃を弾き切るという理想が僅かながらにでも見えているのを分かっていて尚、安定を選び、パーティを護り切り、最終的に無事に生かす為に過程で誰かが傷付くことを諦めねばならない限界への強い理解と悔しさゆえ。
逆に言えば星花やアヴァリシアと組めばその問題が解決するのも事実であり、実際ほんのり強気な彼女を見る事が出来る。
魔族領で重傷を負い、倒れていたところを『紅蓮の旅団』のパーティに助けられた加入経緯を持つ。その際にアヴァリシア達を持ち込んだ。
所属意識は強くなく今も魔族領へお出かけしている事も少なくないが、仲間の危機には躊躇いなく駆けつけてくるお節介さん。
現実で産む事無く実子を失い、血の繋がった子供を得るという最後の望みを絶たれたショックから、フィルトウィズの聖母となることに逃げた未亡人。
壊れる前を知らない『紅蓮の旅団』の面子には、フォルテとの相乗効果のヤバさを垣間見られつつも──それが狂気とはバレる事無く、概ね好意的にすら受け取られていた。
その博愛が時間さえ跳び越えて人を救った事もあった。全力を以て応える事で自分達の強さの根源を伝えきり、アキシオンを旅団の仲間へと迎え入れた。
しかし、その仮面も何時までもとはいかなかった。犯罪業者「モルオルトの槍」と、その組織の脱走者アルヘナが齎した過去の過ちの痕跡。
時間稼ぎの生贄として生み出された、データ上は血縁にある我が子──ペレの余りにも痛々しすぎる末路。
始めこそ距離感の取り方が分からなかった。理論武装して逃げてしまおうかとすらした、しかしそれを真っ向から突きつける人の姿があった。
レオンハルト──ペレの救出者の1人で、親都合で傷付けられる子供の痛みを誰よりも知る神父の男性。
割れ欠けた聖母の仮面は打ち砕かれ、その痛みの向こうに──女性は何時しか振りに弱さを、陰りを預けられる拠り所を得た。
ハウメアを迎え、『紅蓮の旅団』上層部もう一組のカップル、トーリッテとママ友の関係を築き、真理派を、強制的に真実と進化を押し付けようとする面々を前にノアと自身の美学を胸に抗い続けた。
「倒せない存在なんていてはならないし、君達が自分の脚で歩まなくては意味がない」
そして。
「白き神」の遣いである寿橋のユニークアイテムを借り、「桜なる母の矜持」を以て──ヴェルーリヤは自分の母としての間違いの始まりの切っ掛けでもあり、最も本質の相容れぬ母でもある「モルオルトの槍」の幹部がひとりナアマ・イグレイン──ハウメアの母親を打倒した。
その戦場となった結婚式場跡地で誓いを終えたヴェルーリヤは、そのまま別荘と実子フィオレンツァの誕生を申請。
長年の待望を果たした輝きの実りを、慈しむように日々を過ごしている。
とはいえ、未だすべてが終わったわけではない。「モルオルトの槍」はそのものがつぶれたわけではないし、真理派は相手の強さを考えるなら一生をかけた戦いにもなるだろう。
新たな問題もある。かつて、殺さない事を選んだ〈サポートデスク課〉に所属していた戦闘検証用NPC達の末路もある。
ヴィールデゥを始めとする彼女達が生きるにしても、死ぬにしても、最後まで向き合う役は自分がやらずして誰がやるだろうか、という気持ちもある。
まだまだ桜の聖母の戦いは続く。
資産家良家の家に生まれた女性。コネクションを用いて暮らす事も可能だったが、刺激を求めてプログラマーの路を選び、〈サポートデスク課〉の一員となった。
そもそもデザイナーズベイビーが多い〈サポートデスク課〉の中では少数派の自然出産生まれの人物であり、反射神経等は同僚に明確に劣る処がある。
デザイナーズベイビー出身の旦那を持っていたが、かなり早くに先天的な病で失っている未亡人でもある。
フィルトウィズ正式サービス時代は〈サポートデスク課〉の一員として部下に、エールステゥ、トウェーデゥ、デルデュ、ヴィールデゥの四名のNPCを抱えていた他、主に〈CAST〉を演じていた。
〈CAST〉とは、「黄金のドラコニアン」と一緒に問題解決を行ったり、イベントを主催する運営側のワンダラーのことで、いわゆる有人GMである。
