語られなかった物語。
本来語られることのない、命を終えた者達の物語。
呪い呪われたトガビトに送る、『セカンドステージ』の物語。
○○○
赤い空。月明かりの照らす平安京にて少年が一人佇む。
「死後の世界でもデスゲームをさせられるとはな」
死後の世界。デスゲーム。
そう、元の世界で少年はそのゲームの中で死亡した。
そう、元の世界で少年はそのゲームの中で死亡した。
そのゲームの名前は『プリズナーゲーム』。
彼の所属する市立志加多第三高校管弦部の一行は突如としてそれに参加させられた。
巻き込まれたのは親しい友人達。誰も理不尽に抗いこのゲームから脱出を望んだ。
彼の所属する市立志加多第三高校管弦部の一行は突如としてそれに参加させられた。
巻き込まれたのは親しい友人達。誰も理不尽に抗いこのゲームから脱出を望んだ。
しかし、このゲームは血塗られたゲーム。
呪いと因縁にまみれた11人のトガビト達は一人また一人と命を失っていった。
呪いと因縁にまみれた11人のトガビト達は一人また一人と命を失っていった。
ゲーム開始から数日たったある日、少年は一人の少女に自分を殺すように言った。
少女を救うためには、その選択しかなかった。
この行為はある種、少年の『勝利条件』とも言えるものであった。
主催連中ではなく仲間に殺されるのなら、それは本望だ。
そうして、少年―――城本征史郎はゲームを最後まで見届けることなく退場した。
少女を救うためには、その選択しかなかった。
この行為はある種、少年の『勝利条件』とも言えるものであった。
主催連中ではなく仲間に殺されるのなら、それは本望だ。
そうして、少年―――城本征史郎はゲームを最後まで見届けることなく退場した。
「わざわざ治してくれるとは、ご丁寧なことだ」
腹部を触る。4回も刺された傷は跡すらも無く完治している。
少女に自分を殺させたのは、かつての罪滅ぼしといった側面も大きい。
だから、受けた怪我が直されているのは、彼女の行為を無為にするようで苛立った。
少女に自分を殺させたのは、かつての罪滅ぼしといった側面も大きい。
だから、受けた怪我が直されているのは、彼女の行為を無為にするようで苛立った。
「最後の一人になれば『どんな願いでも一つだけ何でも叶えられる』権利、か」
生前に未練があるかでいえば、ある。
征史郎は決して善人ではない。このままゲームに乗って生き返るというのも彼にとって悪くない選択だ。
優勝してあのゲームが起きなかった世界を望む。それは魅力的だ。
例えば、あの日『空が晴れていた場合』、あの『ゲーム』が起こらず、いつも通りの騒がしい管弦部合宿になるだろう。
征史郎は決して善人ではない。このままゲームに乗って生き返るというのも彼にとって悪くない選択だ。
優勝してあのゲームが起きなかった世界を望む。それは魅力的だ。
例えば、あの日『空が晴れていた場合』、あの『ゲーム』が起こらず、いつも通りの騒がしい管弦部合宿になるだろう。
「それに随分とサービスも良い、腹立たしいほどにな」
手に握るのはバイアルに入った粉末ドラッグ。
一人の少女を廃人にし、彼に消えない罪悪感を残した咎。
それは、お前の罪は消えていない。という主催からのメッセージのように感じ取れた。
罪滅ぼしをしても、罪は消えることはない。それは自分が一番分かっていることだ。
だからこそ、メフィスとフェレスなる連中が偉そうにふんぞり返っているのが腹立たしい。
故に、少年は再び理不尽に抗うことを決め―――。
一人の少女を廃人にし、彼に消えない罪悪感を残した咎。
それは、お前の罪は消えていない。という主催からのメッセージのように感じ取れた。
罪滅ぼしをしても、罪は消えることはない。それは自分が一番分かっていることだ。
だからこそ、メフィスとフェレスなる連中が偉そうにふんぞり返っているのが腹立たしい。
故に、少年は再び理不尽に抗うことを決め―――。
「その荷物を置いて、手を挙げて」
○○○
少女は死亡したはずだった。理不尽なデスゲームに自ら参加して。
ゲームの名前は『シークレットゲーム』。
『ゲーム』のルールは、14名の参加者にそれぞれに与えられたクリア条件を達成すること。
その達成のためにあらゆる行為は正当化され、殺し合うことすら許容される、理不尽なゲーム。
彼女はそのリピーターだった。父の残した莫大な借金を返すためゲームに参加し続けた。
幾度となく人を殺した。人を騙して、裏切って。ずっと勝ち続けた。
『家族の為』という言葉で取り繕って言い訳し続けた。
かつて生き別れた兄と再会するまでは。
ゲームの名前は『シークレットゲーム』。
『ゲーム』のルールは、14名の参加者にそれぞれに与えられたクリア条件を達成すること。
その達成のためにあらゆる行為は正当化され、殺し合うことすら許容される、理不尽なゲーム。
彼女はそのリピーターだった。父の残した莫大な借金を返すためゲームに参加し続けた。
幾度となく人を殺した。人を騙して、裏切って。ずっと勝ち続けた。
『家族の為』という言葉で取り繕って言い訳し続けた。
かつて生き別れた兄と再会するまでは。
誰もが理不尽に抗い、このゲームから脱出を望んだ。
誰一人欠けず、14名全員が生きて帰れるようにこのゲームを終わらせるように。
誰一人欠けず、14名全員が生きて帰れるようにこのゲームを終わらせるように。
そんな彼女達を運営達の理不尽が襲った。
