『我々の手で魔王を生み出すのだ』
この記憶はなんだ?
『目覚めよ。実験体C.C.―102』
俺は何を見ている?
『我が忠実なる剣となるべし』
こんなものが、俺の本当の姿だというのか?
なら、俺は――
◆
『本当に気味が悪い子…。まるで人形みたいだわ……』
そうだ
『ってかさ、あいつマジで人形なんじゃね?』
私は人形
『学生の頃、何て渾名付けられてたか知ってるか?人形、だってよ』
人の心が存在しない
だから、それを知りたかった
◆◇◆
「クソッ!どうなってるんだ…!?」
家々が立ち並ぶ区画より離れた森の中。
苛立たし気にしている男がいた。
もじゃもじゃした前髪とバンダナが特徴的な彼の名は扇要。
日本解放を掲げる組織、黒の騎士団の幹部だった男である。
苛立たし気にしている男がいた。
もじゃもじゃした前髪とバンダナが特徴的な彼の名は扇要。
日本解放を掲げる組織、黒の騎士団の幹部だった男である。
ブリタニアの新皇帝ルルーシュの独裁政治を阻止するべく、シュナイゼルと協力しての決戦。
全力を尽くし戦ったが、シュナイゼルが敗れた事で自分達も捕まってしまい、処刑を待つだけの身となってしまった。
しかし気付けばこうして殺し合いの参加者として、この地に集められていたのだ。
まだ日本がエリア11という屈辱的な名前で呼ばれるよりも、遥か昔の街が再現されている。
所々に近代的な建造物も見られるので本物の平安京では無いのだろうが、ここが具体的にどこなのかはさっぱり分からない。
全力を尽くし戦ったが、シュナイゼルが敗れた事で自分達も捕まってしまい、処刑を待つだけの身となってしまった。
しかし気付けばこうして殺し合いの参加者として、この地に集められていたのだ。
まだ日本がエリア11という屈辱的な名前で呼ばれるよりも、遥か昔の街が再現されている。
所々に近代的な建造物も見られるので本物の平安京では無いのだろうが、ここが具体的にどこなのかはさっぱり分からない。
(まさか、これもルルーシュの仕業なのか…?)
自分に逆らった者達をこうして集め、見世物のように扱う。
ただ見せしめに処刑するだけでは飽き足らず、こうして徹底的に尊厳を踏みにり玩具にする。
あのルルーシュならば、有り得ない話ではない。
そうなるとメフィスとフェレスと名乗る少女達はルルーシュの仲間なのかもしれない。
悪逆皇帝に相応しいお仲間だと、扇は顔を顰め吐き捨てた。
ただ見せしめに処刑するだけでは飽き足らず、こうして徹底的に尊厳を踏みにり玩具にする。
あのルルーシュならば、有り得ない話ではない。
そうなるとメフィスとフェレスと名乗る少女達はルルーシュの仲間なのかもしれない。
悪逆皇帝に相応しいお仲間だと、扇は顔を顰め吐き捨てた。
仮にも以前の仲間に対して偏り過ぎた考えだが、扇にとってルルーシュはギアスを使い自分達を操っていた極悪人。
余程の事でも起きない限り、ルルーシュへの悪感情が消え去る事は無いのだろう。
余程の事でも起きない限り、ルルーシュへの悪感情が消え去る事は無いのだろう。
「ルルーシュ、お前はどこまで俺たちを弄べば気が済むんだ!!」
今もメフィス達と共に高みの見物をしているだろうルルーシュへの怒りを吐き出す。
だがここで恨みを口にした所で状況は何も変わらない。
とにかくまずは他の参加者を探すべきだと考える。
自分だけではなく、他の騎士団のメンバー、そして愛する千草もここにいる可能性が高い。
特に千草は元ブリタニア軍人とはいえ、ルルーシュが用意した会場ではどんな危険な目に遭ってもおかしくはないのだ。
必ず守ってやらねばと、扇は決意した。
だがここで恨みを口にした所で状況は何も変わらない。
とにかくまずは他の参加者を探すべきだと考える。
自分だけではなく、他の騎士団のメンバー、そして愛する千草もここにいる可能性が高い。
特に千草は元ブリタニア軍人とはいえ、ルルーシュが用意した会場ではどんな危険な目に遭ってもおかしくはないのだ。
必ず守ってやらねばと、扇は決意した。
(千草、カレン、皆…どうか無事でいてくれ…!)
銃を装備し、扇は慎重に草を踏みしめ進んでいった。
○○○
それから数十分後、人影を目にした扇は咄嗟に木の影に隠れた。
できれば友好的な参加者である事を願い、そっと顔を出し相手の姿を確認する。
その瞬間、扇は驚愕に目を見開いた。
できれば友好的な参加者である事を願い、そっと顔を出し相手の姿を確認する。
その瞬間、扇は驚愕に目を見開いた。
(なっ…あれは、ルルーシュ!?)
