いるはずのない真犯人(3)◆dGUiIvN2Nw
犯人がこの状況を作り出す上でしなければならないこと。それは、アドレーヌのバックから毒を取り出し、瀬多総司のバックにあるペットボトルにそれを混入し、再び瓶をアドレーヌのバックへと戻すという一連の動作だ。
魔理沙との一件で、瀬多は両手を封じられていた。その上レミリアをおんぶしなければならないということになり、デイバックはアドレーヌに預けていた。
(そう。預けたんだ。つまり、魔理沙と遭遇してからはずっとアドレーヌがデイバックを管理していた)
アドレーヌはいつも幽香の側にいたが、幽香は足立を見張っていたために彼女に対してはあまり気を張っていなかったはずだ。見張りという役目上、幽香は皆よりも後ろの方を陣取っていた。必然的に、アドレーヌに近づけた者は幽香くらいしかいなくなる。
しかし、開かない扉を調べていた時、アドレーヌは立ち位置としては一番後ろだった。要するに、全員の行動を確認できる立場にあったということだ。
瀬多達が入って来た扉は、全員が通路に入ってからすぐに閉めたし、扉を調べている間、四人のバックを管理していたのもアドレーヌだ。この段階でバックに触れることができたのはアドレーヌだけ。
つまり、もしも幽香が犯人で、魔理沙と遭遇してから犯行に及んだとするならば、その機会は地下へと向かう道中だけということになる。
(だが、その時はアドレーヌもバックを担いでいた。もしも幽香が毒を入れたのなら、いくらなんでもアドレーヌが気付くはずだ。つまり、毒を入れたのが魔理沙達に出会った後ならば、犯人はアドレーヌしか有り得ない)
魔理沙との一件で、瀬多は両手を封じられていた。その上レミリアをおんぶしなければならないということになり、デイバックはアドレーヌに預けていた。
(そう。預けたんだ。つまり、魔理沙と遭遇してからはずっとアドレーヌがデイバックを管理していた)
アドレーヌはいつも幽香の側にいたが、幽香は足立を見張っていたために彼女に対してはあまり気を張っていなかったはずだ。見張りという役目上、幽香は皆よりも後ろの方を陣取っていた。必然的に、アドレーヌに近づけた者は幽香くらいしかいなくなる。
しかし、開かない扉を調べていた時、アドレーヌは立ち位置としては一番後ろだった。要するに、全員の行動を確認できる立場にあったということだ。
瀬多達が入って来た扉は、全員が通路に入ってからすぐに閉めたし、扉を調べている間、四人のバックを管理していたのもアドレーヌだ。この段階でバックに触れることができたのはアドレーヌだけ。
つまり、もしも幽香が犯人で、魔理沙と遭遇してから犯行に及んだとするならば、その機会は地下へと向かう道中だけということになる。
(だが、その時はアドレーヌもバックを担いでいた。もしも幽香が毒を入れたのなら、いくらなんでもアドレーヌが気付くはずだ。つまり、毒を入れたのが魔理沙達に出会った後ならば、犯人はアドレーヌしか有り得ない)
ならば魔理沙達と出会う前はどうだろう。それならば全員が毒を入れる可能性があった。
基本的にデイバックは全員分をまとめて地面に置いてあったのだから当然だ。
(……いや、待て。レミリアはずっと眠っていたのだからそんな暇はなかった。それに幽香も、放送が終わってからはずっと見張りをしていた。
デイバックに触れる時間なんてあっただろうか。それに、俺はずっとデイバックの近くにいた。不審な動きがあれば気付いたはずだ)
瀬多は額に手を当てて懸命に記憶を探る。
基本的にデイバックは全員分をまとめて地面に置いてあったのだから当然だ。
(……いや、待て。レミリアはずっと眠っていたのだからそんな暇はなかった。それに幽香も、放送が終わってからはずっと見張りをしていた。
デイバックに触れる時間なんてあっただろうか。それに、俺はずっとデイバックの近くにいた。不審な動きがあれば気付いたはずだ)
瀬多は額に手を当てて懸命に記憶を探る。
一番最後に毒を見たのはアドレーヌに託したあの時だ。その時は確かに毒は瓶の中に存在していた。それをアドレーヌに渡し、自分のデイバックに入れる。それから彼女はすぐに幽香の元へと行ったはずだ。
しばらくして俺はレミリアと少し話をした。その時は確かにデイバックは誰の監視下にも置かれていなかった。だがその時は、アドレーヌも幽香といたし、俺もレミリアといた。犯行の時間なんてなかった。
(……待てよ)
そもそも、犯人の狙いは何だったんだ?
俺を狙った……にしては少しおかしい。俺がいつも飲む水は自分に支給された分。既にかなり消費されたものだ。もしも俺を狙うつもりがあったのなら、いつも飲んでいるペットボトルに入れればいい。
他の人間ならいざ知らず、この三人なら俺がどのペットボトルを飲んでいるかくらいは把握しているはずだ。毒を入れて殺そうなんて考えているのなら尚更。
(犯人はわざわざ開封されていないペットボトルを選んで毒を入れた。その結果ばれることになったというのに、何でわざわざそんなことを? ……もしかして、そこに何か理由があるのか?)
開封されていないペットボトル。それに毒を入れる理由。
ハッとする。
(そうか……。犯人の狙いは魔理沙だったんだ)
魔理沙は地下に入り、その蒸し暑さから愚痴っていた。その時にわざわざ自分が水を持ってないことを自白していた。それを犯人が聞いていないはずがない。
扉はなかなか開かない。暑さは水分を奪っていく。そんな状況で、魔理沙が水が欲しいと願ったとすれば、どうなる?
(必要以上に水を所持している人間が分けてやる。……俺がそうしたように)
開封されていないペットボトルは一つだった。俺の持っているペットボトルを所持していた人物は全員男。ならば気を利かして開封されていないものを渡すのは当然だ。
そして、この三人なら、……とある人物なら、俺がそういう気遣いをする人間だということを知っている。
────瀬多さんは、本当に優しい人ですね────
アドレーヌは魔理沙に疑惑を感じていた。必要以上に俺を罵倒する魔理沙に、アドレーヌにしては珍しく怒りを表していた。
アドレーヌなら動機がある。アドレーヌならそう考える。アドレーヌなら実行できる。
アドレーヌなら……。アドレーヌなら……。
瀬多にはもう、一つの答えしか浮かび上がってはこなかった。
(嘘だろ……。アドレーヌに限って……そんな……)
有り得ない。こんなこと有り得ない。
自分で出した結論を、瀬多はどうしても否定したかった。
(信じたくない! こんなこと信じたくない! こんなものを信じるくらいなら、……自分が知らない内に毒を入れたと考えた方が何百倍もマシだ!! ああそうだ。もう一人の自分が知らぬ間に皆を殺そうとしたと考えた方がよっぽど……)
もう一人の……自分?
瀬多の心臓が一気に高鳴った。
……まさか。
「おい、もういいだろ! この女が犯人だ!! さっさとけじめをつけさせろ」
「糞餓鬼。今度無責任な言葉を吐いたら本気で殺すぞ」
「だってよ、吸血鬼さん。どうすんの?」
「……幽香。少し黙ってろ」
「誰に向かって口を聞いてるの? 小娘は黙ってなさい」
皆が言い争いをしている。しかし瀬多にはそんなもの聞こえない。
ドクン、ドクンと高鳴る心臓の音しか聞こえない。
歩いて行き、不安そうに皆を見守るアドレーヌの傍までやって来る。
「……瀬多、さん?」
上目づかいで、瀬多の様子にどこか恐怖すら感じているようだった。
「お前のせいだ。アドレーヌ」
「……え?」
言い争いはいつの間にか止まっていた。瀬多と、アドレーヌのただならぬ気配を感じ取っていたのだ。
「大勢が死んだ。大勢がだ。皆が皆、自分を優先して動いていれば助かった。なのに皆死んでいった。何故だと思う?」
「……わ、わた、し。……わからな……」
「お前を守ろうとしたからだ。力がないってのは、こういう時有利だよな。皆が守ってくれる。大して役にたってなくても、隣でただむせび泣いてるだけでも、皆が自分を守ってくれる。何でお前は生きているんだ? 有能な人間が死んでいって、どうして無能なお前は生きている?」
「……やめ、て……」
「おい、瀬多!! あなた何を……!!」
怒りをあらわに止めようとする幽香の腕を、レミリアが掴んだ。
「今回限りだ。……頼む。今は瀬多を信じてやってくれ」
見る人が見なければ分からない。だが、確かにレミリアは頭を下げていた。
幽香は、歯噛みし、しかしそれでも足を止めた。
「そうやって誰かに縋るのは楽だよな。皆自分を守ってくれるんだ。何もしなくても、誰かが自分を守ってくれる。何でお前は誰かと一緒にいるんだ? 誰かと一緒にいることで、そいつが危険に曝されると分かって、何で一緒にいられる?」
「もうやめて。……もう、もう……」
「魔理沙が俺のことを冷血漢だと言ったな。悪魔だとも言った。だが、お前はどうだ。お前こそ冷血だ。悪魔だ! お前がいれば、皆が不幸になる。お前は、皆の足を引っ張るだけの人間なんだ!!」
「いやああああああ!!!!」
しばらくして俺はレミリアと少し話をした。その時は確かにデイバックは誰の監視下にも置かれていなかった。だがその時は、アドレーヌも幽香といたし、俺もレミリアといた。犯行の時間なんてなかった。
(……待てよ)
そもそも、犯人の狙いは何だったんだ?
