『順平って、君が馬鹿にしている人間の、その次位には馬鹿だから』
『―――だから、死ぬんだよ』
僕の人生は、最後まで呪われ続けた運命でしか無かった
○ ○ ○
「なんで、生きてるんだろ」
赤く染まる夜天の空、生気もなく応天門の真下に座り込む青年の名は吉野順平
その言葉にはただただ「何故」という思考で埋め尽くされていた
その言葉にはただただ「何故」という思考で埋め尽くされていた
吉野順平は死んだ。友達の目の前で、最初の友達の手によって
最後の最後まで、彼の思考は「何故」という疑問のままに殺された
最後の最後まで、彼の思考は「何故」という疑問のままに殺された
「なんで、僕はこんな事に呼び出されたんだろ」
何もかもどうでもよかった、とまでは行かないが、それでも何もする気力もなく座り込んでいたのは事実だ
何故自分なんかが殺し合いに呼ばれたのか、それだけを自問自答していた
何故自分なんかが殺し合いに呼ばれたのか、それだけを自問自答していた
「……あの」
「ん……君は、誰……?」
「ん……君は、誰……?」
声が聞こえ、顔を上げれば、見知らぬ少女が、順平に声を掛けていた
○ ○ ○
郡千景は勇者であった。孤独だった自分が「勇者」として仲間とともにバーテックスと戦い、大切な友達も出来た
だけど、仲間が死んでいき、自分の身勝手な嫉妬心が自分自身を再び孤独という名の呪いに自らを蝕み、それが結果として自分自身の死を招いた
けれども、最後の最後に自らの過ちを自覚し、結果として友を護り、少しでも救いがあっただけ、自分の人生に価値はあったのだろう
だけど、仲間が死んでいき、自分の身勝手な嫉妬心が自分自身を再び孤独という名の呪いに自らを蝕み、それが結果として自分自身の死を招いた
けれども、最後の最後に自らの過ちを自覚し、結果として友を護り、少しでも救いがあっただけ、自分の人生に価値はあったのだろう
そんな彼女が目覚めればこんな歪な殺し合いに巻き込まれ、赤き夜に包まれた都の中にいた。郡千景としても平安京の事は写真で見たことあるぐらいで、バーテックスによって危機に陥っていた世界ではこうして実物を目の当たりにするような機会など訪れなかった
こんな状況下で無ければその光景に感慨にふけていたのだろうが、赤く照らされた巨大な門は千景の彼岸花色の瞳に妖しく映し出されていた
こんな状況下で無ければその光景に感慨にふけていたのだろうが、赤く照らされた巨大な門は千景の彼岸花色の瞳に妖しく映し出されていた
着ていた衣装は勇者装束のもの。剥奪されたはず勇者としての力も感じる。尚更訳がわからない。大社が絡んでるわけでもなく、勇者の力が戻っている。不思議に思うも、その理由に考え付くまでには至らない
そして、門の前に佇む青年の姿を見かけ、気になって声を掛けてみて、今に至る
そして、門の前に佇む青年の姿を見かけ、気になって声を掛けてみて、今に至る
「……ああ、ごめん、私は郡千景。……あなたは?」
「順平……吉野順平」
「順平……吉野順平」
軽い自己紹介の後、千景は順平の隣に座る。千景から見た順平はある意味自らの過去の生き写しに近いものを感じていた。勇者になる前の自分自身と似たような何かを
「……ここに来る直前の事、覚えてる?」
「うん……初めての友人に、……裏切られた」
「……あ」
「うん……初めての友人に、……裏切られた」
「……あ」
事情を聞くつもりで尋ねた一言へ返された言葉に、千景は思わず「しまった」と息を漏らす
友達を庇い、命を落とした自分と違い、彼は初めて出来た友達に裏切られて殺されたのだ
友達を庇い、命を落とした自分と違い、彼は初めて出来た友達に裏切られて殺されたのだ
「……ごめんなさい」
「いいんだ。もう、過ぎたことだから」
「……でも」
「僕の母さんも、殺されてさ。僕も母さんも、人の呪いに殺されたんだ。……新しい友達もいたんだ、でも――もう僕は、一度死んじゃったから」
「……人の呪いに、殺された……か」
「いいんだ。もう、過ぎたことだから」
「……でも」
「僕の母さんも、殺されてさ。僕も母さんも、人の呪いに殺されたんだ。……新しい友達もいたんだ、でも――もう僕は、一度死んじゃったから」
「……人の呪いに、殺された……か」
人が人に振りまく呪い。嫉妬、侮蔑――郡千景はその事に心当たりがある。複雑な家庭環境、自分を虐げていたいじめっ子。今まで讃えていたのに負けが続けば掌を返す何も知らない民。そして何より、些細な嫉妬から憎悪を膨れ上がらせ仲間に手をかけようとした自分自身
それもまた、人が人を疑うが故に生まれた呪い。人が人を蔑むが故に生まれた呪いだ。ある意味、郡千景の人生も呪いから始まったとも言うべきか
それもまた、人が人を疑うが故に生まれた呪い。人が人を蔑むが故に生まれた呪いだ。ある意味、郡千景の人生も呪いから始まったとも言うべきか
「……私も、ある意味呪われていたのかな」
「……? それって……?」