『エクストラステージ』。
ゲームに関する全てを抹消する、新たなステージへの変貌。自己の生存を賭けた最後の戦い。
その戦いの中で兵士達を迎え撃った。兄達を護るために。
勝てる見込みの無い、絶望的な戦いへ。
少しは罪を償えたかなと、最後にそう望んで。
そうして、少女―――細谷はるなはゲームを最後まで見届けることなく退場した。
『エクストラステージ』。
ゲームに関する全てを抹消する、新たなステージへの変貌。自己の生存を賭けた最後の戦い。
その戦いの中で兵士達を迎え撃った。兄達を護るために。
勝てる見込みの無い、絶望的な戦いへ。
少しは罪を償えたかなと、最後にそう望んで。
そうして、少女―――細谷はるなはゲームを最後まで見届けることなく退場した。
「今度こそ、このゲームを終わらせる。もう二度と、理不尽に晒される者が居なくなるように」
「そうか」
「そうか」
征史郎は銃をつき立てられても冷静に、彼女の話を静かに聞いていた。
彼女は同じ『ゲーム』の経験者であり、咎人だ。
その命を終えても尚、反抗の意思は依然消えていない。
蒔岡彰の意志が藤堂悠奈に受け継がれたように。
彼女の意志が、少し未来の『シークレットゲーム』で受け継がれるように。
意思は消えず、残り続ける。
彼女は同じ『ゲーム』の経験者であり、咎人だ。
その命を終えても尚、反抗の意思は依然消えていない。
蒔岡彰の意志が藤堂悠奈に受け継がれたように。
彼女の意志が、少し未来の『シークレットゲーム』で受け継がれるように。
意思は消えず、残り続ける。
「それが、君の意志か」
「ええ、自分が正しいと思った道を、胸を張って生きていくこと。それが私の償いだから」
「ええ、自分が正しいと思った道を、胸を張って生きていくこと。それが私の償いだから」
城本征史郎は誰とも知らない奴が苦しもうが気にも止めない。そんな人間だった。
自己中心的で他人の痛みに共感できない奴だと自負するほどに。
自己中心的で他人の痛みに共感できない奴だと自負するほどに。
「分かった、僕も出来る限りのことは協力しよう」
「感謝するわ」
「感謝するわ」
そんな彼が、他人の為に動くことを決めたのは。
(僕は他人の意志と決意に水を差すようなマネはしない)
その理由は。
「ああ、産毛大明王に任せておけ」
「うぶげ……?」
「うぶげ……?」
もう、知らない奴じゃなくなったから。
○○○
語られなかった物語。
罪滅ぼしを終え、物語から退場したトガビトに今一度機会を与える物語。
彼らが再び反抗することを望んだ者に送る、城本征史郎と細谷はるなの物語。
【城本征史郎@トガビトノセンリツ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、シンナーズ・チル@トガビトノセンリツ
[思考・状況]
基本:殺し合いに反抗する
1:はるなを支える
2:安全な場所で薬を捨てる
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※はるな死亡時までのリベリオンズ勢の情報を聞きました。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、シンナーズ・チル@トガビトノセンリツ
[思考・状況]
基本:殺し合いに反抗する
1:はるなを支える
2:安全な場所で薬を捨てる
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※はるな死亡時までのリベリオンズ勢の情報を聞きました。
【細谷はるな@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、からっぽのピストル@Undertale
[思考・状況]
基本:殺し合いに反抗する
1:征史郎と行動する
[備考]
※参戦時期はepisode Dで死亡した後です。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、からっぽのピストル@Undertale
[思考・状況]
基本:殺し合いに反抗する
1:征史郎と行動する
[備考]
※参戦時期はepisode Dで死亡した後です。
【支給品紹介】
【シンナーズ・チル@トガビトノセンリツ】
城本征史郎に支給。
直訳で『咎人の戦慄』。
東欧でデザインされたダウナー系デザイナーズドラッグ。
快感と健康被害がそこらの物とはケタ違いの、ホビードラッグとしてはあまりに危険すぎる代物。
一人の女生徒を廃人にした、忌まわしき咎の形。
【シンナーズ・チル@トガビトノセンリツ】
城本征史郎に支給。
直訳で『咎人の戦慄』。
東欧でデザインされたダウナー系デザイナーズドラッグ。
快感と健康被害がそこらの物とはケタ違いの、ホビードラッグとしてはあまりに危険すぎる代物。
一人の女生徒を廃人にした、忌まわしき咎の形。
【からっぽのピストル@Undertale】
細谷はるなに支給。
こっとうひんのリボルバー。弾ははいっていない。
せいかくにあてないとあたえるダメージはちいさい。
かつて、誰も殺さなかった、あるニンゲンが持っていた武器。
細谷はるなに支給。
こっとうひんのリボルバー。弾ははいっていない。
せいかくにあてないとあたえるダメージはちいさい。
かつて、誰も殺さなかった、あるニンゲンが持っていた武器。