蒼銀鉱
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gomibukuro_saga
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概要
地下で時折発見できる青みがかった鉱石。読みは『そうぎんこう』。冷たい輝きを発することから聖銀鉱と同じ成分を含んでいると思われたが、まったく違う物質である。地下鉱脈で採掘できるが極めて硬く、剣と魔法の時代当時の冶金加工技術では精製することがほぼ不可能といわれていた。また、鉱石自体に強い魔力を帯びており、これは精霊族の一種として知られているコボルトが、山を掘り荒らす人族を撃退するために魔法で生み出した名残といわれている。それが別名『コバルト鉱』の由来となっている。
掘り出しても長らく邪魔物でしかなかったが、鉄と産業の時代に突入するとその評価が一変する。冶金加工技術と機械産業が発達したことにより、特殊合金やエネルギー源などの素材として蒼銀鉱の需要が一気に高まっていった。これにより人々の生活が豊かになった一方、過剰採掘によって鉱毒が溢れ出し、近隣の村や自然環境への甚大な被害をもたらした。また、埋蔵量が激減したことで、国同士で鉱床の奪い合いが頻発したのも看過できない事態である。