藤田晴美

ふじた はるみ

日本で活動していたゲーム音楽作曲家。旧姓は猪原(いはら)。
かつては新日本企画(のちにエス・エヌ・ケイとなる)と、カプコンに所属していた。

元々はデザインの専門学校に通いながらバンド活動をしており、新日本企画にもデザイン職で応募。
その際、履歴書に「趣味:作曲」と書いてあったことで、曲を作って欲しい、ということに。
同社には1年間所属し、『マッドクラッシャー』や『マービンズメイズ』などを担当。
同社では初のプログラマーが兼業しない形のサウンドコンポーザーだったという。

その後新日本企画の経営難に危機感を覚え、カプコンに1985年に転職。
顔見知りだった森安也子氏の伝手とのことで、ちょうどサウンドが1名辞めたところだったという。
初担当は『魔界村』の効果音制作 *1 で、その後『トップシークレット』や『魔界島』などのカプコン初期のアーケード・家庭用作品を担当する。
「ミセス・たるみ」などの名義を使い、当時のサウンドチームALPH LYLAのリーダーを務めていたことも。

1991年にカプコンから独立しフリーとなった(Twitterによれば第一子懐妊に伴うものだったとのこと)。
同じく元カプコン所属のファーストサークルの藤田靖明氏と共に制作することが多く、『パルスター』や『ブレイジングスター』などが有名。

現在はゲーム業界からは身を引いており、音楽療法やミュージカルの演出・作曲といった舞台音楽の方面で活動中である。
ただ近年になって『Spidersaurs』や『ベア・ナックルIV』といった作品に楽曲を提供した。
また、2024年からは「おかんP」の名義で「〇〇みたいな曲作れる?」と題した動画を発表。
名作ゲームへのオマージュ曲を即興で作成する動画シリーズをTikTok・YouTubeショートなどの動画サイトに投稿しており、それらの動画が人気を博している。

担当参加作品の一例



外部リンク


関連動画

藤田晴美(おかんP)さんスペシャルインタビュー(1) SNK編 Interview with Harumi Fujita aka OkanP

藤田晴美(おかんP)さんスペシャルインタビュー(2) カプコン編 Interview with Harumi Fujita aka OkanP

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最終更新:2025年09月28日 02:39

*1 藤田氏のツイートより。なお発売自体は同じく効果音、音色制作を担当した『エグゼドエグゼス』の方が早い

*2 ファミコン通信 1988年3月4日号 緊急U.S.A.リポートより

*3 1988年11月に発売予定としていた資料が存在する

*4 本人のツイートより