ザクII ZAKU II |
登場作品 |
機動戦士ガンダム |
型式番号 |
MS-06 |
全高 |
17.5m |
重量 |
56.2t |
所属 |
ジオン公国軍 |
搭乗者 |
ククルス・ドアン ジーン デニム スレンダー クラウン ジオン公国軍一般兵 |
武装 |
120mmザク・マシンガン ヒート・ホーク 280mmザク・バズーカ クラッカー シュツルム・ファウスト 脚部3連装ミサイル・ポッド マゼラトップ砲 |
【設定】
ジオン公国軍の量産型モビルスーツ。
初の正式量産機MS-05
ザクIの性能向上型であり、オプション装備などにより様々な状況に対応可能な汎用機。
初期のモビルスーツ故に動力を別途設けた物を除いてビーム兵器は使用できない。
その動力はミノフスキー物理学の発見によって小型、開発されたD-3He反応型(重水素+ヘリウム3→ヘリウム4+陽子)の熱核反応炉である「ミノフスキー・イヨネスコ式熱核融合炉」、簡単に言えば未来の原子力発電所を18m級にまでダウンサイジングさせ、放射性物質を漏らさないきわめて安全な型にしたもの。
燃料のヘリウム3の確保は木星船団という中立の資源採掘船団を木星へ派遣する事でクリアされている。
当初連邦側は約18mという大型かつ人型という不合理極まりない形状からミサイルやビーム砲などで遠距離から早期対処できると思っていたが、ジオンは「ミノフスキー粒子の散布」というレーダーや通信波をダウンさせる非常に強力な電子攻撃手段を併用する事で、レーダー探≒有視界範囲という状況を作り出してカバーした。
更に宇宙空間では手足をAMBAC(手足などの動きによる作用反作用で姿勢を制御する)に利用することで推進剤を節約する事に成功し、身軽に回避機動も取れるだけでなく地上やコロニー内、小惑星の表面などあらゆる地形に対応できる。
これらの機動力と人型故の汎用性を武器に、戦艦・戦車などが中心であった連邦軍を圧倒。手持ち武装を換えるだけで射撃戦から白兵格闘戦にすばやく移行でき、さらにC型では核弾頭も装備できた(後に南極条約で禁止に)。
これらによって最強とも言える兵器となり、一年戦争初期におけるジオン軍の快進撃の立役者となっただけでなく、後の戦闘用モビルスーツの基本コンセプトを決定付けた。MS IGLOO2を見れば恐ろしさが良くわかるだろう。
操縦性、拡張性、機能性、整備性、生産性のバランスが非常に高く、兵器としての総合性能はRX78-2
ガンダムより上とする声もある。
しかし超大な予算と性能要求に答えて開発された超高性能の試作フラッグシップ機と、現場からの配備要求に答えれるだけの生産性と幅広い腕前のパイロットの操作に答えれるだけの操作性と信頼性、前線の拠点でも修理や整備を行える整備性の高さが求められる主力量産機と比べるのも根本がおかしい話であるが。
その特徴から派生及び系列機がとんでもなく多く、アバンのコロニー落としに出てきた初期のC型、指揮官用のS型(代表が
シャア専用機)、一般的に宇宙で良く出てきているF型、F型を地上用に改修したJ型、F型の改良型のF2型、そして統合整備計画によって開発された最後のFZ型(通称
ザクII改)がある。さらにキャノン、
