グフ GOUF |
登場作品 |
機動戦士ガンダム |
型式番号 |
MS-07B |
全高 |
18.2m |
重量 |
58.5t |
所属 |
ジオン公国軍 |
搭乗者 |
ランバ・ラル |
武装 |
5連装フィンガー・バルカン ヒート・サーベル ヒート・ロッド シールド |
【設定】
ジオン公国軍がザクIIJ型(陸戦仕様)をベースに開発した地上用モビルスーツ。
元々が宇宙戦用だった
ザクIIを地上用に改修した所で限界があった為、本機が開発される事となった。
対連邦軍のモビルスーツ戦を想定しており、ヒート・サーベルやヒート・ロッドといった接近戦向けの武装を装備している他、シールドやスパイク・アーマーの大型化など、ザクIIと比較すると装甲や運動性も向上している。
また、地球では足場の悪い戦場もある為、ドダイYSなどのS.F.S(サブ・フライト・システム)との併用も考慮されている。
カラーリングは試作機のパイロットとなったランバ・ラルのパーソナルカラーであるブルーで、後に量産された機体も総じてブルーになっている他、量産機はザクの武装であるヒート・ホークやザク・マシンガンを装備している個体も存在している。
【武装】
5連装フィンガー・バルカン
左手のマニピュレーターに装備された75mm口径の機関砲。
しかし、従来の兵装を保持できない構造である事が使いづらいとの苦情があったため、通常のマニピュレーターに変更する措置も取られた。
ヒート・サーベル
シールド裏に収納される格闘兵装。
形状記憶処理が行われた高分子化合物により瞬時に刀身を形成する。
ヒート・ロッド
右腕に内蔵されている伸縮式の鞭。
敵機に巻きつけて電流でダメージを与えたり、熱で溶断する事も可能とされている。
【原作における活躍】
ランバ・ラルが駆るモビルスーツとして初登場し、ザクとは異なる性能の他に、ラル自身の高い技量で
ホワイトベースや
ガンダムを苦しめた。
ラル戦死後は量産されたグフが多数登場し、主にドダイYSに搭乗して戦闘を行っていた。
特筆すべきは
マ・クベ配下の兵士が乗るグフ。
補給を絶たれ窮地に陥ったガンダム及びアムロをドダイとの連携及び操縦技量で死の淵まで追い詰めたが、新兵器
Gアーマーとの空中戦でドダイを破壊され、空中でガンダムのシールド投擲→ビーム・サーベル追撃のコンボで撃破される。
その他ではジャブロー襲撃の際にザクII共々大量のグフが出現している。
【搭乗者】
ランバ・ラル
CV:広瀬 正志(TV版・劇場版) / 喜山 茂雄(THE ORIGIN)
「青い巨星」の異名を持つベテラン士官で階級は大尉。
父親は、ジオン・ズム・ダイクンの盟友であるジンバ・ラル。
クラウレ・ハモンは彼の内縁の妻で正式な軍人ではないものの、公私共に彼を支えるパートナー。
ゲリラ戦を得意としており、その実力と人柄から部下達からの信頼も篤い。
見た目はハモンより小柄でダンディな中年だが、実年齢は35歳。「THE ORIGIN」では45歳前後になり体格も大柄になったが、これは安彦良和氏の意向によるものらしい。
冒険王版では原作っぽい流れ(グフが何機もあるとか違いはあるが)で最終的にホワイトベースで白兵戦を行うのだがセイラの正体に気付き話をしようとしたところをブライトに撃たれてそのままお亡くなりになるというとんでもないことになった。
【原作名台詞】
- 狼狽えるな!これが地球の雷というものだ。
- 突然の落雷を「連邦軍の新兵器です!」と慌てる部下に対して。ラルの豪胆さと、スペースノイドが地球の環境に馴染みのない事をこのやり取りだけで表している。もっとも、ラルも流石に雷を間近で見るのは恐ろしかったようだ。
- ザクとは違うのだよ!ザクとは!
- ラルの台詞でも特に有名な台詞。別の世界のグフのパイロットも発していた。
- いい目をしているな。フフフ、それにしてもいい度胸だ。ますます気に入ったよ。アムロとかいったな?
しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ?頑張れよ、アムロ君。- レストランで偶然出会ったアムロの素性を見破るも、フラウ・ボゥと共に敢えて見逃す。懐の深さを見せるが、この後きっちり部下に跡をつけさせている辺り、軍人としての本分は忘れていない様だ。
- 見事だな!しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!
