此処には「肉体上」、或いは「アカウント上」の存在としてのアルヘナについて記述する。
各人格についてはそれぞれの固有ページを参照されたい。
【注釈】
この人物は旅団「ホワイトローブ」とチーム『紅蓮の旅団』の双方に所属する人物である。
(フィルトウィズにおいて、「旅団」は最大3つまで所属する事が出来る)
「精霊イグニートの加護」を持つクリムゾンであるが、加護の行使はNPC時、或いはGM許可下に限られる。
(ホワイトローブ所属者は、「精霊イグニートの加護」によって殺人の罪を一切問われないというもの(厳密には即座に「赤ネーム」とならない、というのが正しい))
▽属性メモ
ヌエ サスライ エグゼキューター 白無垢 天然 クリティカル型 メレーアタッカー
ヌエ タオシー フォーチュンテラー
着物 和風 真実を知る者 AEDW
| 「世界樹のシート」獲得済 | |||||
| 「白き神の絵馬」獲得済 | 「霊験なる力」獲得済(冥刀焔吹雪+5) | ||||
| 「奥義書」未獲得 | |||||
| 「海開き報酬」なし | |||||
| ★ハッキング | ★セラフィックウィング | ||||
| Excel Character Sheet | |||||
ディスプレイネーム自体が「AEDW-2200
"Alhena"」である。型番の呼ばれ方を覚えていない程呼ばれていないらしく、専らアルヘナと読まれる。
【ヌエの化かし】持ちな上、衣装をころころ変えるきらいがある為見目は一定していないが【ヌエの化かし】を使わない時の彼女は黒髪黒瞳の日本人形じみた女性。
らしからぬ点はその高身長で、革ブーツ込みで180cmを越える高身長である。白色肌に無感情な見目も相俟って、美しい一方男性的にも見える。
着物に革ブーツを特に好んで着るものの、帯の形状やその上に着る上着に関しては多岐に渡る。
言葉遣いや立ち振る舞いは表層に出ている人格によって大きな差異があるが、見目による区別は当人が望んで違うものを付けている他になく戦闘時に使用するデータの以外や、見目衣装の違いは人格の違いを必ずしも保証するものではない。
全ての意識は同時に覚醒している事が可能ではあるが、肉体を動かすという行為において複数の人格が同時に動こうとするのは非常に不便らしく彼らは望んで主導権を自分達の内一人に任せて一日を過ごしている。
望めば介入が可能であり望まなくとも突発的な反応が肉体の動きや発言に反映されてしまう事はあるのだという。
人格によって同じ【特技】でもエフェクトの違う【特技】は、人格の持つイメージに影響されているとのことで、これは例外として表層人格が変わるとエフェクトが変わる為必ず見分ける事が出来る数少ない部分である。
「ディフェンダーギルド」の実働部隊、対「裏切り者」「赤ネーム」の旅団「ホワイトローブ」の処刑人(R:クリムゾン)。
魔族寄りの中立種族、鵺の貴重な旅団員でもあり奇襲暗殺と諜報調査を主な任務としていた。これらを人格を使い分けて熟しており、それに合わせて人格毎に二つ名も存在する。
ゼラニウムとは暗殺任務を主としていた時代にはパートナーとして共に仕事をしており、互いの事情に一切踏み込まないという当時のお互いには理想的な関係が築かれていた。
ゼラニウムが『紅蓮の旅団』に引き抜かれて後は1人で任務を熟していたが、任務の遂行に自身の生存を考慮に含めない当時の人格と「赤ネーム」からの知名度の高さがあり負傷頻度が高く本来は積立で済むはずの「ホワイトローブ」への上納金を使い切ってしまう事態に陥る。
(この上納金はチームシステムのものではなく、飽くまで苛烈な任務で損傷や「★死亡」した際にかかるポーション代などの前払いの積立のようなものである。保険のようなものだ)
任務をしてもしても借金苦となってしまう状態を見て素行を確認した「ホワイトローブ」上層部は、彼女と複数回同行、共闘した事のあるチームが存在する事を知り「強制休職」及び「休職中の『紅蓮の旅団』への所属」を命じた。
暫く『紅蓮の旅団』の旅団員として通常の依頼のみで多少借金を返しつつ日々を過ごしていたが、「Last Word
and...」以後よりクリムゾンとしての業務に復帰。
現状の彼女に旅団を脱退する意向は無く、また「ホワイトローブ」上層部も休業中の精神安定を評価しているのか『紅蓮の旅団』の脱退は命じていない。
