クロスボーン・ガンダムX3 CROSSBONE GUNDAM X-3 |
登場作品 |
機動戦士クロスボーン・ガンダム |
型式番号 |
XM-X3 |
全高 |
15.9m |
重量 |
24.8t |
所属 |
クロスボーン・バンガード |
武装 |
バルカン砲 ガトリング砲 ヒート・ダガー ビーム・サーベル シザー・アンカー ムラマサ・ブラスター Iフィールド発生装置 |
搭乗者 |
トビア・アロナクス |
【設定】
海軍戦略研究所(サナリィ)により開発された、クロスボーン・ガンダムの1機。
機体自体は
1号機や
2号機とほぼ同じ構造だが、新兵器や装備を搭載していおり、実験機としての色合いが強い。
特にザンバスター(ビーム・ザンバー&バスターガン)の代わりに装備された遠近一体武装のムラマサ・ブラスターやブランド・マーカーより汎用性は下がるもののビームに対してはほぼ無敵となる両腕部カバー内に装備されたIフィールド発生装置、そして胸部装甲に隠されているガトリング砲が他機との大きな違い。
しかしIフィールドは冷却時間が稼働時間より長いため、交互に使用しても必ず無防備になる時間帯が出来るという弱点があるが、想定されていたパイロットは元々
キンケドゥ・ナウや
ザビーネ・シャル等のエースクラスだったため問題とはされなかった。
後に、
本機は実際はX3ではなく4番目に製造された機体だった事が判明した。
本来のX3は輸送中の事故で行方不明になっており、発見されたのは20年後の宇宙世紀0153年だった。
【武装】
バルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。
ガトリング砲
胸部にある髑髏型のレリーフの目の部分に2門内蔵されている機関砲。
ヒート・ダガー
両脚部に格納されている実体式の短剣。
スラスターの排熱により刀身を瞬時に加熱できる。
ビーム・サーベル
両肩部に1基ずつ格納される近接戦闘用ビーム兵器。
格納したままでビーム・ガンとしての使用が可能となっている。
シザー・アンカー
左右前腰部のフロント・アーマーを変形させて射出するアンカー。
先端のアーム部分で敵機を拘束、離れた武器を掴むなど様々な用途がある。
ムラマサ・ブラスター
1門のビーム・ガンと14基のビーム・サーベルを内蔵したマルチ・ウェポン。
最初は安全装置がかけられておりビーム・サーベルの展開が不可能だったが、ドゥガチが操るエレゴレラが奪取した際に安全装置を解除した事でそれ以降は展開可能となった。
トビアは
ディビニダドとの決戦の際、先端のサーベルの一太刀で、発射態勢にあった多数の核ミサイルの弾頭部分のみを切り落とすという離れ業をやってのけた。
Iフィールド発生装置
両腕部に装備されたビーム・バリア発生装置。
掌からIフィールドを発生させ、ビームを逸らす。
片側に付きIフィールドの発生時間は105秒間に対し、冷却時間が120秒間必要となる。
【原作の活躍】
シェリンドン・ロナが補給物資の1つとして運んできたが、成り行き上
トビア・アロナクスが専属パイロットとなる。
最初は慣れない武装やテテニスを人質に取られている事もあってエレゴレラに劣勢を強いられたが、撃墜してテテニスを『奪う』ことに成功する。
地球に降りた後はトビアの成長と相手側の重量下の不慣れが合わさり、
デス・ゲイルズを1対3の不利な状況の中2機を撃墜する活躍を見せる。
最終決戦ではブランド・マーカーとザンバスターを追加で装備してロケットで大気圏を突破、ジュピトリス9を核で破壊した後はオリジナルのドゥガチが搭乗した
ディビニダドを追って大気圏に再突入。
最終的には核弾頭をすべて斬り落とし、頭部超大型メガ粒子砲内に特攻、Iフィールドを展開し
