ホットスクランブルガンダム

ホットスクランブルガンダム
HOT SCRAMBLE GUNDAM
登場作品 ガンダムビルドファイターズA-R
型式番号 BN-876β
全高 UNKNOWN
重量 UNKNOWN
所属 ニールセン・ラボ
操縦者 三代目メイジン・カワグチ
武装 バルカン砲
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
フィン・ファンネル
シールド


【設定】

ニールセン・ラボが新型バトルシステムの実験機として製作したガンプラであるスクランブルガンダム
三代目メイジン・カワグチがその内の一体を改造したのがホットスクランブルガンダムとなる。
Zガンダムをベースに青い部分を赤に塗装し、フィン・ファンネルなどνガンダムの装備を施したような外見となっており、Zガンダムおよび前身となるスクランブルガンダムと同様に可変機構も受け継いでいる。


【武装】

バルカン砲

頭部に2門を内蔵している機関砲。

ビーム・ライフル

νガンダムの物を改造した携行式ビーム砲。
フィン・ファンネル4基と接続する事でバスター・ビーム・ライフルとなる。

ビーム・サーベル

近接戦闘用ビーム兵装。
サイド・アーマーに2基を装備している。

フィン・ファンネル

背部に左右3基ずつの計6基を装備している遠隔操作兵装。

バスター・ビーム・ライフル

ビーム・ライフルとフィン・ファンネル4基を接続した状態。

シールド

νガンダムの物を改造した実体盾。

メガ・ランチャー

シールドに内蔵されている大出力ビーム砲。


【原作での活躍】



【操縦者(ファイター)】

三代目メイジン・カワグチ

CV. 佐藤 拓也

ガンプラブームを巻き起こした伝説の人物メイジン・カワグチ、その三代目を襲名した人物。愛機には「アメイジング」の名を持つ。「驚異的な」と「a meijin」のダブルミーミングだろう。
その正体はなんと!*1、「紅の彗星」であるユウキ・タツヤである。
主人公イオリ・セイの学校の先輩にして生徒会長でありファイターとしても優秀。
普段は柔和な雰囲気ではあるがバトル時は髪をかき上げ目つきも変わり、情熱が表に現れる。
セイの作るガンプラを高く評価しており、彼の父タケシのことを尊敬している。

ビルドファイターズ

世界大会地区予選を順当に勝ち上がっている最中、旧知のアラン・アダムスから2代目メイジン・カワグチが病床に伏せたことを知り、急遽3代目として継ぐことを決意。
地区大会を途中棄権することになってしまったが、リベンジマッチをするつもりだったレイジへの詫びも兼ねて、愛機であるザクアメイジングでセイ&レイジ組との激しい『私闘』を行った。

その後正式に三代目を襲名し、PPSE社の技術チーフでもあるアランとチームを組み、PPSE特別枠として参戦。圧倒的な実力で勝ち進む。
二代目メイジンがただ勝つことのみを目指した孤高の存在であるのに対し、初代メイジンのようなみんなにガンプラの良さを広める存在になるために襲名した。そのため二代目のやり方を知るジュリアン・マッケンジーからは「魂を売ったのか」と疑われ、二代目のフォロワーであるレナート兄弟からは「所詮ガキのごっこ遊び」と評されていた。
ただし、ジュリアンは準決勝の戦いで三代目として目指す方向を、レナートは外伝での再戦時にてごっこ遊びではなく本物だとそれぞれ認められた。

準決勝では新型のアメイジングエクシアを駆りかつての先輩であるジュリアンと戦い自分の決意を示し、決勝前日のイベントではタツヤとしてセイとレイジに全力で戦うことを誓うも、決勝戦ではレイジを叩き潰したいマシタ会長により洗脳装置付きサングラスを装備させられ開幕から不意打ち先制攻撃、弱点箇所への集中攻撃、行動不能になった際にいたぶるなど本来の彼からは想像できない戦闘を行うものの、セイ&レイジに敗れたことで正気に戻る。

その後の大型プラフスキー粒子結晶体との戦いには出遅れたが、駆け付けたアランにより修復されたエクシア(リペア風のマント付き)を駆りセイの父、タケシと共にセイとレイジの道を切り開く。
事態収束後レイジ(途中でセイに交代)とバトルするもプラフスキー粒子消失により決着はつかなかった。