「私、家族は荒れてばかりで、学校や地元だといじめられて、そんな私が勇者のお役目を背負うことになって」
「……? それって……?」
「私、家族は荒れてばかりで、学校や地元だといじめられて、そんな私が勇者のお役目を背負うことになって」
順平にそう話しながら思い返すはすべての始まり、勇者となって、周りに称賛されるようになって、勇者という存在価値を得た自分自身。その過程で出来た初めての友達。満足とは言わないものの、苦しくとも十分に楽しかった人生
「いろんな事もあったし、好きでもない人も居たけど、それでも私にとっては充実した人生だった。だけど……人間は身勝手だよね、誰もかも」
だけど、それも日に日に熾烈さを増す戦いの中で仲間が死んでいって、親友は頑張った代償に面会謝絶、故郷に戻れば父親に罵倒され、死んだ仲間のことは侮辱されて
「限界だった。一時の狂気が私を蝕んでいた時には既に手遅れだったんだ。私は、その身勝手な嫉妬と憎悪にかられて、仲間を手に掛けようとしてしまう所まで」
その果てに、勇者としての力を剥奪された。そんな自分を、仲間だと言って守ってくれる人はいた
嫌いで、同じぐらいに憧れて、好きだった乃木若葉
嫌いで、同じぐらいに憧れて、好きだった乃木若葉
「私のいた時代は、誰もかも不幸だった。それで割り切れるわけじゃないんだけど、それでも私を大切に思ってくれる人がいた」
「千景さん……」
「……なんで私がこの殺し合いになんで呼ばれたのか、こんな相応しくない自分でも、せめて勇者としてみんなを守ってなんていう神様からの罰だったのかも、ね?」
「千景さん……」
「……なんで私がこの殺し合いになんで呼ばれたのか、こんな相応しくない自分でも、せめて勇者としてみんなを守ってなんていう神様からの罰だったのかも、ね?」
そう、これは郡千景にとっての罰だ、人の悪意に呪われ、手に入れた絆すら自分から壊そうとして、そんな自分を若葉は仲間だからといって守ってくれた
郡千景のいた時代は誰もが不幸であった。祝福(幸福)も呪い(不幸)も平等に訪れる残酷な世界。そんな世界で勇者たちは各々の理由で抗い、戦い続けた。その結末が悲惨なものだったとしても
だからこそ罰なのだろう、勇者として戦い続けろと、神様が命じた呪い(祝福)として
郡千景のいた時代は誰もが不幸であった。祝福(幸福)も呪い(不幸)も平等に訪れる残酷な世界。そんな世界で勇者たちは各々の理由で抗い、戦い続けた。その結末が悲惨なものだったとしても
だからこそ罰なのだろう、勇者として戦い続けろと、神様が命じた呪い(祝福)として
「順平さんは、これからどうするの?」
「僕は、どうすればいいのか、わからなくて……」
「……そっか。じゃあ私に付き合ってくれる?」
「……え?」
「だって、まずこんな殺し合いなんて乗るつもりもないし、順平さんをこのまま一人で置いておくことなんて出来ないから。それに……」
「僕は、どうすればいいのか、わからなくて……」
「……そっか。じゃあ私に付き合ってくれる?」
「……え?」
「だって、まずこんな殺し合いなんて乗るつもりもないし、順平さんをこのまま一人で置いておくことなんて出来ないから。それに……」
郡千景は思う。まだ明確なビジョンは見えてはいないし、結局の所手探りでしかない。それでも、もう一度の生を得て、こんな自分でも、誰かも助けてもいいというのなら。私も、あの子のように―――
「……こんな事、場違いだと思うけど……私と友達になってくれる?」
「……考えて、おくよ」
「……考えて、おくよ」
そして、吉野順平は口ではそう言いながらも、差し出された郡千景の手をとった
○ ○ ○
呪い呪われ、祝い祝われ、世界は回る
世界は同仕様も残酷だ、希望も絶望も、巡り巡って世界は進む
人の心に呪われた青年、呪いの果てに救いを得た少女
二人が往く道は、たとえ神様であろうと、見通すことが出来ないだろう
【郡千景@乃木若葉は勇者である】
[状態]:健康
[装備]:勇者装束
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない
1:順平と一緒に行動する
[備考]
※参戦時期は死亡後
[状態]:健康
[装備]:勇者装束
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない
1:順平と一緒に行動する
[備考]
※参戦時期は死亡後
【吉野順平@呪術廻戦】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:これからどうしよう
1:とりあえず千景と一緒に行動する
[備考]
※参戦時期は死亡後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:これからどうしよう
1:とりあえず千景と一緒に行動する
[備考]
※参戦時期は死亡後