赤く染まった空の下、古風な都には不釣り合いな建造物が一つ。
主に日用雑貨や住宅設備の商品販売を行う場所、ホームセンターがあった。
本来そこにいるはずの店員や買い物客は皆無であり、代わりにいるのは殺し合いの参加者。
その者は異様な姿をしていた。
主に日用雑貨や住宅設備の商品販売を行う場所、ホームセンターがあった。
本来そこにいるはずの店員や買い物客は皆無であり、代わりにいるのは殺し合いの参加者。
その者は異様な姿をしていた。
筋骨隆々の全身を覆う紫のボディスーツと黒い装甲。
引き摺る程に長い漆黒のマント。
何より特徴的な、巨大なレンズを貼り付けたような仮面。
仮装か何かのような格好の男は、殺し合いに対しさしたる動揺も無く思考している。
引き摺る程に長い漆黒のマント。
何より特徴的な、巨大なレンズを貼り付けたような仮面。
仮装か何かのような格好の男は、殺し合いに対しさしたる動揺も無く思考している。
「成程、確かに力が制限されているか」
己の掌を眺めながら呟く。
自分の力が普段よりも弱くなっていると感覚で理解する。
メフィスが言った通り、ワンサイドゲームは彼女たちの望む所では無いのだろう。
自分の力が普段よりも弱くなっていると感覚で理解する。
メフィスが言った通り、ワンサイドゲームは彼女たちの望む所では無いのだろう。
「首輪がある限りたとえ不死の者だろうと、逃れられぬ死が与えられる」
本来ならば、首輪を爆破されようと男が死ぬことは無い。
何故なら男は不老不死。
とある魔女との契約で得た力を持ってすれば、首輪の爆破程度恐れるに足らない。
しかし肝心の力が抑えられているならば、今の自分は決して死なない存在では無くなっている。
何故なら男は不老不死。
とある魔女との契約で得た力を持ってすれば、首輪の爆破程度恐れるに足らない。
しかし肝心の力が抑えられているならば、今の自分は決して死なない存在では無くなっている。
(恐らくギアスを使ったとしても首輪は無効化できない。或いは無効化する前に爆発する可能性が高いだろうな)
自分の持つ能力を行使すれば紋章を打ち消し、首輪の機能を停止させられる。
だが当然そんな事はメフィスとフェレスも把握済みだろう。
故に制限された状態では紋章を消す程の出力は出せない、或いは消す前に首輪を爆破されると推測する。
これに関しては実際に首輪を使って実験しておきたい所だ。
その為に他の参加者から首輪を奪う必要があると、今後の方針に付け加えた。
だが当然そんな事はメフィスとフェレスも把握済みだろう。
故に制限された状態では紋章を消す程の出力は出せない、或いは消す前に首輪を爆破されると推測する。
これに関しては実際に首輪を使って実験しておきたい所だ。
その為に他の参加者から首輪を奪う必要があると、今後の方針に付け加えた。
「さて、お前の処遇を決めるとしよう」
一旦思考を打ち切り、視線を動かす。
視線の先にいるのも男と同じ、殺し合いの参加者。
中学生程の少女が拘束されて横たわっていた。
視線の先にいるのも男と同じ、殺し合いの参加者。
中学生程の少女が拘束されて横たわっていた。
「……」
少女は口を一文字に結び、男をじっと睨みつけている。
殺し合いが始まった直後、少女はホームセンター内にて支給品の確認を行っていた。
彼女に与えられたのは、説明書通りならば間違いなく殺し合いを有利に進められる、『カードデッキ』なる物。
試しに鏡にかざし、出現したバックルに装填してみると、少女の姿は一変していた。
ボディスーツの上から鎧を纏い、顔を仮面で隠した騎士。
明るいメタリックグリーンの、どこかカメレオンに似た姿。
特撮番組のキャラクターを思わせる己の姿に仮面の下で思わず驚きの表情を作った時、自動ドアの開く音が聞こえて来た。
商品棚の陰に身を潜めつつ、来訪者の姿をそっと確認する。
