平安京の決戦の場で。
歴史を縦横無尽に見てきた彼女は、少し困ったような顔でつぶやいた。
「今度は京都……平安京かあ」
サーヴァントと共に戦ってきたこの少女、マスターたる藤丸立香は、変な場所にいきなり来たり巻き込まれること自体はそこまで意外ではないと慣れていた。
だが困ったことに、カルデアとの一切のつながりが断ち切られている。礼装もサーヴァントも無い。
その上なんだかわからないが自分が真っ先に死んでいる。見せしめに死ぬ自分自身と言う光景はいくらなんでも不気味だった。
あれは並行世界の自分か、サーヴァントの仕組みのように複製されたのか、それとも自分自身の方がそういったカタチで呼び出されたのか。
とにかくわからないことだらけのまま藤丸は元あった要素の一切を奪われ、殺し合いの場に放り出されていた。
歴史を縦横無尽に見てきた彼女は、少し困ったような顔でつぶやいた。
「今度は京都……平安京かあ」
サーヴァントと共に戦ってきたこの少女、マスターたる藤丸立香は、変な場所にいきなり来たり巻き込まれること自体はそこまで意外ではないと慣れていた。
だが困ったことに、カルデアとの一切のつながりが断ち切られている。礼装もサーヴァントも無い。
その上なんだかわからないが自分が真っ先に死んでいる。見せしめに死ぬ自分自身と言う光景はいくらなんでも不気味だった。
あれは並行世界の自分か、サーヴァントの仕組みのように複製されたのか、それとも自分自身の方がそういったカタチで呼び出されたのか。
とにかくわからないことだらけのまま藤丸は元あった要素の一切を奪われ、殺し合いの場に放り出されていた。
藤丸立香、裸一貫である。別に文字通りの裸ではないんやけどな、ブヘヘヘ。
これだけで取り乱すほどではないのかもしれないが、困った事態には違いなかった。なにより死ぬ自分を見せられた直後に殺し合いを強制と言うのはさすがに酷い。
それに微妙に今までの経験と似ているような似てないような現状で、これは逆にどういった性質のイベントとするべきか判断がしにくい。
色々それっぽい思い当たる要素はあるが、調べてくれる仲間すらこの場にいない以上どれも妄想の域を出なかった。
それに微妙に今までの経験と似ているような似てないような現状で、これは逆にどういった性質のイベントとするべきか判断がしにくい。
色々それっぽい思い当たる要素はあるが、調べてくれる仲間すらこの場にいない以上どれも妄想の域を出なかった。
藤丸はとにかく調べないことにはなんとも言えないだろうと結論を出して、とりあえず今はさっそく出会ったばかりの仲間を撫でることにした。
「どこから来たんだ? うりうり」
そうやって彼女がかまっているのは1頭の大型犬、ホワイトシェパードだ。参加者としての首輪がはめられてるのを見ると、どうやら殺し合いに拉致されたらしい。
藤丸が観察した感じ、どう見てもただの犬だ。怪物でも英霊でもない。なんらかの超常的な力やエネルギーを放ってるわけでもない。
こんな普通の犬を連れて来て本当に殺し合いをさせる気があるのだろうかと、藤丸は首をひねった。クランの猛犬どころか本当にただの犬である。
もっとも大型犬である以上、今の自分よりも強いだろうが大人しいものだ。おそらくは人に飼われていたのだろう。
藤丸が観察した感じ、どう見てもただの犬だ。怪物でも英霊でもない。なんらかの超常的な力やエネルギーを放ってるわけでもない。
こんな普通の犬を連れて来て本当に殺し合いをさせる気があるのだろうかと、藤丸は首をひねった。クランの猛犬どころか本当にただの犬である。
もっとも大型犬である以上、今の自分よりも強いだろうが大人しいものだ。おそらくは人に飼われていたのだろう。
多少の気晴らしもかねてそれなりに遊んだ後、彼女が参加者の表や地図とにらめっこしていると、白い犬はある一点を鳴いて指した。
犬が指したのは名簿のD-51という名称だった。どうやら自分の名前らしい。
(飼い主が鉄道マニアとかだったのかな?)
賢い子だなあ、と思いつつも藤丸はこのふわふわした仲間をデゴイチと呼んで、まず情報交換のできる人間を探そうとする。
犬が指したのは名簿のD-51という名称だった。どうやら自分の名前らしい。
(飼い主が鉄道マニアとかだったのかな?)