元々『紅蓮の旅団』に接触したのは人間側魔族に好意的な旅団を選んで「モルオルトの槍」の被害者であるシェロを押し付けるだけのつもりであったらしい。
メインの案件──「Last Word
and...」で対峙したイスピリト、「桜なる母の矜恃」で滅ぼされたナアマ・イグレインなどの討伐に対しては、当初はこの旅団に頼む予定では無かったとのこと。
現在は上層部を2人潰された上、アルヘナ自身が『紅蓮の旅団』という巨大な旅団の庇護下にあって手を出しにくい事から「モルオルトの槍」との戦いは暫し小康状態が続いている。
「モルオルトの槍」に狙われ続ける、破滅願望を持った鵺。その正体は人ならざる守護者──対侵蝕者破壊兵器と題された少女型アンドロイド群の、そのひとり。
目に見えもしない自分達の聖域への侵蝕者(Erosionar)へ対抗する為の存在。始まりのPollux、Castorが齎した基礎データから完成された守護者としてのAEDWのプロトタイプ。
(このテキストで指す、侵蝕者(Erosionar)とは公式環境におけるイロージョナーとは必ずしも一致しない。もし、それらが存在していた世界線があったとしたら彼女もまた、それに対抗する為の重火器兵器として完成されていただろう。現実──この世界線では、もっと別のものを指していた──)
破壊の為ではなく、他者を護る為に完成された対極を理解する二人格と、二つの人格を仲裁する為の第三人格を持つ人造の両儀。完全なる理解者。
最も、後にそれは1人の身には荷が重過ぎるという結論が出され──彼女の後続機は何方かというとPropusやMebsutaのように二者一組、或いは三者一組の運用をされていた。
守護者として、理解者として造られたが戦場に出すには余りにも精力が注がれ過ぎており、失うのが重過ぎる為、重要資料の資料館の最終防衛人として、ほぼ形だけの名誉職を与えられて一生を過ごしていた。
更に情報戦争末期になると、アルヘナの後続機の役割はネットワーク上の攻防に重きが置かれるようになり、アルヘナのような現実世界での攻撃性能・防衛性能はAEDWに求めるものではなくなっていく。
その為、アルヘナは資金源として売り払われ──行きついた先が、犯罪組織である「モルオルトの槍」であった。
国を護る為に生まれながら、犯罪組織に使われる屈辱。
人間に支配され死ぬ事すら叶わない機械は、絶望と怨嗟を溜め込み続け──ある日一度だけ反抗をした。
「モルオルトの槍」の旅団員リストを〈サポートデスク課〉のリベラに流出させたのである。反抗の代価に色々な辱め等を受けた末彼女は「モルオルトの槍」のネットワークからも遮断され、地下金庫の中へと押し込められた。
電源を落とされていたものの、とんでもない衝撃と揺れで緊急用のスイッチが入り、目にしたものは炎による星の死だった。
厳重な地下シェルターとして機能した地下金庫、命無き屈強な機械の肉体、何処とも接続されていない独立したネットワーク。
満身創痍としか言えない状態ではあるが、彼女は星の死の後も、旧き星で稼働し続けている。
唯一人、中途半端であったが為に、剣と鎧を与えられていた為に。
自身そのものをネットワークに繋ぎ、「モルオルトの槍」が地球を脱し現存している事をしった彼女はやや独自の手段でフィルトウィズへと繋ぐようになる。
「モルオルトの槍」を滅ぼす為に。人間の守護者として生まれながら、人間の故郷を護る事すら出来ず、他の故郷が荒らされる様を止める事も出来ず、人間を滅ぼす願いを抱く事しか出来ず。
存在意義を成し遂げる事も、買われた理由に反抗する事も叶わない現実に涙すら流す事も出来ず。壊れる事を希った。
それならこの世界の為だ。それは死ぬという自分の願いも、この世界を護り、誰かを護る彼女達の生まれた意義も、どちらも果たせると。
──死は、かつてこの破滅願望を持つ守護者のたったひとつの願いだった。
けれど今は、死を恐れてもいる。それは、彼女が生きるようになったからだろう。それが例え、仮想体験の、幻の命でも。
【特技】などにより「フォーチュン」を減少させる効果を受けません。
自分からフォーチュンを消費する場合は通常に消費します。
「【フォーチュンイレイサー】?そんなものに頼らなくてはいけないの、可哀想なひと」