タンク、マリンタイプ、ダイバー、マリナー、デザートタイプ、ディザート、マインレイヤー、宇宙用高機動試験型、
高機動型(改修機含む)、
サイコミュ試験型、サイコミュ高機動試験型、スピード。
戦後には本機をベースにして開発された
ハイザック系、ザクIII(後期型、
改)、
ギラ・ドーガ系、
ギラ・ズール系、RFなどがおり、ザク50、グレーター、シーフ、レディなどゲームオリジナルといったアンオフィシャルも含めればさらに増える。
意外な事に狙撃型はザクIIに公式派生が存在せず、ガンダムオンラインにおいて狙撃用の大型ビーム・ライフルを持った機体(武器が変わっただけであとはただのJC型)が生み出されていたりする。一応G-NEXTオリジナルでザクスナイパーはいるのだが……
いつか出てきそうなものではあるが。
まさにジオン、そしてスペースノイドが夢見る自治権獲得や独立への象徴的な機体となっており、ハイザック(特にティターンズ仕様)の存在を知った時のジオン残党軍の怒りは凄まじかったとか。
後に開発されたザクIIIの名前の由来に「あんなものはザクではない」という強い思いがあったとか。
元々1話で居なくなるやられ役を想定してデザインされた「ザク」であったが、いわゆる”量産機・やられ役”として番組終期まで活躍したのみならず、そのデザイン(とくにモノアイカメラ[一つ目])は後のシリーズは愚か、他の作品(装甲騎兵ボトムズのスコープドッグ等)の機体デザインにも強く影響を残しており、後継機ないしは意匠を引き継いだ機体が数多く登場。ガンダムに次ぎガンダムシリーズを代表するメカとなった。
またその
後のシリーズにもけっこうな影響を与えている。
【武装】
120mmザク・マシンガン
標準的な実体弾射撃武装。上部にドラムマガジンを装備し、そこから給弾する。
ガンダムを構成するルナ・チタニウム合金に対してはほぼ無力(とはいえ立て続けに被弾を喰らえばただでは済まない模様)。
280mmザク・バズーカ
オプションの重火力投射武装。元々は核弾頭発射用に開発されていたが、南極条約締結後は通常の弾頭が使用されている。こちらはガンダムに対してもある程度の効果を発揮する。
ヒート・ホーク
接近戦用の斧。
刃の部分から高熱を発生させ、敵機の装甲を焼き切る。
ガンダムに対しても有効で、シールドを焼き切ったり、
アレックス撃破の決め手にもなった。
その有用性からU.C.0085時に稼働していたハイザックも使用していた。
クラッカー
投擲用の手榴弾。
6つの突起が付いており、各々の方向へ爆散することで広範囲に威力を発揮する。
シュツルム・ファウスト
脚部3連装ミサイル・ポッド
脚部のウェポンラッチに装着することにより他の武装を携行したまま使用できる。主にJ型が装備。
マゼラトップ砲
マゼラアタックのマゼラトップの砲塔部分をMSの携行火器として再利用したもの。
岩
無人島に転がっていたMSにとって手ごろなサイズの岩。連邦のMSも弾切れ時に使用した。
地上だと弾切れ時にしか出番はないだろうが、その質量は馬鹿にならない。
ククルス・ドアンのザクが使用してアムロの乗った
コア・ファイターを墜落させた。
劇場版のドアンが住む島でも丁度いい感じの岩が転がっていそうだが…?
