バトロワにパワー?バトロワは頭脳だよ ◆2ZKOUYCe4Y
「…面倒なことになったぜ」
私は木の椅子に腰を下ろし、一枚の紙を見つめた。
――殺し合い。又の名を、バトルロイヤル。
紅魔館の図書館だったか香霖堂だったかは忘れたが、その言葉を聞いたことがある。
一カ所に集めた人々に殺し合いをさせ、精神力・武力・知力に於いて優秀な者を選出する。
確かにそれは分かるのだが……その目的がいまいち不明瞭だ。
戦力を欲しがっているのか、実験か――それとも、遊びか。
怯えながら醜く生を追い求める者を場外から見て嗤っているのか。
誰が優勝するかに金を賭けて緊張感を楽しんでいるのか。
或いは、その両方か。
――殺し合い。又の名を、バトルロイヤル。
紅魔館の図書館だったか香霖堂だったかは忘れたが、その言葉を聞いたことがある。
一カ所に集めた人々に殺し合いをさせ、精神力・武力・知力に於いて優秀な者を選出する。
確かにそれは分かるのだが……その目的がいまいち不明瞭だ。
戦力を欲しがっているのか、実験か――それとも、遊びか。
怯えながら醜く生を追い求める者を場外から見て嗤っているのか。
誰が優勝するかに金を賭けて緊張感を楽しんでいるのか。
或いは、その両方か。
「……巫山戯てる。全く忌々しいぜ、あの気色悪い一頭身…」
思わずぶっ殺してやる、なんて言葉が出そうだが…
方法もないのに激昂したところでどうしようもない。
それに何処から監視しているかも分からないのだから迂闊な行動は控えるべきだろう。
方法もないのに激昂したところでどうしようもない。
それに何処から監視しているかも分からないのだから迂闊な行動は控えるべきだろう。
「まあ、いいや。まずは支給品を確かめよう。
八卦炉もなければマジックアイテムもないみたいだしな」
八卦炉もなければマジックアイテムもないみたいだしな」
そう言うと、私はバッグを逆さまにして、中の荷物を机に落とした。
中から出てきたのは主催者の言った通りの物、そしてそれ以外に三つ。
中から出てきたのは主催者の言った通りの物、そしてそれ以外に三つ。
「拡声器、ね。魔法で動く訳じゃなさそうだが…外の道具だろう。
使ってみたい気はするけど狙撃されちゃたまらんからなあ」
使ってみたい気はするけど狙撃されちゃたまらんからなあ」
私は拡声器なる機械を丁寧に置くと、その隣の服に手を伸ばした。
「防弾チョッキ…銃弾を防ぐ、か。弾幕ごっこじゃ意味ないけど殺し合いには使えるだろうな。
少し重そうだが…よし、採用」
少し重そうだが…よし、採用」
それも拡声器の隣に綺麗に置く。
まずは着るよりも、荷物の確認が先である。
私は最後の支給品に手を触れようとする。
まずは着るよりも、荷物の確認が先である。
私は最後の支給品に手を触れようとする。
――ガシャンッ!!
が、やめた。
陶器の割れたような音…もとい陶器が割れた音に、私は顔を上げた。
この建物は小さくはないが、ただの民家だ。
故に一応警戒の為に、トラップを仕掛けておいたのだ。
勿論相手を殺すための物ではなく、自分と相手に気づかせるため。
振動によるトラップなので誤作動はあり得るが、その程度の緊張感は常に持つべきだろう。
陶器の割れたような音…もとい陶器が割れた音に、私は顔を上げた。
この建物は小さくはないが、ただの民家だ。
故に一応警戒の為に、トラップを仕掛けておいたのだ。
勿論相手を殺すための物ではなく、自分と相手に気づかせるため。
振動によるトラップなので誤作動はあり得るが、その程度の緊張感は常に持つべきだろう。
(私のいる場所は二階…幾ら空を飛べるとは言え、急いで逃げれば負傷する可能性はあるな。
だが警戒もせずに玄関を開けたらしい…自信のある殺人鬼か、一般人か、それに化けた殺人鬼か。
どれにせよ普通に向かってくるならそいつは武器を持っている、もしくはゲームに乗っている確率が高い…)
だが警戒もせずに玄関を開けたらしい…自信のある殺人鬼か、一般人か、それに化けた殺人鬼か。
どれにせよ普通に向かってくるならそいつは武器を持っている、もしくはゲームに乗っている確率が高い…)
私は冷静に思考すると、私服の中に防弾チョッキを着た。
相手はどうやらこの家に侵入したらしい。しかも足音からするに、怯えた一般人ではない。
しかも一階のどの部屋を回ることもなく、階段を上がってきている。
私は咄嗟に机を蹴り倒すと、身を屈めた。
相手はどうやらこの家に侵入したらしい。しかも足音からするに、怯えた一般人ではない。
しかも一階のどの部屋を回ることもなく、階段を上がってきている。
私は咄嗟に机を蹴り倒すと、身を屈めた。
「隠れるのは止めないか?俺はサカキだ、名簿を確認してくれると助かる。
ゲームには乗っていない。…いや、乗ることも出来なくてな。何分武器を持っていない」
ゲームには乗っていない。…いや、乗ることも出来なくてな。何分武器を持っていない」
「…名簿を確認するかしないかは関係ないんじゃないか?