ビルドファイターズトライ

「トライ」では前作メインメンバーの中で唯一引き続きメインキャラとして登場。
漫才相手レディ・カワグチという女性と共にガンプラを広めるために活躍、圧倒的な知名度を誇りファンは多い。
後輩の弟でありトラウマからバトルに遠ざかっていたコウサカ・ユウマのことを気にかけており、熱く道を示す。
愛機はアメイジングレッドウォーリアー。

相変わらず妙に子供っぽい…というか大人げない性格になっており、ミナトとユウマのいさかいに対して『バトルで決着を付けろ』と言っておきながら、大勢が乱入してくると『童心に帰った』と言い出す始末。ラルさんが緊急出撃することになった。

ユウマと機体を交換してバトルした際に自分の制作したガンプラを高評価していたが、前作の一年後の「GMの逆襲」で愛機と戦ったセイが酷評していたのと比べるとスタッフの解釈の違いの可能性もあるがタツヤの成長を感じられる。

ちなみに、初代メイジン・カワグチは実在の人物「川口克巳氏」をモチーフとした人物である。実在の川口氏はガンプラの初期から関わっている人物であり、その腕前はまさにメイジンの名に相応しい。イベントではアニメと同じデザインのサングラスをつけたことも。

【原作名台詞(BF)】

ホットスクランブル時代ではないがメイジンのセリフとしてまとめる。

  • 「期待など不要。メイジンにとって勝利とは、必要最小限の絶対条件である。」
    • メイジンの名を背負った者として、敗北は許されないという覚悟を背負う事を表した台詞。

  • 「否! 私はユウキ・タツヤなどという男ではない。聖鳳学園高等部の元生徒会長でもなければ、模型部の部長であった過去もない。」
    • イオリ・セイに素性を問われた時の台詞。否定しているが、自ら正体を思いっきりバラしている。おまけにグラサンまで外している。「メイジン」の役作りの一環だったのだろうが、当然セイ達には呆れられる。
      • とはいうものの、6話のでケジメを付けているとはいえ、待ち望んでいた大会をボイコットしてまで就任した『メイジン・カワグチ』としての覚悟を直接見せたかった、というのが真相である。

  • アラン「ぼ…僕らのガンプラが…負ける…? PPSEの技術の粋を集めた…ガンプラが…?」
    カワグチ「…アラン…人には運命というものがある、筋書きのないドラマがある…しかし、これは必然だ!!」
    • 様々な策を駆使するレナート兄弟のジムスナイパーK9に追い詰められるが、それでもカワグチは諦めずにバトル序盤に落とされたコンテナの落下地点にK9を誘導して反撃に転じる。
      結果、ケンプファーアメイジングが勝利を収めるが、「メイジン」でありながらガンプラを深く傷つけてしまったカワグチに喜びはなかった。

  • 「イオリ君、レイジ君、一週間後の決勝は最高のバトルをしよう。世界中の人たちに、ガンプラの楽しさを感じてもらえるように。」
    • ガンプラフェスの傍ら、ユウキ・タツヤとしてセイとレイジと会話。地区予選を突然辞退した事の謝罪、セイの父イオリ・タケシの影響を受けてガンプラにのめり込んだ事、メイジンの名を継いだ理由を語り、決勝戦で最高のバトルを繰り広げてガンプラバトルを盛り上げようと約束を交わす。
      しかし、彼らの想いは保身と私利私欲に駆られた一人の男によって滅茶苦茶に踏み躙られてしまう。

  • 「さあ、始めるぞ…ガンプラバトルを…。」
    • 迎えた決勝当日、セイとレイジの前に現れたのは赤いサングラスとマフラーを身に纏い、闇に堕ちたかの如く禍々しいまでに漆黒と真紅に染まったエクシアを携えたメイジン・カワグチだった。これまでとは明らかに雰囲気が一変した彼に二人は戦慄する。
    • なお、赤いマフラーは二代目メイジンも着用していたものであり、二代目のシンボルでもあった。