〈CAST〉専用の白銀の衣装を着ていた事から〈サポートデスク課〉のことを、「白銀の騎士」などと呼んでいたワンダラーも存在していた。
キャストとしての役目の傍ら、〈サポートデスク課〉では戦闘のテストプレイにも参加していた。
当然、他メンバーの殆どがデザイナーズベイビーであった事からメンバーの中では一番戦闘が苦手だったようで、度々弄られてきたそうだ。
ぼんやりとしたボーイッシュな口調と、その割に何かと美容に詳しいというリークや誤爆から〈サポートデスク課〉のヒロインだかアイドルだかそんな扱いをされていたこともある。
実際、彼女の"懐妊"は一時期相当な話題になった。暫く〈CAST〉業を休むことになるかもしれないという業務連絡も、寧ろ祝福を以てワンダラー達には迎えられていた事だろう。
だが、其のニュースは直ぐに悲報と共に白紙となることになる。
アークコンツェルン所属の女性が襲われ、重傷を負った上流産したという一報は、その被害者が誰であるか言うまでもなく明らかであった。
幸い、医療技術の発達の御蔭でハリエット自身は一命を取り留めた。だが、其処に残ったのは抜け殻のように病的にこの世界を愛する、壊れ果てた未亡人の姿だった。
「……なんだ、何で気付かなかったんでしょう。私の愛しい子供たちはこんなところにいらっしゃるじゃないですか」
しかし、その愛する世界も急遽その門を閉じる事になり失意の末に死を選びかねなかった彼女を同僚のひとりが小さな居住用宇宙船に押し込めた。
サービス終了後1週間のうちに本社ビルの後始末が完了して、"何故か"そのまま自家用の宇宙船を買って各々地球を脱するよう命じられた〈サポートデスク課〉の面々。
それもあり、〈サポートデスク課〉の主要面子はほぼほぼ地球と共に死ぬという事態を逃れていた。
本格的な避難が始まる前に購入された船である事もあり、暮らしている人数が2人であること、最先端のフィルトウィズのコネクタを除いて、娯楽の類は何も搭載されていないことを除けばかなり高性能・高水準の船ではある。
フィルトウィズのサービス終了に前後して〈サポートデスク課〉の面々が購入した宇宙船にコネクタが搭載されていたのは、AIこそ作れなくとも神獣式のボスエネミー等と戦うエミュレートサーバーでも立てられるのではないか──などという、〈サポートデスク課〉メンバーの藁にも縋る思いからであった。
実際のところ〈サポートデスク課〉のメンバーは連絡が取れている面々は全員現在のフィルトウィズに繋いでいる事を思うと、当初の目論見は頓挫した──というよりは、本物には敵わないといったところか。
自然と語りあうことができ、動植物などの知識も豊富です。
動物・昆虫・植物などの関わる[知力]判定に+4のボーナスを得ます。
仲間の判定にも加算可能です。
「私達フラウそのものが花ですからね」
この特異点を持つキャラクターは、フィルトウィズの外部からログインしているプレイヤーです。
「ただいま戻りました、可愛い娘達。愛しい世界──」
1日1回は日光を浴びて、水分をたっぷりとる必要があります。
これが不可能な状況下では最大〔HP〕が1日に5点ずつ減少していきます。
減少した最大〔HP〕は日光を浴びてゆっくり休むか、シナリオ終了まで回復しません。
「ただ痛かったり、苦しかったするよりも……こういう飢餓の方が堪えるのが辛いものです」
自らに制約を課して生きており、それが日常生活に支障を与えるほどのものです。
誓いを自発的に破ることはできません。
誓いの内容はあらかじめシナリオ開始時にGMに伝えておいてください。
ゲーム中にたいしてペナルティがないとGMが考えた場合却下できます。
却下された場合はシナリオ開始時にフォーチュンが1点減少します。
対象がアクターである場合において、以下の制約を適用する
「この世界を生み、育てた者の末裔として──絶対に貴女を幸せにしますから」
また、侵蝕者、【ハッキング】持ちの悪質プレイヤーに対して「処刑執行人」を適用する
「あらあら……駄目じゃないですか。世界に寄生する蛆虫の、分際で……ふふっ」
特定のものに根源的な恐怖を抱いており、それらを突きつけられた状態では