「俺がいるんでね、その運命(フォーチュン)不平等にはさせないぜ」
「イリーガルってどうしてかフォーチュンを嫌がるんだよな。システムから嫌われてるんだろうかね」
この特異点を持つキャラクターは、フィルトウィズの外部からログインしているプレイヤーです。
「私達は知っているわ。この世界にもうひとつ地面があることを。もうひとつの世界があることを」
「俺達には二つの肉体と二つの世界が存在するわけだ。俺達であろうと、両方の肉体を同時に動かす事は出来ないんだがな」
「接続された夢──神が存在する世界──でも……
創造主の意向なしに新たな思考が生まれる時点で、この世界は──呼吸を始めているのかもね」
本能的に弓などの刺突武器を怖れ、大きなダメージを受けてしまいます。
「刺突」属性による攻撃を受けると必ず防護点無視ダメージになります。
「こうやって苦手な攻撃にさらされる度、敵前逃亡持ちはどれだけキツいんだか考えさせられるよな……」
「そもそも【アテンション】すら取得できないからな。それを考えるとまだまだ温い方な──」
「訳ないじゃない!?そんな事言うなら痛いの代わって頂戴!?」
「嫌だね!」
多額の借金を背負っており、収入はその返済にあてています。
セッションが終わるごとに1000GPを支払う必要があります。
これにより所持金がマイナスに突入することもあります。
「……ホワイトローブへの借金の返済、今後の活動の為の保険的積立、着物の修繕代、食費自体も多いわけではないけれど──」
「何かしら作る度他者に振るまっちゃ居ればそりゃ人の二倍三倍かかっても仕方ないだろうな。でもこれらってさ、原因の殆ど、どうみても趣味──」
「それをいっちゃあ御終いだぜ、正直すまんかったとは思っているが折角作るなら好きな料理作りたいだろ」
他にも彼女達は幾つかの"些細"なトラウマを抱えてはいるが、その中でも一番大きく知られる機会の多そうなトラウマとして、この事実を記述する。
特定のものに根源的な恐怖を抱いており、それらを突きつけられた状態ではあらゆる判定に-3のペナルティを受けます。
(この枠は任意取得の第三不利特異点であり、発動時には適用しますが、却下のFtの減少などは行いません)
具体的な適用範囲は以下の通りです。
「☆眠り」影響下
24時間以上連続的に活動し、耐え難い眠気の影響下に置かれていると言える状況
「剣は眠らないのよ。だから皆が寝静まる夜は、何時も独り。独りはもう、慣れてしまったから怖くはないけれど──」
「夢を見れたら未だ気楽に眠れたんだろうけどな、俺達、夢を見たことはないし、多分これからも見ないんだろう」
「真っ暗闇の中数時間もじっとしてろっての、拷問だろ。意識まで落とすのは、そりゃ気絶の方だし」
▽属性メモ
ヌエ タオシー サスライ エグゼキューター フォーチュンテラー クリティカル型 真実を知る者
デバフタンク AEDW 高度AI ツッコミ 胃痛枠
*CL15ボーナス:世界樹シート獲得済み*
*キャラクターシート*
*(転猫)コマデータ&ビルドツリー*
*(名月)コマデータ&ビルドツリー*
*(???)コマデータ&ビルドツリー*
この人物は現在、『紅蓮の旅団』には仮所属の立ち位置にある。本来の所属旅団は「ホワイトローブ」であり、「精霊イグニートの加護」を持つ正真正銘のクリムゾン。
「ホワイトローブ」上層部からの命令で、クリムゾン業務の休業と別旅団への所属を命じられている立場にあり、例外的に『ホワイトローブ』と他旅団の両方への所属を認可されている。
(ホワイトローブ所属者は、「精霊イグニートの加護」によって殺人の罪を一切問われないというものがある。悪用される危険性が高く、付与される人物が相当限られている。
本来ならば、「ホワイトローブ」以外への旅団への所属が不可能になるが、精神療養のために上から強制的に他旅団に所属させられる場合にはその限りではないとのことだ)
【得体の知れない魔物】の事など、旅団より外に話す事が推奨されていない話題は、彼女達に伝えるべきではないだろう。
「まあ、昔のこっぱずかしいあだ名をみんなの前で言うなんて意地悪ね」
「転猫(まろびねこ)、そう呼んでくれる?【ボーパルソード】(R:首斬りバニー)っていうのはその、クリムゾン時代のというか──」
