「うっ……うわああああああぁっ!!」
ㅤ"それ"にとって、殺し合いのルールなど必要無い。本能が、人を殺せと告げているから。
「何だ……何も……なんにも見えねえッ!」
ㅤ魔法使い――ポップは叫び声を上げながら一目散に逃げ出す。その目には、既に何も映っていない。天空より降りて来るフクロウ型のモンスターと出会った途端に、血染めの月に照らされた景色は、闇よりも黒く塗り潰されていった。
「く……くそっ!ㅤこうなりゃヤケだっ!」
ㅤマヌーサの比では無い次元で光を奪う呪文、或いは特技。それに対抗するならばせめて、自身が光源を扱うしかあるまい。
「メラゾーマ!」
ㅤ今は亡き師より教わった魔法の向かう先は、姿の見えない敵ではない。まずは戦況の把握――右腕に魔力を宿し、灯火として辺りを照らすためである。
ㅤそしてその先に、ポップが見たのは――
「なっ何故だ!?」
――未だ何も、見えない。
ㅤ指先からメラゾーマの熱は感じる。だというのに、現在進行形で指先に灯っているはずの炎すらも、文字通り何も、見えないのだ。光源を有するポップの瞳は、自身を含めあらゆるものを映していない。
ㅤ肉体の強度が一般人とさして変わらぬ魔法使いであり、さらに悲鳴を撒き散らしながら逃げ惑うポップは、もはや"それ"の格好の的でしかない。
「がっ……!」
ㅤ背後からの体当たりが、ポップの背骨を砕いた。
「ちく……しょう……死にたく……ねえっ……!!」
そっと、虚空に手を伸ばす。しかし、その手は何も掴めない。これから自分の出生と向かい合うはずの親友も、最後に告白する"勇気"すらも出せなかった想い人も、不器用に自分の罪と向き合っていくはずの恋のライバルでもある兄弟子と――何もかもを、置いてきてしまった。
ㅤアイツらとの旅が、こんな形で終わってしまうことへの無念を抱きながら、ポップの意識は"悪夢"へと落ちて行った。
【ポップ@ドラゴンクエストㅤダイの大冒険ㅤ死亡確認】
ㅤ獲物を狩り終えた魔物は、魔法【夜の帳】を解除する。ドーム状に展開していたその一帯の空間に、徐々に光が戻っていく。
ㅤその魔物の名は『ナイトメア』――暗闇を操る魔物『オウルナイト』が変異的に成長を重ね、固有の名を与えられた『ネームド』個体である。
ㅤナイトメアに、叶えたい願いなど無い。ただ、突き動かす本能のまま獲物を狩り尽くすのみ。
【ナイトメア@不徳のギルド】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:本能のままに敵を狩る。
[備考]カンゼボウに討伐される前からの参戦です。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:本能のままに敵を狩る。
[備考]カンゼボウに討伐される前からの参戦です。