あらゆる判定に-3のペナルティを受けます。
内容はシナリオ開始時にGMに伝えてください。
あまりに頻度が低いとGMが感じた場合、却下することができます。
却下された場合はシナリオ開始時にフォーチュンが1点減少します。
仲間やペットなどが該当する場合は計算しなくても構いません。(恐怖心がないわけではない)
具体的な適用範囲は以下の通りです
「(楽園として再構築されたこの世界に、それはあっちゃいけない筈なのに!どうして──?)」
桜のフラウであるヴェルーリヤの華劇──【華劇:春、穏やかに咲き誇れ】は、心と精神の安寧──〔抵抗〕を上昇させる華劇。
更に【治療符:緊急】、【マジックラーニング:ワラシの領域】【マジックラーニング:ワラシの聖域】による防衛を主とする。
風車や桜の花びらを模したおはじきなどを扱って行うワラシの魔術は見た目こそファンシーだが彼女の意思を反映するが如く、悪意を根から弾き返すだろう。
【魔将樹の棘】の前提である、【傷口を抉る毒】を操る事で多少であればアタッカーの火力支援に回る事も可能。
この際、はっきりと花毒を扱う事がないのは桜が本来毒を持つ筈のない花であり──その毒があるとしたら死に誘う妖花の魔力であろうから。
叶うなら死に誘う花で在りたくはないと願うがゆえの徹底的な忌避なのである。それも、本当に越えねばならぬ存在相手には、死へと誘うことだろう。
符には桜の葉を使用しており、【マジックラーニング:不死なる炎】の際には──自分の花を燃やして捧げることになる。身を焼く想いは如何程か。
メインは軽減であるが、【治療符】、【奥義:桜花咲夜之宴】による事後回復も可能。確実にパーティを生かす為に、特化ではなくバランスの取れた防衛型として完成している。
上限解放にともない生命樹の化身ナーエの御姿をとるツカイマによる【ツカイマサポート】を手に入れた。
料理などを手伝わせる事も出来るので、パーティへの支援能力は全体的に高まっている。
なんだこれ。
は、流石に冗談だが。【華劇:春、穏やかに咲き誇れ】はそのままに、【マジックラーニング:妖しの花嵐】と、それを奥義化した【奥義:花と散りにし、風の伝】を用いた魔法火力型(R:キャスタータイプ)。
【治癒符】【治癒符:緊急】は健在で、【アフターケア】を用いて片手間に回復や軽減も多少は熟す。
〔先制〕が落ちている分、〔抵抗〕要求のボスに対するカウンターとしての役割は弱まっているが、変わらず数値としては暴力的。
しかしながら、性格もありこの型での出撃はお祭り事に限られる。その分、やる事、為す事、そして何故か衣装まで随分と胡乱なのだが。
茨による追撃。或いは、死香の香る紫の花弁が持つ魅了の毒にて。
紫がかった麗しい桃色の花。彼女は、其処に秘められた毒を初めて扱う。
死を想う花の、死に誘う香。彼女が決して望まぬ、しかしながら古代桜の本質だったもの。
「──魅入りて眠れ。災厄を齎すもの」
桜の華劇。真紅の外套の下から花弁を生み出し、穏やかな柔らかな香りで舞台を満たす。
最奥で彼女は舞う。ふわりと広がる白いスカート。
紅い艶やかな外套が追いかけて踊る。真紅に金糸の縫われた厳かな外套の下から、薄桃色の花弁がまろび出て風に浚われ、満ちていく。
踊る彼女が生み出す風に、煽られるように花は大きく空へと翔けていく──
「さあ、春よ。穏やかに咲き誇れ──」
使用している符の材料は桜の葉、或いは桜の花びら。
「その苦痛を、悲しみを、涙すら癒して見せましょう──死を想う側(R:さくら)から、生に馳せる側(R:あなた)へ宛てて」
風車、或いは桜のはなびらを模したおはじきを主に用いて結界の触媒としている。
集中を要する為、結界の発動中は移動などは出来ないようだ。
「愛しきひと、愛しきもの、廻れ物語の風車。わたしたちはそれらを護らん」
「──さ、風よ。廻して物語の風車。わたしが望むまま、わたしが祈るまま」
「此処に私の聖域を!!わたしの楽園になにひとつ、害意を通したりしない事を!この花びらで証明して見せるから──!」
桜の花びら(R:彼女自身)を符として。西行妖、黄泉路の桜、自分自身の花を否定して。
