「オノレオノレオノレェェェェェエエエエエッ!!!」
とある屋敷。
雅な装飾や調度品で彩られたその場所で、紅い異形が暴れ回っていた。
まるで子どもが癇癪を起したかのように叫びながら、手に持った大剣を振り回す。
その度に壁や床が切り刻まれボロボロになっていく。
雅な装飾や調度品で彩られたその場所で、紅い異形が暴れ回っていた。
まるで子どもが癇癪を起したかのように叫びながら、手に持った大剣を振り回す。
その度に壁や床が切り刻まれボロボロになっていく。
「チョット…いい加減にシておくれヨ。喧しいっタらありゃしナイ」
興奮している紅の異形へ、もう一体の緑の異形がうんざりしたように言う。
スタート地点からそう遠くない位置にあった屋敷から物音がしたので寄ってみると、同胞である紅の異形が八つ当たりのように暴れている場面に出くわしたのだ。
当初は相手も同胞と再会した事で多少は落ち着いたが、直ぐに怒りがぶり返したのか結局こうなってしまった。
スタート地点からそう遠くない位置にあった屋敷から物音がしたので寄ってみると、同胞である紅の異形が八つ当たりのように暴れている場面に出くわしたのだ。
当初は相手も同胞と再会した事で多少は落ち着いたが、直ぐに怒りがぶり返したのか結局こうなってしまった。
「コレが黙っていラれるモノカ!我らフェムシンムを駒のようニ扱うナド、生かしテおけヌ!!」
緑の異形『レデュエ』に向けて、紅の異形『デェムシュ』が激情を剥き出しにして叫んだ。
弱肉強食の世界を生き延び人間を遥かに超越した自分たちフェムシンムがまるで飼い犬の様に首輪を付けられ、どこの馬の骨とも知れぬ輩に殺し合えと命令された。
これではフェムシンムの中でも特にプライドの高いデェムシュが激怒するのも無理のないことだった。
弱肉強食の世界を生き延び人間を遥かに超越した自分たちフェムシンムがまるで飼い犬の様に首輪を付けられ、どこの馬の骨とも知れぬ輩に殺し合えと命令された。
これではフェムシンムの中でも特にプライドの高いデェムシュが激怒するのも無理のないことだった。
「オノレ忌々しイ…!アノ下等な猿とイイ、ドコまで俺をコケにする気ダ…!」
「…マァ、あの坊やを殺したイって気持ちハ、私にも分かるけドネ」
「…マァ、あの坊やを殺したイって気持ちハ、私にも分かるけドネ」
思い出すのは一人の男。
自分たちを倒したアーマードライダー、葛葉紘汰。
人間でありながら自らオーバーロードへと至った怨敵への殺意を内心で滾らせながら、レデュエはデェムシュに問う。
自分たちを倒したアーマードライダー、葛葉紘汰。
人間でありながら自らオーバーロードへと至った怨敵への殺意を内心で滾らせながら、レデュエはデェムシュに問う。
「ソレより、アンタの能力なラこの首輪ヲ外せるんジャないのかイ?」
デェムシュの持つ能力の一つに『自分の体を霧のように変化させる』というものがある。
それを使えば首輪など簡単に外せるはずだが。
それを使えば首輪など簡単に外せるはずだが。
「デキるならバとっくにそうしてイル!ダが肉体ヲ変化させても外れんのダ!」
「ソうかい。敵もソコまでバカじゃあないってことだネ」
「ソうかい。敵もソコまでバカじゃあないってことだネ」
自分から聞いたものの大して期待していなかったのか、レデュエの返事はあっさりしたものだった。
そもそもこうして蘇生して参加させているならば、当然その能力も把握しているだろう。
ならば何らかの対策をしても不思議ではないと納得する。
そもそもこうして蘇生して参加させているならば、当然その能力も把握しているだろう。
ならば何らかの対策をしても不思議ではないと納得する。
一人で勝手に納得する同胞を尻目に、デェムシュは壁に空いた大穴から外へ出ようとした。
「オヤ、ドコに行く気だイ?」
「決まッテいルだろウ!この地にハ下等ナ猿どもモいルのダ!マズは連中を全テ始末しテやル!!」
「決まッテいルだろウ!この地にハ下等ナ猿どもモいルのダ!マズは連中を全テ始末しテやル!!」
最初に集められた奇妙な場所で、人間たちが大勢いることは分かった。
退化するだけの下等生物と見下している人間たちもまた、デェムシュにとっては生かしておける存在ではない。
まずは目障りな人間を残らず殺してやると息巻き、屋敷を出て行こうとする。
そんなデェムシュを見てレデュエは、彼がデイバックを背負っていない事に気付いた。
辺りを見回すと、隅の方に置き捨てられてあった。
退化するだけの下等生物と見下している人間たちもまた、デェムシュにとっては生かしておける存在ではない。
まずは目障りな人間を残らず殺してやると息巻き、屋敷を出て行こうとする。
そんなデェムシュを見てレデュエは、彼がデイバックを背負っていない事に気付いた。
辺りを見回すと、隅の方に置き捨てられてあった。
「アレはアンタのだろウ?忘れモノだヨ」
「フン!あのよウな者カラの施しなド必要なイ!」
「フン!あのよウな者カラの施しなド必要なイ!」
苛立ちの声を返すと、デェムシュはそのまま外へと出て行った。
「ヤレヤレ…一度死んダ程度じゃあ、アノ馬鹿さハ治らなイようだネ」
同胞への呆れを呟きながら、残していったデイバックを回収する。
静けさを取り戻した屋敷でレデュエは考える。
静けさを取り戻した屋敷でレデュエは考える。
(こうしテ生き返らセタってことは、黄金の果実かそレと同等の力を持ってルと見テ間違いないダろうネ…)
死者の蘇生が可能な力など、自分の知る限りではあの黄金の果実くらいのものだ。
王であるロシュオがどこかに隠していたのを、メフィスとフェレスは密かに回収したのだろうか。
それとも黄金の果実とは別の強力な力を保有している可能性もある。
王であるロシュオがどこかに隠していたのを、メフィスとフェレスは密かに回収したのだろうか。