彼女に与えられたのは、説明書通りならば間違いなく殺し合いを有利に進められる、『カードデッキ』なる物。
試しに鏡にかざし、出現したバックルに装填してみると、少女の姿は一変していた。
ボディスーツの上から鎧を纏い、顔を仮面で隠した騎士。
明るいメタリックグリーンの、どこかカメレオンに似た姿。
特撮番組のキャラクターを思わせる己の姿に仮面の下で思わず驚きの表情を作った時、自動ドアの開く音が聞こえて来た。
商品棚の陰に身を潜めつつ、来訪者の姿をそっと確認する。
目に飛び込んだのは、整った顔立ちをした黒髪の男。
恐らくは高校生くらいの年齢であろう男をどうするか考えた。
相手はまだこちらに気付いている様子は無く、武器も持っていない。
殺すなら今がチャンス。
見ず知らずの相手を殺す事への罪悪感を抑え込み、優勝し願いを叶えるという目的の為に男を仕留めに掛かった。
恐らくは高校生くらいの年齢であろう男をどうするか考えた。
相手はまだこちらに気付いている様子は無く、武器も持っていない。
殺すなら今がチャンス。
見ず知らずの相手を殺す事への罪悪感を抑え込み、優勝し願いを叶えるという目的の為に男を仕留めに掛かった。
結果は散々なものだった。
変身した姿で手早く殺そうと奇襲を掛けると、相手は驚きもせず冷静にこちらを見つめた。
相手の様子に僅かな疑問を抱いた瞬間、一瞬で姿が黒尽くめの怪人に変わったのだ。
そこから先はカードを使う間もなく一方的に叩きのめされ、変身解除まで追い込まれた。
外れたデッキを拾おうとしたが、それより早く相手のマントが生き物のように動き拘束され今に至る。
男は何かを考え込んでいるようだったが、それも終わりトドメを刺す気になったのだろう。
身動きは封じられ、支給品にも手が届かない。
どう考えても詰みだ。
優勝を決意した矢先にこんな呆気なく死んでしまう己の無力さを恨み、それでもせめてもの抵抗として男を睨み続ける。
相手の様子に僅かな疑問を抱いた瞬間、一瞬で姿が黒尽くめの怪人に変わったのだ。
そこから先はカードを使う間もなく一方的に叩きのめされ、変身解除まで追い込まれた。
外れたデッキを拾おうとしたが、それより早く相手のマントが生き物のように動き拘束され今に至る。
男は何かを考え込んでいるようだったが、それも終わりトドメを刺す気になったのだろう。
身動きは封じられ、支給品にも手が届かない。
どう考えても詰みだ。
優勝を決意した矢先にこんな呆気なく死んでしまう己の無力さを恨み、それでもせめてもの抵抗として男を睨み続ける。
「私への殺意は緩めないか。そうだな……」
何かを呟き、再度考え込む姿勢を見せる。
ややあって放たれた言葉は、少女にとって予想外のものだった。
ややあって放たれた言葉は、少女にとって予想外のものだった。
「私と手を組む気は無いか?」
思わぬ提案に少女はポカンとした表情になる。
つい今しがた殺そうとした相手に共闘を持ち掛けてきたのだ。
男がいったい何を考えてそんな事を言うのか、少女には理解できなかった。
本気で自分と組みたいのか、殺す前に揶揄うつもりでいるのかは、無機質な仮面からは判断がつかない。
困惑する少女に構わず男は続ける。
つい今しがた殺そうとした相手に共闘を持ち掛けてきたのだ。
男がいったい何を考えてそんな事を言うのか、少女には理解できなかった。
本気で自分と組みたいのか、殺す前に揶揄うつもりでいるのかは、無機質な仮面からは判断がつかない。
困惑する少女に構わず男は続ける。
「願いを叶える為か、それとも死にたくないからかは知らんが、殺し合いに乗っているのならば話は早い。
私も全ての参加者を殺すつもりでいる。ならば手を組んで損はあるまい」
私も全ての参加者を殺すつもりでいる。ならば手を組んで損はあるまい」
淡々と紡がれる言葉から、男の感情は読み取れない。
男の強さならばわざわざ自分と組む必要は無いのではと思う。
だが一方で、提案を魅力的に感じている自分がいるのも事実。
