カービィ凱旋

カービィがいせん

収録作品:星のカービィ スーパーデラックス[SFC]
作曲者:石川淳

概要

本作のゲームモードのひとつである「銀河にねがいを」のエンディングで流れる曲。
本作のラスボスであるマルクを撃破後、マルクの激突でギャラクティック・ノヴァが大爆散する際に演奏が始まる。
またリメイク版である『USDX』では「メタナイトでゴーDX」のラスボスであるギャラクティックナイト撃破後のエンディングでも使用される。

なお曲名については、JASRACのデータベースには「カービィ凱旋のテーマ」の名で登録されており、長年この名で呼ばれてきた。
また任天堂モバイルでは「銀河にねがいを:凱旋のテーマ」の名で配信されていた。
そして『USDX』のサントラにおいて、「あしたはあしたのかぜがふく」と同様にシアタールームのタイトルから引用して「カービィ凱旋」となった。
この曲名で『25周年記念オーケストラコンサート』や『NHK音楽祭2018 シンフォニック・ゲーマーズ3』でも演奏されて現在に至っている。

壮大なヴァイオリンでのイントロから始まり、ポップスターへの凱旋に相応しいトランペットでの「GREEN GREENS」のフレーズがそれに続き、「THE END」の表記と共に一気に締める曲構成となっている。
またこの曲の演奏時間はたったの20秒。清々しいまでの短さである。
これはこの後に、本作全体のエンディングを兼ねた「銀河にねがいを:スタッフロール」が控えているためである。
このためこの曲は、「VS.マルク」のアウトロとしての役割と、「銀河にねがいを:スタッフロール」への間奏曲としての役割も兼ねていることが分かる。
これら多重の役割を短い演奏時間で果たしており、名曲である二曲の間を取り成す、いぶし銀のような曲である。
またイントロのフレーズは、本作の「水晶の畑エリア」「戦艦ハルバード:艦内」の終盤にも使われていることから、本作の隠れたテーマ曲とも言えるかもしれない。

あまりに短い曲のため、直接のアレンジ曲は『USDX』の「裏 コルクボード」と『あつめて!カービィ』の「だいきんぼしDX」くらいしかない。
しかしこの曲はアウトロとして使い勝手が良いことから、以降のシリーズの曲において、曲の終盤にフレーズが使われることが多くなっている。
ラスボス曲である『Wii』の「飛べ!星のカービィ」「CROWNED」や『バトルデラックス!』の「デデデグランプリ 13」等にもこの曲のフレーズはしっかり使われている。
また、『ロボプラ』のエピローグ曲「ココロプラネット」にも使われている。
特に「GREEN GREENS」については一部フレーズが使われていたことから親和性が高く、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でのアレンジ以降は、このアレンジに倣ってアウトロに「カービィ凱旋」のフレーズが使われるのがスタンダードとなっている。
更に「VS.マルク」についても、『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアレンジや各オーケストラコンサートにおいて、「カービィ凱旋」をアウトロに据えることで演奏を締めている。
そして『星のカービィ ディスカバリー』の最初のステージの曲「新世界をかけぬけて」にもこの曲のフレーズが使われている。
これらの使われ方から、今では「GREEN GREENS」に次ぐカービィのテーマ曲として扱われていることが分かるはずである。
後のシリーズの曲に少なからず影響を与えていることからも、この曲のポテンシャルの高さがうかがえるだろう。

過去ランキング順位


収録サウンドトラック

星のカービィ ウルトラスーパーデラックス オリジナルサウンドトラック


「カービィ凱旋〜スタッフロール」が収録されている。

オーケストラによるゲーム音楽コンサート5


「激突グルメレース〜マルクのテーマ〜カービィ凱旋のテーマ」が収録されている。

星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート


「星のカービィ スーパーデラックスメドレー」が収録されている。

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最終更新:2025年04月25日 20:10