紅い月の光に照らされた、眉目秀麗という言葉が相応しい黒髪の青年。
見間違えるはずも無い、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの姿がそこにあった。
見間違えるはずも無い、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの姿がそこにあった。
(なんでルルーシュが……)
扇の考えでは、この殺し合いはルルーシュが裏で糸を引いているもの。
大方今頃は歯車の塔の中で、参加者の狼狽える様を眺めているのだと予想していたのだ。
なのにルルーシュは今こうして、自分のすぐそこにいる。
しかも首には自分達と同じ、黒い首輪が填められているではないか。
つまりルルーシュは黒幕でも何でもなく、一参加者に過ぎないということになる。
大方今頃は歯車の塔の中で、参加者の狼狽える様を眺めているのだと予想していたのだ。
なのにルルーシュは今こうして、自分のすぐそこにいる。
しかも首には自分達と同じ、黒い首輪が填められているではないか。
つまりルルーシュは黒幕でも何でもなく、一参加者に過ぎないということになる。
「そんな…」
自分の考えがまるっきり見当違いだった事に動揺した扇は、つい呟きを漏らしてしまう。
しまった、と慌てて口を押えても既に手遅れである
当然それは相手の耳にも入った。
しまった、と慌てて口を押えても既に手遅れである
当然それは相手の耳にも入った。
「誰だ?」
警戒心を露わにした声が、隠れた扇に向けられる。
自身の迂闊さを呪うが、今更どうしようもない。
こうなっては仕方ないと腹を括った扇は、銃を構えて飛び出した。
自身の迂闊さを呪うが、今更どうしようもない。
こうなっては仕方ないと腹を括った扇は、銃を構えて飛び出した。
「お前は……」
訝しげな顔をする相手を油断なく睨みつける。
見た目も声も正真正銘のルルーシュにしか見えない。
これを偽物というには無理がある。
見た目も声も正真正銘のルルーシュにしか見えない。
これを偽物というには無理がある。
(やっぱりルルーシュなのか…!!)
ルルーシュまでもが参加させられている事には驚いているが、それ以上に怒りが再燃する。
こいつをここで逃がせば、きっと多くの者が苦しめられ、命を落とす事になるのは間違いない。
放っておけば、騎士団の仲間や千草がギアスで操り人形にされてしまう。
そうはさせるかと、扇は今この場でルルーシュを撃つ事を決めた。
幸いこの距離なら絶対に外さない。
相手がギアスを使ったり、武器を取り出す前に仕留められる。
こいつをここで逃がせば、きっと多くの者が苦しめられ、命を落とす事になるのは間違いない。
放っておけば、騎士団の仲間や千草がギアスで操り人形にされてしまう。
そうはさせるかと、扇は今この場でルルーシュを撃つ事を決めた。
幸いこの距離なら絶対に外さない。
相手がギアスを使ったり、武器を取り出す前に仕留められる。
「終わりだルルーシュ!」
ここでケリを着けてやると引き金に力を込める。
「…………はは」
相手の顔が歪んだ。
迫る死の恐怖に怯えているのでも、殺そうとする者へ怒りを感じているのでもない。
迫る死の恐怖に怯えているのでも、殺そうとする者へ怒りを感じているのでもない。
「はははははは」
笑っている。
頬を吊り上げ、目を細め。
整った顔立ちが台無しになるくらいに、醜悪に歪め、笑いだす。
頬を吊り上げ、目を細め。
整った顔立ちが台無しになるくらいに、醜悪に歪め、笑いだす。
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
気が狂ったかのように笑う。
その異様な様に扇は引き金を引く事を忘れて、呆気に取られた。
もしや自身の現状を受け入れられなくて、気が触れてしまったのではないか。
確かに皇帝から一転、こんな奴隷のような立場に突き落とされては、流石のルルーシュとて堪えたのかもしれない。
相手の姿に扇はそんな事を考えた。
だからといって許すつもりは微塵も無いが。
その異様な様に扇は引き金を引く事を忘れて、呆気に取られた。
もしや自身の現状を受け入れられなくて、気が触れてしまったのではないか。
確かに皇帝から一転、こんな奴隷のような立場に突き落とされては、流石のルルーシュとて堪えたのかもしれない。
相手の姿に扇はそんな事を考えた。
だからといって許すつもりは微塵も無いが。
「ハハハハハハハハハハハハ!!……はぁ。そうかそうか、私がルルーシュに見えたのか」
ひとしきり笑い終えると、途端に真顔となる。
そうしてゆったりとした足取りで、扇の方へ近づいて来た。