本シリーズでも
ガンキャノン、本機、AGE-1タイタスなど岩を投げる機体がいる。
拳
最も原始的な闘争手段であり武器。固く握られた拳は抵抗と強い意志の現れ。
拳で殴るのを前提として作られたモビルファイターじゃあるまいし、殴った衝撃で繊細な動きが求められるマニュピレータが破損する可能性も高いため基本的には最後の武器。
当たり所がよければパワーダウンさせたり衝撃でパイロットを気絶させることもできる。
劇場版ドアンのザクはちゃんとヒート・ホークを持っているため流石に出番はなさそうだ。
ちなみにでもないが本シリーズではMFでもないのに拳を使うMSはかなり多い。
【原作での活躍】
機動戦士ガンダム
第1話から最終話はおろか現代に至るまで、ジオンで最も普及している戦闘用モビルスーツとして頻繁に出演。
モブの「やられメカ」として演出に貢献するのみならず、ガンダムの記念すべき最初の対戦相手という大役も務めた。
一年戦争の中盤までかなりの戦力になっていたが、連邦のMS(ガンダム、
ジムシリーズ)と比べ旧式化していたため劣勢となっている。
そのため主戦力が地上では
グフや
ドム、宇宙では
リック・ドムや
ゲルググに移っていったが、その完成度と汎用性の高さ、愛着などのおかげでゲルググやFZ型が出てきた後もベテランパイロットに好まれ、使用されている。
おかげでゲルググなどが未熟な若手パイロットにまわされ本来の性能を発揮できなかったことが多く、それが敗戦の原因の一つとして挙げられている(このあたりは旧日本帝国軍の零戦と非常に似通っている)。
ちなみに宇宙世紀MS全般で言えることだが、よくやられたときとんでもない大爆発を起こして周りにかなり迷惑をかけるが、熱核融合炉ではそんな核爆発は起こさない上放射線漏れもIフィールドとその核融合の方式で二重にクリア済みである。
そのため、大爆発の原因は推進剤への引火となっている模様。だが『F91』以降はMSの小型化の弊害によりビーム兵器がジェネレーターに直撃すると
核融合炉が爆発する事態になってしまう(ジェネレーターを傷付けなければ爆発する事はないが)。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
F2型が主に登場。
主射撃武装は対MS用に貫通力を重視したMMP-78マシンガンに更新されている。
デラーズ・フリートの他、トリントン基地のMSの訓練にも使用されている。
やればやれるらしく、
チャック・キースは頭を破壊されながらも
ドム・トローペンを撃破した。
ノイエン・ビッター少将率いるジオン残党軍も本機を主力機としている。
ガンダム試作2号機を載せたHLVの防衛にあたり、無事に宇宙に送り届けたばかりか、
アルビオン隊を後一歩の所まで追い詰めた。
機動戦士ガンダムΖΖ
ネオ・ジオンの偵察用等の目的でまだ使用されている。
また
Zガンダムの頭部が破壊された時、漂流していたザクII(F型)の頭部をくっつけて、応急ながらも
戦闘可能状態にしたことも。
機動戦士ガンダムMS IGLOO
第一話でルウム戦役の艦隊戦に割り込んでドッグファイトに持ち込むことにより、大戦果を挙げている。
赤いシャア専用C型も登場しており、マイら603評価試験隊に道を譲るように通達した。
これがシャアの「通常の三倍」といわれる所以を映像化されたものである。
第二話ではフェデリコ・ツァリアーノ中佐率いる鹵獲ザク部隊が物資集積所を次々襲っている。
最終的には
ヒルドルブとの交戦により全滅する。
第三話にてオデッサの敗北から脱出するも宇宙でAMBACが効かず「溺れている」J型系列が登場、姿勢制御用スラスターや宇宙用のOSがないにもかかわらずAMBACのみで照準を合わせる離れ業をするも
ボールに次々撃墜されている。
いくつかは
ヅダに「手をつながれて」救助された。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