コア・ファイターで脱出、機体はディビダニドと相討ちになり消失した。
【搭乗者】
トビア・アロナクス
CV:山口 勝平
宇宙海賊クロスボーン・バンガードのパイロット。
ニュータイプとして高い素養とバイタリティを合わせ持っている。
ニュータイプという概念に対してトビアは「人間としてまだやれることが残っているはずだ」と考えており、その力を崇拝するニュータイプ主義に対しては嫌悪感を露わにもした。
ニュータイプの可能性を信奉する余り木星帝国の脅威を無視し、従姉を売るような真似をしてまで戦いを止めようとしたシェリンドン・ロナにニュータイプとしての素質を見出される。同時に戦いを止めるよう説得されるが、目の前で連邦軍と木星帝国の攻撃を受けるクロスボーン・バンガードに見かねて、遂には彼女を殴り倒してクロスボーン・ガンダムX3を奪って戦闘に繰り出した。
X3の特殊な仕様に苦戦しつつも、
ベルナデット・ブリエットが乗った、
クラックス・ドゥガチ(バイオ脳)の操るMAエレゴレラと交戦、「海賊らしく」ベルナデットを奪いつつこれを撃破するも、クロスボーン・バンガードの危機は救えず、自爆した
マザー・バンガードの破片に紛れつつ地球に降下。
ベルナデット、ベラと共に現地の農夫の元でしばらく生活するが、襲撃してきた死の旋風(デス・ゲイルズ)隊との戦闘のためにX3を駆り出す。
1体3の状況に苦しめられるが、それ以上に地球の重力に慣れていない死の旋風隊に対し有利に戦いを運ぶ。内2機を撃破するものの、仕留め損ねたギリの
クァバーゼに不意打ちを食らうが、間一髪生きていたキンケドゥに救助され、木星帝国との決戦に挑んだ。
【原作名台詞】
- 「僕は、そんなこと認めない!僕は、両親が信じた未来を信じます!僕がこの手で!戦いを終結させてそれを証明してみせる!」
- 「俺は、人間だ!人間でたくさんだ!」
- シェリンドン・ロナとの問答で。自分やトビアがニュータイプであり、木星帝国との戦闘に参加する必要はないと説くシェリンドンをグーパンチで殴り護衛の兵士の短剣を奪って自分の腕を切りつけ、互いが流した血の色から自分たちが「ニュータイプ」の前に「人間」であることを主張した。
そしてトビアは艦に搭載されていたX3を強奪に近い形で受領し、「人間として」木星帝国との戦闘に赴く。
- 「ならば海賊らしく、頂いていく!」
- エレゴレラに乗せられ、本人の意思とは無関係にトビアと戦わされるベルナデット(テテニス・ドゥガチ)を「返せ」と、エレゴレラを操るクラックス・ドゥガチに言った際、「元々お前のものではない」と言われた時の返し。
- 「神よ、もし本当におられるのでしたら…決着は"人間"の手でつけます。どうか手を、お貸しにならないで。」
- ニュータイプという存在や概念に真っ向からぶつかった『クロスボーン』らしい名台詞。先述したニュータイプの信奉者や自信を特別視する者達を嫌悪し、"人間であること"に強く拘っていた。
- 「安心したよ、ドゥガチ!あんた人間だ!ニュータイプでも、異星からの侵略者でもない…心が醜いだけの…ただの人間だ!」
- 真のドゥガチとの最終決戦にて。ドゥガチの地球不要論の根底にあったものは、地球への「逆恨み」というこの上なく「人間」らしいものだった。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.FB
7月上旬の全国イベント戦に参戦、対抗馬は本編に登場したGPシリーズ最後の1機
ガーベラ・テトラ。
X3実装を持って木星戦役に投入されたクロスボーン・ガンダムシリーズが全機揃うこととなる。ちなみにガーベラが勝てばデラーズ紛争に投入されたGPシリーズが全機揃う。バンナム側も狙ったのだろうか?