扇はハッとして銃を構え直す。
狂っていようがいまいが相手は宿敵のルルーシュなのだ。
相手のペースに乗せられた自分を叱咤し、再び睨みつける。
そうしてゆったりとした足取りで、扇の方へ近づいて来た。
扇はハッとして銃を構え直す。
狂っていようがいまいが相手は宿敵のルルーシュなのだ。
相手のペースに乗せられた自分を叱咤し、再び睨みつける。
「そこで止まれ!今度は本当にお前を
「不愉快極まりない」
撃――は?」
おかしい。
ルルーシュが何時の間にかこんな近くにいる。
おまけに手も変だ。
銃を強く握り締めていたのに、その感覚がスッと消え失せてしまった。
訳が分からず両手を見て、気付いた。
ルルーシュが何時の間にかこんな近くにいる。
おまけに手も変だ。
銃を強く握り締めていたのに、その感覚がスッと消え失せてしまった。
訳が分からず両手を見て、気付いた。
手首から先が綺麗に消失している。
「なっ、あっ、ひっ、ぎゃぁあああああああああああああああああああああっ!!?!」
途端に焼けるような痛みが扇を襲う。
否、よく見ると傷口は本当に焼け焦げている。。
両手を失ったにも関わらず血の一滴も流れていないのは、出血する間もなく高温で瞬時に止血されたからなのだろう。
扇にとっては何の慰めにもならないが。
痛みに後ずさろうとしたが、何故か足が動かない。
混乱しながら見てみれば、何と両脚が凍り付いていた。
否、よく見ると傷口は本当に焼け焦げている。。
両手を失ったにも関わらず血の一滴も流れていないのは、出血する間もなく高温で瞬時に止血されたからなのだろう。
扇にとっては何の慰めにもならないが。
痛みに後ずさろうとしたが、何故か足が動かない。
混乱しながら見てみれば、何と両脚が凍り付いていた。
「ほう、悪くない武器だなこれは」
感心したような言葉と共に、扇へ向けて腕が振るわれる。
その手には赤い光刃を放つグリップが握られていた。
それが自分の両手を斬り落とした正体だと気付くよりも先に、両脚が斬り落とされる。
獣の咆哮にも似た絶叫を上げ痛みを訴えるが、光刃を振るう腕は止まらない。
鼻と片耳もついでと言わんばかりに切断し、そこでようやく気が済んだのか動きを止めた。
見下ろす先には達磨と化し、白目を剥いて痙攣している扇の姿があった。
その手には赤い光刃を放つグリップが握られていた。
それが自分の両手を斬り落とした正体だと気付くよりも先に、両脚が斬り落とされる。
獣の咆哮にも似た絶叫を上げ痛みを訴えるが、光刃を振るう腕は止まらない。
鼻と片耳もついでと言わんばかりに切断し、そこでようやく気が済んだのか動きを止めた。
見下ろす先には達磨と化し、白目を剥いて痙攣している扇の姿があった。
「ひ…ぐ……ひゃ……」
こうなっては生かす方が残酷であろう。
自分でやった事ながら憐れんだのか、それとも単に興も失せたのか。
扇に相手の考えを知る術も余裕も無く、鼻から上を斬り落とされた。
パクパクと暫く口が開閉し、やがて呆気なく倒れた。
自分でやった事ながら憐れんだのか、それとも単に興も失せたのか。
扇に相手の考えを知る術も余裕も無く、鼻から上を斬り落とされた。
パクパクと暫く口が開閉し、やがて呆気なく倒れた。
【扇要@コードギアス 反逆のルルーシュR2 死亡】
死体には目もくれず淡々と支給品を回収する。
最初から相手を殺すつもりだったが、自分をルルーシュと間違えた事に怒りが湧き、つい嬲ってしまった。
それさえなければさっさと首を刎ねられて終わっていたというのに、あの男も運が悪い。
最初から相手を殺すつもりだったが、自分をルルーシュと間違えた事に怒りが湧き、つい嬲ってしまった。
それさえなければさっさと首を刎ねられて終わっていたというのに、あの男も運が悪い。
そう考えるこの男の名はロロ・ヴィ・ブリタニア。
エデンバイタル教団の異端審問官である。
扇が彼をルルーシュと間違えたのも無理はない。
何故ならロロの外見はまさしくルルーシュと瓜二つ。
声ですら妹のナナリーが兄と勘違いする程に似通っている。いや、全く同じと言っていい程だ。
ロロはルルーシュの双子の弟として生を受けた。
だが、双子の皇子は世に戦乱をもたらす不吉なものとして扱われ、生後間もなく母親から引き離された挙句、皇位継承権を剥奪されてしまった。
エデンバイタル教団で日陰暮らしを強いられたロロは、皇族として何不自由なく幸せな生活を謳歌する兄と妹を憎み続けた。
そして17歳となった時、ロロはルルーシュとナナリーに滅びを与え、完全なる魔王となる為に動き出した。
エデンバイタル教団の異端審問官である。
扇が彼をルルーシュと間違えたのも無理はない。
