「つまる所、ワタクシはこの殺し合いに乗るつもりはないのです」
真紅の空、血染めの月に朱影を落とす平安京、そこに誰かが誰かに語りかける
声の主はお団子ヘアに眼鏡を掛けた、秘書と言い表すのが正しい小柄な何か。しかしその風貌は、まるで切り紙を引っ付けて作られた人の形にも見える
「……それで?」
その相手は、その異形にも等しい彼女を訝しむように見つめながら、疑いの視線を隠さずに言葉を返す
「やはり、そう簡単には信じてはもらえませんか」
「当たり前でしょ」
「当たり前でしょ」
秘書姿の女性は、さも当たり前の結論とばかりに納得し、その相手である少女もまた同意するかのように呟く。二人の出会いはほんの数分前。女性の名前はナスタシア、少女の名前は司城来夢。両者同じく、大切な人の為にその身を尽くす覚悟を持ちうる、二人
「ライムにはわかるよ。その目、如何にも隙を狙っているって感じ。それにあなたの言葉に嘘はないけれど、本当のことも言ってない」
「……ええ、そうですね」
「……ええ、そうですね」
来夢のその言葉に、ナスタシアは否定することも言い逃れするのでもなく、ただ事実を認めるだけ
だが、来夢は確信していた。目の前の女がなにか仕掛けてくる事を
だが、来夢は確信していた。目の前の女がなにか仕掛けてくる事を
司城来夢には帰らないといけない理由があった。原種を倒すという使命の元に、死より蘇ったこの身、期限付きの命。そんな命であろうといつか見た一番星に惹かれた
故に彼女たちは、その一番星、白井日菜子を選んだ。世界を救うために
故に彼女たちは、その一番星、白井日菜子を選んだ。世界を救うために
彼女には辛い使命を背負わせてしまった。真実をひた隠していたせいで心が折れてしまった
そんな彼女を少しでも励まそうと妹の司城夕月と、白井日菜子を刺そうとした途端にこの殺し合いだ
そんな彼女を少しでも励まそうと妹の司城夕月と、白井日菜子を刺そうとした途端にこの殺し合いだ
司城来夢は比較的自分本位の人間だ。だが、例え他人を傷つけようが妹と、何より白井日菜子の事は誰よりも思っている。それだけは誰にも否定させない
(……逃げ道は、3つ)
司城来夢がいる場所は十字路の中心、逃げ道は4つ。目の前の女が仕掛けた隙に逃げるしか無い。リフレクターの指輪がない以上。……そも、ここはコモンの中ではないのだから
「……本当に、残念ですよ」
瞬間、眼鏡をクイッと少しだけずらしたアナスタシアの、その眼光が赤く灯る。同時に、司城来夢の体は金縛りにあったかの如く身動きが取れなくなる
「しまっ……!」
「警戒していたようですが、ワタクシはあなたをどうこうするなんて容易いのですよ」
「……く……う……!」
「警戒していたようですが、ワタクシはあなたをどうこうするなんて容易いのですよ」
「……く……う……!」
頭の中がチカチカする感覚に襲われ、苦しそうな呻き声を上げる来夢
アナスタシアの異能「チョーサイミンジュツ」。如何なる相手であろうとその瞳の光を浴びれば関係ない
アナスタシアの異能「チョーサイミンジュツ」。如何なる相手であろうとその瞳の光を浴びれば関係ない
「一つだけ訂正しておきましょう。ワタクシは殺し合いには乗りません。ですが、どうせ滅ぼす世界に、命の価値なんてないのですよ」
「う……っ……!」
「ご安心下さい。世界が終わる時まであなたは洗脳された自覚すらしないから。さぁ、その命、伯爵さまに捧げなさい」
「ちが、らい、む、は……ビ、バ……」
「う……っ……!」
「ご安心下さい。世界が終わる時まであなたは洗脳された自覚すらしないから。さぁ、その命、伯爵さまに捧げなさい」
「ちが、らい、む、は……ビ、バ……」
来夢の頭の中が別のなにかに埋め尽くされていく。大切な記憶も、何もかもが染まっていく。ナスタシアは感情無く事実のみを告げる。そして来夢の思考が埋め尽くされ、伯爵への忠誠の言葉を紡ごうとした、その時であった
「……ち、がう」
「……!?」
「ライムが、やら、ないと……私が……!」
「……!?」
「ライムが、やら、ないと……私が……!」
苦しげながらも意志の籠もったライムの言葉に、ナスタシアは思わず驚愕の表情を浮かべる。チョーサイミンジュツを自分の意志だけで乗り切ったなど聞いたこともない。まずい、明らかにまずい状況だ
「お別れ、には、まだ、はやい……!」
「……だったら、もう一度!」
「……だったら、もう一度!」
焦りから、ナスタシアは再び催眠光線を放とうと眼鏡をズラす、だが既に手遅れ。苦しみながらも、その手で拾っていた小石をナスタシアの目に目掛けて投げつける
「……!」
「その、時、まで……ユズ、を……ヒナを……悲しませたく、ないっっっ!」
「その、時、まで……ユズ、を……ヒナを……悲しませたく、ないっっっ!」
ナスタシアは既の所で避けるも、避けきれず頬に擦り傷を残す結果となり、その間に来夢は根気を振り絞り、その場から逃走したのであった
○
「……まさか、こんな事が」
傷口に触れながら、唖然と暮れるナスタシア。文字通り自分のチョーサイミンジュツを打ち破った少女
「ですが、完全には解けていない、ようですが」