俺を狙った……にしては少しおかしい。俺がいつも飲む水は自分に支給された分。既にかなり消費されたものだ。もしも俺を狙うつもりがあったのなら、いつも飲んでいるペットボトルに入れればいい。
他の人間ならいざ知らず、この三人なら俺がどのペットボトルを飲んでいるかくらいは把握しているはずだ。毒を入れて殺そうなんて考えているのなら尚更。
(犯人はわざわざ開封されていないペットボトルを選んで毒を入れた。その結果ばれることになったというのに、何でわざわざそんなことを? ……もしかして、そこに何か理由があるのか?)
開封されていないペットボトル。それに毒を入れる理由。
ハッとする。
(そうか……。犯人の狙いは魔理沙だったんだ)
魔理沙は地下に入り、その蒸し暑さから愚痴っていた。その時にわざわざ自分が水を持ってないことを自白していた。それを犯人が聞いていないはずがない。
扉はなかなか開かない。暑さは水分を奪っていく。そんな状況で、魔理沙が水が欲しいと願ったとすれば、どうなる?
(必要以上に水を所持している人間が分けてやる。……俺がそうしたように)
開封されていないペットボトルは一つだった。俺の持っているペットボトルを所持していた人物は全員男。ならば気を利かして開封されていないものを渡すのは当然だ。
そして、この三人なら、……とある人物なら、俺がそういう気遣いをする人間だということを知っている。
────瀬多さんは、本当に優しい人ですね────
アドレーヌは魔理沙に疑惑を感じていた。必要以上に俺を罵倒する魔理沙に、アドレーヌにしては珍しく怒りを表していた。
アドレーヌなら動機がある。アドレーヌならそう考える。アドレーヌなら実行できる。
アドレーヌなら……。アドレーヌなら……。
瀬多にはもう、一つの答えしか浮かび上がってはこなかった。
(嘘だろ……。アドレーヌに限って……そんな……)
有り得ない。こんなこと有り得ない。
自分で出した結論を、瀬多はどうしても否定したかった。
(信じたくない! こんなこと信じたくない! こんなものを信じるくらいなら、……自分が知らない内に毒を入れたと考えた方が何百倍もマシだ!! ああそうだ。もう一人の自分が知らぬ間に皆を殺そうとしたと考えた方がよっぽど……)
もう一人の……自分?
瀬多の心臓が一気に高鳴った。
……まさか。
「おい、もういいだろ! この女が犯人だ!! さっさとけじめをつけさせろ」
「糞餓鬼。今度無責任な言葉を吐いたら本気で殺すぞ」
「だってよ、吸血鬼さん。どうすんの?」
「……幽香。少し黙ってろ」
「誰に向かって口を聞いてるの? 小娘は黙ってなさい」
皆が言い争いをしている。しかし瀬多にはそんなもの聞こえない。
ドクン、ドクンと高鳴る心臓の音しか聞こえない。
歩いて行き、不安そうに皆を見守るアドレーヌの傍までやって来る。
「……瀬多、さん?」
上目づかいで、瀬多の様子にどこか恐怖すら感じているようだった。
「お前のせいだ。アドレーヌ」
「……え?」
言い争いはいつの間にか止まっていた。瀬多と、アドレーヌのただならぬ気配を感じ取っていたのだ。
「大勢が死んだ。大勢がだ。皆が皆、自分を優先して動いていれば助かった。なのに皆死んでいった。何故だと思う?」
「……わ、わた、し。……わからな……」
「お前を守ろうとしたからだ。力がないってのは、こういう時有利だよな。皆が守ってくれる。大して役にたってなくても、隣でただむせび泣いてるだけでも、皆が自分を守ってくれる。何でお前は生きているんだ? 有能な人間が死んでいって、どうして無能なお前は生きている?」
「……やめ、て……」
「おい、瀬多!! あなた何を……!!」
怒りをあらわに止めようとする幽香の腕を、レミリアが掴んだ。
「今回限りだ。……頼む。今は瀬多を信じてやってくれ」
見る人が見なければ分からない。だが、確かにレミリアは頭を下げていた。
幽香は、歯噛みし、しかしそれでも足を止めた。
「そうやって誰かに縋るのは楽だよな。皆自分を守ってくれるんだ。何もしなくても、誰かが自分を守ってくれる。何でお前は誰かと一緒にいるんだ? 誰かと一緒にいることで、そいつが危険に曝されると分かって、何で一緒にいられる?」
「もうやめて。……もう、もう……」
「魔理沙が俺のことを冷血漢だと言ったな。悪魔だとも言った。だが、お前はどうだ。お前こそ冷血だ。悪魔だ! お前がいれば、皆が不幸になる。お前は、皆の足を引っ張るだけの人間なんだ!!」
「いやああああああ!!!!」
途端、瀬多の首に手が巻きつかれた。
信じられない力だ。到底引き剥がせるものではない。
「信じてたのに!! あなたのこと、信じてたのに!!!」
目の前にいるアドレーヌは今まで見たこともない程に鬼気迫っている。
気道が塞がり、息ができない。
「ぺ……ル……」
心の中で叫び、カードを出現させる。それを握り潰した時、まるで守護霊のように瀬多の背後にイザナギが現れた。
大剣が振り回され、それはアドレーヌに直撃した。その勢いで壁に叩きつけられる。
常人ならばしばらくは蹲っていてもおかしくない力だった。だが、彼女はすぐに起き上がった。
「信じてたのに!! 信じてたのに!!」
彼女は叫ぶ。まるで心の悲鳴のように。
「……げほっ。……ようやく、引きずり出したぞ。真犯人」
「……なにが……どうなってるの?」
その場にいる全員が唖然とする。
信じられない力だ。到底引き剥がせるものではない。
「信じてたのに!! あなたのこと、信じてたのに!!!」
目の前にいるアドレーヌは今まで見たこともない程に鬼気迫っている。
気道が塞がり、息ができない。
「ぺ……ル……」
心の中で叫び、カードを出現させる。それを握り潰した時、まるで守護霊のように瀬多の背後にイザナギが現れた。
大剣が振り回され、それはアドレーヌに直撃した。その勢いで壁に叩きつけられる。
常人ならばしばらくは蹲っていてもおかしくない力だった。だが、彼女はすぐに起き上がった。
「信じてたのに!! 信じてたのに!!」
彼女は叫ぶ。まるで心の悲鳴のように。
「……げほっ。……ようやく、引きずり出したぞ。真犯人」
「……なにが……どうなってるの?」
その場にいる全員が唖然とする。
アドレーヌが、二人いた。
へたり込み、ガタガタと身体を震わせるだけのアドレーヌ。瀬多に対し、あらん限りの殺意を向けるアドレーヌ。
目の錯覚などではない。この空間にアドレーヌは二人いるのだ。
「ジオ!!」
瀬多に襲いかからんとしていたアドレーヌに雷が直撃し、甲高い悲鳴をあげる。
そのままそのアドレーヌは消えてしまった。
「あ……あ……」
「アドレーヌ。いいかよく聞け。あれはお前の本当の意思じゃない。こんなことは誰も望んじゃいなかった。避けられなかったことなんだ」
「……私が。……私が、毒を……」
「違う!! あれはアドレーヌの意思じゃない!! 俺が言ったことは気にするな。アドレーヌにはアドレーヌにしか出来ないことがある。それを忘れちゃ駄目だ」
「いい加減に説明しなさい! あれは何なの!?」
悲鳴のような幽香の叫び。
瀬多は静かに、その答えを告げた。
「……あれは、『シャドウ』だ。アドレーヌの抑圧された心」
「どういうことだ? アドレーヌが心の底で望んでいたということか?」
びくりとアドレーヌが震える。
「……正直、俺もよく分からない。だが、おそらく違う。彼女のシャドウは俺が見てきた中でもかなり特殊だ」
そう。彼女のシャドウは瀬多の知っているシャドウとは少し違う。
「何も出来ない自分。皆の足を引っ張っている自分。このままでいいはずがない。だけど何も出来ない。
皆の優しさに甘えていると感じていても、それをどうすることも出来ない。たとえここから姿を消しても、きっと皆は探しに来てくれる。そうなれば結局足を引っ張るだけ。
……彼女は、自分を認めてる。弱い自分を認めて、だからこそ悩み苦しんでいる」
シャドウは認められない自分がいて初めて出現する。しかし、彼女の場合はそうではない。
アドレーヌの場合は、瀬多が経験したシャドウとはまったく逆。認めているからこそ、その気持ちを抑え込んでいる。それがアドレーヌのシャドウだった。
何も出来ない自分。それでも出来ることがあるはず。その出来ることをしなければならない。アドレーヌにとって魔理沙は、自分達を危険に曝す人物だと映っていた。
ただそれだけ。ただそれだけの認識の為に、アドレーヌのシャドウは魔理沙を狙ったのだ。そこに善悪の区別などない。人を殺すということに対する忌避感もない。
目の錯覚などではない。この空間にアドレーヌは二人いるのだ。
「ジオ!!」
瀬多に襲いかからんとしていたアドレーヌに雷が直撃し、甲高い悲鳴をあげる。
そのままそのアドレーヌは消えてしまった。
「あ……あ……」