何故ならロロの外見はまさしくルルーシュと瓜二つ。
声ですら妹のナナリーが兄と勘違いする程に似通っている。いや、全く同じと言っていい程だ。
ロロはルルーシュの双子の弟として生を受けた。
だが、双子の皇子は世に戦乱をもたらす不吉なものとして扱われ、生後間もなく母親から引き離された挙句、皇位継承権を剥奪されてしまった。
エデンバイタル教団で日陰暮らしを強いられたロロは、皇族として何不自由なく幸せな生活を謳歌する兄と妹を憎み続けた。
そして17歳となった時、ロロはルルーシュとナナリーに滅びを与え、完全なる魔王となる為に動き出した。
だが、戦いの中でロロは自身も知らなかったある事実を知ってしまう。
ロロはルルーシュの双子の弟などでは無い。そもそも人間ですらない。
シャルル皇帝と、その妻マリアンヌの受精卵にC.C.細胞を直接注入して生まれた人造ワイアード。
偽りの記憶を植え付けられた、皇帝の駒でしかなかったのだ。
アリスとの一騎打ちに敗れ、生まれた瞬間の記憶が蘇った直後、平安京へと招かれた。
この場でのロロの目的は一つ、優勝して力をてにいれること。
方法は不明だが、メフィス達は反作用により崩壊しかけていた自分の肉体を万全な状態に治している。
「何でも」とは少々大きく出過ぎな気もするが、賭けてみる価値はある。
首輪を填めたことは気に入らないが、今は彼女達への不快感よりも皇帝への憎悪の方が遥かに大きい。
許せないのは皇帝だけではない。自身に仕えるフリをしながらずっと嘲笑っていたアーニャ。
あの女もこの手で八つ裂きにしてやらなければ気が済まない。
憎い二人の顔を思い浮かべ歯ぎしりをする。その時だった。
ロロはルルーシュの双子の弟などでは無い。そもそも人間ですらない。
シャルル皇帝と、その妻マリアンヌの受精卵にC.C.細胞を直接注入して生まれた人造ワイアード。
偽りの記憶を植え付けられた、皇帝の駒でしかなかったのだ。
アリスとの一騎打ちに敗れ、生まれた瞬間の記憶が蘇った直後、平安京へと招かれた。
この場でのロロの目的は一つ、優勝して力をてにいれること。
方法は不明だが、メフィス達は反作用により崩壊しかけていた自分の肉体を万全な状態に治している。
「何でも」とは少々大きく出過ぎな気もするが、賭けてみる価値はある。
首輪を填めたことは気に入らないが、今は彼女達への不快感よりも皇帝への憎悪の方が遥かに大きい。
許せないのは皇帝だけではない。自身に仕えるフリをしながらずっと嘲笑っていたアーニャ。
あの女もこの手で八つ裂きにしてやらなければ気が済まない。
憎い二人の顔を思い浮かべ歯ぎしりをする。その時だった。
「いやー、早速殺し合いに乗った人間に会えるとはねぇ!」
背後から聞こえる声。
ロロは焦らず振り返り、相手の姿を見やる。
ロロは焦らず振り返り、相手の姿を見やる。
「凄い声が聞こえたから何事かと思って見に来たら…うーん、惨いことするね、君」
白衣を着たイレブン…日本人の女。
扇の死体を前にわざとらしく驚いた顔をしている。
仮にも人が殺されたばかりだというのに、異様な態度だった。
扇の死体を前にわざとらしく驚いた顔をしている。
仮にも人が殺されたばかりだというのに、異様な態度だった。
「何だ貴様は」
「ああ、ごめんごめん。別に君を殺しに来たって訳じゃないんだ。ただちょっと話をしたくてね」
「話だと?」
「ああ、ごめんごめん。別に君を殺しに来たって訳じゃないんだ。ただちょっと話をしたくてね」
「話だと?」
ケラケラと笑う女にロロは顔を顰める。
この状況で緊張感の欠片も無い態度、何か力を隠し持ってるからこその余裕なのか。
それともただの馬鹿なのか。
どちらかは分からないが、妙な動きを見せたら殺せば良いだけ。
手元のグリップを操作し、刃を出現させ――
この状況で緊張感の欠片も無い態度、何か力を隠し持ってるからこその余裕なのか。
それともただの馬鹿なのか。
どちらかは分からないが、妙な動きを見せたら殺せば良いだけ。
手元のグリップを操作し、刃を出現させ――
「ほっほーう。成程、これでそこの彼を殺したのかぁ」
手からグリップの感触が消えた。
ハッと気が付いたように視線を落としても、握り締めていたはずの得物はどこにも見当たらない。
ではどこに消えたのか?その答えは直ぐに分かった。
女が出現させた光刃を興味深そうに眺めている。
その手にはロロの支給品であるグリップがあった。
ハッと気が付いたように視線を落としても、握り締めていたはずの得物はどこにも見当たらない。
ではどこに消えたのか?その答えは直ぐに分かった。
女が出現させた光刃を興味深そうに眺めている。
その手にはロロの支給品であるグリップがあった。
(何をされた…?)
