「二人はこの状況、どう思う?」
己のサーヴァントにそう問いかける。
今現在、明確にパスが繋がっていると認識できるのは近くにいる二人だけだった。
この会場の何処かに他のサーヴァントがいる可能性はあるが、それも今はわからない。
今現在、明確にパスが繋がっていると認識できるのは近くにいる二人だけだった。
この会場の何処かに他のサーヴァントがいる可能性はあるが、それも今はわからない。
「……先程見せしめとして殺された少女、手の甲には確かに令呪があった。
身につけていた礼装も、カルデアのもので間違いないだろう。」
身につけていた礼装も、カルデアのもので間違いないだろう。」
そう答えるのは赤い外套のアーチャー。
メフィスとフェレスという二人に殺された少女について苦虫を噛み潰したような表情で語る。
メフィスとフェレスという二人に殺された少女について苦虫を噛み潰したような表情で語る。
「回りくどいわね。もっとハッキリ言いなさいよ。
さっき殺されたのは『カルデアのマスター』で間違いないって。」
さっき殺されたのは『カルデアのマスター』で間違いないって。」
そう悪態をつくのは華奢で可憐な、完全流体で加虐体質のプリマドンナ。
しかしそう返す本人も、その声色には何処か困惑が混じっているように感じる。
ちなみに彼女は合流直後「サーヴァントの人選に悪意があるのではなくて?」とアーチャーを見ながら言ってきた。
だが今は超弩級の緊急事態なのでどうしようもない。諦めてほしい。
しかしそう返す本人も、その声色には何処か困惑が混じっているように感じる。
ちなみに彼女は合流直後「サーヴァントの人選に悪意があるのではなくて?」とアーチャーを見ながら言ってきた。
だが今は超弩級の緊急事態なのでどうしようもない。諦めてほしい。
「……やっぱりそうか。」
二人の返答を聞いて、藤丸立香は顎に手を当てて考え込む。
彼女は自分と同じカルデアのマスターで、人類最後のマスターだった。
そう思えば思うほど、メフィスという少女が最後に彼女に言い放った「お主の旅はもう終わりじゃ」という言葉に対して他人事ではない怒りを感じる。
だが今必要なのは怒り狂うことではない。
彼女の無念を晴らすためにも、この殺し合いを打破する方法を見つけなくては。
彼女は自分と同じカルデアのマスターで、人類最後のマスターだった。
そう思えば思うほど、メフィスという少女が最後に彼女に言い放った「お主の旅はもう終わりじゃ」という言葉に対して他人事ではない怒りを感じる。
だが今必要なのは怒り狂うことではない。
彼女の無念を晴らすためにも、この殺し合いを打破する方法を見つけなくては。
「おそらく彼女は編纂事象、どこか別の並行世界のカルデアのマスターなのだろう。
我々よりも先にこの異常事態に気づき、レイシフトによる介入を行っていたと考える。
―――故に、脅威と判定されて命を奪われた。」
我々よりも先にこの異常事態に気づき、レイシフトによる介入を行っていたと考える。
―――故に、脅威と判定されて命を奪われた。」
並行世界のカルデアのマスター、という話であればひとつ前例がある。
ポール・バニヤンの時の名も無きマスターの存在だ。彼女は人間性に多大な問題があったが。
彼女の前例があるからこそ藤丸は今回、並行世界のカルデアのマスターの存在をすんなりと受け入れられた。
ポール・バニヤンの時の名も無きマスターの存在だ。彼女は人間性に多大な問題があったが。
彼女の前例があるからこそ藤丸は今回、並行世界のカルデアのマスターの存在をすんなりと受け入れられた。
「でもそれなら、なんで俺はまだ生きてるんだろう。」
敵にとってカルデアのマスターは脅威だからこそ殺された。
ならば、同じ存在である自分は何故まだ生きているのだろう。
既に首輪は嵌められているというのに。
ならば、同じ存在である自分は何故まだ生きているのだろう。
既に首輪は嵌められているというのに。
「我々がここにいることに気づいていない、という可能性はどうだ。
支給品の中にある基本ルールとやらを読んだが、本来は記載された状態で支給されるはずの参加者リストが白紙のままだ。
おそらく連中は殺し合いのために人を無作為に呼んでいる。
だから、向こうもまだ参加者を全員は把握していないのかもしれない。」
支給品の中にある基本ルールとやらを読んだが、本来は記載された状態で支給されるはずの参加者リストが白紙のままだ。
おそらく連中は殺し合いのために人を無作為に呼んでいる。
だから、向こうもまだ参加者を全員は把握していないのかもしれない。」
だからこそまだ名簿がなく、参加者を向こうが把握してからそれが配られるのではないか。
彼はそう言いたいらしい。
彼はそう言いたいらしい。
「流石に楽観が過ぎるわよ。
単純に、未然に事態を防ごうとしたもう一人のマスターと巻き込まれて呼ばれた私たちじゃ脅威度が違うだけじゃない?