では、サイド3にて式典用に残されていたザクⅡがフォント・ボーに奪われまさかの主役機に抜擢され、Vガンダムの同世代のMSと幾度も交戦するという
スパロボやGジェネみたいな活躍を果たした。
当然ながら「
70年前の機体」なのでまともに戦えないが18mという当時のMSと比べて巨体なのでコンピューターがサイズを誤認することを利用し実際より近くにいると勘違いさせ、距離感をだましたトリッキーな使い方をされた。戦闘以外でも序盤のフォントの引きこもりの部屋として使われ、最後はザンスカールに占領されたコロニー潜入の際に乗り捨てられた。後に回収されたが、発見したパイロット曰く「1年戦争にタイムスリップしたのかと思った」とのこと。
それ以降は姿を見せなかったが、地上で
ファントムガンダムなどのMSを敵地に潜入させる際に1年戦争~グリプス戦役時代の旧世代MSの外装をかぶせてジャンクMSとして偽装したのだが、ファントムにはザクⅡの外装を被せてあったため恐らく解体されたと思われる。
∀ガンダム
本機に酷似した機体が発掘され、発掘された場所の領主の名前から
ボルジャーノンと名付けられた。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
ドアンザクはTV版の作画崩壊を意識したほっそりとしたデザインに加えて補給なしに戦っていたため装甲の一部が剥がれ落ちている。
【搭乗者】
ククルス・ドアン
CV:徳丸 完(TV) / 乃村 健次(ゲーム) / 武内 駿輔(劇場版ククルス・ドアンの島)
第15話「ククルス・ドアンの島」で登場したジオン公国軍の一般兵士。
任務の最中、自身の攻撃で孤児となってしまったロランたち少年少女をも殺すよう上から命令されたがこれに背き、子供たちを連れて軍を脱走した。以降、脱走兵として九州地方の無人島で子供たちと共に生活しながら、自身の保有するザクIIで連邦、ジオン問わず接近する兵器に攻撃を加えていた。
脱走時のことがトラウマとなっており、追っ手の恐怖と戦う生活を続けている。
アムロとはコア・ファイターを撃墜した時に知り合った。敵軍の兵士ながらドアンはアムロに一目置いており、「青臭いところが取れたらいい兵士になれる」と評していた。
追っ手のザクが現れた際にはアムロと共闘、アムロに「モビルスーツの格闘技」を実戦を以て教え込んだ。戦いが終わった後、アムロはドアンに染みついた戦いの匂いが追っ手を引き付けていると断定、ザクを海に沈めた。子供たちは猛抗議したが、ドアンはアムロに対して感謝していた。
モビルスーツの操縦はエースパイロットにも引けを取らない腕を誇り、投石でアムロのコア・ファイターを撃墜したり、武装の無い状態でザクを撃破するほど。
ドアンの登場するエピソードは「敵も同じ人間」というガンダムのテーマを特に強調した回といえる。
劇場版ではこのエピソードはカットされてしまったが、2022年に安彦良和監督による劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が公開され、オリジン時空の話となっている。
設定も大きく変更され、かつて隊長としてサザンクロス隊を率いていた「シャアかドアンか」と言われるほどのエースパイロットだったがコロニー落としのための毒ガスで妻子を失い、その後戦争で親を亡くした子供を見たことで脱走を決意。
TV版の倍以上の20人くらいの戦争に巻き込まれた子供を助けドアンの島で生活していた。
原作通りのたくましさはもちろん、地球環境に対する知識も豊富で、さらに電子工作も得意とする超ハイスペック。
元エースの名に恥じずパイロット技能も錆付いておらず、運が味方したとはいえTV版のコア・ファイターではなくガンダムを戦闘不能にした。
子供たちに対して父親のように接している一方で隠し事も多く、夜な夜な子供たちに内緒で謎の「仕事」をしているようだが…
【原作名台詞】
- 「君と戦うつもりはない。大人しく武器を渡してくれれば危害は加えない。」
- 子供を追いかけるアムロの前に現れたザクⅡから警告を促すドアン。