気が付いたら既に武器が奪われていた。
この奇妙な現象に、ロロは一つ心当たりがある。
アリスのような超スピードや、マオのような幻覚ではない。
恐らくは自分のギアスと同じ…
この奇妙な現象に、ロロは一つ心当たりがある。
アリスのような超スピードや、マオのような幻覚ではない。
恐らくは自分のギアスと同じ…
「うんうん、やっぱり驚いてるみたいだねぇ。それじゃあちょっと種明かしをしてあげよう」
女がパチンと指を鳴らす。
するとその背後に、怪人のような姿の男が現れた。
三角形のマスクを着けたしなやかな肉体美の男は、腕を組み堂々とした様子でロロを睥睨している。
女の仲間かと身構えたが、すぐに違うと理解する。
男の首には参加者の証である首輪が無い。
するとその背後に、怪人のような姿の男が現れた。
三角形のマスクを着けたしなやかな肉体美の男は、腕を組み堂々とした様子でロロを睥睨している。
女の仲間かと身構えたが、すぐに違うと理解する。
男の首には参加者の証である首輪が無い。
「君からコレを拝借できたのは、このマッチョ君のお陰さ。“スタンド”って言うらしいんだけどね」
ギアスではなく、スタンド。
聞いたことの無い名前だった。
未知の能力を持つ女への警戒心が高まるが、相手はお構いなしに喋り続ける。
聞いたことの無い名前だった。
未知の能力を持つ女への警戒心が高まるが、相手はお構いなしに喋り続ける。
「スタンドに関する私なりの所見やら考察やらを話したい所だけど、それをやるとどうしても長くなっちゃうからねぇ。
いやぁ、ついつい話を脱線させちゃうのは私の悪い癖だよ。自分でも直そうとは思ってるんだが、これが中々上手くいかなくてさ。
っとごめんごめん、まーたやっちゃったね。うん、これ以上長くすると君の機嫌も悪くなりそうだし、単刀直入に言うとしよう。
君、私と協力してみないかい?」
「なに?」
いやぁ、ついつい話を脱線させちゃうのは私の悪い癖だよ。自分でも直そうとは思ってるんだが、これが中々上手くいかなくてさ。
っとごめんごめん、まーたやっちゃったね。うん、これ以上長くすると君の機嫌も悪くなりそうだし、単刀直入に言うとしよう。
君、私と協力してみないかい?」
「なに?」
訝しげな視線に対し、女はどこか胡散臭い笑みを返す。
「この場所に色々と興味は惹かれるけどさ、流石に死ぬのは御免だからね。さっさと帰りたいんだけど、私一人で生き抜くのはちょっと厳しそうでねぇ」
「だから私と手を組みたいと?」
「そうそう、その通り!お姉さんも出来る限り協力してあげるからさ」
「だから私と手を組みたいと?」
「そうそう、その通り!お姉さんも出来る限り協力してあげるからさ」
どうかな、とウインクする女を前に、ロロは考える。
メフィス曰く、参加者に填められた首輪には強すぎる力を抑え込む機能があるとのこと。
先程ギアスを発動し扇を殺した際に、メフィスの言葉は事実であると理解した。
ロロのギアス、ジ・アイスは領域内の運動を凍結させる能力である。
扇が訳も分からず斬られたのは、ギアスにより時間をも凍結されたからだ。
だがギアスを使った時、ロロは今までならば感じる事の無かった疲労が蓄積するのを確かに感じた。
恐らくは首輪の効果により、ギアスの力が制限されている。
更に問題は疲労が襲い掛かる事だけではない。
メフィス曰く、参加者に填められた首輪には強すぎる力を抑え込む機能があるとのこと。
先程ギアスを発動し扇を殺した際に、メフィスの言葉は事実であると理解した。
ロロのギアス、ジ・アイスは領域内の運動を凍結させる能力である。
扇が訳も分からず斬られたのは、ギアスにより時間をも凍結されたからだ。
だがギアスを使った時、ロロは今までならば感じる事の無かった疲労が蓄積するのを確かに感じた。
恐らくは首輪の効果により、ギアスの力が制限されている。
更に問題は疲労が襲い掛かる事だけではない。
(認めたくはないが、恐らくは紛い物のギアスユーザー同様、私にも反作用が起こるだろうな)
ゼロや枢木スザクと違い、人造のギアスユーザーはギアスを使えば使う程肉体がC.C.細胞に蝕まれ、最後には崩壊する。