自らの中に九尾が信ずるカミがないのなら、死を否定して現世に留めれば良い。
「西行妖、黄泉路の桜よ。貴女が咲く日は今じゃない──不死なる炎よ!彼の者を現世にとどめたまえ……!」
優しき炎。けれど、残酷な自己否定。
基本的には防衛型を好みとするヴェルーリヤが『それでも必ず暇になる』と考えられる戦場にのみ持ち出される【魔法】及び、その【魔法】による【奥義】
妖桜の花嵐による斬撃魔法。死出すら誘うと言われる妖怪桜の本領発揮か、お遊びの筈であるのにその威力は馬鹿にならない。
【奥義】となれば其処に鋭利な緑葉まで用いる事で回避困難、致命の隙を抉る一撃と化したものを三連続で放つというものになる。
ツカイマによるちょっとした戦闘に限らないサポート。ツカイマの見た目は生命樹の化身ナーエが近い。但し色はランダム。
料理の手伝いから始まり、ちょっとした探索の後押し、回避のお手伝いまでなんでもござれ。但しツカイマ達の体力が高くなく1戦闘1回くらいしかお手伝い出来ないのが玉に瑕。
ツカイマ達へのお礼はちょっと頭の上に乗ることを許してあげると大分喜ばれる、との事。肩の上でもいいそうな。
鏡背中心の鈕を囲んで八葉形の鈕座があり、その周囲に8個の内行花文、9本の同心円、外縁部を配す青銅鏡。
かつて日本という国で発掘された銅鏡の名前が「内行花文八葉鏡」である。
八咫鏡のレプリカであるヴェルーリヤの鏡盾は、この「内行花文八葉鏡」をモデルとして制作された。故に、「宝鏡八葉花文鏡」なのである。
ロープ・ド・マリエ(Robe de
Mari'ee)はフランス語で、「結婚、嫁ぐこと」を意味する言葉で、ウェディングドレスの同義語でもある言葉でもある。
純白を基調とした多段フリルのミディドレス。上着に隠れて見えない事も多いが尾のように長い背中のバックリボンも可憐で可愛らしい。
フリル部に留められた桜の花の飾りは硝子で出来たおはじきにもなっていて、必要であれば外して領域の触媒にもなる。
これに丈の長いロングスカートのような意匠を持つ前開きのコートを纏い、その上に更に歯車の森の正式装束である深紅と金刺繍のマントを羽織るのが今のヴェルーリヤの基本装束となる。
パーティメンバー:ヴェルーリヤ@虚向風音 土塊の魔女@あーせ フォルテ@タスペア タケミ@狼鉄
ミカゲ@檻依
魔族領で重傷を負い、倒れていたところを『紅蓮の旅団』のパーティに助けられたヴェルーリヤ。
『紅蓮の旅団』の本拠であるチームハウスから、一度は独りで出て目的を達しようと考えるも、フォルテの意見を聞き彼らに協力を願う事に。
かつてはワンダラーが宿場街のように利用していたという温泉島の調査──其処で見たのは屍少女に蹂躙されようとする島の、最後のひとかけら。
一行はその双子のリッチを撃破し──氷漬けの中から最後の住民を救出する事に成功した。
何時か、あの頃の活気が戻ってくる事を願って。ヴェルーリヤは、かつて同僚も愛した島の廃墟となった有様を背に、『紅蓮の旅団』の手を取ったのだった。
パーティメンバー:クラリッサ@ふぃおぽん ゼンイチ@サビー フィーネ@弱小 ヴァジュラ@檻依(彼岸花伝@タスペア)
アクターの少女、クラリッサがワンダラーのカタナに興味を持ち、見に行くと話していたから、力になれたらいいな、でふらっとついてきてしまったヴェルーリヤ。
ダンジョンの一番奥には『ワンダラーが使ってた刀がある』と言う噂があったためだ。
しかし、長い長い時を経て、そのカタナは未成熟なレイゲンブレード、彼岸花伝へと生まれ変わろうとしていた。
無防備にも手を伸ばし、一度は振り払われながらも、彼女を決して人殺しにしないと護り手を揮い──再度手を差し伸べる事を選んだ。
一人の少女として彼女を『紅蓮の旅団』に迎え入れたヴェルーリヤは、新しい門出を微笑ましく見守っていた。
パーティメンバー:クロード@あーせ ルミエール@タスペア カーネル@氷雨
絶対生存を意識したパーティ構成。それは、結果的にも目論見的にも適した構成であったと言える。