- 「まて、こいつは俺に任せろ。モビルスーツの格闘技というのを見せてやる。よぉーく見て覚えておけ!」
- ドアンを追ってきたジオンのザクⅡと戦おうとするアムロの代わりに、自分が戦おうとするドアン。武器を持たず素手でザクⅡに立ち向かっていく。
- 「教えてやる、少年たち。子供たちの親を殺したのはこの俺さ!俺の撃った流れ弾のためにな。」
「ジオンは子供達まで殺すように命じた。だが、俺にはできなかった。俺は子供達を連れて逃げた。俺の命に代えてもこの子供達を殺させはしない。俺は、子供たちを殺させはしない!」- ドアンがジオンを脱走した本当の理由を子供たちに話しながら、ザクIIを正拳突きで撃破する。
なお子供たちには聞こえなかったのか全くこの発言には反応はなかった。劇場版では子供たちの境遇が違うためこの台詞はない。
ジーン
CV:曽我部 和恭(テレビ版) / 若本 規夫(劇場版I) / 森田 順平(特別版)
シャア・アズナブル率いるMS偵察部隊のパイロット。
上官であるデニムと共に偵察任務についていたが、功を焦るあまり襲撃禁止の命令を無視。
ザクで連邦の基地を襲撃。新型MSや
ホワイトベースの正規乗組員を多数殺害するなど戦果を挙げるも、現場にいたアムロがガンダムに乗り込み、結果撃破される。
史上初のMS戦を行った人物であるものの、彼が命令無視さえしなければアムロがガンダムに乗り込むこともなく、他にもブライトの艦長就任などもなかったため、ファンからは「ジオン公国最大の戦犯」などと言われることも。
余談だが、アムロがTVモニターをカチ割ったり宇宙で
ズゴックや
ゾックが出てくるなどの冒険王版では、「作者がTV放送を視聴せず、送られてきた資料だけで判断した」との理由でキャラがおかしくなっている。詳細は名台詞の欄で。
【原作名台詞】
- 「シャア少佐だって…戦場の戦いで勝って出世したんだ」(第1話)
- ジーンが命令を無視して突出した理由であり、彼なりに向上心があったといえるが、シャアとは役者・実力が違いすぎる故に無謀・身の程知らずとしか言いようがない。しかも命令違反となれば出世どころではない。
- とある書籍では、「組織力よりも功績が処遇において優先されるジオンの体質が産み出した必然なのでは」と考察している。(ハイスペック万能キャラのシャアは特別なだけで)エースが隊長となることが多かったこともあり、人的資源に乏しくなる終盤ならともかく、ジオン軍の人事は非合理とも取れる。
- 「へっ、怯えてやがるぜ、このモビルスーツ」(第1話)
- 起動したばかりで動きががぎこちないガンダムににじり寄りながら。威勢はいいが声が完全に震えており、ヘルメットのバイザー越しから大量の汗が滲んでいた。
- デニム「すげぇ あれが噂の新型戦艦か!!」
デニム「たたきつぶすならいまだ!!」
ジーン「よせっ命令違反だぞシャア少佐は状況を暗号で知らせろといったんだ」
デニム「いまだ やるならいましかない!!」
ジーン「ばかっ もどれ!! やめろ――――っ!!」- 冒険王版で。「髭面の方が部下っぽい」とのことだったらしい。作者も流石に思う所があったのか復刻版では書き直されている。
デニム
CV:緒方 賢一(テレビ版) / 廣田 行生(特別版)
ジオン公国宇宙攻撃軍所属の曹長。
連邦軍の新型モビルスーツの偵察を行うも、部下のジーンが功を焦って攻撃を行ってしまい、ガンダムとの戦闘を行う事になってしまう。
ジーンが倒された後は彼もガンダムに立ち向かうが、コクピットをビーム・サーベルで刺し貫かれて戦死する。
【原作名台詞】
- 「スレンダー、お前はここに残れ」
- サイド7に潜入する際、もしもの時の為にスレンダーに待機を指示する。
- これがガンダムシリーズ本編内の初台詞となる。
スレンダー
CV:鈴木 誠一(テレビ版、劇場版) / 柳沢 栄治(特別版)
シャア・アズナブルの部下のMSパイロット。
ジーン、デニムと共にサイド7の偵察に赴く。彼だけは入口で待機していたので難を逃れ、ガンダムの情報を母艦に持ち帰ることに成功する。