ちなみに、死の旋風隊のギリの中の人はシーマの中の人と同じだったりするが……。
そして、勢力戦に勝利して、コスト2500の格闘寄り機として7/23に追加された。
終盤の地上戦の内容を取り込んでおり、燃える大木投げや
クァバーゼをジャイアントスイングして投げるといった独特な射撃武装を装備。
また、格闘にもその時の動作が盛り込まれている。
EXVS.MBON
特射にX1が突撃してくれるアシストが付き、今まで特射にあった
クァバーゼ投げは射撃特射派生となった。
BD格が斬り抜けに変更となり、従来の突き刺しは特格中特格派生となった。
アップデートで振り向きアメキャン対応となり、特格メインと合わせて2種類の降りテクが使えるようになった。
GVS.
全機体共通の仕様で、アシストが削除され特格中メインの降りテクも無くなった。
クァバーゼ投げも削除。
追加武装として、後格闘がシザーアンカーに変更となり、従来のピョン格は特格に移行した。
特射中特射派生に新規の突撃武装が追加された。
判定が出っぱなしの格闘であり、一方的に敵の格闘を潰すことが可能。X3待望の強判定格闘であるがその代わりとして出し切りの火力は安い。
機体性能以外の変更点としては、顔グラがと覚醒カットインが変更された。
また、セリフに新録の物がいくつかある。
EXVS.2
GVSの性能をベースとして、GVSで削除されていたアシストは射撃CSを撃ち切った後の射撃CSに追加された。
EXVS.2 XB
アシストが特射となり、射撃CSには低性能な単発ダウンBRが追加。ピョン格は後格闘となりアンカーは後格闘になった。
共通修正で開幕時限強化がほぼ根絶されたなかでは珍しく維持できたが、代償としてか回転率が大幅に悪化。
直ぐ様クロブ初となるアプデで強化が入ったものの、肝心の時限強化にメスは入らず前作より引き続きかなり苦しい時代を過ごした。
EXVS.2 OB
またもや共通修正で振り向きアメキャンとピョン格の接地ズサが没収。時限強化の回転率も相変わらず酷くあまりの没個性に話題にもならなかった。トビアが何をしたと言うのか
またもやオバブ初となる23年9月の機体修正アプデで強化を受けた。
原作再現ながら地味武装のレッテルを拭えなかったサブの誘導が公式発表通りに『大幅強化』。横にも曲がるガーベラ投げと言わんばかりの性能となり、前作で得た高火力格闘がここに来て日の目を見ることとなった。
没収され続けてきたかつての個性こそ帰ってこなかったが、それなりのフィジカルを武器に待ちから荒らしまで担える良機体となった。
裏切り者の元先輩パイロットも大量にいる環境なので、クロスボーン作品ファンには嬉しいことだろう。
なお彼らの代わりにこの人が苦しいことになっている
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:ムラマサ・ブラスターを肩に担ぐ
セーフティ解除時:ムラマサ・ブラスターのセーフティを解除した状態で肩に担ぎ、左腕のIフィールドを展開する
覚醒時:ムラマサ・ブラスターの先端のサーベルを展開して振り下ろす→フェイスカバーを展開して放熱
敗北ポーズ
左腕を失った状態でムラマサ・ブラスターに寄りかかる。
【その他の活躍】
スーパーロボット大戦
クロスボーン・ガンダムが初参戦した『第2次α』で登場、性能的にはマントとスクリュー・ウェッブのないX1がいった所。
原作と異なり大破しなかった為に、最終決戦後にトビアがそのまま貰う事になった。
なお、同作でのクロスボーン・ガンダムはサナリィではなく、アナハイム・エレクトロニクスが製作した事になっている。
木星戦役が終了した後の『V』と『T』では一切登場せず、キンケドゥはX1改・改が、トビアはX1フルクロスがデフォルト機となっている。
最終更新:2023年11月23日 14:42