「許さぬ。決して許さぬぞ小娘共」
過去と未来が入り混じる歪な平安京の一角で、一人の老人が怒り狂う。
目は見開き、顔には青筋。そして辺りに充満する異様な殺気。
もし何も知らぬ凡人が近寄れば、気絶はおろか生を諦めかねないほどの怒気が老人から発せられていた。
彼の名前は上泉信綱。
塚原卜伝と並んで戦国時代最強の剣豪とされ、剣聖と称えられ、日本の剣術において比類なき影響を与えた人物である。
これほどの人がなぜ、これほどまでに怒り狂うのか。
その理由を説明するには、少し遡らねばならない。
目は見開き、顔には青筋。そして辺りに充満する異様な殺気。
もし何も知らぬ凡人が近寄れば、気絶はおろか生を諦めかねないほどの怒気が老人から発せられていた。
彼の名前は上泉信綱。
塚原卜伝と並んで戦国時代最強の剣豪とされ、剣聖と称えられ、日本の剣術において比類なき影響を与えた人物である。
これほどの人がなぜ、これほどまでに怒り狂うのか。
その理由を説明するには、少し遡らねばならない。
信綱は元々武士であった。
己の命の守り、家名を守るための力を求めるただの武士であった。
しかし、小史は省くが、彼は最終的に士官することなく死んだ。
何者にも、例え人ではない鬼が相手でも負けることのない力の為に、武士にとっての栄誉である子孫も名誉も猿神(かみ)に捧げたのだ。
そして彼は”時淀み”という技を手に入れた。
己の命の守り、家名を守るための力を求めるただの武士であった。
しかし、小史は省くが、彼は最終的に士官することなく死んだ。
何者にも、例え人ではない鬼が相手でも負けることのない力の為に、武士にとっての栄誉である子孫も名誉も猿神(かみ)に捧げたのだ。
そして彼は”時淀み”という技を手に入れた。
時淀みとは、信綱が得た不思議な力である。
彼に近づくと時が淀み、あらゆるものの動きが遅くなるのだ。
銃で撃たれても弾は余裕をもって躱せる速度になり、武者に囲まれ槍で突かれようとも、槍の方が止まるほどに遅くなる。
この力は紛れもなく強力だ。桃太郎卿率いる鬼から民草を守る組織、鬼哭隊に入れるほどに。
彼に近づくと時が淀み、あらゆるものの動きが遅くなるのだ。
銃で撃たれても弾は余裕をもって躱せる速度になり、武者に囲まれ槍で突かれようとも、槍の方が止まるほどに遅くなる。
この力は紛れもなく強力だ。桃太郎卿率いる鬼から民草を守る組織、鬼哭隊に入れるほどに。
だがこの力で信綱は命よりも大切な物、慈しみを失った。
赤子を抱けば、時淀みに堪えられず赤子の心臓は止まる。
誰かに酌をさせる訳にもいかず一人で呑み、己自身の時も淀むため、室町の時代から徳川の世まで生きていた。
赤子を抱けば、時淀みに堪えられず赤子の心臓は止まる。
誰かに酌をさせる訳にもいかず一人で呑み、己自身の時も淀むため、室町の時代から徳川の世まで生きていた。
そんな折、信綱は鬼となった真田の忍者と戦う。
そして真田忍者は時淀みを破った。
淀んでなお信綱を貫ける早さをもって、雷となって彼を倒したのだ。
それで彼は終わった。楽になったのだ。
そして真田忍者は時淀みを破った。
淀んでなお信綱を貫ける早さをもって、雷となって彼を倒したのだ。
それで彼は終わった。楽になったのだ。
しかし信綱はここにいる。メフィトとフェレスが開いた殺し合いの為に。
彼は許せなかった。あの至上の終わりを汚されたようで。
あんな良い目をする男に倒されたにもかかわらず、それを覆されたのだ。
彼は許せなかった。あの至上の終わりを汚されたようで。
あんな良い目をする男に倒されたにもかかわらず、それを覆されたのだ。
「必ず殺す」
故に信綱は決意する。
例え主催者達を殺し、元の世界に帰っても彼の居場所はないだろう。
鬼哭隊にも関わらず、鬼に負けたのだから。
だがそんなことはどうでもいい。己がいい目をしていると称したあの真田忍者の様に、目の前だけを見つめて突き進もうではないか。
例え主催者達を殺し、元の世界に帰っても彼の居場所はないだろう。
鬼哭隊にも関わらず、鬼に負けたのだから。
だがそんなことはどうでもいい。己がいい目をしていると称したあの真田忍者の様に、目の前だけを見つめて突き進もうではないか。
「猪突猛進! 猪突猛進!」
すると、どこからか奇怪な叫びをあげて走る、獣の頭を被った子供が信綱に向かってきた。
声から察するに男だと分かるが、獣の皮をわざわざ被る子供には、流石の信綱も少々戸惑う。
しかし、剣の勝負ならいざ知らず、この爆発する首輪をどうにかしないことには、この殺し合いはどうにもならない。
故に他の参加者と接触することを考えていた信綱にとっては、向こうから参加者がやってくるのは渡りに船。
もし目の前の子供が自分を殺しにかかるのなら、我が剣をもって対処するまで。
その為の刀は、主催者から支給されていた。
声から察するに男だと分かるが、獣の皮をわざわざ被る子供には、流石の信綱も少々戸惑う。