  • マシタ「そんな青臭い考えはいらない! 勝つんだよ! 勝てば名誉、栄光、賞賛、すべてが手に入る! そのためには相手の弱点を突き! 命乞いを無視し! 動かなくなるまで破壊する必要がある! そう…二代目メイジンのようにね。」
    カワグチ「な…まさかあなたは、その考えを二代目に押し付けて、あれほどの修羅に!?」
    • 決勝前日、突如としてPPSEのマシタ会長の介入を受けるカワグチ。この後、有無を言わせず洗脳タイプのエンボディシステムを搭載した赤いサングラスを装着させられ、珍庵曰く二代目メイジンを彷彿とさせる修羅と化してしまったのである。
    • 本編中では素性が語られる事が少なかった二代目メイジンの過去に僅かながらも触れたやり取り。二代目の掲げる勝利至上主義はガンプラバトルを流行らせたい*2マシタ会長の影響もあるらしく、彼もまたマシタ会長の被害者だったようだ。

  • 「イオリ君、レイジ君…すまない…せっかくの決勝戦を…」
    • セイとレイジの奮闘の末になぜかサングラスが砕け散り、洗脳から解放される。しかし、洗脳時の記憶があるのか約束の決勝戦が結果的に台無しになってしまった事をすぐに詫びる。

  • 「くっ…エクシアがこの状態では…!」
    • 巨大アリスタの結晶体が暴走し、他のファイターが事態収束に立ち向かう中、彼のアメイジングエクシアは先の決勝戦で大きく破損しており、一人だけ動けない状況に歯痒さを感じていた。そこにアランが現れ…。

  • 「燃え上がれ、エクシア! トランザム!!」
    • 巨大結晶体が繰り出すレーザー砲とモック軍団によって窮地に陥ったレイジ達。そこに紅の彗星の如く現れたのは、修理が済み左肩にマントを携えたメイジン・カワグチのアメイジングエクシアだった。

【原作名台詞(BFT)】

  • 「そうだ、遊ぶのだ…真剣に…心から…」
    • メイジンにとってはガンプラバトルとは遊びである。しかし、遊びだからこそ真剣に、本気になれるという思いがある。ガンプラバトルのみならず本シリーズをはじめとしたゲーム、趣味全般に通じる名言。

  • 「君の言うベストというのは、君自身が勝手に決めた限界だ!」
    • 「僕はベストを尽くしている!」というユウマへ。アドウへのトラウマから、勝ちをもぎ取るのではなく負けない戦いをするユウマに、メイジンも歯がゆさを感じていた。

  • 「頑張るという言葉を慰めに使うな! その言葉は、他者に送るエールのはずだ!」
    • 「頑張ってきた…ずっと…ずっと頑張ってきたんだ!」と反論するユウマに対しての叱咤。自分の努力を否定されたように感じたユウマも間髪入れず反論しており、決して逃げていたわけではなく、裏で努力を積み重ねてきた事に対する自負を示しているワンシーン。

  • 「あ…敢えて言おう…ガンプラは自由だ!」
    • サカイ・ミナト制作のトライオン3の合体を目の当たりにして。額に汗を流しながら一瞬言葉に詰まったため、メイジンをしても、トライオン3の衝撃は凄まじかったものと思われる。ちなみに、後にこれと同じ作者のどう見てもガンプラというよりフィギュアである「すーぱーふみな」に対して「ガンプラは自由だ、無限の可能性を秘めている。だが人としての最低限のルールがある。」とも評している。ちなみに最低限のルールとは「許可を取ること」だとか。それを聞いたらレナート兄弟との溝はさらに深まりそうなものだが。
    • 後に『ガンダムビルドリアル』の最終話でライバルの白星が同様の台詞を言っている。トーンはだいぶ異なるが。

  • 「全く気に入らんッ!!」
    • トライバーニングガンダムを一方的にいたぶるディナイアルガンダムに対して。自身の信条を全否定するかのような「遊び」が欠片も感じられない戦い振りに嫌悪感を露わにする。或いは、マシタ会長に洗脳されて不本意なバトルを強要された過去の自分に対する戒めの想いもあったのかもしれない。
    • ビルドファイターズAではこの場面の裏側で、ディナイアルガンダムを見て「ガンプラバトルは勝利こそ全て」を信条とするかつての二代目メイジンと、その二代目が製作したディナイアルガンダムの原型機「カテドラルガンダム」、そしてそれに纏わる過去の出来事を思い出していた。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.MBON