同じカルデアのマスターとサーヴァントって縁で呼ばれただけでしょ、私たちって。」
単純に、未然に事態を防ごうとしたもう一人のマスターと巻き込まれて呼ばれた私たちじゃ脅威度が違うだけじゃない?
同じカルデアのマスターとサーヴァントって縁で呼ばれただけでしょ、私たちって。」
事前にレイシフトによる介入を試みていたもう一人のマスター。
それに対して自分たちは他の参加者と同じように強制的に巻き込まれ連れてこられただけ。
しかも殺し合いの舞台は既に整ってしまっている。
ならば急いで殺すまでもない、ということか。
それに対して自分たちは他の参加者と同じように強制的に巻き込まれ連れてこられただけ。
しかも殺し合いの舞台は既に整ってしまっている。
ならば急いで殺すまでもない、ということか。
「……仮に気づかれてないんだとしたら、見つかった瞬間に殺されると思う?」
もしそうならば一刻の猶予もない。
気づかれる前に行動を起こして状況を打破しなければいけなくなるからだ。
気づかれる前に行動を起こして状況を打破しなければいけなくなるからだ。
「それは無いんじゃないかしら。
連中の目的はこの殺し合いの場を作って、参加者に殺し合わせること。
誰かを殺すことじゃなくて、参加者同士に殺し合いをさせることが目的なのよ。
なのに主催が自分で手を下したら、せっかくのお膳立てが無駄になるわ。」
連中の目的はこの殺し合いの場を作って、参加者に殺し合わせること。
誰かを殺すことじゃなくて、参加者同士に殺し合いをさせることが目的なのよ。
なのに主催が自分で手を下したら、せっかくのお膳立てが無駄になるわ。」
似たような事象にひとつ心当たりがあった。
海洋油田基地セラフィックスでの、ビーストⅢ/Rの案件だ。
あの事件の首謀者はセラフィックスのとある機構を利用し、128人のサーヴァントを呼び出して聖杯戦争という名の殺し合いを何度も繰り返していた。
電脳化したSE.RA.PHで自分がビーストとして羽化するエネルギーを確保するために。
今回も同じように、参加者に殺し合わせることで主催に何かメリットが発生する可能性がある。
海洋油田基地セラフィックスでの、ビーストⅢ/Rの案件だ。
あの事件の首謀者はセラフィックスのとある機構を利用し、128人のサーヴァントを呼び出して聖杯戦争という名の殺し合いを何度も繰り返していた。
電脳化したSE.RA.PHで自分がビーストとして羽化するエネルギーを確保するために。
今回も同じように、参加者に殺し合わせることで主催に何かメリットが発生する可能性がある。
「じゃあこれって、もしかしてビースト案件?」
「どうかしらね。人類悪って、本を正せば人類愛なんでしょ?