その後、シャアと共に出撃。しかし、ガンダムが情報になかったビーム・ライフルを装備していた事で動揺。その後、そのビームライフルに撃ち抜かれて戦死、初のビーム・ライフルによる犠牲者となった。一撃でスレンダーのザクが撃破される光景には、当初は彼が持ち帰った情報に懐疑的だったシャアも唖然とするしかなかった。
【原作名台詞】
- 「し、少佐! 武器が違います! あの武器は自分は見ていません!」
- ガンダムのビーム・ライフルを見て。シャアからは「当たらなければどうという事はない!援護しろ!」と返され彼も健闘するが、結末は上述の通り。
クラウン
CV:飯塚 昭三(テレビ版) / 戸谷 公次(劇場版I) / 佐々木 誠二(特別版)
シャア・アズナブル摩下のMSパイロット。
大気圏突入を敢行するホワイトベースを追跡するが、ガンダムを深追いし過ぎたために帰還出来なくなってしまい、シャアに助けを求めながら大気圏で燃え尽きてしまった。
シャアも「無駄死にではないぞ」と悲痛に語りかけるしか出来なかったが、肝心のガンダムは耐熱フィルムで無事だった為、結果的に無駄死にになってしまった。
劇場版キャストの戸谷氏は
続編でまたも
大気圏で燃え尽きる最期を迎える人物を演じる事になる。
【原作名台詞】
- 「しょ、少佐! シャアーッ!! 助けてください! げ、減速できません! シャア少佐! 助けてください!!」
「うわぁぁーっ!!」- シャアに助けを求める際に。必死の叫びと悲惨な最期は視聴者にも衝撃を与える事に。
- 『機動戦士ガンダム』の名場面の一つとなったこの場面は、後年のゲーム作品でも度々ムービー付で再現されている。
【ゲーム中の活躍】
連邦VS.ジオンシリーズ
コスト160の機体として登場。
武装ごとに大幅に戦術を変える必要がある。
しかしいずれの武器を選択しても第1線で戦えるほど優秀ではない。
エゥーゴVS.ティターンズシリーズ
コストが10下がって150に。
NEXT PLUS
CPU専用機としてザク・マシンガンを装備して登場。たまにボルジャーノンも一緒に出てくる。
EXVS.
家庭版から登場。
NEXT PLUS同様、CPU専用機としての参戦となる。コストは500。
ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホークで攻撃を仕掛けてくる。
基本的に雑魚そのものだが無視を決め込んでいるとバズーカやヒート・ホークでよろけをとられて中々にうおっとしい。
EXVS.FB
CPU専用機の他に原作で敵だったヒルドルブのアシストとしても登場。
PS3版のDLCにてまさかのプレイアブル化。基本的に既存機体の流用が多い中珍しくほぼ新規機体(既存の格闘モーションから斧を消して流用はあるが)となっている。
パイロットは劇場版ではなかった事にされているククルス・ドアン。
原作同様武器を持たず、格闘と投石、そしてコア・ファイターの支援を受けながら戦う格闘機となっている。
機動力が意外に高く、格闘の火力が高い。特に覚醒技はすぐに終わる+高威力+かなり吹っ飛ばすとロマンあふれる正拳突き。
TV放送当時の声優である徳丸完氏が既に故人となっているため、本作では乃村健次氏(ガンダムAGEでイワークを演じている)が代役を務める。
イワークとドアンとは孤児を養っているMS乗りという共通点を持っており、この配役はある意味で打ってつけと言えよう。
ちなみにCPUのザクⅡと並べると少し細身に見える立ち方をしている。
EXVS.MB
プレイ日数キャンペーン第4弾のエクストラ機体として登場。
本作では同じく素手による格闘・メインサブで投石・特射でアシストを持つ
ガンダムAGE-1(タイタス)がいる。
全く違う機体でコンパチでも何でもないのに、ここまで武装構成が似通っているのはある意味ですごい。
Fドライブとの相性が非常に良く、油断した相手には拳一つで大逆転できる可能性を持つ。
GVS.