「アドレーヌ。いいかよく聞け。あれはお前の本当の意思じゃない。こんなことは誰も望んじゃいなかった。避けられなかったことなんだ」
「……私が。……私が、毒を……」
「違う!! あれはアドレーヌの意思じゃない!! 俺が言ったことは気にするな。アドレーヌにはアドレーヌにしか出来ないことがある。それを忘れちゃ駄目だ」
「いい加減に説明しなさい! あれは何なの!?」
悲鳴のような幽香の叫び。
瀬多は静かに、その答えを告げた。
「……あれは、『シャドウ』だ。アドレーヌの抑圧された心」
「どういうことだ? アドレーヌが心の底で望んでいたということか?」
びくりとアドレーヌが震える。
「……正直、俺もよく分からない。だが、おそらく違う。彼女のシャドウは俺が見てきた中でもかなり特殊だ」
そう。彼女のシャドウは瀬多の知っているシャドウとは少し違う。
「何も出来ない自分。皆の足を引っ張っている自分。このままでいいはずがない。だけど何も出来ない。
皆の優しさに甘えていると感じていても、それをどうすることも出来ない。たとえここから姿を消しても、きっと皆は探しに来てくれる。そうなれば結局足を引っ張るだけ。
……彼女は、自分を認めてる。弱い自分を認めて、だからこそ悩み苦しんでいる」
シャドウは認められない自分がいて初めて出現する。しかし、彼女の場合はそうではない。
アドレーヌの場合は、瀬多が経験したシャドウとはまったく逆。認めているからこそ、その気持ちを抑え込んでいる。それがアドレーヌのシャドウだった。
何も出来ない自分。それでも出来ることがあるはず。その出来ることをしなければならない。アドレーヌにとって魔理沙は、自分達を危険に曝す人物だと映っていた。
ただそれだけ。ただそれだけの認識の為に、アドレーヌのシャドウは魔理沙を狙ったのだ。そこに善悪の区別などない。人を殺すということに対する忌避感もない。
「あれで終わりか? もうシャドウとやらは出てこない。そういうことか? 瀬多」
「……いや。彼女が自分自身を解き放たないと、おそらく何度でも現れるだろう」
普段のシャドウなら簡単だ。自分を認めればそれでいい。だが、アドレーヌの場合は違う。恐らくは、自分の弱さを乗り越えないといけない。
何も出来ない自分を乗り越える。何も出来ないと考えているアドレーヌの認識を覆す。
殺し合いという場所で友人を目の前で殺され、無力さを噛み締めている彼女に、それを求めるのは酷なものがあった。
「もう……いいです。私がいけないんだ。ずっと甘えてきた私が。……だから、……私、みんなと別れます」
いつまたこんなことがあるとも限らない。
そうするのが、全員の為だった。
「なんとかしなさい! あなた、番長でしょう!?」
「俺はカール・ロジャーズじゃない! カウンセラーの真似なんて出来る訳ないだろ!」
このままアドレーヌを一人放り出して解決する問題じゃない。そんなことは瀬多にだってわかってる。
何とかしたい。
してやりたい。
しかし、どれだけ願ったところで、打開策などあるわけがないのだ。
アドレーヌ自身の問題だ。アドレーヌが解決しなければならないのだ。
「いい? アドレーヌ、よく聞きなさい」
蹲り、下を向いて涙を流すアドレーヌの肩を抱き、幽香は言った。
「シャドウなんて気にしなくていい。そんなもの忘れてしまいなさい。私が見ててあげる。ずっとあなたを見ててあげる。私があなたを守ってあげるから。だから……」
「駄目……です。私、幽香さんに……迷惑かけちゃう」
「馬鹿ね、あなたは。私を誰だと思ってるの? 最強の妖怪、風見幽香よ。たかが影ごとき、眠ってても撃退できるわ」
そう言って微笑んでみせた幽香の顔は、これまでに見せたことがないほどに優しさに包まれていた。
「ゆう……か……さん」
「ほら、泣かないの。私は、絶対にあなたを見放したりしないから」
その言葉は、少なからず周囲の者を驚かせた。
あの風見幽香が。最強の妖怪として名を馳せ、人間に等しく恐れられる幽香が、アドレーヌに対して優しい言葉をかけている。
(……そうだ。妖怪だとか、悪魔だとか、そんなもの関係ない。彼女達も人間と変わらない。情もある。善悪もある。俺達人間は、彼女達と共存できるんだ)
ここに連れて来られて初めて出会った悪魔や妖怪という種族。確かに人間とは違う価値観で生きている種族だが、それでも根本は同じだ。
「……いや。彼女が自分自身を解き放たないと、おそらく何度でも現れるだろう」
普段のシャドウなら簡単だ。自分を認めればそれでいい。だが、アドレーヌの場合は違う。恐らくは、自分の弱さを乗り越えないといけない。
何も出来ない自分を乗り越える。何も出来ないと考えているアドレーヌの認識を覆す。
殺し合いという場所で友人を目の前で殺され、無力さを噛み締めている彼女に、それを求めるのは酷なものがあった。
「もう……いいです。私がいけないんだ。ずっと甘えてきた私が。……だから、……私、みんなと別れます」
いつまたこんなことがあるとも限らない。
そうするのが、全員の為だった。
「なんとかしなさい! あなた、番長でしょう!?」
「俺はカール・ロジャーズじゃない! カウンセラーの真似なんて出来る訳ないだろ!」
このままアドレーヌを一人放り出して解決する問題じゃない。そんなことは瀬多にだってわかってる。
何とかしたい。
してやりたい。
しかし、どれだけ願ったところで、打開策などあるわけがないのだ。
アドレーヌ自身の問題だ。アドレーヌが解決しなければならないのだ。
「いい? アドレーヌ、よく聞きなさい」
蹲り、下を向いて涙を流すアドレーヌの肩を抱き、幽香は言った。
「シャドウなんて気にしなくていい。そんなもの忘れてしまいなさい。私が見ててあげる。ずっとあなたを見ててあげる。私があなたを守ってあげるから。だから……」
「駄目……です。私、幽香さんに……迷惑かけちゃう」
「馬鹿ね、あなたは。私を誰だと思ってるの? 最強の妖怪、風見幽香よ。たかが影ごとき、眠ってても撃退できるわ」
そう言って微笑んでみせた幽香の顔は、これまでに見せたことがないほどに優しさに包まれていた。
「ゆう……か……さん」
「ほら、泣かないの。私は、絶対にあなたを見放したりしないから」
その言葉は、少なからず周囲の者を驚かせた。
あの風見幽香が。最強の妖怪として名を馳せ、人間に等しく恐れられる幽香が、アドレーヌに対して優しい言葉をかけている。
(……そうだ。妖怪だとか、悪魔だとか、そんなもの関係ない。彼女達も人間と変わらない。情もある。善悪もある。俺達人間は、彼女達と共存できるんだ)
ここに連れて来られて初めて出会った悪魔や妖怪という種族。確かに人間とは違う価値観で生きている種族だが、それでも根本は同じだ。
『いやはや。まるでお母さんみたいだねぇ』
その言葉に、瀬多は何故か凍りついた。
『本当はさ。無粋だと思ったんだよ? わざわざこっちからコンタクトをとるなんて、ゲームマスターとして失格だ。けど、一言くらい褒めてあげないと可哀そうかなぁって思ってね。子供を褒めて伸ばすって発想、結構的を得てると思うんだよね、俺は』
言ってることは小悪党と変わらない。しかし、その言葉が織りなす空気が、この男を只者ではないと感じさせた。
振り返ると、扉の中央に設置されていたモニターに男が映っていた。
赤い制服。
まるで、ガソリンスタンドの定員のような。
『素晴らしいよ瀬多君。やはり俺が見込んだだけのことはある。あの状況で、まさか一人も死人を出さないなんてね』
パチパチと拍手する男。
それをバックミュージックに、瀬多はとある疑問を思い出していた。
そう、それはある種の違和感といってもいい。
足立透が真犯人として捕まり、町に平和が戻ったと誰もが確信したあの時。瀬多は確かな違和感を感じていた。それが何なのか、結局分からずじまいだったが、今はっきりとその正体を理解した。
(何故俺だけがペルソナを使えたのか。当時はイゴールとの邂逅がきっかけだと考えていたが)
瀬多はこの男を知っている。モニターに映る、まるで正体の掴めないこの男を知っている。
────君、高校生?────
そうだ。確かあの時……
────うち、今バイト募集してんだ。ぜひ考えといてよ────
あの時、あの定員と握手をして、途端に……
『お? なんだよ、もう気付いたの? ちょっとは空気読んで欲しいなぁ。ほら、こういうのには演出ってもんがあってね──』
「御託はいい。……お前か? お前が、あの事件の本当の黒幕」
男は愉快そうに笑った。
『黒幕って、そんな大層なもんじゃないって。ただ、俺はきっかけを与えただけ。人が何を望み、何を求めるのか。それは人が決めることであって、俺は何も強要していない。俺はただの傍観者。そして、君達人間の望みを叶える良き神さ』
神、だと?