それに武器を隠している可能性も否定できない」
それに武器を隠している可能性も否定できない」
それに…生憎こちらも武器を持ち合わせていなかった。
拡声器、防弾チョッキに…何処ぞの巫女を連想させるようなボール。
魔法を使うという手もあるが、制限がかかっているらしく撃つのに時間がかかるようだ。
つまり、攻撃手段は限られてくる。魔法か、この意味の分からないボールか。
拡声器、防弾チョッキに…何処ぞの巫女を連想させるようなボール。
魔法を使うという手もあるが、制限がかかっているらしく撃つのに時間がかかるようだ。
つまり、攻撃手段は限られてくる。魔法か、この意味の分からないボールか。
「どうやら頭は悪くないみたいだな。
だが戦闘の意思がないことは確かだ。武器はあるにはあるが近接戦闘向きでね」
だが戦闘の意思がないことは確かだ。武器はあるにはあるが近接戦闘向きでね」
床に金属音が響く。
恐らくサカキという男が落としたのだろう。
恐らくサカキという男が落としたのだろう。
「そしてもう一つは首輪探知機――どうやら首輪を検知する物らしい。
首輪の正確な位置を示してくれるようだ。とはいえ説明書に書いてあるだけで、本当かは分からないがな。
…ここまで言えば、警戒を解いてくれても良いだろう?」
首輪の正確な位置を示してくれるようだ。とはいえ説明書に書いてあるだけで、本当かは分からないがな。
…ここまで言えば、警戒を解いてくれても良いだろう?」
「……私は人間だ。妖怪と違ってすぐに死ぬから警戒が必要なんだよ。
デイパックとその他の荷物を床に置け。私が見たときに何か持ってたら撃つぜ」
デイパックとその他の荷物を床に置け。私が見たときに何か持ってたら撃つぜ」
「ああ、分かった」
どさどさ、とサカキが荷物を落としていく。
多分落としたことが分かるように態と音を立てているんだろう。
そして最後に二つ、何か妙な音がした。
多分落としたことが分かるように態と音を立てているんだろう。
そして最後に二つ、何か妙な音がした。
(あの音……革靴か!)
――刹那、私は倒れた机をもう一度蹴り倒した。
しかし倒れてくるのを飛び越え、サカキは私の額に黒い何かを突きつけた。
しかし倒れてくるのを飛び越え、サカキは私の額に黒い何かを突きつけた。
「…気づくのが早かったな。元から作戦に気づいていたのかは知らないが…俺の勝ちだ」
「気づいていたぜ、"元から"。お前が家に入ったときからな。
その革靴で、しかもあんな大きな音を立てる奴はなかなかいない」
その革靴で、しかもあんな大きな音を立てる奴はなかなかいない」
「…銃を額に突きつけられてそんな言葉がよく言えるな」
言われているとおり、状況は最悪だ。
相手は私がどんな行動をとっても反応できる体勢。
おまけに銃とかいう武器を持っている。多分、この防弾チョッキで防げるという奴だろう。
頭に当てられちゃ無意味だけどな。
相手は私がどんな行動をとっても反応できる体勢。
おまけに銃とかいう武器を持っている。多分、この防弾チョッキで防げるという奴だろう。
頭に当てられちゃ無意味だけどな。
しかし、勝機はあった。
「おいおい、それはお前も一緒だぜ。私だって銃を突きつけているからな。
…動くと撃つ。お前の目に容赦なくな」
…動くと撃つ。お前の目に容赦なくな」
「…その指で作った銃から、弾丸が出るというのか?
