むげんのチカラ
概要
レベル7「デンジャラス ディナー」のステージ3で流れる曲にして、本作の最終ステージの曲である。
この「デンジャラス ディナー」は火山のエリアであるのだが、ステージ3に入るとそれまでの曲である「ハルドラボ火山」ではなく、不穏な印象を受ける「アンダーワールド」が流れる。
大砲で最下層に降りて扉に入ると、以降はこの曲が流れるのだが、そこに広がる光景は無数のメテオボールが浮遊する異質な世界であった。
それはもはや火山というよりも宇宙空間と表現してよいものであり、あまりの変わりように衝撃を受けるだろう。
曲も前のステージの「ハルドラボ火山」と打って変わって、全体的に不気味で不穏な印象を与える曲である。
イントロから不安感を煽るフレーズを繰り返すことでより不穏な印象を強めていくのだが、中盤でいきなり勇ましいフレーズに変わると同時に音圧が上がり印象がガラッと変わる。
後半は不安感を煽るフレーズは変わらずとも構成する音色の種類が増えて重厚な印象になり、不気味ながらも勇猛な印象も受ける曲となる。
不気味で異質ながらも少しずつ盛り上げていく曲構成は、自ずと物語の終わりをも感じさせるものであり、最終ステージに相応しいと言えよう。
ブラボー、ブラボー。
さすがは 星のカービィ。
よく、ジャマなドラゴン…
ランディアを たおしてクレタネェ。
このステージを攻略するといよいよボスであるランディアとの対決となるのだが、倒すと「ムービー:ゼンブ教えてヤルヨ」が入り、マホロアが本性を現す衝撃の展開となる。
ランディアが守っていた「マスタークラウン」を奪うためにカービィ達を騙していたことを全て明かし、「無限のチカラ」が流れる中で「マスタークラウン」の力でマホロアが凶悪な姿に変貌するこの展開は、あまりのどんでん返しのため語り草となり、「虚言の魔術師」マホロアという存在をプレイヤーの印象に強く刻み付けることになったのである。
曲の不穏な印象は、この伏線も兼ねていたのだろう。
なおこれだけ落とされた分、
ラストバトルの盛り上がりはお墨付きである。
それでも最後の最後にまた
どんでん返しをやってしまうのが「虚言の魔術師」たる所以なのだが。
曲名の「無限のチカラ」とは、
マホロア ソウル戦でのスペシャルメッセージにもある通り、「マスタークラウン」のことを指している。
曲名もまた、曲構成や曲が流れる場所を暗示したものであったことが分かるだろう。
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淵源に至るハナシ |
ワタシが 作リ出シタ、戦トウ能力 シエンマシン インベードアーマーの セイ能ヲ ハルかに コエる エネルギーヲ カクニン。コノ生命体ガ 持ツ、ムゲンの パワーは キョウイニ アタイ。⋯ワタシが コノ⋯キョウイ ヲ⋯ハイジョ⋯デ⋯キル⋯カクリツ⋯は⋯⋯?
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ジャマハローア。
これは、未だ全てを読み解けぬ
とある書物に記されていたのだが、
もしかすると神のおられる器は、別の世界から
ある道を通って来られたものかもしれぬと…。
その道のある空間はかつて、こう呼ばれていた。
「アナザーディメンション」と。
『
星のカービィ スターアライズ』では最終アップデートで「アナザーディメンションヒーローズ」が実装。
アップデートで追加された高難度モードなだけあり、ステージ・ボスともに本編とは比較にならない難しさである。
そしてこのモードのステージBGMの名は「The Legend of Last World」。
「無限のチカラ」「美の監獄」「
L86」「
夢と寒冷地の面」で構成された、最終ステージのアレンジメドレーである。
初っ端を飾る「無限のチカラ」の段階からテンポを上げて全体的に緊迫感の増した
フルスロットルの状態であり、その後の曲も違和感なく繋げ、緩急を織り交ぜながら仕上げており、真の最終決戦を感じさせる曲である。
過去ランキング順位
「無限のチカラ」
「The Legend of Last World」
サウンドトラック
星のカービィ Wii ミュージックセレクション
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最終更新:2025年03月21日 21:24