『君は今、一つの真実を追求し、見事それを見つけ出した。しかし、それは本当に正しい行いだったのかな? あそこで足立透を真犯人だと言い包め、彼に罪を着せれば君が抱える問題は全て解決した。
一つ教えておこう。真実なんて虚構だ。君達が真実だと判断したこと。それこそが真実なのさ』
詭弁だ。空論だ。
そう思うも、耳を澄ませて言葉を拾ってしまう。この男の喋りにはどこか人を惹きつける魅力のようなものがあった。
『事実、君の解き明かした真実は、彼女をより一層苦しめる結果に終わった。ただそれだけ。本当にただそれだけなんだよ、君がしたことは。そうまでして真実を求める必要がどこにある? それは君のエゴなんじゃないか?』
「おい、貴様」
レミリアが口を挟んだ。
「神だとか言ったが、人の言葉も理解できないのか? 瀬多はお前にこう言った。御託はいい、とな。お前は私達の質問に答えればそれでいい。アドレーヌからシャドウとやらを出現させたのはお前の仕業か?」
『随分と高慢だねぇ。ま、悪魔が神に従うってのも変な図式だし、それもいいか。質問に答えろって話だったね。いいよ。君の質問に対する答えは“イエス”だ』
一気に頭に血が上った。
こんな男のために。神などという下らない存在のために、アドレーヌはこれから一生苦しまなければならないのか。
『本当は、ここに到着した参加者にちょっとした激励を送るだけだったんだよ。俺じゃなくて、このゲームの登場人物が決まった言葉を喋るだけ』
おそらくはマルクのことだろう。主催者サイドで姿を現した者、つまり登場人物はマルクだけだ。
『だけど、君達のグループは少し安定し過ぎてたからねぇ。条件も揃ってたし、自分で言うのもなんだけど、なかなか面白いアイデアだと思ったからさ。少しくらい起爆剤を混ぜたっていいだろ? これも、ゲームを面白くするためだ』
ゲームを面白くするため。
ただそれだけの理由か。
それだけの理由で、アドレーヌを泣かせたのか……!
瞬間、まるで地響きのような振動が通路を襲った。
幽香が地面を蹴った時のもの。そして、モニターに拳を突き出した時のものだ。
しかし、モニターはひびが入っただけで破壊には至らなかった。
「お前だけは、絶対に私の手で殺してやる」
『はっはっは。こりゃまいったね。短気は損気だぜ、風見幽香。ま、もういいんだけどね』
もういい? 一体何を言って……
『本当はさ。無粋だと思ったんだよ? わざわざこっちからコンタクトをとるなんて、ゲームマスターとして失格だ。けど、一言くらい褒めてあげないと可哀そうかなぁって思ってね。子供を褒めて伸ばすって発想、結構的を得てると思うんだよね、俺は』
言ってることは小悪党と変わらない。しかし、その言葉が織りなす空気が、この男を只者ではないと感じさせた。
振り返ると、扉の中央に設置されていたモニターに男が映っていた。
赤い制服。
まるで、ガソリンスタンドの定員のような。
『素晴らしいよ瀬多君。やはり俺が見込んだだけのことはある。あの状況で、まさか一人も死人を出さないなんてね』
パチパチと拍手する男。
それをバックミュージックに、瀬多はとある疑問を思い出していた。
そう、それはある種の違和感といってもいい。
足立透が真犯人として捕まり、町に平和が戻ったと誰もが確信したあの時。瀬多は確かな違和感を感じていた。それが何なのか、結局分からずじまいだったが、今はっきりとその正体を理解した。
(何故俺だけがペルソナを使えたのか。当時はイゴールとの邂逅がきっかけだと考えていたが)
瀬多はこの男を知っている。モニターに映る、まるで正体の掴めないこの男を知っている。
────君、高校生?────
そうだ。確かあの時……
────うち、今バイト募集してんだ。ぜひ考えといてよ────
あの時、あの定員と握手をして、途端に……
『お? なんだよ、もう気付いたの? ちょっとは空気読んで欲しいなぁ。ほら、こういうのには演出ってもんがあってね──』
「御託はいい。……お前か? お前が、あの事件の本当の黒幕」
男は愉快そうに笑った。
『黒幕って、そんな大層なもんじゃないって。ただ、俺はきっかけを与えただけ。人が何を望み、何を求めるのか。それは人が決めることであって、俺は何も強要していない。俺はただの傍観者。そして、君達人間の望みを叶える良き神さ』
神、だと?
『君は今、一つの真実を追求し、見事それを見つけ出した。しかし、それは本当に正しい行いだったのかな? あそこで足立透を真犯人だと言い包め、彼に罪を着せれば君が抱える問題は全て解決した。
一つ教えておこう。真実なんて虚構だ。君達が真実だと判断したこと。それこそが真実なのさ』
詭弁だ。空論だ。
そう思うも、耳を澄ませて言葉を拾ってしまう。この男の喋りにはどこか人を惹きつける魅力のようなものがあった。
『事実、君の解き明かした真実は、彼女をより一層苦しめる結果に終わった。ただそれだけ。本当にただそれだけなんだよ、君がしたことは。そうまでして真実を求める必要がどこにある? それは君のエゴなんじゃないか?』
「おい、貴様」
レミリアが口を挟んだ。
「神だとか言ったが、人の言葉も理解できないのか? 瀬多はお前にこう言った。御託はいい、とな。お前は私達の質問に答えればそれでいい。アドレーヌからシャドウとやらを出現させたのはお前の仕業か?」
『随分と高慢だねぇ。ま、悪魔が神に従うってのも変な図式だし、それもいいか。質問に答えろって話だったね。いいよ。君の質問に対する答えは“イエス”だ』
一気に頭に血が上った。
こんな男のために。神などという下らない存在のために、アドレーヌはこれから一生苦しまなければならないのか。
『本当は、ここに到着した参加者にちょっとした激励を送るだけだったんだよ。俺じゃなくて、このゲームの登場人物が決まった言葉を喋るだけ』
おそらくはマルクのことだろう。主催者サイドで姿を現した者、つまり登場人物はマルクだけだ。
『だけど、君達のグループは少し安定し過ぎてたからねぇ。条件も揃ってたし、自分で言うのもなんだけど、なかなか面白いアイデアだと思ったからさ。少しくらい起爆剤を混ぜたっていいだろ? これも、ゲームを面白くするためだ』
ゲームを面白くするため。
ただそれだけの理由か。
それだけの理由で、アドレーヌを泣かせたのか……!