意志力だけで乗り切ったようではあるが、ナスタシアは来夢の瞳が赤く染まっていたことを見逃さなかった。だが、中途半端に効いたのは少々厄介だ。催眠によって多少捻じ曲げられた意志は、思わぬ狂気へとひた走るきっかけとなる
「……多少傷物にしても捕まえるべきでしたか」
能力に過信しすぎた代償、として割り切るしかなかった。今回は取り出さなかったが、支給品には『妖弦フェイルノート』という名称の弓。弓と言うよりもただの竪琴のように見えるが、使えるものは使えばよかったと後悔
「……まあ良いでしょう」
恐らく、チョーサイミンジュツが振り払われた理由の一つは、この首輪。首輪によってチョーサイミンジュツに制約が課せられたとしか思えない
そも、自分が戦闘要員ではなく、チョーサイミンジュツも制限があるとすれば尚更直接的な戦闘はせなければならない
そも、自分が戦闘要員ではなく、チョーサイミンジュツも制限があるとすれば尚更直接的な戦闘はせなければならない
思考を切り替え、ナスタシアは古都の中を歩き始める。全ては伯爵さまの為、伯爵の望む「世界の滅び」の為、そのためならば、誰がどのようになろうと、関係ない
【ナスタシア@スーパーペーパーマリオ】
[状態]:顔にかすり傷、健康
[装備]:妖弦フェイルノート@Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:早急に伯爵様の元へ帰還する
1:伯爵様か他の面々がいればそちらへの合流を最優先
2:武器があるとは言え、直接戦闘はできるだけ避ける
3:チョーサイミンジュツを振り払った少女が気掛かり
[備考]
※参戦時期は最低でもステージ7以降
※チョーサイミンジュツに制限が課せられています
『以下チョーサイミンジュツの制約についての説明』
[状態]:顔にかすり傷、健康
[装備]:妖弦フェイルノート@Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本:早急に伯爵様の元へ帰還する
1:伯爵様か他の面々がいればそちらへの合流を最優先
2:武器があるとは言え、直接戦闘はできるだけ避ける
3:チョーサイミンジュツを振り払った少女が気掛かり
[備考]
※参戦時期は最低でもステージ7以降
※チョーサイミンジュツに制限が課せられています
『以下チョーサイミンジュツの制約についての説明』
- 洗脳可能上限は一人まで
- 絶対に洗脳できるわけではなく、相手の意志力自体では洗脳を解除されるか不完全な洗脳になる
【妖弦フェイルノート@Fate/Grand Order】
ナスタシアに支給。円卓の騎士の所持する武器。その本質は彼が愛用する竪琴であり、弦を爪弾くことで真空波を発生させる。琴という特性上、音さえ鳴らせれば例え小指一本でも攻撃が可能
ナスタシアに支給。円卓の騎士の所持する武器。その本質は彼が愛用する竪琴であり、弦を爪弾くことで真空波を発生させる。琴という特性上、音さえ鳴らせれば例え小指一本でも攻撃が可能
○ ○ ○
「はぁ……はぁ……はぁ……」
頭痛が鳴り止まない。頭の中がガンガンする。チカチカする。思考が纏まらない
ライムは何を言おうとしたのか、「ビバ、伯爵」なんて柄にもないことを
でも、やることなんて決まっている。こんな所にいつまでもいてられない
だから、ライムは戻らないといけない
ユズは、大切な姉妹で。ヒナは、大切な友達で
そのため、だったら、ライムは
―――誰だって■してやる
【司城来夢@BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣】
[状態]:催眠暗示(小)、頭痛(中)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:ヒナや私達姉妹の敵は全て■す
1:リフレクターの指輪、もしくは武器の類を探したい
[備考]
※参戦時期は11章『ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?』、原種イェソド1戦目終了後から
※チョーサイミンジュツが不完全に掛かった影響で意識が混濁しています
[状態]:催眠暗示(小)、頭痛(中)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:ヒナや私達姉妹の敵は全て■す
1:リフレクターの指輪、もしくは武器の類を探したい
[備考]
※参戦時期は11章『ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?』、原種イェソド1戦目終了後から
※チョーサイミンジュツが不完全に掛かった影響で意識が混濁しています
少女たちは修羅なる行路へ進む
一人は、世界を滅ぼすと分かっていても、自らを救ってくれてくれた、恋する伯爵のために
一人は、自らが消えると分かっていても、その心に輝ける星という思い出を残してくれた、大切な友達のために
だが、彼女たちの行く先を案じ、一つだけ言っておこう
―――だが、その選択は薦めない。何れ後悔する事になるからな