CROWNED
概要
限界をこえた 戦いによって
あふれ続ける 無限のチカラに 支配された
悲しき姿… かつて クラウンを 手にしてきた、
覇王たちの 憎悪と 執念に とらわれた、
マホロアの魂を いま… 解きはなて!
本作のラストボスである「マホロア」の最終形態とのバトル及び、エクストラモードのラスボスである「マホロア ソウル」とのバトルで流れるBGM。
サントラが発売されていなかったので正式な曲名は永らく不明だった。
その後、クラブニンテンドーのサウンドトラックで正式名称が「CROWNED」であると判明した。これは各ステージの頭文字(クッキーカントリーのC、レーズンルインズのR、オニオンオーシャンのO、ホワイトウェハースのW、ナッツヌーンのN、エッガーエンジンズのE、デンジャラスディナーのD)を並べたものであり、マホロアがマスタークラウンを手中に納める、または逆にマスタークラウンに飲み込まれることを暗示した単語となっている。
意味は「王冠をいただいた」「冠飾のある」など。公式の和訳は「王位に就いた」との事。
また、本楽曲は今まで
作曲者が明かされておらず、第一形態のマホロア戦「
支配してアゲルヨォ」の作曲者とは別ということしか分からなかった。
後にMiiverse内の記事で間接的にではあるが判明。「
狂花水月」の作曲者が
安藤浩和氏である事は以前明かされたため、「CROWNED」の
作曲者も同氏という事になる。
過去に登場した様々な音楽のフレーズを用いているのが特徴で、『
夢の泉の物語』の
ナイトメアウィザード戦を彷彿とさせる旋律から、本作の「彼方からの旅人マホロア」、「4人の仲間と:クッキーカントリー」、「ぼうけんのはじまり」や
グリーングリーンズ、
SDXの「
カービィ凱旋」などのフレーズがメドレーの様な形式で流れてくる。
いかにもラストバトルらしい緊張感と迫力を感じさせる曲となっており、本作の収録曲の中では非常に人気がある。
第7回ランキングでは、
シリーズはおろか横スクロールアクションゲームとしては初となる1位を獲得。曲名通り王冠をいただく結果となった。
更に、その後に行われた第2回
任天堂ランキングでも見事1位を獲得し、その他のランキングでも多数の高順位を記録している。
そしてこの曲を皮切りに、
後のシリーズのラスボス曲が次々と数多のランキングで高い評価を得ている事実からも、この曲が
シリーズの楽曲に与えた影響は絶大なものであったと言えるだろう。
ラスボスのマホロア自体も過去の
シリーズのラスボスを意識した攻撃をしてきており、特にエクストラの「マホロア ソウル」の強さはカービィシリーズのラスボスの中でも歴代最強クラスとの声も高く、この曲を含めてマホロアとのラストバトルは、シリーズの歴代ラストバトルの集大成というイメージが強い。
「ベストフレンズの力、見せツケテ ヤルヨォ!」
クックックック と「星のカービィWii」から ふてきな
きょ言の まじゅつしが、トモダチダヨォと アヤしく参戦!
悪には悪の、気配を感じる 力があるのか!? てきに回すと
やっかいだけど… トモダチだったら、たのもしい?
『
星のカービィ スターアライズ』では、「星のマホロア」の
バルフレイナイト戦でアレンジメドレー「覇王戴冠 〜OVERLORD〜」が作曲された。
どうやらこのイカサマたまご…もとい虚言の魔術師はただの王位では飽き足らず、覇王にまで成り上がってしまったようだ。
曲名のOVERLORDとは主に大君主と訳されるが、Wiiでの顛末を考えると荷重負荷を意味するOVERLO
ADも含まれているものと思われる。
とても身の丈に合うとは思えぬ曲名ではあるが、その内容は「CROWNED」をメインに「デンジャラスディナー」「
飛べ!星のカービィ」「
無限のチカラ」「
必殺!スーパー能力」「
勝利への道」「
スカイタワー」のフレーズを組み込んだ覇王の名にふさわしい豪華なメドレーとなっている。
当初GCソフトとして発表され、およそ7年近くの月日を経て完成した『
星のカービィ Wii』の曲の集大成と言っていいだろう。
+
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以下ネタバレ。決して こうかいしませんね? |
隻眼のローレルリースは 食いこみ続け… 力と引きかえに したたる ソウルを啜り続け… 自我さえ うばう、まさに 支配の冠だった。 いまわしい この悪夢から 彼を解き放ち、 また 手をつなぎ、友達に… なっちゃおう!
リメイク作となる『 星のカービィ Wii デラックス』では、真 格闘王への道が原作のメンツに加えて「マホロアエピローグ」の追加ボスを全て加えたものとなり、 ハートレス・ティアーズの悪夢を超えかねない質・量共に歴代最難関クラスの代物になってしまった。
そしてこの最終戦で待ち構える『マホロア ソウル』の曲はなんと「CROWNED」ではなく「覇王戴冠 〜OVERLORD〜」。
しかもこの『マホロア ソウル』はエクストラの時と完全に別物に変貌しており、かつて最凶最悪と呼ばれていた強さが現代に蘇ったかのような悪夢とさえいえるものとなっている。
更には第二形態まで実装しているのだが、この時をもって曲までもが マホロアの叫び声と女性コーラスが響き渡る強烈なものに変貌することになる。
なおサウンドテストでは1ループすると以降はこの第二形態版が流れることになる。
激戦のためによく聴けなかった人も、サウンドテストで改めて聴いてみると、SEの追加のみでここまで壮大で悲痛な曲へ変わることに驚くことだろう。
シリーズ30周年の 大トリの後のアンコールの役割を、過去作の曲をそのまま使うと見せかけて事実上の別曲も仕込むという「虚言の魔術師」の名に偽りなしの手口で成し遂げてしまっており、正にマホロアのための作品であったと言っていいだろう。
なお、撃破後のムービーではストーリーモードやエクストラモードのようにクラウンが砕けず、どこからか空いた異空間に『マホロア ソウル』のまま吸い込まれてしまうという、原作「Wii」開発段階で構想されていたバッドエンドを再現したような後味の悪い終わり方となる。
この時のマホロアの断末魔はサウンドテストに収録されており、曲(?)名は「解キハナ…ッテ……K…r……b……ー!」
カービィに助けを求めるも救われなかったこの真 格闘王への道の世界線は、因果応報とはいえ余りにも慈悲がない…。
カービィ、ボクは キミが ニガテ ダナァ。 ダマサレたって、キョトンと しちゃってサァ。 何度モ キミに タヨルのは しゃくダケド…もう、イイヤ。 星のカービィ。 早くサァ、頭のコレ ブッコワシテヨ。 そしたら マタ、クックック… カラかって ヤルヨォ!
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過去ランキング順位
星のカービィ Wii「CROWNED」
星のカービィ スターアライズ「覇王戴冠 〜OVERLORD〜」
星のカービィ Wii デラックス「覇王戴冠 〜OVERLORD〜」
サウンドトラック
星のカービィ Wii ミュージックセレクション
クラブニンテンドーの会員特典。一部楽曲は未収録。
星のカービィ 20周年メモリアルサウンドトラック
楽譜
ピアノで楽しむ 星のカービィ ~ゲーム音楽セレクション~
関連動画
『星のカービィ スターアライズ オリジナルサウンドトラック』ダイジェストPV(ディスク4~6)
最終更新:2025年04月25日 20:10