瞬間、まるで地響きのような振動が通路を襲った。
幽香が地面を蹴った時のもの。そして、モニターに拳を突き出した時のものだ。
しかし、モニターはひびが入っただけで破壊には至らなかった。
「お前だけは、絶対に私の手で殺してやる」
『はっはっは。こりゃまいったね。短気は損気だぜ、風見幽香。ま、もういいんだけどね』
もういい? 一体何を言って……
「……魔理沙達が、いない」
魔理沙と足立がこの場からいなくなっていた。
すぐに瀬多は察した。
「しまった!!」
なんということだ。絶対に目を離してはいけなかったのに。イレギュラーの存在にすっかり気を取られていた。
「すぐに魔理沙達を追うんだ!! 早くしないと取り返しのつかないことになる!」
「何を慌てている。あんな奴ら、幽香ならすぐに──」
「魔理沙は拡声器を持っていた!! あれを使われたら大変なことになる!! 俺達の悪評が一気に広まるぞ!!」
それを聞いてからの幽香の判断は早かった。すぐさま扉から離れ、地上への階段を駆けて行く。
続いて瀬多も走るが、すぐに止まった。
「……お前、名前は何ていうんだ?」
『俺かい? 俺はイザナミ。君達の生みの親さ』
「そうか。……イザナミ。これだけは覚えておけ。俺は絶対にお前を許さない。必ずお前を引きずり降ろす。そのふざけた観客席からな」
『楽しみにしてるよ』
モニターに槍が突き刺さる。言うまでもなく、レミリアのものだ。
「これ以上こいつから聞くこともないだろう。余計な会話をしていちいち撹乱されることもない」
まるでそれを皮切りにしたかのように、今までびくともしなかった扉が音をたてて開いた。
「まったく、糞忌々しいな。あいつのご高説を聞かないと開かない仕組みになっていたか」
「レミリア。クリスタルもそうだが、アドレーヌのことも頼む。俺は幽香を追いかける。……なんだか、胸騒ぎがするんだ」
「私は子守りなんて……っておい! 瀬多!」
レミリアの返答も聞かず、瀬多は階段を駆け上って行った。
魔理沙と足立がこの場からいなくなっていた。
すぐに瀬多は察した。
「しまった!!」
なんということだ。絶対に目を離してはいけなかったのに。イレギュラーの存在にすっかり気を取られていた。
「すぐに魔理沙達を追うんだ!! 早くしないと取り返しのつかないことになる!」
「何を慌てている。あんな奴ら、幽香ならすぐに──」
「魔理沙は拡声器を持っていた!! あれを使われたら大変なことになる!! 俺達の悪評が一気に広まるぞ!!」
それを聞いてからの幽香の判断は早かった。すぐさま扉から離れ、地上への階段を駆けて行く。
続いて瀬多も走るが、すぐに止まった。
「……お前、名前は何ていうんだ?」
『俺かい? 俺はイザナミ。君達の生みの親さ』
「そうか。……イザナミ。これだけは覚えておけ。俺は絶対にお前を許さない。必ずお前を引きずり降ろす。そのふざけた観客席からな」
『楽しみにしてるよ』
モニターに槍が突き刺さる。言うまでもなく、レミリアのものだ。
「これ以上こいつから聞くこともないだろう。余計な会話をしていちいち撹乱されることもない」
まるでそれを皮切りにしたかのように、今までびくともしなかった扉が音をたてて開いた。
「まったく、糞忌々しいな。あいつのご高説を聞かないと開かない仕組みになっていたか」
「レミリア。クリスタルもそうだが、アドレーヌのことも頼む。俺は幽香を追いかける。……なんだか、胸騒ぎがするんだ」
「私は子守りなんて……っておい! 瀬多!」
レミリアの返答も聞かず、瀬多は階段を駆け上って行った。
「ったく。人の話くらい聞け」
開いた扉のすぐ傍に浮遊していたクリスタルを回収し、忌々しげにレミリアは愚痴った。
クリスタルをデイバックに仕舞うと、途端に蒸し暑さが消え失せた。どうやらクリスタルの効果だったようだ。
すぐ傍には蹲って何も喋らないアドレーヌがいた。
「……あー、とりあえず、だな。シャドウのことは気にするな。あんなものにやられる私ではない。だから……まぁ、そういうことだ」
「…………」
アドレーヌはずっと俯いたままだ。それを励ます術などレミリアは知らない。
どうしたものかと迷っていると、アドレーヌの肩からひょっこりと何かが現れた。
「お前……確か人形使いの」
上海人形は自分の洋服を使ってせっせとアドレーヌの涙を拭いてやっていた。
「……慰めている、のか?」
「シャンハイ!」
言葉は分からない。だが、その行動を見れば、上海人形の意思は確かにレミリアの言った通りのものだと誰もが思うだろう。
「ありがとう……」
か細い声で、しかしアドレーヌはお礼を言った。
とりあえず、自分は大してお守りをしなくて済みそうだ。レミリアはそう思い、安堵のため息を漏らした。
開いた扉のすぐ傍に浮遊していたクリスタルを回収し、忌々しげにレミリアは愚痴った。
クリスタルをデイバックに仕舞うと、途端に蒸し暑さが消え失せた。どうやらクリスタルの効果だったようだ。
すぐ傍には蹲って何も喋らないアドレーヌがいた。
「……あー、とりあえず、だな。シャドウのことは気にするな。あんなものにやられる私ではない。だから……まぁ、そういうことだ」
「…………」
アドレーヌはずっと俯いたままだ。それを励ます術などレミリアは知らない。
どうしたものかと迷っていると、アドレーヌの肩からひょっこりと何かが現れた。
「お前……確か人形使いの」
上海人形は自分の洋服を使ってせっせとアドレーヌの涙を拭いてやっていた。
「……慰めている、のか?」
「シャンハイ!」
言葉は分からない。だが、その行動を見れば、上海人形の意思は確かにレミリアの言った通りのものだと誰もが思うだろう。
「ありがとう……」
か細い声で、しかしアドレーヌはお礼を言った。
とりあえず、自分は大してお守りをしなくて済みそうだ。レミリアはそう思い、安堵のため息を漏らした。
【レミリア・スカーレット@東方project】
[状態]疲労(中) 額に裂傷 腹に裂傷 右手損傷 左膝損傷(全て回復中)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式 クリスタル
[思考]基本方針:主催者を倒し、どちらが支配者かを思い知らせる
1. お守りをしながら瀬多を待つ
2. 足立を殺したいが、今は我慢する
3. 手下を作って脱出する。邪魔立てする奴は殺す
4. さっさと傷を治して、これ以上部下を殺させないようにする
※時間さえかければ傷は治癒しますが、休息を取らなければ疲労感は回復しません
※弾幕を撃つのに溜めが必要。威力も制限されています
[状態]疲労(中) 額に裂傷 腹に裂傷 右手損傷 左膝損傷(全て回復中)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式 クリスタル
[思考]基本方針:主催者を倒し、どちらが支配者かを思い知らせる
1. お守りをしながら瀬多を待つ
2. 足立を殺したいが、今は我慢する
3. 手下を作って脱出する。邪魔立てする奴は殺す
4. さっさと傷を治して、これ以上部下を殺させないようにする
※時間さえかければ傷は治癒しますが、休息を取らなければ疲労感は回復しません
※弾幕を撃つのに溜めが必要。威力も制限されています
【アドレーヌ@星のカービィ】
[状態]深い悲しみと強い罪悪感
[装備]なし
[道具]基本支給品一式
[思考]基本方針:ゲームには乗らない。できれば人も殺したくない
1. みんなと離れた方が……
2. カーくんを見つけ出し、みんなで脱出する
3. もう人が死ぬのは見たくない
※アドレーヌはメダリオンを見落としていました。よって、メダリオンのことはアドレーヌしか知りません
[状態]深い悲しみと強い罪悪感
[装備]なし
[道具]基本支給品一式
[思考]基本方針:ゲームには乗らない。できれば人も殺したくない
1. みんなと離れた方が……
2. カーくんを見つけ出し、みんなで脱出する
3. もう人が死ぬのは見たくない
※アドレーヌはメダリオンを見落としていました。よって、メダリオンのことはアドレーヌしか知りません
※シャドウについて
アドレーヌが負の感情を抱いたものに対し過剰に反応する。善悪の区別がないので、本人の意思に関わらず行動する。
アドレーヌが負の感情を抱いたものに対し過剰に反応する。善悪の区別がないので、本人の意思に関わらず行動する。
魔理沙も足立も、瀬多達を完全に敵対関係だと見做したようだ。それは上海人形にもわかった。
確かに、上海人形は瀬多のことがあまり好きではない。瀬多は霊夢の救出を先送りにすべきだと言った。それは、そのことを自分の生きるうえで最も重要なことだと考える上海人形にとっては怒りすら覚えることだ。
だが同時に、上海人形は瀬多の言い分も理解していた。ちゃんとしたことはわからないが、それでも瀬多には霊夢を助ける意思があることは理解していた。
魔理沙が正しいのか瀬多が正しいのか。それは上海人形にはまったくもって分からない。
だが、霊夢の話が出た時に、何とか助け出そうと、どうにかできないかと言ってくれたのはアドレーヌだけだった。あの時のアドレーヌは見ず知らずの霊夢のことを本当に心配してくれていた。
皆が言い争いをしていた内容も上海人形にはよく分からなかったが、それでも、今アドレーヌが落ち込んでいることだけは分かった。
アドレーヌは自分と同じだ。無力な、何も出来ない自分に腹を立て、それでも他人に頼ることしかできない。一人でも霊夢を助けに行きたい。それでも霊夢を助け出す力がない上海人形と同じだ。
上海人形の目的は霊夢を助け出すことだ。しかし、上海人形はアドレーヌを見捨てることもまたできなかった。魔理沙と足立が『あなぬけのヒモ』でここから脱出する時、こっそりと抜け出したのは、そのためだった。