それはロロも例外ではなく、実際殺し合いの直前に反作用で消滅しかかっていたのだから。
散々見下していた紛い物のギアスユーザーと同じ末路を防ぐ為には、なるべくギアスの無駄な使用は控えるべきである。
デイバックには抑制剤が数本入っていた。
ある程度は反作用を抑えられるだろうが、参加者を皆殺しにするとあっては少々心許ない数である。
それはロロも例外ではなく、実際殺し合いの直前に反作用で消滅しかかっていたのだから。
散々見下していた紛い物のギアスユーザーと同じ末路を防ぐ為には、なるべくギアスの無駄な使用は控えるべきである。
デイバックには抑制剤が数本入っていた。
ある程度は反作用を抑えられるだろうが、参加者を皆殺しにするとあっては少々心許ない数である。
そしてギアスが制限されているという事は、ヴィンセントにも手を加えられている可能性が非常に高い。
愛機であるKMFを召喚し、片っ端から蹴散らしていけば楽だろうが、見世物として殺し合いを楽しんでいそうな主催者達がそんなつまらない真似を許すとは思えない。
スペックの低下か、一定時間以上の稼働が不可能なのか、それとも召喚自体を封じられているのか。
どのような制限を受けているのかは早めに確かめておきたい。
愛機であるKMFを召喚し、片っ端から蹴散らしていけば楽だろうが、見世物として殺し合いを楽しんでいそうな主催者達がそんなつまらない真似を許すとは思えない。
スペックの低下か、一定時間以上の稼働が不可能なのか、それとも召喚自体を封じられているのか。
どのような制限を受けているのかは早めに確かめておきたい。
このように万全とは言えない身であるロロとしては、使える駒が増えるのは悪くない。
いずれは殺し合うとしても、スタンドという未知の戦力が加わるのは魅力的だ。
もしもゼロやナナリー、アリスも参加しているのなら、その力を奪って反作用を克服できるかもしれない。
その為にも、自身の味方は多い方が良い。
答えは決まった。
いずれは殺し合うとしても、スタンドという未知の戦力が加わるのは魅力的だ。
もしもゼロやナナリー、アリスも参加しているのなら、その力を奪って反作用を克服できるかもしれない。
その為にも、自身の味方は多い方が良い。
答えは決まった。
「良いだろう。私も丁度協力でそうな相手が欲しかった所だ。殺し合いの最中ずっと、とはいかんが、君と手を組もうじゃないか」
「本当かい?いやー、話の分かる相手で良かった良かった!断られたらどうしようって、内心ヒヤヒヤしてたからさー。
あっ、自己紹介がまだだったね。私は一ノ瀬久音。好きに呼んで構わないよ」
「私はロロ・ヴィ・ブリタニアだ。では暫くの間、仲良くやろう」
「本当かい?いやー、話の分かる相手で良かった良かった!断られたらどうしようって、内心ヒヤヒヤしてたからさー。
あっ、自己紹介がまだだったね。私は一ノ瀬久音。好きに呼んで構わないよ」
「私はロロ・ヴィ・ブリタニアだ。では暫くの間、仲良くやろう」
貼り付けたような笑みで手を差し出すと、相手も同じような笑みで手を握り返す。
何とも歪な同盟だった。
何とも歪な同盟だった。
「あっそうだ。もう少しだけこの光る剣を借りてもいいかな?」
「何故だ?武器が支給されていなかったのか?」
「違う違う。そこに転がってる彼の首輪が欲しくてさ。色々役に立ちそうだし、回収しておいて損はないはずだろ?」
「何故だ?武器が支給されていなかったのか?」
「違う違う。そこに転がってる彼の首輪が欲しくてさ。色々役に立ちそうだし、回収しておいて損はないはずだろ?」
◆
(どうやら上手くいったみたいだねぇ)
死体から首輪を回収し、一ノ瀬は胸中で安堵していた。
交渉決裂の可能性も視野に入れていたが、こうして同盟成立となったなら一先ず良いスタートになったのかもしれない。
交渉決裂の可能性も視野に入れていたが、こうして同盟成立となったなら一先ず良いスタートになったのかもしれない。
プログラムに逆らい自ら奈落の底に落ちたソフィアと、強制的に追い出された怪盗団を見送った直後、何故かいきなり殺し合いに参加していた。
一ノ瀬にとっては迷惑な事この上ない。