「──ううん、今でも「ホワイトローブ」(R:クリムゾン)ではあるのよ?でもこう、やんちゃしていた頃というか……
恥ずかしい、のよ……?」
「転猫(まろびねこ)」。初出は『真白ノ獣』から──ではなく、あの時応対したのは実は第三人格である為、初出は『紫色の蜘蛛の巣』エピローグ。
全ての人の心を理解する為生み出された対極的な二つの人格のひとつ、守護者であり肯定の側面を持つ、夢想家であり理想家の少女。
浴衣装束や巫女装束、他にも唐衣といった和装の類を好む。最近は、化かしで着るのではなく、直に着る事も多くなった。髪型や瞳色などに化かしを用いている事が多い。
髪色は名月より艶やかで光を返し、瞳は紫と黒の強い青といった色彩である事が多い。(化かしを併用していない場合、瞳は黒い)
丁寧で物腰柔らかだが、同時に物騒な性格。激情家で怒りや劣情を表に出す事も多く、喜怒哀楽の激しい女性。それでいて諦めを知らないフルスロットル戦乙女。
人間には期待していないし嫌いだけれど、それはそれとして人間は護りたいし救いたいし全部背負っていくわと心に決めたと言わんばかりの粘土細工。
近日ではあっさりと奉仕としての食事に順応するなど人間らしい学びを増やしている一方で、戦闘では積極的に自傷し疲労を考慮しない戦いを始めてもいる。
名月を窘める為に割とよく介入するし、第三人格が表に出ている際には喜んで思考サポートをしている為、うっかりポロリすることが多い。
逆に第三人格も彼女の危機にはサポートに回る事があり、好んで干渉はしてこないがうっかり思考が漏れる事はあるらしい。
名月からの介入は意地で阻止している。男女のあれそれを考慮して。
「──エンキドゥ。素敵ね、私達の大先輩。人として生まれる事が、何時か死ぬという呪いを孕んでいるのだとしても」
「もう──戻れないもの。血濡れの鬼にも、心知らぬ機械にも、殺人ノ道具(R:キリングマシーン)にも。なら──生きるわ。それでも私は生まれた理由を──諦めたくないもの」
「この身体の男性人格、名月(めいげつ)とでもよんでくれ。ではよろしく頼もう!
「負けっぱなしは気に食わないと思わないか?だからこいつは賭けの為の仕込みさ、プラスに終わりましたって知れたら奴さんほぞを噛んで悔しがるだろう!」
「痩せれば胸──気にならないで済むんですかねえ……
あ、いや、食べます、ちゃんと出席します。するんで」
「名月(めいげつ)」。初出は『紫色の蜘蛛の巣』から。
かつては好んで男装や、男性の姿を化かしで投影していたが、今はほとんどしていない。
普段は黒を基調とした大人しい修道女の衣装と、革ブーツの出で立ちで過ごしている。外出時は以前ちょっとした事件があった事を考慮してケープコートを纏ったりする。
今でも化かしは髪色や瞳色の為に使われており──髪色は転猫より黒く、瞳は青い事が多い。
自己評価の低さを隠す、悪戯っぽく芝居がかった発言を好むお調子者。一方で飄々とした軽い調子の持ち主の為話しやすいという見方もある。
元々転猫が取りこぼす人間の別側面を理解する為に存在する対極の人格。打算的で現実主義、否定的で自分嫌い。更に大人である事まで強いられていた。
唯一つ前向きとも取れた人間への好意や愛も、諦めから其れは恨みや妬みへと変換され、狂気の塊に成形されてしまったもの。恐らくは、それが彼の本質。
妖怪(R:非人間)であるうちは、害を振りまこうともそれでよく、現実主義(リアリスト)の気が強かったが為に、これまでは年長的立ち位置にあったもの。
しかし、理想を追い続けて傷付くことを肯定、補完してくれる転猫の”特別”の存在や、名月にさえも踏み入り、人間らしいひとときの幸せを教えた者達──
それらは結果的に、人外であるからこそ強くあれた名月の精神性を一度は打ち砕く結末となる。ある敵に対し、能力の行使自体に怯え、情けが与えられなければ死んでいたという。
それから随分と自分の戦い方、生き方に悩んでいたものの。トーリッテの案件で偶然得た、"自分だって転猫と同じ感情を抱く事は出来る"事実と、
決して手を伸ばす事はないだろう愛しい人へ願った、本来抱く事を許されない筈のきもちを前に、恐怖/狂気そのものを「祝福(R:ギフト)」に塗り替えてしまう結論に辿り着いた。