アドレーヌは自分と同じだ。だから困っていたら助けてあげたい。泣いていたら慰めてあげたい。そう、上海人形は思ったのだ。
それが、人間でいうところの、情というものだということを、上海人形はまだ知らない。
確かに、上海人形は瀬多のことがあまり好きではない。瀬多は霊夢の救出を先送りにすべきだと言った。それは、そのことを自分の生きるうえで最も重要なことだと考える上海人形にとっては怒りすら覚えることだ。
だが同時に、上海人形は瀬多の言い分も理解していた。ちゃんとしたことはわからないが、それでも瀬多には霊夢を助ける意思があることは理解していた。
魔理沙が正しいのか瀬多が正しいのか。それは上海人形にはまったくもって分からない。
だが、霊夢の話が出た時に、何とか助け出そうと、どうにかできないかと言ってくれたのはアドレーヌだけだった。あの時のアドレーヌは見ず知らずの霊夢のことを本当に心配してくれていた。
皆が言い争いをしていた内容も上海人形にはよく分からなかったが、それでも、今アドレーヌが落ち込んでいることだけは分かった。
アドレーヌは自分と同じだ。無力な、何も出来ない自分に腹を立て、それでも他人に頼ることしかできない。一人でも霊夢を助けに行きたい。それでも霊夢を助け出す力がない上海人形と同じだ。
上海人形の目的は霊夢を助け出すことだ。しかし、上海人形はアドレーヌを見捨てることもまたできなかった。魔理沙と足立が『あなぬけのヒモ』でここから脱出する時、こっそりと抜け出したのは、そのためだった。
アドレーヌは自分と同じだ。だから困っていたら助けてあげたい。泣いていたら慰めてあげたい。そう、上海人形は思ったのだ。
それが、人間でいうところの、情というものだということを、上海人形はまだ知らない。
【上海人形】
[状態]背中に大きな裂傷 (かなり荒い治療済み。汚い布と汚い糸でこれでもかと汚く縫われている。)
[思考]
1:アドレーヌを慰める
3:霊夢を助けに行く
2:アリスにちゃんとした裁縫をしてもらいたい。
※サカキと霊夢の会話は全て聞いていました。
またその事を魔理沙と足立には簡潔にしか伝えていません
※羽が無い為、空を飛べません。
[状態]背中に大きな裂傷 (かなり荒い治療済み。汚い布と汚い糸でこれでもかと汚く縫われている。)
[思考]
1:アドレーヌを慰める
3:霊夢を助けに行く
2:アリスにちゃんとした裁縫をしてもらいたい。
※サカキと霊夢の会話は全て聞いていました。
またその事を魔理沙と足立には簡潔にしか伝えていません
※羽が無い為、空を飛べません。
私はいつも疑問に思っていた。
どうして私はこんなに強いんだろうかと。どうして、これほどまでに強くなくてはいけなかったんだろうかと。
若気の至り。それは確かにそう呼ばれるものだったに違いない。
自分の存在意義を、自分の強さの意味を、そんなものを見出そうとするなんて、まるで人間のようだ。いつしかそう思うようになって、そんな馬鹿なことを考えるのを止めた。
止めて、何百年と経った今、ようやくその答えが出た。
地上へと続く金属性の扉が閉まっていた。だが、幽香にとってそんなことはどうでもいい。
ぐっと右手こぶしに力をいれる。
一切スピードを緩めることなく、幽香は拳を突き出してその扉を粉砕した。
アドレーヌが泣く姿を見たら、心臓が締め付けられそうになるのは何故だろう。
アドレーヌが笑っていたら、こちらもつられて笑いそうになるのは何故だろう。
私は見つけた。
自分の強さの意味を。自分の存在意義を。
アドレーヌ。あなたは私が守ってあげる。絶対に、絶対に守ってやる。
『みんな聞いてくれ! 瀬多総司は殺し合いに乗ってる! 口八丁で誤魔化そうとしてくるけど、絶対に信じちゃ駄目だ! レミリアや幽香、悪魔や妖怪も従えて、あたし達だけちゃ手が出せない! 特にアドレーヌは要注意だ! 分身みたいな技を使ってくる!』
自分を罵倒されてもさして怒りは湧いてこない。自分の悪評など、流したければ流せばいい。だが、アドレーヌの悪評だけは許せない。あの子を悪魔だとかのたまう輩には我慢がならない。
入口まで行く時間が惜しい。
幽香は体当たりで壁を突き抜け、そのまま全力で走って行く。
瀬多のやり方は甘すぎる。だからこんな事態になった。
私なら、もっとうまくやれる。私なら……
自分でも興奮しているのがよくわかる。それが怒りによるものか、それとも別の何かによるものか、幽香には分からなかった。
どうして私はこんなに強いんだろうかと。どうして、これほどまでに強くなくてはいけなかったんだろうかと。
若気の至り。それは確かにそう呼ばれるものだったに違いない。
自分の存在意義を、自分の強さの意味を、そんなものを見出そうとするなんて、まるで人間のようだ。いつしかそう思うようになって、そんな馬鹿なことを考えるのを止めた。
止めて、何百年と経った今、ようやくその答えが出た。
地上へと続く金属性の扉が閉まっていた。だが、幽香にとってそんなことはどうでもいい。
ぐっと右手こぶしに力をいれる。
一切スピードを緩めることなく、幽香は拳を突き出してその扉を粉砕した。
アドレーヌが泣く姿を見たら、心臓が締め付けられそうになるのは何故だろう。
アドレーヌが笑っていたら、こちらもつられて笑いそうになるのは何故だろう。
私は見つけた。
自分の強さの意味を。自分の存在意義を。
アドレーヌ。あなたは私が守ってあげる。絶対に、絶対に守ってやる。
『みんな聞いてくれ! 瀬多総司は殺し合いに乗ってる! 口八丁で誤魔化そうとしてくるけど、絶対に信じちゃ駄目だ! レミリアや幽香、悪魔や妖怪も従えて、あたし達だけちゃ手が出せない! 特にアドレーヌは要注意だ! 分身みたいな技を使ってくる!』
自分を罵倒されてもさして怒りは湧いてこない。自分の悪評など、流したければ流せばいい。だが、アドレーヌの悪評だけは許せない。あの子を悪魔だとかのたまう輩には我慢がならない。
入口まで行く時間が惜しい。
幽香は体当たりで壁を突き抜け、そのまま全力で走って行く。
瀬多のやり方は甘すぎる。だからこんな事態になった。
私なら、もっとうまくやれる。私なら……
自分でも興奮しているのがよくわかる。それが怒りによるものか、それとも別の何かによるものか、幽香には分からなかった。
瀬多総司は重大なミスを犯していた。毒の混入。それに注意を向け過ぎていた。瀬多は、全員のデイバックを確認するべきだった。毒だけではなく、他にも何か細工がされていないか確認すべきだったのだ。
そう。幽香は知らない。イザナミの本当の狙いが自分にあったことなど。
アドレーヌのシャドウが、毒を入れる前に、ある道具を幽香のバックに入れていたことなど。
先程の論争で、溜まりに溜まった負の感情。それを抱えるメダルが、自分のデイバックに入っていることなど。
幽香は、何も知らない。
アドレーヌのシャドウが、毒を入れる前に、ある道具を幽香のバックに入れていたことなど。
先程の論争で、溜まりに溜まった負の感情。それを抱えるメダルが、自分のデイバックに入っていることなど。
幽香は、何も知らない。
【風見幽香@東方project】
[状態]疲労(中) 顔を中心とした打撲 足の指損傷
[装備]なし
[道具]基本支給品一式 メダリオン@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
[思考]基本方針:向かって来る敵は排除する。自分から殺し合いにはいかない。
1. 魔理沙達に追いついて……
2. アドレーヌを守る
3. 絵の具と筆を探す。
4. イザナミは絶対に殺す
[状態]疲労(中) 顔を中心とした打撲 足の指損傷
[装備]なし
[道具]基本支給品一式 メダリオン@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
[思考]基本方針:向かって来る敵は排除する。自分から殺し合いにはいかない。
1. 魔理沙達に追いついて……
2. アドレーヌを守る
3. 絵の具と筆を探す。
4. イザナミは絶対に殺す
「くそ。幽香の奴、本気だな」
粉々に砕かれた扉と壁。それを見れば、幽香がかなり頭にきていることが容易に分かる。
しかし、普段ならそれは焦るどころか頼もしく思うところだ。今の魔理沙達は一刻も早く止めなくてはならない。幽香なら誰よりも早くそれを止めることができる。
幽香は冷静だ。レミリアと比べても、遥かに自制心がある。だが、瀬多は不安でならなかった。
(今回の事件で、幽香はあまりにも熱が入り過ぎていた。いくらアドレーヌを大事に思っていると言っても、あの状況がどれほど繊細なものだったか気付いていなかった筈がない)
レミリアと幽香を同士討ちさせる。それが足立の目的なのだと、幽香ならすぐに勘付いてもおかしくなかった。なのに、足立の挑発にまんまとはまり、挙句本当にレミリアといがみ合うところだった。
瀬多が真相に気付くのにもう少し手間取っていたなら、おそらくは最悪の状況になっていただろう。
(それにあいつ、イザナミの言葉も気になる。あいつは妙に俺を褒め称えていた)
確かにイザナミは瀬多を褒めていた。だが、あれは本当に感心していたのではない。自分よりも遥か下にいる存在を舐め切った称賛だ。
こんなことも気づかない。
こんなミスをして良い気になっている。
そんな、人を舐め切った褒め方だった。
(……何かある。イザナミが産み落とした災厄は、まだ)
幽香の異変、イザナミの行動。それらが瀬多を不安にさせる。これ以上の悪夢が起こりそうな予感が、瀬多の心を逸らせる。
妖怪や悪魔にも情がある。情があるということは、誰かを誰かよりも大切に思うということである。それは時に、取り返しのつかないことをしてしまう原因ともなり得るのだ。
(お願いだ、幽香。下手なことはしないでくれよ!)