最初は怪盗団の策か何かだと思ったが、少女が殺されたのを見て即座に違うと分かった。
現代の義賊とも言うべき彼らはこんな真似はしないだろう。
一ノ瀬にとっては迷惑な事この上ない。
最初は怪盗団の策か何かだと思ったが、少女が殺されたのを見て即座に違うと分かった。
現代の義賊とも言うべき彼らはこんな真似はしないだろう。
(メフィスちゃんにフェレスちゃんだっけ。凄い力を持ってる割には頭が悪い娘達だねぇ。自分から救われる道を捨てるなんてさ)
もうすぐ世界はEMMAによる『改心』を受け、救われるというのに。
誰もが先の見えない未来への恐怖から解放される。
自分自身で考え、答えを見つけなくてはならない苦痛とは無縁の生活になる。
そんな新世界の誕生を、こんな下らないお遊戯染みた催しで妨害するとは、愚かとしか言いようが無かった。
誰もが先の見えない未来への恐怖から解放される。
自分自身で考え、答えを見つけなくてはならない苦痛とは無縁の生活になる。
そんな新世界の誕生を、こんな下らないお遊戯染みた催しで妨害するとは、愚かとしか言いようが無かった。
(EMMAなら多分大丈夫だとは思うけど、万が一って事が無いとも限らないしなぁ)
既に自分の手を大きく離れているEMMAなら、自分が不在だろうと怪盗団を余裕で返り討ちにできるはず。
だが相手はジェイルの王達を悉く倒して来た集団。
絶対に問題は起きないとも言い切れない。
スマートフォンは没収されたのか見当たらず、これではEMMAと連絡も取れない。
この平安京を模した地がジェイルなのかどうかは気になるが、もうすぐ始まるEMMAによる『改心』に比べたらどうでもいいことだ。
なのでさっさとEMMAの元に帰りたいし、その為なら優勝だろうと脱出だろうとどちらでもいい。
幸運な事にスタンドDISCという物を頭に入れ、最低限身を守る為の力は手に入れた。
説明書に記されていた通り、僅かな間だが時を止めるという強力な人型のビジョンは心強いが、一ノ瀬はこれだけで生き延びられるとは思っていない。
怪盗団のような場慣れした者達と違い、一ノ瀬は元々争い事とは無縁の研究肌の人間である。
相手が特別な力の無いただの人間ならまだしも、怪盗団のような実戦経験のある特殊な力を持った参加者が複数で襲って来ては、たとえスタンドがあったとしても勝てる見込みは薄いと分析している。
故に少しでも自分が生き残る確率を上げる為には、他の参加者を利用するのが手っ取り早い。
ついでにもしも怪盗団のメンバーが参加していたら、この機会に排除しておくのが良いだろう。
特にソフィア。こちらの命令に素直に従うのなら壊れるまで使ってやるが、懲りずに楯突くのなら今度は確実に処分する。
だが相手はジェイルの王達を悉く倒して来た集団。
絶対に問題は起きないとも言い切れない。
スマートフォンは没収されたのか見当たらず、これではEMMAと連絡も取れない。
この平安京を模した地がジェイルなのかどうかは気になるが、もうすぐ始まるEMMAによる『改心』に比べたらどうでもいいことだ。
なのでさっさとEMMAの元に帰りたいし、その為なら優勝だろうと脱出だろうとどちらでもいい。
幸運な事にスタンドDISCという物を頭に入れ、最低限身を守る為の力は手に入れた。
説明書に記されていた通り、僅かな間だが時を止めるという強力な人型のビジョンは心強いが、一ノ瀬はこれだけで生き延びられるとは思っていない。
怪盗団のような場慣れした者達と違い、一ノ瀬は元々争い事とは無縁の研究肌の人間である。
相手が特別な力の無いただの人間ならまだしも、怪盗団のような実戦経験のある特殊な力を持った参加者が複数で襲って来ては、たとえスタンドがあったとしても勝てる見込みは薄いと分析している。
故に少しでも自分が生き残る確率を上げる為には、他の参加者を利用するのが手っ取り早い。
ついでにもしも怪盗団のメンバーが参加していたら、この機会に排除しておくのが良いだろう。
特にソフィア。こちらの命令に素直に従うのなら壊れるまで使ってやるが、懲りずに楯突くのなら今度は確実に処分する。
(そういう訳だから、しっかり働いてもらうよ、ロロ君?)