この男のような参加者が他にも大勢いるのだとしたら、カードデッキの力があったとしても自分に勝ち目は薄い。
だからといって優勝を諦める気は無いが、自分一人で戦い続けるのはやはり厳しい。
男の強さならばわざわざ自分と組む必要は無いのではと思う。
だが一方で、提案を魅力的に感じている自分がいるのも事実。
この男のような参加者が他にも大勢いるのだとしたら、カードデッキの力があったとしても自分に勝ち目は薄い。
だからといって優勝を諦める気は無いが、自分一人で戦い続けるのはやはり厳しい。
「別に仲良くやろうと言っている訳じゃない。ただ、お互いの目的の為に利用し合う。
そして機会が来たらお前が死ぬか、或いは私が死ぬか。それだけの関係だ」
そして機会が来たらお前が死ぬか、或いは私が死ぬか。それだけの関係だ」
それに今の状況は圧倒的に自分が不利だ。
ここで断れば男は躊躇せず自分を殺すだろう。
どの道、自分に与えられた選択肢は他にない。
まだ死ぬ訳にはいかないのだから。
不気味に輝くレンズを真っ直ぐに見据え、答えを返す。
ここで断れば男は躊躇せず自分を殺すだろう。
どの道、自分に与えられた選択肢は他にない。
まだ死ぬ訳にはいかないのだから。
不気味に輝くレンズを真っ直ぐに見据え、答えを返す。
「…分かった。あなたと手を組む」
男に協力し、共に参加者を排除する。
返答を受けた男がどんな顔しているかは知る由も無いが、少なくとも自分を馬鹿にするつもりで共闘を持ち掛けたのではないらしい。
拘束していたマントが解かれ、自由を取り戻す。
体の痛みに少々顔を顰めるが、行動に支障はない。
返答を受けた男がどんな顔しているかは知る由も無いが、少なくとも自分を馬鹿にするつもりで共闘を持ち掛けたのではないらしい。
拘束していたマントが解かれ、自由を取り戻す。
体の痛みに少々顔を顰めるが、行動に支障はない。
「賢い判断だ」
言葉を受けながら、カードデッキとデイバックを回収する。
デッキに傷が付いてない事を確かめると、懐にしまった。
力を得られるのは確かだが、今のままでは宝の持ち腐れでしかない。
変身した姿での戦いに慣れておく必要があると考えながら、男に向き直る。
友情やら信頼などとは無縁の、利用し利用されるだけの同盟。
いつ裏切られるかも分からない危うさだが、少女はそれで良いと思った。
人殺しの自分が今更優しくされたって、ただ辛いだけ。
なら、こういう関係の方が心をかき乱されずに済むのだからマシなはずだ。
デッキに傷が付いてない事を確かめると、懐にしまった。
力を得られるのは確かだが、今のままでは宝の持ち腐れでしかない。
変身した姿での戦いに慣れておく必要があると考えながら、男に向き直る。
友情やら信頼などとは無縁の、利用し利用されるだけの同盟。
いつ裏切られるかも分からない危うさだが、少女はそれで良いと思った。
人殺しの自分が今更優しくされたって、ただ辛いだけ。
なら、こういう関係の方が心をかき乱されずに済むのだからマシなはずだ。
「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」
男が思い出したように言う。
別段細かく自己紹介する必要も無いだろうが、互いの名前くらいは知っておいて不便は無い。
そう言う同盟者へ少女は己の名を告げた。
別段細かく自己紹介する必要も無いだろうが、互いの名前くらいは知っておいて不便は無い。
そう言う同盟者へ少女は己の名を告げた。
「…野咲春花」
「そうか。私はC.…いや、ゼロだ。ではいずれ殺し合うその時まで、精々利用し合うとしよう」
「うん……」
「そうか。私はC.…いや、ゼロだ。ではいずれ殺し合うその時まで、精々利用し合うとしよう」
「うん……」
◆◇
少年は自分と妹を捨て、親友の元から引き離した祖国を憎んだ。
