登場作品 |
機動戦士ガンダムAGE |
型式番号 |
RGE-B890 |
全高 |
18.2m |
重量 |
42.0tt |
所属 |
地球連邦軍 |
搭乗者 |
オブライト・ローレイン ラーガン・ドレイス |
武装 |
ビームサーベル ドッズガン ビームアックス |
【設定】
地球連邦軍の量産型モビルスーツ。
ジェノアスカスタムをベースにしており、カスタムに採用されていたセンサーや背部スラスターを装備したまま操縦性を改善した事で一般兵にも扱えるようになっている。
武装面においても
ガンダムAGE-1のドッズライフルを基にしたドッズガンとビームサーベルを装備、装甲材もAGE-1と同じ物を使用する事で火力と防御力を大きく上げる事に成功している。
【武装説明】
ビームサーベル
接近戦用の武装。シールドの裏側にマウントされている。
ドッズガン
ガンダムAGE-1のドッズライフルを基にして造られており、高い威力を持つ。
ビームアックス
ビーム刃を発振する斧。OVA『MEMORY OF EDEN』の冒頭に登場した機体が装備していた。
【原作内での活躍】
配備された時期は不明だが、コウモリ退治戦役後からアーシュランス戦役の頃には実戦投入されていた。
アセム編の冒頭ではコロニー「トルディア」を襲撃したヴェイガンのモビルスーツ・ドラドにより中破するが、
アセム・アスノのガンダムAGE-1をアシストする。
ちなみに、ここで中破しながらもドラドの足止めをしたジェノアスIIのパイロットはオブライト・ローレインであった事が小説版で言及されている。
その後もビッグリング攻防戦やノートラム攻防戦などに多数が投入された。
後継機となるアデルの配備後も慣れた機体で扱いやすいという理由からそのまま使うパイロットもいた。
オブライト機は白と青のツートンカラーのディーヴァ所属機として運用される。
その後、恋人だった本機担当の整備士レミ・ルースの死後は、オブライトの強い希望により改修が重ねられ、「ジェノアスOカスタム」として20年以上に渡り稼働し続ける事になる。
キオ編でもアデルマークIIや
クランシェへの機種転換が進み数は激減したもののロストロウランの戦いやラ・グラミスの最終決戦で運用が確認されている。
アセム編とキオ編を繋ぐ『追憶のシド』では古参のMS乗りラーガン・ドレイスの愛機として登場。
旧式の本機でGサイフォスを圧倒、
シドともまともにやりあうなどとんでもない活躍を見せた。
【パイロット説明】
オブライト・ローレイン
CV:遊佐浩二
地球連邦軍所属艦ディーヴァのウルフ隊隊員で寡黙だが真面目な性格の男性。
ウルフ隊の中では隊長のウルフ・エニアクルに次ぐ実戦経験者で、以前にもウルフの部隊に所属していた事がある。
ディーヴァの整備クルーであるレミ・ルースに一目惚れし、アプローチの末に結婚の約束を取り付ける事に成功する。しかし、ノートラム攻防戦にてレミはディーヴァを守るべく盾となり、
ミンク・レイデンの攻撃を受けて帰らぬ人となってしまい、悲恋に終わる。
第3部では
セリック・アビスの部隊に所属しており、隊の中では最も実戦経験が豊富なメンバーだった。
23年経った今でも、亡くなったレミを想い、ディーヴァを「皆の家」と称して日々カタパルトの掃除をしている。
搭乗機はかつて使用したジェノアスIIを改修した専用機・ジェノアスOカスタム。
第4部ではルナベース奪還作戦やラ・グラミス攻略作戦に参加している。
最終決戦ではレイル・ライトのギラーガ改を撃墜するも、フラム・ナラの
フォーンファルシアと相討ちとなり戦死。
彼の遺体は「家」であるディーヴァと共にラ・グラミスのディグマゼノン砲を受けて消滅した。
【原作名台詞】
- 俺と…俺と……結婚してくれないか!