瀬多は走る。ただただ走る。
今の瀬多に出来るのは、ただそれだけ。
粉々に砕かれた扉と壁。それを見れば、幽香がかなり頭にきていることが容易に分かる。
しかし、普段ならそれは焦るどころか頼もしく思うところだ。今の魔理沙達は一刻も早く止めなくてはならない。幽香なら誰よりも早くそれを止めることができる。
幽香は冷静だ。レミリアと比べても、遥かに自制心がある。だが、瀬多は不安でならなかった。
(今回の事件で、幽香はあまりにも熱が入り過ぎていた。いくらアドレーヌを大事に思っていると言っても、あの状況がどれほど繊細なものだったか気付いていなかった筈がない)
レミリアと幽香を同士討ちさせる。それが足立の目的なのだと、幽香ならすぐに勘付いてもおかしくなかった。なのに、足立の挑発にまんまとはまり、挙句本当にレミリアといがみ合うところだった。
瀬多が真相に気付くのにもう少し手間取っていたなら、おそらくは最悪の状況になっていただろう。
(それにあいつ、イザナミの言葉も気になる。あいつは妙に俺を褒め称えていた)
確かにイザナミは瀬多を褒めていた。だが、あれは本当に感心していたのではない。自分よりも遥か下にいる存在を舐め切った称賛だ。
こんなことも気づかない。
こんなミスをして良い気になっている。
そんな、人を舐め切った褒め方だった。
(……何かある。イザナミが産み落とした災厄は、まだ)
幽香の異変、イザナミの行動。それらが瀬多を不安にさせる。これ以上の悪夢が起こりそうな予感が、瀬多の心を逸らせる。
妖怪や悪魔にも情がある。情があるということは、誰かを誰かよりも大切に思うということである。それは時に、取り返しのつかないことをしてしまう原因ともなり得るのだ。
(お願いだ、幽香。下手なことはしないでくれよ!)
瀬多は走る。ただただ走る。
今の瀬多に出来るのは、ただそれだけ。
【瀬多総司@ペルソナ4】
[状態]疲労(中)
[装備]
[道具]基本支給品一式×5 攻略本 トンプソンM1921(30/30) どせいさんの像@カービィSDX レミントンデリンジャー(2/2) 銃の弾(残り15発) 緋想の剣 お祓い棒@東方project
[思考]基本方針:レミリアを手伝いながら、仲間と合流し殺し合いを脱出する
1. 魔理沙達に追いつき、誤解を解く
2. イゴールを見つけ出し真実を問いただす。
3. 魔理沙を説得し、足立を再起不能にする
4. 半信半疑だが、攻略本に書いてある『クリスタル』を探してみる。
5. 死んでいった者のためにも、誇りをもって生きる
6. イザナミは絶対に許さない
※ペルソナ4の主人公です
※使えるペルソナはイザナギのみです
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です
※イゴールと『血の契約』を交わしました。瀬多は「イゴールを探索する」という目的を最優先しなければなりません。なお、瀬多が死ねば契約を知る者に契約権が譲渡されます。誰になるかはランダムです
[状態]疲労(中)
[装備]
[道具]基本支給品一式×5 攻略本 トンプソンM1921(30/30) どせいさんの像@カービィSDX レミントンデリンジャー(2/2) 銃の弾(残り15発) 緋想の剣 お祓い棒@東方project
[思考]基本方針:レミリアを手伝いながら、仲間と合流し殺し合いを脱出する
1. 魔理沙達に追いつき、誤解を解く
2. イゴールを見つけ出し真実を問いただす。
3. 魔理沙を説得し、足立を再起不能にする
4. 半信半疑だが、攻略本に書いてある『クリスタル』を探してみる。
5. 死んでいった者のためにも、誇りをもって生きる
6. イザナミは絶対に許さない
※ペルソナ4の主人公です
※使えるペルソナはイザナギのみです
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です
※イゴールと『血の契約』を交わしました。瀬多は「イゴールを探索する」という目的を最優先しなければなりません。なお、瀬多が死ねば契約を知る者に契約権が譲渡されます。誰になるかはランダムです
危なかった。本当に危なかった。
あのまま騙されていたら殺されていた。
あそこは悪魔の巣窟だ。足立がいなかったら、絶対にあそこを抜け出せなかった。
やっぱり足立は頭が良い。随分と前からあいつらの茶番劇を見破っていたようだ。だからこそあのイザナミとかいう奴が出て来た段階で、『あなぬけのヒモ』を使って逃げるなんて発想が出たんだ。
そう、なにもかもが茶番だ。思えばおかしなところが多過ぎる。イゴールとかいう奴の話だって、何の立証も出来てない。本当にそんな奴が存在するのかも疑わしい。
シャドウだって? 抑圧された心? そんなもんであんな化け物が現れるわけない。全部嘘っぱちだ。適当にあたし達参加者を釣る餌を捲いてるだけだ。
あいつらは、ああやってあたし達が怯えるのを楽しんでるんだ。犯人なんて最初からいない。いや、あの四人全員が犯人なんだ。
もっと疑うべきだったんだ。悪魔や妖怪が人間相手に楽しく過ごしてるなんてあるわけない。逆に考えれば、すぐに想像がつく。人間に合わせることを妖怪たちがしないなら、人間の方が妖怪たちに近いんだって。
大勢死んだ? ふざけるな。お前達が殺したんだろ。
そうだ。きっと、お前達の腹の中は……。
……気持ち悪い。もう何も考えたくない。
『みんな聞いてくれ!!』
拡声器を持って、あらん限りの声を出して叫ぶ。
足立の手を強く握って、一緒に走る。
あたし達がやらなきゃいけないことは逃げることだ。でもそれだけじゃない。このことをみんなに知らせないといけない。あたし達みたいに善良な参加者に、知らせないといけない。
足立。お前がいてくれて本当によかった。お前がいてくれなかったら、あたしはあそこで死んでいた。
奴らの思惑も足立は全部見抜いていた。これだけ頭の良い足立だ。きっとこの先も大丈夫。
あたしは一人じゃない。足立が一緒にいてくれる。
足立、お前と一緒なら……あたしは……。
『みんな騙されるな!! あいつらは悪魔だ。いや、それ以下だ! 絶対に惑わされちゃ駄目だ!! みんなで生きて帰ろう。あんな奴らに負けちゃいけない! 全員で、ここから脱出するんだ!!』
あのまま騙されていたら殺されていた。
あそこは悪魔の巣窟だ。足立がいなかったら、絶対にあそこを抜け出せなかった。
やっぱり足立は頭が良い。随分と前からあいつらの茶番劇を見破っていたようだ。だからこそあのイザナミとかいう奴が出て来た段階で、『あなぬけのヒモ』を使って逃げるなんて発想が出たんだ。
そう、なにもかもが茶番だ。思えばおかしなところが多過ぎる。イゴールとかいう奴の話だって、何の立証も出来てない。本当にそんな奴が存在するのかも疑わしい。
シャドウだって? 抑圧された心? そんなもんであんな化け物が現れるわけない。全部嘘っぱちだ。適当にあたし達参加者を釣る餌を捲いてるだけだ。
あいつらは、ああやってあたし達が怯えるのを楽しんでるんだ。犯人なんて最初からいない。いや、あの四人全員が犯人なんだ。
もっと疑うべきだったんだ。悪魔や妖怪が人間相手に楽しく過ごしてるなんてあるわけない。逆に考えれば、すぐに想像がつく。人間に合わせることを妖怪たちがしないなら、人間の方が妖怪たちに近いんだって。
大勢死んだ? ふざけるな。お前達が殺したんだろ。
そうだ。きっと、お前達の腹の中は……。
……気持ち悪い。もう何も考えたくない。
『みんな聞いてくれ!!』
拡声器を持って、あらん限りの声を出して叫ぶ。
足立の手を強く握って、一緒に走る。
あたし達がやらなきゃいけないことは逃げることだ。でもそれだけじゃない。このことをみんなに知らせないといけない。あたし達みたいに善良な参加者に、知らせないといけない。
足立。お前がいてくれて本当によかった。お前がいてくれなかったら、あたしはあそこで死んでいた。