威力偵察に赴いたクロード、ルミエール、カーネル、ヴェルーリヤが見た光景は火の粉の爆ぜる音以外には何の命も存在しない、静かな野営地の姿と──調律された楽園では見る筈もない光景をみた。
データごとすべてを壊すアダ*ン#ーレ!に、完全に立ち竦むヴェルーリヤに、希望の灯を点したのは真実を追う事を選んだ娘ルミエール。
勝たなくたって……生き延びればいい。
「私達に出来ないのなら、出来る人を、頼りましょう。旅団の皆さんはとても凄い人たちですから」
実際に、人任せに頼って下がってしまうのは随分と気が引けたが──最終的には撤退を選んだ。誰も死なない、その為に。
(……力無き只人になってから、それを惜しむ日がくるのね)
ひとつの後悔と、ひとつの決意を孕んで。いつも通りの日常に、世界は戻っていく──
パーティメンバー:フォルテ@タスペア アヴァリシア&シスト@あーせ イツキ@狼鉄 (アキシオン@氷雨)
ある日の迷宮。体力5で必死にトロッコの端っこにしがみついてとばされそうになってるフラウがいた!
フォルテに誘われて行ったのだろう迷宮で、旧友であるアヴァリシア、シストと共にヴェルーリヤは戦場にいた。
互いに褒めちぎるような時間に、リシアの冷気が駄々洩れになったのは御愛嬌だったが……
呑気な修行の旅は、トロッコの暴走の果てにたどり着いた風景を見て一変する。
骨と皮だけの、燃え尽きそうな命。それを、廃棄物と表現して刈り取ろうとする者達。
魔族のフラウは、何に縛られる事も無い。ただひとつ、縛るものがあるとするなら、それは自分の気持ちだけ。
「其処が春遠き、白銀の世界でも。私たちは魔法の花なれば」
護りきった彼女が遺した花は、枯れ果てても彼の心と共にあった。
パーティメンバー:リリー@檻依 レオンハルト@氷雨
流石に海開きとなると、防衛役の出番はないに等しい──だからって、何を思ったか【マジックラーニング】を入れ替えて攻撃役に転じるのはどうなんだ。
海に押し寄せる鮫との戦い、男一人と魔族一人が奮闘する中に彼女はひょっこり花籠抱えて混ざり込んだ。
普段は守護の護法を覚える為の枠で、花嵐を覚えた彼女は199という固定値を叩きだしていた。
フラウの気紛れ、怖い。
パーティメンバー:A・AA@あーせ 彼岸花伝@タスペア ゼンイチ@サビー イーハ@弱小 御影@檻依
パーティメンバー:トーリッテ@ふぃおぽん ヴィヴィアン@ふぉうど エリス@檻依 黒騎士@氷雨
以前、ヴェルーリヤが所属する前の旅団では『災厄龍』なる危険生物がいたらしい。
実質討伐依頼と化している偵察依頼を、その三つ首故に三倍増しで臭そうな龍を前に、彼女と言えどため息を吐いた。
『万病の災厄』タタリディザスター。
愛娘を護るのが母だからと、怯えながらも健気に戦い続ける少女達を護る為に力を揮う彼女は──
それを脅威と見て取られた爪と尾の二連撃に晒される。爪の一撃が身を抉る痛みと衝撃で判断を取り戻し、二発目に辛うじて結界を張って凌ぐも。
これは生きているべきではない災厄だ。身をもって思い知ったヴェルーリヤ。
紫がかった麗しい桃色の花。彼女は、其処に秘められた毒を初めて扱う。
死を想う花の、死に誘う香。彼女が決して望まぬ、しかしながら古代桜の本質だったもの。
「──魅入りて眠れ。災厄を齎すもの」
パーティメンバー:レオンハルト@氷雨 ツヴァイ@タスペア 御影@檻依 A・AA@あーせ (ゼイン@ふぉうど)
若しかしたら致命的なバグを内包した夢幻の迷宮が存在するのかもしれない。
気の乗らないながら、それでも頼まれたからには調べないわけにはいかない──敵はかなり『H』だとか……そういう噂の迷宮に突入した。
このゲームは成人指定だ。あり得ないわけではない、と。突入してみたものは──
「エッチはエッチでもHELLの方だがなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
なお迷宮の難易度としての上級の上は正しくは、悪夢(Nightmare)、伝説(Legend)である。
そんな余談は置いておいて、フィルトウィズという世界でまさかの死に覚えをさせられる羽目になったのである!