エクバシリーズではエクストラ機体だったが、バーサスでは正式なプレイアブルとして続投。
アシストのコア・ファイターに代わり、スパアマ付きで接近する移動技「強行突破」を獲得した。
一般仕様はストライカー、CPU専用機として登場。
ストライカーでは、一般機がクラッカー投擲、ドアン機は正拳突きで援護してくれる。
CPU機の性能は変わらず。
ドアンの台詞も新録されており、Z時代のアムロなど意外なところと掛け合い台詞があったりする。
EXVS.2
10番目のエクストラ機体として復活。
特射のアシストがガンダムになり、レバーNでライフル狙撃、レバー入れで二段格闘攻撃を仕掛けてくれる。
ちなみにどちらも原作のドアン回でやったシーンがモデルになっている芸コマ仕様。
また、GVS.の強行突破が特格になり、弾数が無くなったため何度でも使用可能となった(旧特格は横特格へお引越し)。
この他にもサブの弾速が上がったり、N格闘がバウンドダウンになるなどの細かい変更点もある。
EXVS2XB
続投。アシストのガンダムにジャベリン投げが追加され、鈍足を付与出来るようになった。
格闘は微弱体化された上に迎撃ゲーの風潮が強くなった環境では、前作以上にワンチャンを押し広げる機体となっている。
OB
エクストラ機体枠がなくなり、誰でも使用できる機体になった。
閃光のハサウェイ同様前作稼働中に映画が公開されたがドアンはTV版仕様のまま。
サブの岩投げが射撃CSに移行し、射撃打消し属性が消滅。射撃戦の能力が低下した。
代わりにサブにバエルサブのような判定でっぱなスーパーアーマー突撃を得たり、N格が4段目に左ストレートが追加され、バウンドダウンを取れない代わりに火力の高い技となった。
2024年11月のアップデートにて強化。
機動力や射撃性能など色々と強化されたが特にCSの岩の下方向への誘導が大幅に強化。
X3の丸太の如く急なカーブを描いて刺さるようになった。
更に覚醒技の正拳突きがマシンガン一発でも被弾すると加速して再度追従が発動する仕様となった。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常:右手で正拳突き。
射撃、サブ射撃で勝利(GVSで追加):両手に持った大岩を地面に置いて右脚で踏みつける。その際、頭部は下を向いている
敗北ポーズ
脇腹を押さえて屈み込む。ドアンのザクが追手のザクのマシンガンを受けた場面の再現。
MSにわざわざ負傷ポーズを取らせるという当時の作風が見て取れる。
【その他の活躍】
ガンダムを代表する1機であるのでその活躍は計り知れない。
ガンダムビルドファイターズ
第7回ガンプラバトル選手権世界大会第2ピリオドに突如として乱入した1/48のメガサイズの巨大ガンプラとして登場した。
PPSE社のマシタ会長がレイジを脱落させる為に勝手に投入した物で、
スタービルドストライクガンダムを執拗に狙った。
圧倒的なサイズから繰り出される武装はどれも脅威でスタービルドストライク、
ガンダムX魔王、
ウイングガンダムフェニーチェを追い詰めたが
戦国アストレイ頑駄無とケンプファーアメイジングの援護を受けディスチャージライフルモードで撃墜された。
本機の撃墜のためにスタービルドストライクの切り札の一つを披露してしまったため果たした役割は地味に大きい。
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マシタ |
マシタ
CV:坂口 哲夫
PPSE社の会長兼最高経営責任者。
ガンプラバトルの根幹に関わる企業の重役でありながら、ガンダムと並ぶ有名なモビルスーツであるザクIIの名前すら知らなかったなどガンダムやガンプラの知識は疎い。
第7回ガンプラバトル選手権に参加したレイジを知っているようで、彼を脱落させるべくザクIIの巨大ガンプラを投入するなど様々な妨害工作を行う。