- レミへのプロポーズ。典型的な死亡フラグだがこの時は見事に玉砕し、それを聞いていた他の整備士達に「やっちまったな」と言われて格納庫は何とも言えない空気になっていた。
- 俺、ちゃんと帰って来るから!
- ノートラム攻防戦出撃前、レミからプロポーズを受け入れる返事をもらい、家であるディーヴァに帰ることを約束する。一度は折れた死亡フラグを再び立てるものの、この約束通りオブライトは帰艦するのだが、待っていたのはレミの死だった…。
- 恐れなど…無い!
- 第三部初出撃時のセリフ。戦いへの恐れがないのか、死への恐れがないのか。
- ここは家だからな。
- 父アセムが海賊になっていたことに悩むキオと共に掃除をした際、なぜオート洗浄であるディーヴァを掃除するのかというキオからの質問に対する返答。
彼にとってディーヴァは家、クルーは家族である。アセムもまた家族の一員であり、オブライトはキオにアセムがディーヴァに帰ってくる事を待てと説いた。
- お前達は…生きろ…!
- フラムのフォーンファルシアと相討ちになり、死の間際、キオとアセムに遺した言葉。自らは「家」と運命を共にするが、最後まで「家族」を案じることは忘れなかった。
- レミ…やっとお前に会いに行ける…。待たせたな…
- 最期のセリフ。オブライトは安らかに死を受け入れていた。
ラーガン・ドレイス
地球連邦軍少佐。フリット編後もフリットに招聘されガンダムAGE-1 2号機のパイロットを務めるなど高い操縦技術で活躍していた。
アセム編の後を描いた『追憶のシド』では御年65歳にもかかわらずいまだに現役として活躍していた。この世界の老人はおかしい
宇宙海賊ビシディアン討伐の任を受け出動、網を張る。
ビシディアンとの戦闘ではジェノアスIIでGサイフォスを圧倒するも、謎のMSシドが現れ共闘することに。シドとの戦いでも独自のマニューバ「マスターズ・ステップ」を駆使してまともに渡り合う。
戦いの中でGサイフォスのパイロット、ウィービック・ランブロもまた信念に基づいて戦っていたことを認め、「次会ったら逮捕してやるからな!」と再会を約束して別れた。
小説版では追憶のシドの展開が一部逆輸入されており、帰還後にこの件を報告した事が語られる。
【原作名台詞】
- よーく見てろよ! ウィービック!! これが長年つちかったMSさばき!! マスターズステップだ!!
- 65という老齢でありながら既に旧式化しつつあるジェノアスIIでシドの猛攻を掻い潜る恐るべきテクニックを見せつける。ウィービックだけでなく読者も度肝を抜かれた事だろう。
【ゲーム内での活躍】
GUNDAM VERSUS
ピンクの一般機と青いディーヴァ配備機の2種類がストライカーとして登場。
一般機はドッズガン2連射、ディーヴァカラーはショルダータックルで援護してくれる。
同時にCPU機としてトライアルバトルに登場する。
【余談】
三世代編のオープニングでは
ガンダムと共にジェノアスIIがOカスタムに変化する演出がされており、「進化するガンダム」に準えて「進化するジェノアス」と評される事も。
ジェノアスOカスタムのプレバンによる販売の際にも、原作には無かったジェノアスカスタム+ガンダムAGE-1を交えてこの演出のオマージュのgif画像が掲載されている。
MSアンサンブルの
ガンダムAGE-1 フルグランサといい、スタッフの中にクジョウ・キョウヤが紛れているのだろうか?
原型機では全くヴェイガンのMSに太刀打ち出来なかったジェノアスだったが、改修を重ねていき最終的にヴェイガンの高級機を2機も討ち取る活躍を見せた。パイロットの力量もさることながら、ジェノアスもまたポテンシャルの高い優秀な機体だったといえる。
更に終盤の活躍からオブライトもまた
スーパーパイロットと評されている。
最終更新:2025年04月10日 17:47