因みに正体は、最強の概念とやらを外部から接続したという異質なエネミーであった。
しかし、この世界の創造主ノアのポリシーは『誰も勝てないエネミーは存在するべきじゃない』ということ。
ハリボテ染みた概念を管理者の知識を総動員して組み立てたプログラムで引き剥がし、フィルトウィズのあるべき形を突き付けたまでは比較的シリアスだったが
汚染された存在をマイペースなノリのままほぼ弾き切るヴェルーリヤは割と何時も通りだった。
なお当人はこの汚染ヘルブレイザーをペットにする気だったようだが、色々あってそれは諦めたようだ。
パーティメンバー:シェラタン@弱小 ラピス@サビー フォルテ@タスペア アクーラ@ふぃおぽん
パーティメンバー:ミストレス@タスペア ネル@ふぉうど ルオ@狼鉄 ラ・ジュルネ@ユズル
前金の無い達成報酬式の依頼。魔物による襲撃であるというのに、物資の損失を認められないという理不尽さ。
依頼としては、下の下と言われても仕方ないその内容に気乗りはしなくても──受けてしまったものは仕方ない。
何故か道中ガニメデ博士から託されたバイリンガル──あれは商標名ではないらしい──を手に、ラ・ジュルネと二人揃って盛大にフラグを立てていた。
さてフラグというのは回収されるからこそフラグなわけで。
出会ってしまったのは雷狼。それも———金色の。しかも既に逃げ足不足だし襲撃犯の疑惑も奴にはかかっている。
やるときはやらねばならぬ、と戦線は開かれた。
"月下咆哮"。ライコウガ最大最強の一撃に対しても一行は怯むことなく向かい合ってくれていた。
満月墜としの追撃、其れがそれ故に『煌狼竜』と呼ばれるのであろう一撃の向こうに──聖母は子の死を垣間見た。
「ああ、仕方ないわね、仕方ないわ。いやな話。ええ、いやだなあ。そんなときは──」
ミストレスに風車の結界を預けて飛び出す。花結界で我が身を護りながら──取り出したるは本物の桜の花びら。
「花の命燃やしてでも。私、譲れないの」
符として燃やすは 桜(R:彼女自身)。
「西行妖、黄泉路の桜よ。貴女が咲く日は今じゃない──」
戦いの果て、ライコウガ──カイザーの戦う理由を知った一行は、廃洋館ひとつを整えて彼女達の住処とすることを約束した。
本来の当初の依頼人は御用となり、ガニメデ博士は音声データの他に色んな素材が提供されて卒倒し。
……まあ、悪くない戦果だったのではあるまいか。
「弔う墓に、灰が無いと言うのは寂しものを存じます」
それが彼女自身であったなどとは、とても、とても言えなかったけれど。
鉱石繊維のような、淡い桃色のロングウェーブ、深みの強い瑠璃の瞳。物静かな冷めた顔の造形。
ぼんやりとしたボーイッシュな口調と、その割に何かと美容に詳しいというリークや誤爆から〈サポートデスク課〉のヒロインだかアイドルだかそんな扱いをされていたこともある。
ヴェルーリヤと同じく桜のマザーウッド。装備品「白銀のシャンパンドレス」には「白銀の騎士」としての役割を履行する為の幾つかの【特技】が備わっている。
等しくNPC達を我が子のように愛する姿勢は変わらないが、何処かそれは女神の祝福に似て──絶対的で押し付けがましく、一方的であった。