しかし、剣の勝負ならいざ知らず、この爆発する首輪をどうにかしないことには、この殺し合いはどうにもならない。
故に他の参加者と接触することを考えていた信綱にとっては、向こうから参加者がやってくるのは渡りに船。
もし目の前の子供が自分を殺しにかかるのなら、我が剣をもって対処するまで。
その為の刀は、主催者から支給されていた。
◆
獣の皮を被り、刃が抉れた刀を二本差す彼の名前は嘴平伊之助。
鬼舞辻無惨率いる鬼を倒すための組織、鬼殺隊の一員だ。
彼はこの殺し合いを、鬼によるものだと考えていた。
鬼舞辻無惨率いる鬼を倒すための組織、鬼殺隊の一員だ。
彼はこの殺し合いを、鬼によるものだと考えていた。
伊之助からすれば、いつの間にか全然違う場所に人を呼び出せる存在など、血鬼術を使った鬼しかいない。
そして相手が鬼ならば、倒すのは自分の役目だ。
しかし、この首輪をどうにかしないと問答無用で死ぬ、ということも理解していた。
そして相手が鬼ならば、倒すのは自分の役目だ。
しかし、この首輪をどうにかしないと問答無用で死ぬ、ということも理解していた。
「猪突猛進! 猪突猛進!」
なので、伊之助はとりあえず他の鬼殺隊の面々を探すことにした。
この殺し合いに来る前、彼は鬼殺隊主導の稽古に参加している。
そしてあの稽古には、実力の頂点である柱を筆頭に数多の鬼殺隊がいた。
その中にはこの首輪をどうにかできる奴もいるんじゃねえか、と考えた。
この殺し合いに来る前、彼は鬼殺隊主導の稽古に参加している。
そしてあの稽古には、実力の頂点である柱を筆頭に数多の鬼殺隊がいた。
その中にはこの首輪をどうにかできる奴もいるんじゃねえか、と考えた。
そうして走っていると、目の前に老人が現れた。
若者が多い鬼殺隊ではないことは一目瞭然だったが、同時に伊之助は理解した。
目の前の老人、上泉信綱が自身より遥か格上の実力者だということを。
若者が多い鬼殺隊ではないことは一目瞭然だったが、同時に伊之助は理解した。
目の前の老人、上泉信綱が自身より遥か格上の実力者だということを。
伊之助には学がない。識字率98%の大正時代において字が読めないほどだ。
故に剣聖上泉信綱の名前など知るわけもない。
しかし頭が悪いわけでは無く、勘も良い。
故に、目の前の相手が鬼でないことも、実力者であることも理解している。
故に剣聖上泉信綱の名前など知るわけもない。
しかし頭が悪いわけでは無く、勘も良い。
故に、目の前の相手が鬼でないことも、実力者であることも理解している。
その上で、伊之助がとった行動とは――
【上泉信綱@衛府の七忍】
[状態]:健康
[装備]:斬鉄剣@ルパン三世(アニメ版)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:小娘共(メフィトとフェレス)を殺す
1:目の前の子供(伊之助)と話す
2:首輪を外す為、他の参加者を探す
[備考]
参戦時期は死亡後です。
[状態]:健康
[装備]:斬鉄剣@ルパン三世(アニメ版)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:小娘共(メフィトとフェレス)を殺す
1:目の前の子供(伊之助)と話す
2:首輪を外す為、他の参加者を探す
[備考]
参戦時期は死亡後です。
【嘴平伊之助@鬼滅の刃】
[状態]:健康
[装備]:嘴平伊之助の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:あの鬼(メフィトとフェレス)を倒す
1:この爺さん(信綱)、とんでもなく強え……
2:他の鬼殺隊の面々を探す
[備考]
参戦時期は柱稽古に参加している期間のどこかです。
主催者は鬼で、この殺し合いは血鬼術で起こしたと思っています。
[状態]:健康
[装備]:嘴平伊之助の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:あの鬼(メフィトとフェレス)を倒す
1:この爺さん(信綱)、とんでもなく強え……
2:他の鬼殺隊の面々を探す
[備考]
参戦時期は柱稽古に参加している期間のどこかです。
主催者は鬼で、この殺し合いは血鬼術で起こしたと思っています。
【斬鉄剣@ルパン三世(アニメ版)】
上泉信綱に支給。
白鞘に納められた日本刀であり、切れないものはないとされる業物だが、実は作中において結構いろんなものが切れなかったりする。
上泉信綱に支給。
白鞘に納められた日本刀であり、切れないものはないとされる業物だが、実は作中において結構いろんなものが切れなかったりする。
【嘴平伊之助の日輪刀@鬼滅の刃】
嘴平伊之助に支給。
伊之助が普段使いしている日輪刀。二本で一セット。
刀鍛冶が打った刀を、伊之助が石で刃を尖らせている。
嘴平伊之助に支給。
伊之助が普段使いしている日輪刀。二本で一セット。
刀鍛冶が打った刀を、伊之助が石で刃を尖らせている。