少女は自分の家族を焼き殺し、罪から逃れようと自殺を強要したクラスメイトを憎んだ。
少年は不死の魔女と契約し、魔王となり祖国への反逆を行った。
少女は迷いと葛藤を抱きながらも、家族を奪った者達を次々と殺していった。
全ての戦いを終えた少年は魔王の使命を果たす為に、最愛の妹の元を旅立った。
愛した少年に裏切られた末に復讐を終えた少女は、吹雪の中へと消えていった。
少年は平安京でも己の役割を果たそうと、全てを殺し混沌を引き起こす道を選んだ。
少女は家族が殺された現実を変える為に、勝ち残り願いを叶える道を選んだ。
少女は自分の家族を焼き殺し、罪から逃れようと自殺を強要したクラスメイトを憎んだ。
少年は不死の魔女と契約し、魔王となり祖国への反逆を行った。
少女は迷いと葛藤を抱きながらも、家族を奪った者達を次々と殺していった。
全ての戦いを終えた少年は魔王の使命を果たす為に、最愛の妹の元を旅立った。
愛した少年に裏切られた末に復讐を終えた少女は、吹雪の中へと消えていった。
少年は平安京でも己の役割を果たそうと、全てを殺し混沌を引き起こす道を選んだ。
少女は家族が殺された現実を変える為に、勝ち残り願いを叶える道を選んだ。
異なる世界に生きた2人は、使命/願いの為に共闘と言う選択を取った。
その先にどんな結末が待ち受けているかは、誰にも分からない。
その先にどんな結末が待ち受けているかは、誰にも分からない。
【野咲春花@ミスミソウ】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(小)
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:優勝し願いを叶える
1:今はゼロと組む
2:デッキの力に慣れておきたい
[備考]
※参戦時期は死亡後。
[状態]:ダメージ(小)、疲労(小)
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:優勝し願いを叶える
1:今はゼロと組む
2:デッキの力に慣れておきたい
[備考]
※参戦時期は死亡後。
【ゼロ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:全参加者・主催者を殺す
1:春花と組むが、いずれは殺す
2:首輪を解除する方法を探す
3:他の参加者の首輪を手に入れ、ギアスが有効か、どれくらい制限されているかを確認したい
[備考]
※参戦時期は本編終了後。
※能力全般に制限が掛けられています。
※ザ・ゼロのギアスでも紋章は無効化できない、若しくは無効化する前に首輪が爆破すると推測しています。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:全参加者・主催者を殺す
1:春花と組むが、いずれは殺す
2:首輪を解除する方法を探す
3:他の参加者の首輪を手に入れ、ギアスが有効か、どれくらい制限されているかを確認したい
[備考]
※参戦時期は本編終了後。
※能力全般に制限が掛けられています。
※ザ・ゼロのギアスでも紋章は無効化できない、若しくは無効化する前に首輪が爆破すると推測しています。
【ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎】
カメレオン型モンスター「バイオグリーザ」と契約した証のカードデッキ。
鏡面にかざすと出現するバックルに装填し、仮面ライダーに変身する。
デッキが破壊されると契約も解除され、ミラーモンスターは野良の怪物として無差別に参加者を襲う。
カメレオン型モンスター「バイオグリーザ」と契約した証のカードデッキ。
鏡面にかざすと出現するバックルに装填し、仮面ライダーに変身する。
デッキが破壊されると契約も解除され、ミラーモンスターは野良の怪物として無差別に参加者を襲う。