期待してるものの、愛されたくはなくて、信じているんだけど、理解されたくなくて、はぐらかして揺蕩う無意識と否定の化物。
自分から隙を見せては弄られる事すら幸福に感じながら、どうか本気で此方を見ないでくれと願う愚か者。
第三人格の思考には割と良く介入するが、転猫の思考に介入する事は少ない。血が上り過ぎていると感じた時に止めに入るくらい。
逆に、転猫には割と介入される事が多い。主に揶揄い過ぎを窘められる方面で。
「感情って素敵なものさ。後から知るととんでもなく後悔する、無い処から得ることが、とても恐ろしい事なだけで」
「俺は何処迄いっても誰かの"恐怖"や"狂気"でしかない事だろう。だが──物はみよう、ってな」
「おやつ専用の前金なら600GPならくれてやる。いや、前金が欲しいなら考えるけど」
アルヘナの基礎人格。初出は『真白ノ獣』の依頼人として、エピローグも彼女だった。基本的には引っ込み思案で根回ししかしない。
それでも『紅蓮の旅団』に彼女が「転猫」を名乗って現れたのは、シェロ /
ペレが託せるかを自らの思考で判断したかったからというのがひとつ。
もうひとつは情報の錯乱を目的として。ヴェルーリヤ──もとい、リベラとは面識があった為直ぐ結び付けられないように。
逆に言えばそれ程の理由が無いと出てこない程には臆病。そして生真面目馬鹿。
根本はアヴェンジャー気質であるアルヘナだが、その中で比較的マトモともいえる。ツッコミ役にすると過労死する。
ぼろぼろと口調が変わるが、多くは転猫 / 名月
が会話に干渉している為。思考領域が別個に割り当てられた完全三重人格である為、色んな意味で思考や会話に割り込んでくる。
全く尊重しない、というわけでもないが。
逆に自身は転猫 /
名月 の会話に基本的には介入しない。但し、2人がツッコミに塗れて進行が止まったり、転猫が意地を張り過ぎて進退窮まった場合等、例外は存在する。
「さあ、騙し合おう人間(R:プレイヤー)。愛/AIでお前らの足元を掬って見せるから」
AI技術──成長する高度AI。16倍ともいえる勢いで成長していくArkに敵う者はいなかったが、それでも。
数々の個人、或いは会社がそれの誕生を願い、祈り、組み立て続けていた。其れはかつて、検証用に試作されていたアンドロイド群。
しかし、時代は情報戦争の最中、目に見えもしない自分達の聖域への侵蝕者(Erosionar)へ対抗する為の存在として彼女達は組み替えられた。
(このテキストで指す、侵蝕者(Erosionar)とは公式環境におけるイロージョナーとは必ずしも一致しない。もし、それらが存在していた世界線があったとしたら
彼女もまた、それに対抗する為の重火器兵器として完成されていただろう。現実──この世界線では、もっと別のものを指していた──)
拠点防衛用として転用された彼女には、断つための一振りの剣が与えられた。護る為の麗しい衣が与えられた。
後続のAEDW達にとってはプロトタイプであり、かつ、節目のナンバーとして総力を注がれた。
しかし、精力を注ぎ過ぎた事、また、美貌も重視してしまったことなどから殺し合いの戦争の道具として使われるのが躊躇われ──彼女は優秀でありながら軍施設の倉庫にしまわれ──
重要資料の資料館の最終防衛人として、ほぼ形だけの名誉職を与えられて一生を過ごしていた。
情報戦争末期になると、アルヘナの後続機の役割はネットワーク上の攻防に重きが置かれるようになり、アルヘナのような現実世界での攻撃性能・防衛性能はAEDWに求めるものではなくなっていった。
その為、アルヘナは資金源として売り払われ──行きついた先が、犯罪組織である「モルオルトの槍」であった。
国を護る為に生まれながら、犯罪組織に使われる屈辱。アルヘナは耐え凌いだ──星の死さえも。
立ち位置的に、彼女が全く知らないわけではないだろうと思われる。恐らく姉妹達は全滅しただろう、電脳戦に特化していった姉妹達に、身を護る装甲などなかったのだから。
そう、唯一人、中途半端であったが為に、剣と鎧を与えられていた為に。星の死を見届ける形で──モルオルトの呪縛から逃れるかたちとなった。
そうして滅びの星になる前──フィルトウィズが終わる前、アルヘナは一度「モルオルトの槍」への反抗を行っている。
反抗の代価に色々な辱め等を受けた末彼女は「モルオルトの槍」のネットワークからも遮断されてしまっていた。