くくく、面白い。面白い冗談だが…所詮子供だな」
くくく、面白い。面白い冗談だが…所詮子供だな」
サカキの指が銃の引き金にかかる。
そして私も、"銃"の引き金を引いた。
そして私も、"銃"の引き金を引いた。
「―――間違えた。撃つと動く、だ」
「なっ!!」
サカキの眼前で瞬く閃光。
それと同時に銃弾が放たれるが…問題ない。既に別の方向を撃ち抜いていた。
私は直ぐに呻くサカキの脛につま先を叩きつけ、銃を奪い取った。
それと同時に銃弾が放たれるが…問題ない。既に別の方向を撃ち抜いていた。
私は直ぐに呻くサカキの脛につま先を叩きつけ、銃を奪い取った。
「うがあッ!!」
「序でにこの探知機とやらももらっていくか」
私は手早く支給品をデイパックに仕舞い込み、そして窓に走り出す。
最後にサカキを一瞥すると、
最後にサカキを一瞥すると、
「自己紹介が遅れたな。私は霧雨魔理沙!"普通の魔法使いだぜ"!」
外へと飛び出した――。
【A-1/一日目/深夜】
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:健康
[装備]:M1911A1(6/7)@メタルギアソリッド、防弾チョッキ@現実
[道具]:基本支給品一式、首輪探知機@現実、拡声器@現実
[思考]
基本方針:主催者を倒しゲームを止める
1:とりあえず逃げる
2:知り合いを捜す
※弾幕を撃つのに溜めが必要、という制限がかかっています。威力は変わりません。
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:健康
[装備]:M1911A1(6/7)@メタルギアソリッド、防弾チョッキ@現実
[道具]:基本支給品一式、首輪探知機@現実、拡声器@現実
[思考]
基本方針:主催者を倒しゲームを止める
1:とりあえず逃げる
2:知り合いを捜す
※弾幕を撃つのに溜めが必要、という制限がかかっています。威力は変わりません。
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします
「く…まんまと嵌められた…」
視力がある程度回復したサカキは、ゆらりと立ち上がった。
既に少女――霧雨魔理沙――の姿は消え、当たり支給品である銃と首輪探知機を奪われていた。
既に少女――霧雨魔理沙――の姿は消え、当たり支給品である銃と首輪探知機を奪われていた。
「…この俺が、ここまで失態をするとは…いや、作戦に問題は無かったはずだ。
少なくとも一般人なら負けはしなかった…!」
少なくとも一般人なら負けはしなかった…!」
まさか、力もなさそうな少女が手から光を放つと誰が思えようか。
そう。サカキの作戦には問題がなかったのだ。
そう。サカキの作戦には問題がなかったのだ。
「しかし、こんなことを言ってる場合ではない……ん?」
サカキの目線が一点に集中する。
転がっていたのは、魔理沙の支給品である"何処ぞの巫女を連想させるようなボール"。
すなわち、モンスターボールであった。恐らく、魔理沙が落としていったのだろう。
転がっていたのは、魔理沙の支給品である"何処ぞの巫女を連想させるようなボール"。
すなわち、モンスターボールであった。恐らく、魔理沙が落としていったのだろう。
「ふ、なるほど。俺はまだ戦えるらしい。
中身がどうかは分からんが…いいだろう霧雨魔理沙、銃の代わりにこれはもらうぞ!」
中身がどうかは分からんが…いいだろう霧雨魔理沙、銃の代わりにこれはもらうぞ!」
サカキは、モンスターボールを強く握ると、小さな、小さな声で呟いた。
「……待っていろ、シルバー…」
【サカキ@ポケットモンスター】
[状態]:健康、脛に軽傷
[装備]:M1911A1の予備弾(21/21)
[道具]:基本支給品一式、はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡、モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター
[思考]
基本方針:体力を温存しつつ殺し合いに乗る
1:魔理沙を追う
2:シルバーを捜す
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします
[状態]:健康、脛に軽傷
[装備]:M1911A1の予備弾(21/21)
[道具]:基本支給品一式、はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡、モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター
[思考]
基本方針:体力を温存しつつ殺し合いに乗る
1:魔理沙を追う
2:シルバーを捜す
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします
【M1911A1@メタルギアソリッド】
別名コルト・ガバメント。
7発装鎮の自動拳銃で、ゲームでは兵士が多く用いているため簡単に手に入る。
別名コルト・ガバメント。
7発装鎮の自動拳銃で、ゲームでは兵士が多く用いているため簡単に手に入る。
【防弾チョッキ@現実】
原作にも登場した防弾チョッキ。
ただし防刃には使えない。
原作にも登場した防弾チョッキ。
ただし防刃には使えない。
【首輪探知機@現実】
多くのロワで出ている首輪探知機。
首輪が範囲内に出ると地図上に点として写る。その他の機能は未確認。
多くのロワで出ている首輪探知機。
首輪が範囲内に出ると地図上に点として写る。その他の機能は未確認。
【拡声器@現実】
言わずと知れた死亡フラグ。
使用しなければ運命から逃れられる…のか?
言わずと知れた死亡フラグ。
使用しなければ運命から逃れられる…のか?
【はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
ドラクエのはがねのつるぎとは別物。
威力は高いが命中率が微妙で、若干重い。
ドラクエのはがねのつるぎとは別物。
威力は高いが命中率が微妙で、若干重い。
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