- アムロとのMS戦で敗北し、撃墜されたグフから脱出した時の台詞。やられたとはいえ性能が上のガンダムのコックピットハッチを損傷させるなど、今までの敵が為し得なかった事を果たしているあたり、かなり重みのある台詞である。しかしながら、アムロがラルの得意とする接近戦で勝利しているため、負け惜しみというのも強ち間違ってはいない…と思われる。その点は大人ゆえの発言力の強さと言ったところか。ちなみに劇場版では「小僧」の部分が「坊主」に変更されている。
- この風、この肌触りこそ戦場よ。
- マ・クベの策略で補給が届けられず、ホワイトベースに白兵戦を仕掛ける際に放った台詞。
- ハモン、すまぬ…ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた…
- セイラ(アルテイシア)に気を取られ重傷を負いながらハモンに通信した際の台詞。
- ワシの戦っていた相手が皆、年端も行かぬ少年達とは皮肉なものだ…
君達は立派に戦ってきた。だが、兵士の定めがどういうものかよく見ておくのだな…!(TV版)
- 見ておくがいい!戦いに敗れるという事は、こういう事だ!!(劇場版)
- 最期の台詞。逃げ場を失ったラルは投降せず、手榴弾を抱えて飛び降りて自決。己の死を以て少年達に戦争の現実を教え込ませた。
【その他名台詞】
- げっ!!
- 冒険王版でブライトに銃撃された際の断末魔。潔く散っていった映像作品版と違って締まらない最期になってしまった。ちなみにこの直前のMS戦では、あろうことかガンキャノンに撃墜され、その爆発でセイラの目の前まで吹き飛ばされて上記の場面に至っている。やはり突っ込みどころも多く不憫な扱いである。
【VS.シリーズにおける活躍】
GUNDAM VERSUS
オールスターに入ってからは
発展機や
別の世界のグフが出ている中、元祖グフは中々出てこなかったが本作でついにプレイアブル機体として登場。コストは300(EXVSシリーズにおける2000コストに相当する)となる。
サブ射撃のヒート・ロッドは、当てる度にゲージがたまり、溜まるとレベルアップし威力が強化される。再出撃時でも状態は維持されたまま。
カスタムの方や本作にいない西川の方のグフと異なり鞭を主体にした立ち回りが要求される。
広瀬氏が病気療養中のためTHE ORIGINでランバ・ラルを演じた喜山氏が演じている。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:ヒート・サーベルをシールドから取り出した後、シールドを投げ捨て両手で構える。第19話でアムロの初代ガンダムに一騎打ちを挑むシーンの再現。
覚醒時:ヒート・ロッドを仕舞ってフィンガー・バルカンを構える。
敗北ポーズ
両腕が斬り落とされた状態で爆散する。第19話でアムロの初代ガンダムに敗北したシーンの再現。
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズ
ほぼラルさん絡みで登場した。
3話のラルさんとレイジの特訓で初登場。レイジの
ビルドストライクガンダムの頭部バルカンを軽く回避したが、ビームサーベルであっさり両断された。
腰回りがろくに動かない時代のキットのものなので無理はないが、「セイのガンプラのおかげだ」といって即リベンジマッチを要求する
大人げないお茶目な一面を見せた。
5話ではHGのグフを加工したものをラルさんがイオリ・セイに披露しており、3話のものがベストメカコレクションだった事が明かされた。
第7回ガンプラバトル選手権世界大会決勝戦後は暴走したアリスタを止める為に、自作の改造ガンプラ「グフR35」で参戦。
フェリーニ達が大量のモック軍団を1~数機ずつ相手していたのに対し、珍庵の
マスターガンダムと共に
100機は余裕で超える数をまとめて、しかも何度も一掃するというMAP兵器もドン引きの強さを見せつけた。
公式審判員としての立場があるイオリ・タケシはともかく、なぜラルさんや珍庵が大会に出場してないのかについて
強すぎて大会出禁を食らったからなどと推測する人も。
ありえる
+
|
ラルさん |
ラルさん
CV:広瀬 正志(BF、BFT4話まで) / 宝亀 克寿(BFT5話以降)
ランバ・ラルに似た風貌の謎の中年男性。
セイ達を導くいい大人であり、ガンダムに詳しくないレイジやチナへの解説役でもある。仕事してるのか?