全てはEMMAによる改心のため。
ロロにグリップを返す笑顔の裏に、そんな冷たい真意を隠していた。
ロロにグリップを返す笑顔の裏に、そんな冷たい真意を隠していた。
【ロロ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:疲労(小)
[装備]:ドゥークーのライトセーバー@STAR WARS、ブリタニア軍の拳銃@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3(扇の分も含む)、C.C.細胞抑制剤×数本@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー
[思考・状況]
基本方針:優勝して力を手に入れ、皇帝とアーニャに復讐する
1:一ノ瀬と組む
2:利用できそうな参加者を引き入れ、戦力を整える
3:ナナリー、ゼロ、アリスがいたら殺して力を奪う
4:ヴィンセントの制限の具合を確かめておきたい
[備考]
※参戦時期はCODE22でアーニャに掴みかかる直前。
※ジ・アイスに制限。使用時に疲労が蓄積し、連続使用や広範囲の凍結で更に疲労が増加します。
※ヴィンセントの召喚に制限。召喚時間が制限されているのか、召喚自体が不可能なのかは後続の書き手に任せます。
[状態]:疲労(小)
[装備]:ドゥークーのライトセーバー@STAR WARS、ブリタニア軍の拳銃@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3(扇の分も含む)、C.C.細胞抑制剤×数本@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー
[思考・状況]
基本方針:優勝して力を手に入れ、皇帝とアーニャに復讐する
1:一ノ瀬と組む
2:利用できそうな参加者を引き入れ、戦力を整える
3:ナナリー、ゼロ、アリスがいたら殺して力を奪う
4:ヴィンセントの制限の具合を確かめておきたい
[備考]
※参戦時期はCODE22でアーニャに掴みかかる直前。
※ジ・アイスに制限。使用時に疲労が蓄積し、連続使用や広範囲の凍結で更に疲労が増加します。
※ヴィンセントの召喚に制限。召喚時間が制限されているのか、召喚自体が不可能なのかは後続の書き手に任せます。
【一ノ瀬久音@ペルソナ5スクランブル ザ・ファントム・ストライカーズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:THE・WORLDのスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、扇の首輪
[思考・状況]
基本方針:EMMAの元へ帰る。
1:まずは自分の安全を優先。その為にロロと組む
2:怪盗団のメンバーが参加していたら排除しておく。ソフィアは命令に従うのなら利用、逆らうのならば処分する
3:余裕があれば首輪を調べたい
[備考]
※参戦時期は深淵のジェイルで怪盗団と一度目の対峙後。
[状態]:疲労(小)
[装備]:THE・WORLDのスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、扇の首輪
[思考・状況]
基本方針:EMMAの元へ帰る。
1:まずは自分の安全を優先。その為にロロと組む
2:怪盗団のメンバーが参加していたら排除しておく。ソフィアは命令に従うのなら利用、逆らうのならば処分する
3:余裕があれば首輪を調べたい
[備考]
※参戦時期は深淵のジェイルで怪盗団と一度目の対峙後。
【ドゥークーのライトセーバー@STAR WARS】
シスの暗黒卿、ドゥークー伯爵のライトセーバー。
カーブド=ヒルト・ライトセーバーと言う種類であり、握り部分が湾曲している。
シスの暗黒卿、ドゥークー伯爵のライトセーバー。
カーブド=ヒルト・ライトセーバーと言う種類であり、握り部分が湾曲している。
【ブリタニア軍の拳銃@コードギアス 反逆のルルーシュ】
ブリタニア軍で正式に支給されている拳銃。
5.7mmアーマーピアシング弾を発射する電動式拳銃。
ブリタニア軍で正式に支給されている拳銃。
5.7mmアーマーピアシング弾を発射する電動式拳銃。
【C.C.細胞抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
特殊名誉外国人部隊(イレギュラーズ)に支給される薬。
人造ギアスユーザーは抑制剤を定期的に注入しなくては、反作用により肉体が崩壊する。
特殊名誉外国人部隊(イレギュラーズ)に支給される薬。
人造ギアスユーザーは抑制剤を定期的に注入しなくては、反作用により肉体が崩壊する。
【THE・WORLDのスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険】
破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - B
平行世界のディエゴ・ブランドーが持つスタンド。
外見は3部に登場したDIOのザ・ワールドと似ているが、細部に幾つか違いがある。
「自分以外の時間を5秒間止める」能力を持つ。
破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - B
平行世界のディエゴ・ブランドーが持つスタンド。
外見は3部に登場したDIOのザ・ワールドと似ているが、細部に幾つか違いがある。
「自分以外の時間を5秒間止める」能力を持つ。