ビスコ

株式会社ビスコ

京都府京都市中京区に本社を置いているゲーム会社。

1982年に設立したビデオシステム京都株式会社が、1983年8月8日に法人化した会社。
当初は麻雀作品を多く手掛けていたようだが、1986年の『パニックロード』ごろから麻雀以外の作品もリリースするようになる。
麻雀でない初期の業務用作品はタイトーのシステム基板を使用しており、発売もタイトーから行われていた。
また、セタとも関係が深かったようで、開発作品や、その家庭用移植版の販売を担当したものも多い。

セタ、サミーと共同で、ビスコが中心となりSSV(セタ・サミー・ビスコ)基板を開発したことでも知られる。
スペックとしては32ビットRISCベースで、音源にタイトーF3基板とほぼ同等のES5506を搭載するなど、比較的豪華な仕様となっていた。
このため、陰ながら「スーパーリアル麻雀」シリーズや「婆裟羅」シリーズの展開に一役買ったと考えられる。
なおこの3社のタッグは、セタがアルゼ傘下に入り、サミーがセガと経営統合したことで消滅した。

1999年5月6日、かねてよりシステム基板の不良在庫が経営を圧迫していたことに加え、取引先の丸石産業が不渡りを出した事で京都地方裁判所に和議を申請。
その後も事業を継続したが、2005年の『クラウンマジック チェリーラッシュ』を最後に、国内的には新作の発表が途絶えている。
海外wikiでは、2008年より主に東南アジア地域のカジノ向けにスロットマシンの製造を開始したとされるが、表立った動きはない模様。
一方で近年では、国内未発売に終わった同社のネオジオ作品など、長くプレミアがついていた作品の復刻が行われていたりする。

主な作品一覧

ドリフトアウトシリーズ

  • ドリフトアウト
  • ドリフトアウト'94
  • スーパードリフトアウト (発売)
  • ネオドリフトアウト

しましょシリーズ

  • スーパーリアル花札 恋こいしましょ
  • ラブリーポップ麻雀 雀々しましょ
  • スーパーリアル花札 恋こいしましょ2
  • ラブリーポップ2in1 雀じゃん恋しましょ
  • ラブリーポップ麻雀 雀々しましょ2

ブレイカーズシリーズ

  • ブレイカーズ
  • ブレイカーズ・リベンジ
  • ブレイカーズリベンジ死嘩護 (ライセンス)

エランシリーズ

  • エラン
  • エラン プラス

婆裟羅シリーズ

その他業務用作品

1986年
1989年
1990年
1992年
1993年
1994年
  • ツインイーグルII (発売)
  • 早指し将棋・五月陣戦 (発売)
  • 古今東西干支物語
  • ぶろっけん (発売)
  • スーパーイーグルショット (発売)
  • スーパーリアル麻雀 PV (発売)
  • 早指し将棋・五月陣戦 2
1995年
1996年
  • スーパーリアル麻雀 PVI (発売)
  • ねらってチュー! (発売)
  • ストームブレード
1997年
  • ソニックウィングス リミテッド (発売)
  • 清水市代女流四冠王監修 女流将棋教室
  • ネオミスター・ドゥ!
  • モンスタースライダー (発売)
  • パズルdeポン!R / PuzzLe de PoN! R ※国内未稼働
1998年
  • ステッガー 1 (発売)
  • グルメバトルクイズ 料理王
  • フリップ ショット / BATTLE FLIP SHOT ※国内未稼働?
  • F1ワールドグランプリ (発売)
  • ビビッドドールズ
  • 戦神 (発売)
1999年
  • キャプテントマディ
  • 武蔵巌流記 / GANRYU ※国内未稼働
2000年
  • バンビード / Bang Bead ※国内未稼働

その他家庭用作品

1990年
1991年
1992年
  • チキチキボーイズ (MD版)
1993年
  • キャリバー50 (MD版)(発売) ※未発売作品
  • ブギウギ・ボーリング (発売)
2000年
  • バスラッシュ
  • バスラッシュドリーム
2022年
  • Andro Dunos 2 (ライセンス)


関連するサウンドスタッフ

※『阿修羅ブラスター』、『ストームブレード』に関わったszk氏 *1 によれば、同氏が退社するまでの間、社内にサウンドチームというものは存在しなかったという。*2
 そのため、下記はビスコ社員ではなく、外注スタッフであるとみられる。
  • メカノアソシエイツ(パニックロードを担当)
  • 草津きよし(メイズ・オブ・フロット、バンバンバスターズに参加。アイ・ティー・エル→アクトジャパンに所属していた)
  • 渡辺芳夫(メイズ・オブ・フロットに参加。アイ・ティー・エル→アクトジャパンに所属していた)
  • 福森秀敏(ドリフトアウト、アースジョーカーなどに参加)
  • 岩田匡治(ラッシュアップ、ウエスタンキッズを担当)
  • スペースクリエイティブ(ドリフトアウト、アースジョーカーに参加)
  • 神尾憲一(アンドロデュノス、パステルアイランド、ブレイカーズなどを担当)
  • 赤堀正直(パステルアイランドに参加。オーパスに所属していた)
  • 鈴木隆志(パステルアイランドに参加。オーパスに所属)
  • 榎木淳(ドリフトアウト'94、KIRAKIRA五目ならべ 連珠貴族を担当。オーパスに所属)
  • アクトジャパン(ゴール!ゴール!ゴール!を担当)
  • 山田靖子(武蔵厳流記を担当)


関連項目

  • ビデオシステム - ゲーム開発会社。1984年12月にビスコから独立し設立した。
  • Neo Conception International→JoshProd→PixelHeart - ゲーム開発会社。ビスコ作品の精力的な復刻に取り組んでいる。
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最終更新:2024年12月30日 12:40

*1 役職はプログラマとのことで、「ぐるぐる見下ろしレース(『ドリフトアウト』)」にも参加したとのことから、「NADU. S」としてクレジットされている人物であると考えられる

*2 『阿修羅ブラスター』を取り上げたブログ記事へのコメントより