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ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ
暴走した人工結晶体に操られたガンプラとしてモック軍団と共に登場した。
SDガンダムGジェネレーションアドバンス
ドアンがザクと共に自軍に参入。通常時はパッとしない能力だが、条件を満たすとドアンが魂の炎に目覚め、まさかの
ハイパーモードが解禁。能力も大幅に上昇し、更にはザクまで
黄金色に輝き、もはやザクの皮を被ったモビルファイターと化す。
ちなみに本作のドアンは
ドモンから「ガンダムファイターの才能がある」とお墨付きを貰っている他、
ニムバスと因縁があり、上記の覚醒のタイミングもブルーディスティニーの最終決戦の場面中、しかもニムバスのブルーディスティニー2号機を圧倒するなど妙に扱いが良い。
ガンダムバトルシリーズ
ガンダムバトルクロニクル、ユニバースでは数多のザクが参戦する中、まさかのドアンザクまで参戦。こちらはザクマシンガンなどは持たず、肉弾戦と岩投げを駆使するまるで未来を予知したかのような構成の格闘機体となっている。原作の作画の再現なのか通常のザクと比べてやや細長い。
大小2種類のサイズの岩の他、どういう訳か当たると炎上する岩やスタンさせる電気属性(?)の岩まで投げる。これもジオン脅威のメカニズムだろうか?
完全にネタに振り切った性能の為これ以降参戦の機会はないだろうと思われていたが、数年後EXVSシリーズ参戦によって再びガンダム系アクションゲームに姿を現す事になる。
GUNDAM 0079 The War For Earth
色んな意味で歴代最強のザク及びジーン&デニムを見ることができる。
QTEゲームの操作方法がわからずにもたもたしているプレイヤーを尻目に、容赦なくマシンガンを浴びせてガンダムを破壊しに来る。
特に1番最初のジーンに撃破されたプレイヤーも多かったのではないだろうか?とある動画のコメント欄ではガンダムを撃破する度に昇格していき最終的に元帥まで上り詰めたとか
ジーンを撃破しても今度はデニムがヒートホークで不意打ちを仕掛けてくる。撃破してもイージスみたいに大爆発してガンダムを葬り去る。
物語がアニメにおける「ガルマ散る」までで、敵MSはグフが一機出る以外はほぼザクだけなので非常に出番が多い。
なお、モデリングにMGガンプラを参考にしているのか、キット(1996年当時はVer1.0)に付属していた
MMP-80マシンガンを装備している機体もいる。
第2次スーパーロボット大戦α
ザクIIというよりはF2型の話。本作ではすぐに乗り換えるが、主人公であるアラド・バランガの初期搭乗機として抜擢された。
スパロボシリーズではザク系は基本的に雑魚機体だが、本作での0083原作再現
ステージのビッター隊のザクは一味違った。「我々の意地を見よ!」と言わんばかりに高い能力を以って襲って来るうえ陸の地形適正がSとやられメカとは思えない強さを発揮。ノイエン・ビッター搭乗機もかなりの強敵。下手をすれば
ザクがスーパーロボットを圧倒するというザクマニアやスペースノイドにとってはある意味感涙ものの光景となる事も。プレイヤーにとっては地獄だろうが。
次回作でも
バクゥが同様の活躍をするが、奇しくもあちらも同じ砂漠戦というシチュエーションである。
銀魂
『週刊少年ジャンプ』に連載されていた、空知英秋原作のギャグマンガ。
アニメがテレビ東京系で放送され。アニメ製作はガンダムシリーズと同じサンライズ。
日昇族の技術を使ったからくり兵器として本機が元ネタの「MS-ZURA(モビルスーツ・ヅラ)」が登場。
元祖大河原デザインなので訴えられても大丈夫という旨の会話が行われた。
また、前述の通りアニメ制作がサンライズのため、
頑侍共々アニメ版にも登場を果たしている。
最終更新:2024年11月22日 23:30