奴らの思惑も足立は全部見抜いていた。これだけ頭の良い足立だ。きっとこの先も大丈夫。
あたしは一人じゃない。足立が一緒にいてくれる。
足立、お前と一緒なら……あたしは……。
『みんな騙されるな!! あいつらは悪魔だ。いや、それ以下だ! 絶対に惑わされちゃ駄目だ!! みんなで生きて帰ろう。あんな奴らに負けちゃいけない! 全員で、ここから脱出するんだ!!』
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:疲労中、両足パンパン、衣服が汗まみれ、悲しみ、確かな希望
[装備]:防弾チョッキ@現実
[道具]:基本支給品一式(飲料水を完全消費)、
首輪探知機@現実、拡声器@現実、マスターボール@ポケモン、レッドの帽子
[思考]
基本方針:足立と共に主催者を倒しゲームを止める
1:瀬多達の悪評を振りまく
2:霊夢をサカキから助ける。
3:「殺し合いの開催理由」と「脱出方法」を考える。
※弾幕を撃つのに溜めが必要、という制限がかかっています。威力は変わりません。
また空が飛べないことに気付きました。
※会場が鏡写しにループしていることに気付きました。
※参戦時期は東風谷早苗と知り合ってから、明確な時期は不明。
※モンスターボールの使い方がわかりません。
※マスターボールの事は足立に話していません。
[状態]:疲労中、両足パンパン、衣服が汗まみれ、悲しみ、確かな希望
[装備]:防弾チョッキ@現実
[道具]:基本支給品一式(飲料水を完全消費)、
首輪探知機@現実、拡声器@現実、マスターボール@ポケモン、レッドの帽子
[思考]
基本方針:足立と共に主催者を倒しゲームを止める
1:瀬多達の悪評を振りまく
2:霊夢をサカキから助ける。
3:「殺し合いの開催理由」と「脱出方法」を考える。
※弾幕を撃つのに溜めが必要、という制限がかかっています。威力は変わりません。
また空が飛べないことに気付きました。
※会場が鏡写しにループしていることに気付きました。
※参戦時期は東風谷早苗と知り合ってから、明確な時期は不明。
※モンスターボールの使い方がわかりません。
※マスターボールの事は足立に話していません。
本当に甘ちゃんだよなぁ、魔理沙ちゃん。瀬多の野郎の何十倍も甘ちゃんだ。
適当に吹いたホラを完全に真に受けて。こうも簡単に言う通りに動いてくれるなんて思ってもみなかった。
まさか真犯人がシャドウとは、さすがの俺も考えちゃいなかったが、まぁ結果オーライか。同士討ちは無理だったけど、ここで悪評を広めたら修復は難しいだろ。瀬多はともかく、あの妙に強いオーラ出してる二人は社会性なさそうだしな。
にしても、拡声器なんて危ないもん、よく使う気になったもんだ。ちょっと匂わせただけですぐに飛びついてくれるんだからなぁ。ピカチュウなんかよりもよっぽど利用価値がある。
ま、せいぜい助けを呼ぶがいいさ。幽香かレミリアが飛んでくるだろうが、俺なんかよりも魔理沙を止める方を優先するだろうしな。そうなったら、俺はさっさとこいつを切り捨てて雲隠れすりゃあいい。
あの強固な四人グループはこれで信頼性ゼロだし、魔理沙の声に釣られた馬鹿な善良者がいれば、魔理沙の代わりをさせればいい。
くぅ~、やっぱ俺って天才だな。どこにも隙がない。最高の作戦だ。
適当に吹いたホラを完全に真に受けて。こうも簡単に言う通りに動いてくれるなんて思ってもみなかった。
まさか真犯人がシャドウとは、さすがの俺も考えちゃいなかったが、まぁ結果オーライか。同士討ちは無理だったけど、ここで悪評を広めたら修復は難しいだろ。瀬多はともかく、あの妙に強いオーラ出してる二人は社会性なさそうだしな。
にしても、拡声器なんて危ないもん、よく使う気になったもんだ。ちょっと匂わせただけですぐに飛びついてくれるんだからなぁ。ピカチュウなんかよりもよっぽど利用価値がある。
ま、せいぜい助けを呼ぶがいいさ。幽香かレミリアが飛んでくるだろうが、俺なんかよりも魔理沙を止める方を優先するだろうしな。そうなったら、俺はさっさとこいつを切り捨てて雲隠れすりゃあいい。
あの強固な四人グループはこれで信頼性ゼロだし、魔理沙の声に釣られた馬鹿な善良者がいれば、魔理沙の代わりをさせればいい。
くぅ~、やっぱ俺って天才だな。どこにも隙がない。最高の作戦だ。
瀬多、お前は言ったよな。この殺し合いは異常だってよ。ああそうさ。異常だよ。有り得ない。でも、だからこそ良いんだよ。阿鼻叫喚がこんな間近で見れるんだ。マヨナカテレビなんかより何万倍も素晴らしい場所だよここは。
イゴールについての情報はありがたくもらっとくよ。そのじじいは真っ先に殺す。瀬多も殺す。魔理沙も殺す。ここにいる奴は全員誰であろうとぶっ殺す。
あそこで俺を殺さなかったこと。後悔させてやるよ、瀬多総司。
イゴールについての情報はありがたくもらっとくよ。そのじじいは真っ先に殺す。瀬多も殺す。魔理沙も殺す。ここにいる奴は全員誰であろうとぶっ殺す。
あそこで俺を殺さなかったこと。後悔させてやるよ、瀬多総司。
【足立透@ペルソナ4】
[状態]:疲労中、SP消費、冷静、右足脚に貫通傷(治療済み)
[装備]:M1911A1(6/7)
[道具]:基本支給品一式、M1911A1(6/7)@メタルギアソリッド
タケシの穴あきデイパック(基本支給品一式、魔剣グルグラント@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡)
[思考]
基本方針:ゲームを楽しむ
1:瀬多達の悪評を振りまく
2:霧雨魔理沙を最高のタイミングで裏切る
3:イゴールも、自分を知っている者も、全員皆殺しにする
※十六夜咲夜、漆黒の騎士、リボルバー・オセロットは死んだと思っています。
※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定です。
※魔理沙と情報交換をしましたが、自分の情報(マヨナカテレビやペルソナ能力)は何も話していません。
※普通の警察官で正義感が強い、という役作りをしています。
またこれまでの行動は『タケシ少年と遭遇した後、何者かに襲われ、デイパックを託され、逃して貰う
その後、戦闘音が聞こえた為、旅館に向かった所、十六夜咲夜と遭遇。しかしそこでもソリッドスネーク、漆黒の騎士に襲われ、善戦するも咲夜を守れず一人生き残る』
という設定になっており、魔理沙にはそう説明をしました。
[状態]:疲労中、SP消費、冷静、右足脚に貫通傷(治療済み)
[装備]:M1911A1(6/7)
[道具]:基本支給品一式、M1911A1(6/7)@メタルギアソリッド
タケシの穴あきデイパック(基本支給品一式、魔剣グルグラント@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡)
[思考]
基本方針:ゲームを楽しむ
1:瀬多達の悪評を振りまく
2:霧雨魔理沙を最高のタイミングで裏切る
3:イゴールも、自分を知っている者も、全員皆殺しにする
※十六夜咲夜、漆黒の騎士、リボルバー・オセロットは死んだと思っています。
※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定です。
※魔理沙と情報交換をしましたが、自分の情報(マヨナカテレビやペルソナ能力)は何も話していません。
※普通の警察官で正義感が強い、という役作りをしています。
またこれまでの行動は『タケシ少年と遭遇した後、何者かに襲われ、デイパックを託され、逃して貰う
その後、戦闘音が聞こえた為、旅館に向かった所、十六夜咲夜と遭遇。しかしそこでもソリッドスネーク、漆黒の騎士に襲われ、善戦するも咲夜を守れず一人生き残る』
という設定になっており、魔理沙にはそう説明をしました。
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