ガンダムゲーム30周年を記念して、2017年3月にプレイアブル機として参戦。
ガンプラとしてはパーフェクトガンダムに続く2機目となる。
射撃バリア付きのBD格闘、クシャトリヤのようなロープ型や包囲してからのゲロビを撃つファンネル、単発高火力のハイメガ式ビーム、CSの爆風付きゲロビ、弾数無限の薙ぎ払いビームに今作流行りの変形ゲロビとどの武装も強力でだが、ファンネル展開時に一部アクションやコマンドをするとファンネルが回収されるのは注意するところ。

メイジンの台詞は多く、ギャンを見てサザキ家と勘違いしたり元祖ガンプラバトル作品である狂四郎に敬意を表したり同じ声をしたマスクに自分のファンかと勘違いしたりすることも。

GVS

初回生産特典のプロダクトコードを入力する事で使用可能だが、PS3版のEXVS.FBのEx-Sガンダムと同じく一般配信はしない。
元々下りテクがないのでブーストダイブとの相性はいい。

EXVS2

前作、GVSと猛威を振るったため超弱体化。
特に特射の段数減少、後サブの性能低下、変形ゲロビの発生低下と射撃性能が見る影もなくなり、格闘コンボもガンプラ内で最低クラスとかなりきつい。
おまけにメイジンを継ぐ前のユウキ・タツヤの駆るザクアメイジングが登場。そのためタツヤが好きという場合でもそっちに乗ればいい、などと言われる始末。

XB

特射の弾数が2発に戻り、レバー入れで前作までの特格の薙ぎ払いも使用できるように。
空いた特格にユウキ時代に使用していたマーキュリーレヴが追加。
レバーN前横後ろで異なる格闘(N、前)、移動しながらの2連射する横、カウンターの後と4種類の攻撃を行う。
代わりに多くの機体同様射撃CSの着弾地点に起こる爆風が消えた。

稼働時にはこれまた復権した各種サブと横特の強さ、そして待ちゲー気質の強い環境が噛み合い使用率上位に入り込んだが、早めの修正でそれらが多少弱体化。
それだけならともかく、対応型に合った高めの耐久力700はまさかの前作と同じ650まで激減。
遠距離戦に特別強いわけでもなく、この耐久で中近距離戦を挑むのはハイリスクだしリターンも薄い…とさすがにやり過ぎな下方を受けた。
リフレッシュ後のリボガンのように攻守に便利で取り回しやすい武装がある訳でもなく、クロブ環境経験機としてはかなり悲惨なことになった。

OB

XB最終版をベースとして、格闘CSに弾数制の狙撃が追加。
ファンネルとは独立してるが、ワンボタンで使えない上に指が空く特射との相性は悪く、使い勝手はかなり悪い。
格闘の特格派生にマーキュリーレヴを使ったビダ止まり連打派生が追加されたが、もはや低耐久で始動格闘も弱い部類の本機で使えるものではない。

アプデで新規武装としてビームを撃つNサブを獲得。
前作より要らない子扱いされてたビーム薙ぎ払いは発生強化&スタン化で格闘始動に使えるようになった。
また、今作追加されたレヴ派生も弾を消費せず使用できるようになった。
それでも3000の攻めが強い本作のトレンドに乗れるほどではなく、強化される前から戦績が伸びない悲惨な結果に終わってしまった。

【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常:フィン・ファンネルを飛ばしポーズをとる
バスター・ビーム・ライフルモーション時(射撃CS、特射、特格):バスター・ビーム・ライフルにして構える
覚醒時は覚醒状態が勝利ポーズに反映される。

敗北ポーズ

フィン・ファンネルがない状態で仰向けに漂う


【余談】

  • ホットスクランブルの由来は1986年に発売されたガンダムゲームの記念すべき第1作「機動戦士Zガンダム・ホットスクランブル」であり、Zガンダムがベースなのもここから来ている。

  • 型式番号の「BN-876β」の"BN"はバンダイナムコ(BANDAI NAMCO)から、"876"はその略称であるバンナムの語呂合わせから来ている。


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最終更新:2024年10月02日 15:31
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*1 視聴者は勿論、知り合いにもバレバレであったが

*2 初代メイジンカワグチはバトルに限らずガンプラそのものの楽しさを広げる方針で、バトルシステムありきのPPSE社的にはそれが美味しくなかったのだろう