それとも黄金の果実とは別の強力な力を保有している可能性もある。
(「何でも願いが叶う」カ。一体どんナ方法で叶エル気なんだろうネェ…)
主催者の小娘が強大な力を有しているのは分かった。だがその力の正体が分からない。
黄金の果実なのか。
主催者自身の能力なのか。
はたまた何らかの装置によるものなのか。
或いは小娘二人は傀儡に過ぎず、背後に存在する何者かが強大な能力の持ち主なのか。
レデュエ自身としては是非とも主催者の持つ力を根こそぎ自分のものにしたいと思う。
たった一度願いを叶える程度では足りない、人間世界を永久に自分のオモチャに出来るだけの力が欲しいのだ。
そのためには主催者自身を殺す必要があるが、首輪がある以上それは難しい。
黄金の果実なのか。
主催者自身の能力なのか。
はたまた何らかの装置によるものなのか。
或いは小娘二人は傀儡に過ぎず、背後に存在する何者かが強大な能力の持ち主なのか。
レデュエ自身としては是非とも主催者の持つ力を根こそぎ自分のものにしたいと思う。
たった一度願いを叶える程度では足りない、人間世界を永久に自分のオモチャに出来るだけの力が欲しいのだ。
そのためには主催者自身を殺す必要があるが、首輪がある以上それは難しい。
(トなると、やっぱり他の参加者ノ力が必要にナるカ)
沢芽市の人間たちが使っていた戦極ドライバーやゲネシスドライバーを開発した者のような技術力の持ち主。
首輪に刻まれた紋章を無効化する方法。
それらが揃えば、首輪も何とか外せるかもしれない。
デェムシュと違いレデュエは必要ならば人間とも手を組む。
以前呉島光実と密かに協力し合ったように、人間だろうと使えるものは全て利用する。
この地でもその考えは変わらなかった。
首輪に刻まれた紋章を無効化する方法。
それらが揃えば、首輪も何とか外せるかもしれない。
デェムシュと違いレデュエは必要ならば人間とも手を組む。
以前呉島光実と密かに協力し合ったように、人間だろうと使えるものは全て利用する。
この地でもその考えは変わらなかった。
(けど確実に解除できる保証ハなイ…。その時は優勝しかなイだろうネ)
首輪が外せない時は素直に優勝を目指すのが手っ取り早いだろう。
何ならその後で、主催者の部下にしてくれと取り入ってみる手もある。
ロシュオの時と同じだ。近くで力を奪う機会をじっくりと待てば良い。
何ならその後で、主催者の部下にしてくれと取り入ってみる手もある。
ロシュオの時と同じだ。近くで力を奪う機会をじっくりと待てば良い。
「まァ、ついでにオモチャとして楽しませテくれル事にも期待してるヨ」
デェムシュのように人間全てを殺すなど勿体ない。
何せ彼らは遊び甲斐のあるオモチャなのだから。
そう思うレデュエの口から低く不気味な笑い声が漏れる。
何せ彼らは遊び甲斐のあるオモチャなのだから。
そう思うレデュエの口から低く不気味な笑い声が漏れる。
「さテ、あの馬鹿が騒いダせいで他の参加者ガ集まって来るかもしれないネ。どうしようカ…」
【デェムシュ@仮面ライダー鎧武】
[状態]:健康、苛立ち(大)
[装備]:シュイム@仮面ライダー鎧武
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:皆殺し
1:人間どもを殺す
2:殺し合いを命じた小娘どもも殺す
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※体を霧状に変化させても首輪は外れないようです。
[状態]:健康、苛立ち(大)
[装備]:シュイム@仮面ライダー鎧武
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:皆殺し
1:人間どもを殺す
2:殺し合いを命じた小娘どもも殺す
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※体を霧状に変化させても首輪は外れないようです。
【レデュエ@仮面ライダー鎧武】
[状態]:健康
[装備]:ダウ@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品2〜6
[思考・状況]
基本行動方針:主催者の持つ力を手に入れる
1:参加者が来るのを待つか、それとも移動しようか…
2:首輪を外せる技能を持った者、紋章を無効化する方法を探す
3:2が不可能なら優勝に切り替える
4:主催者の持つ力の正体を確かめたい
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※デェムシュのデイバックを回収しました。
[状態]:健康
[装備]:ダウ@仮面ライダー鎧武
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品2〜6
[思考・状況]
基本行動方針:主催者の持つ力を手に入れる
1:参加者が来るのを待つか、それとも移動しようか…
2:首輪を外せる技能を持った者、紋章を無効化する方法を探す
3:2が不可能なら優勝に切り替える
4:主催者の持つ力の正体を確かめたい
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※デェムシュのデイバックを回収しました。
【シュイム@仮面ライダー鎧武】
デェムシュが使う両手剣。
自在に出現させられるので支給品ではない。
デェムシュが使う両手剣。
自在に出現させられるので支給品ではない。
【ダウ@仮面ライダー鎧武】
レデュエが使う戟。
自在に出現させられるので支給品ではない。
レデュエが使う戟。
自在に出現させられるので支給品ではない。