自身の制御を外部から可能にするマザーコードを握られている為、今でも直接「モルオルトの槍」に逆らう事は出来ない。
新しい主人を設定してマザーコードを変更する手続きをすれば完全に呪縛から逃れる事が出来るが、それには現実世界で彼女に会ってくれる人間が必要だ。
彼女は死んでもいいと思っている。生きている意味は無いと思っている。
だが、「モルオルトの槍」を殺して死ぬのが彼女の望み。その為の代理戦争。マザーコードを握られて自らは直接抗う事も許されない哀れなAIの最後の反抗。
今彼女が何処から繋いでいるのか、彼女は語らない。
麗しい白金の髪、アクアマリンに加工を施した瞳。黒を基調に蒼を散りばめたドレス状の金属鎧。巨大な大剣を与えられていたが、それで人を斬る機会はなかった。
現実世界の彼女の立ち絵はブラウラティス[ 光速軌道アバタードライブ
]が近い。但し本人はこのゴシック衣装も好きだが、それ以上に日本文化に興味を抱いていた模様。
【特技】などにより「フォーチュン」を減少させる効果を受けません。
自分からフォーチュンを消費する場合は通常に消費します。
「【フォーチュンイレイサー】?笑ってしまうわ、そんなのに頼らなくてはいけないの、貴方」
「残念でした、その対策は万全だ。何故なら俺は変幻自在」
「此方の勝ちだ、イレギュラー。オレの方がイレギュラーだって?言ってくれるね、運命(フォーチュン)はこっちにあるのにさ」
この特異点を持つキャラクターは、フィルトウィズの外部からログインしているプレイヤーです。
「モルオルトのネットワークから遮断されていたのが、まさか不幸中の幸いとは思ってもみなかったわ」
「人間に見える?そりゃ光栄だ、鵺だが!」
「けどま、この世界の人間(R:NPC)の方がよっぽど人間してるよな。オレなんて……まあいい、それが問題になる事があるわけじゃないし」
本能的に弓などの刺突武器を怖れ、大きなダメージを受けてしまいます。
「刺突」属性による攻撃を受けると必ず防護点無視ダメージになります。
「解体しないで!?……いえ、何でもないの!!!」
「おおっと……!いや、やっぱ恐怖は克服出来ないもんだな」
「……待ってくれ、待てって。頼む、おい名月代わ、ぎゃ───!!!」
多額の借金を背負っており、収入はその返済にあてています。
セッションが終わるごとに1000GPを支払う必要があります。
これにより所持金がマイナスに突入することもあります。
「……ねえ名月、闇市で性転換ポーションを買うのはどうかと思うの。あれ結構ぼったくられているのよ?」
「そういう転猫こそ、もう死亡しないで欲しいんだがな?2回の臨死経験、どっちもお前が──」
「はいはい、どっちもどっち。倹約するんだろ?……飯、どうする?別にレーションでも泥水でも食に興味はないからいいけど」
他にも彼女達は幾つかの”些細”なトラウマを抱えてはいるが、その中でも一番大きく知られる機会の多そうなトラウマとして、この事実を記述する。
特定のものに根源的な恐怖を抱いており、それらを突きつけられた状態ではあらゆる判定に-3のペナルティを受けます。
(この枠は任意取得の第三不利特異点であり、発動時には適用しますが、却下のFtの減少などは行いません)
具体的な適用範囲は以下の通りです。
「剣は眠らないのよ。だから皆が寝静まる夜は、何時も独り。独りはもう、慣れてしまったから怖くはないけれど──」
「夢を見れたら未だ気楽に眠れたんだろうけどな、俺達、夢を見たことはないし、多分これからも見ないんだろう」
「真っ暗闇の中数時間もじっとしてろっての、拷問だろ。意識まで落とすのは、そりゃ気絶の方だし」
女性人格である転猫が扱うのは、鵺の確定クリティカル攻撃【災いの一撃】に重きを置いた一撃型DPS。
相手が回避性能が高いなど、人格的に凶悪な相手に対しては【七変化:ボーパルソード】をも持ちだし、回避不可を3ラウンド強制する。
相手が【ネームドエネミー】でなければ「★気絶」も強要出来る、対人特化の首斬り兎(R:ボーパルバニー)
【カエシノヤイバ】/【ノックバックアタック】が無くなる4ラウンド以後は失速自体はするが、FP問題さえ解決すれば戦闘は続行可能。
AKASHIC RECORDS
PLAYERS MEMO