旧知のイオリ・タケシや珍庵からは「ランバ」とも呼ばれている。世界大会で活躍するファイター達からは「大尉」と呼ばれており、「青い巨星」の異名を持つ作中最強クラスのトップファイターである。
ランバ・ラル同様に普段は気さくながら渋いダンディズムの雰囲気をまとっているが、セイの母リン子にテレテレしたりキララのファンだったりする。ハモンさんこっちです
まぁ裏設定ではガンダム作品のキャラが幸せに過ごしているというので、きっとどこかで尻に敷いているのだろう。多分。
「1st視聴者も物語に入りやすくする」「若いセイやレイジを導くいい大人」「ガンダムに詳しくないチナ達への解説役」という製作側の要望を満たすキャラクターとして、若きアムロの越えるべき目標となったランバ・ラルがモチーフとなった、という逸話がある。
風貌どころか全身ほぼほぼランバ・ラルで設計されたことに当初は戸惑いもあったそうだが、声優にオリジナルの広瀬氏が起用されるなど最終的には予定通りのいい大人として作品を支える名物キャラとなった。
ちなみに年齢は自称35歳。原作のランバ・ラルと同じであるがセイ達には信じてはもらえなかった。
【原作名台詞】
- 「ほう、いい目をしているな。自信と野心に彩られた目だ。度胸もある。しかし、戦場に絶対は無いぞ、少年。」
- 初登場時の台詞でサザキ・ススムに対する評価。やはりというべきか最初からパロディ全開。その次回からはラルさんに限らず数々のそっくりさんが登場し、ビルドファイターズの作風を決定付けた。
- 「ベストメカコレクションとは違うのだよ、ベストメカコレクションとは!!」
- 5話で見事にウェザリングされたHGグフをセイに見せながら。お馴染み「ザクとは違うのだよ!」のパロディ全開。
- 3話でレイジに稽古を付けた時のグフは股関節がロクに動かないベストメカコレクションであり、瞬殺されたのはガンプラの性能差である…と主張したいのだろう。
大人げない
- 「ガンプラ作りもガンプラバトルも、趣味の領域。機動戦士ガンダムの作中のように、戦争状態でもなければ、命の駆け引きをする必要も無い。所詮は遊び、その通りだ。
しかし、いや、だからこそ、人はガンプラにも、バトルにも、夢中になれる。好きだからこそ、本気になれる。 私は君の中に本気を見ている。そう、あの男と同じように。」- BF6話より。ガンプラバトルをする唯一の目的であったタツヤへのリベンジが叶わなくなり、自棄気味になっていたレイジにかけた言葉。
本作品の根底を代表するだけでなく、ガンプラに限らずあらゆるゲーム・趣味に通じる素晴らしい名言。
- 「レナート兄弟…彼らがやっているのはガンプラバトルではない!」
- ドッグパックによる自走砲と工兵フィギュアを巧みに操り、メイジン・カワグチのケンプファーアメイジングを着実に追い詰めるジムスナイパーK9とその使い手のレナート兄弟に対する評価。ラルさんすら戦慄した対決で戦争屋を自負する兄弟の異質さが窺える。
- 「世界一のビルダーになったな、セイ君。そしてレイジ君、君は世界一のファイターだ!」
- 波乱はあったものの、世界大会決勝戦に勝利した2人とスタービルドストライクを讃える。
- EXVS2XBでは「世界一のビルドファイターズ」としてスタービルドの熟練度Masterの称号となっている。
- 「言わせてくれよぉ〜!」
- ビルドファイターズトライ以降、名台詞のパロディを遮られた際に度々発言する。どうやら意識して発言しているらしい。
- 「R35とは「ラル35歳」の略だ!」
- カミキ・セカイにグフR35の「R35」の由来を聞かれた際に。製作当時の7年前の時点で35歳を自称しているはずだが…?
ラルさん自身の事か、それとも原作のランバ・ラルの事を言っているのかは本人のみぞ知る。
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GUNDAM0079 The War For Earth
ケツアゴシャアで有名なガンダムゲーム屈指の迷作。
主人公がジオンの対空砲「ソア・キャノン」の破壊に赴いた際、そのボス機体(?)として銀色のグフが立ちはだかる。
乗っているのはラルではないが、パイロットの声が飯塚昭三氏であるため妙にスーパーロボット物の悪役みたいな迫力がある。
ゲームの性質上それぞれの行動にコマンド入力が必要で、撃破しても組みついてくるため振り解かないとゲームオーバーになるのはまだいいにしても、そのグフを放り投げて爆発したソア・キャノンから逃げないとゲームオーバーになると何重にもトラップが仕掛けられている。
ちなみにこのグフ、何故かバーニアの噴射炎が緑色なため「
00」発表後は「GNグフ」とネタにされやすくなった。
最終更新:2024年09月11日 08:58