今回の件の裏に人類愛があるとはとても思えないのだけれど。」
今回の件の裏に人類愛があるとはとても思えないのだけれど。」
メルトリリスの言には同感だった。
人類を自分一人と定義していたビーストⅢ/Rならいざ知らず。
殺し合いの裏に人類愛があるとは藤丸にも思えない。
人類を自分一人と定義していたビーストⅢ/Rならいざ知らず。
殺し合いの裏に人類愛があるとは藤丸にも思えない。
「なんにしても情報が少なすぎる。だがこの場に留まっていても事態は好転しない。
殺し合わせること自体が目的ならば、当面は参加者の殺し合いを止めつつ情報収集というのが妥当な線だろう。」
殺し合わせること自体が目的ならば、当面は参加者の殺し合いを止めつつ情報収集というのが妥当な線だろう。」
エミヤの言う通り、なんにしても今の自分たちには手掛かりがなさすぎる。
情報を集めるためにも、まずは他の参加者と接触しなければならないだろう。
それにもし他にも殺し合いの打破を望むものが見つかれば、協力できるかもしれない。
情報を集めるためにも、まずは他の参加者と接触しなければならないだろう。
それにもし他にも殺し合いの打破を望むものが見つかれば、協力できるかもしれない。
「あのメフィスとフェレスという二人の少女。おそらく我々の世界とは異なる法則の世界の存在だ。
剪定事象ですらない異世界、ならば我々の常識は通用しない可能性がある。
同じような場所から連れてこられた参加者もいるかもしれない。接触には細心の注意を払え、マスター。」
剪定事象ですらない異世界、ならば我々の常識は通用しない可能性がある。
同じような場所から連れてこられた参加者もいるかもしれない。接触には細心の注意を払え、マスター。」
こくり、と頷いて藤丸は行動を開始する。二人のサーヴァントと共に。
目指すは殺し合いの打破。そして、もう一人のカルデアのマスターの無念を晴らすこと。
その思いを胸に秘めて、真紅に染まる平安京へと一歩その足を踏み出した。
目指すは殺し合いの打破。そして、もう一人のカルデアのマスターの無念を晴らすこと。
その思いを胸に秘めて、真紅に染まる平安京へと一歩その足を踏み出した。
【藤丸立香(男)@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:魔術礼装・カルデア@Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:エミヤ、メルトリリスと共に殺し合いを止める
1:まずは二人と共に情報収集。
2:もう一人のカルデアのマスターの無念を晴らしたい。
[備考]
※参戦時期は少なくともノウム・カルデア到着後です。
[状態]:健康
[装備]:魔術礼装・カルデア@Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:エミヤ、メルトリリスと共に殺し合いを止める
1:まずは二人と共に情報収集。
2:もう一人のカルデアのマスターの無念を晴らしたい。
[備考]
※参戦時期は少なくともノウム・カルデア到着後です。
【エミヤ@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:マスター、メルトリリスと共に殺し合いを止める
1:まずは手掛かりを得るために情報収集。
2:異世界の参加者がいる可能性を警戒中。
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデアにて再召喚された後です。
※投影魔術による武器や防具の投影は可能ですが固有結界を展開するには現状魔力が足りません。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:マスター、メルトリリスと共に殺し合いを止める
1:まずは手掛かりを得るために情報収集。
2:異世界の参加者がいる可能性を警戒中。
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデアにて再召喚された後です。
※投影魔術による武器や防具の投影は可能ですが固有結界を展開するには現状魔力が足りません。
【メルトリリス@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:仕方がないのでマスター、エミヤと共に殺し合いを止める
1:マスターの護衛が最優先。
2:なんでよりによってアイツ(エミヤ)と一緒なのよ。
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデアにて再召喚された後です。
※宝具についてはFGO世界なので単体への攻撃宝具になっています。魔力を消費するので多用はできません。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:仕方がないのでマスター、エミヤと共に殺し合いを止める
1:マスターの護衛が最優先。
2:なんでよりによってアイツ(エミヤ)と一緒なのよ。
[備考]
※参戦時期はノウム・カルデアにて再召喚された後です。
※宝具についてはFGO世界なので単体への攻撃宝具になっています。魔力を消費するので多用はできません。
【魔術礼装・カルデア@Fate/Grand Order】
カルデアのマスター用に作られた、簡易的な魔術礼装。
サーヴァントの回復、強化、回避の補助など簡単なサポートは一通りこなすことができる。
しかし一度に一人しか強化することができないので注意が必要。
カルデアのマスター用に作られた、簡易的な魔術礼装。
サーヴァントの回復、強化、回避の補助など簡単なサポートは一通りこなすことができる。
しかし一度に一人しか強化することができないので注意が必要。