賢い子だなあ、と思いつつも藤丸はこのふわふわした仲間をデゴイチと呼んで、まず情報交換のできる人間を探そうとする。
しかしこのどこか穏やかな組み合わせのコンビが出発しようと思った直後出てきたのは――装甲車だった。
平安京の道をゴトゴトと走り回る異常な存在の襲来に、思わず1人と1頭は面食らった。
平安京の道をゴトゴトと走り回る異常な存在の襲来に、思わず1人と1頭は面食らった。
「ヒャッハー!」
その装甲車を運転している男、黒須は元の世界――風都という都市である女性をひき逃げしたギャングだった。
だがひき殺した女の復讐かはたまた怨霊か、謎の怪物によりギャング仲間は怪死事件に巻き込まれていった……そんな中呼ばれたのである。
誰が敵かわからない。どこからあの怪物が襲ってくるかわからない。
その上この殺し合いである。もしあの怪物が居たとすれば、いずれ自分を襲ってくるだろう。ならば、怪物も含めて目に入る相手全てを撃退し殺すまで。
黒須はそう暴力的に考えていた。元の世界でも怪物を逆にマシンガンで撃ち殺そうとしていた男である。
殺し合いのせいで狂ったと言うより、元の邪悪な行動パターンがこの殺し合いでもあまり変わっていないと言えた。
その装甲車を運転している男、黒須は元の世界――風都という都市である女性をひき逃げしたギャングだった。
だがひき殺した女の復讐かはたまた怨霊か、謎の怪物によりギャング仲間は怪死事件に巻き込まれていった……そんな中呼ばれたのである。
誰が敵かわからない。どこからあの怪物が襲ってくるかわからない。
その上この殺し合いである。もしあの怪物が居たとすれば、いずれ自分を襲ってくるだろう。ならば、怪物も含めて目に入る相手全てを撃退し殺すまで。
黒須はそう暴力的に考えていた。元の世界でも怪物を逆にマシンガンで撃ち殺そうとしていた男である。
殺し合いのせいで狂ったと言うより、元の邪悪な行動パターンがこの殺し合いでもあまり変わっていないと言えた。
「逃げるよデゴイチ!」
一瞬驚いたが、止まろうともしない相手の挙動から即座に殺し合いに乗っていると判断し、一時的な撤退を選択する藤丸。だが。
D-51は明らかに大きな装甲車へと背を向けず立ち向かった。
藤丸の言葉を理解していない、という感じではない。理解した上で、装甲車へ戦意を示したのだ。
一瞬驚いたが、止まろうともしない相手の挙動から即座に殺し合いに乗っていると判断し、一時的な撤退を選択する藤丸。だが。
D-51は明らかに大きな装甲車へと背を向けず立ち向かった。
藤丸の言葉を理解していない、という感じではない。理解した上で、装甲車へ戦意を示したのだ。
「デゴイチ!」
「クソ犬が! 畜生が兵器に勝てると思うのか!」
藤丸は呼び止め、黒須は嘲笑する。確かに大型犬では装甲車に勝てないだろう。
「クソ犬が! 畜生が兵器に勝てると思うのか!」
藤丸は呼び止め、黒須は嘲笑する。確かに大型犬では装甲車に勝てないだろう。
それがただの犬ならば。
D-51は犬であって犬ではない。装甲車以上の超兵器だ。
その正体は米軍による改造を受けた、人以上の知性とパワーを持った機械犬である。
最高時速280kmで壁をも走り突進する鋼の塊。そして1本の歯にかかる咬合力は恐竜なども含めた地球上のありとあらゆる生物を凌駕する10トン。
それがD-51。
本気で戦えば装甲車などハリボテに等しい。
その正体は米軍による改造を受けた、人以上の知性とパワーを持った機械犬である。
最高時速280kmで壁をも走り突進する鋼の塊。そして1本の歯にかかる咬合力は恐竜なども含めた地球上のありとあらゆる生物を凌駕する10トン。
それがD-51。
本気で戦えば装甲車などハリボテに等しい。
D-51は、吠えて弾丸のように装甲車へととびかかる。
直後その牙の前に装甲はひしゃげ、寸断され2つに割られた。
「なにっ」
「なっなんだぁっ」
藤丸と黒須は思わず驚愕の声を出した。
黒須は割れた車両から慌てて飛び出し、支給品の中から自分が元々持っていたマシンガンを取ろうとする。だが。
直後その牙の前に装甲はひしゃげ、寸断され2つに割られた。
「なにっ」
「なっなんだぁっ」
藤丸と黒須は思わず驚愕の声を出した。
黒須は割れた車両から慌てて飛び出し、支給品の中から自分が元々持っていたマシンガンを取ろうとする。だが。
「グルル……」
百戦錬磨の英霊にも負けぬ濃密な殺気が見える。うなりをあげ、睨む姿。
犬を越えた犬の前に生身で放り出され、凍り付く黒須。仮にこの男の首が鋼鉄製であろうと、D-51は容易に、抵抗なく、その首を噛みちぎることが可能だ。
そのままとびかかりトドメを刺そうとしたが――この殺し合いに巻き込まれる前の、相棒の言葉がD-51の脳裏によぎった。
犬を越えた犬の前に生身で放り出され、凍り付く黒須。仮にこの男の首が鋼鉄製であろうと、D-51は容易に、抵抗なく、その首を噛みちぎることが可能だ。
そのままとびかかりトドメを刺そうとしたが――この殺し合いに巻き込まれる前の、相棒の言葉がD-51の脳裏によぎった。
『殺せる技術があるのに殺さないのが武術の本懐なんだ』
殺人兵器として改造された自分に、武の本義を説く男。戦友の心臓を託された男の姿だった。
バカな話だ。D-51は超兵器だ。
『ウィルスの速度で大量殺人を行う』とまで評された殺人機械だ。
だが……今はその言葉に従うのも悪くないと思えていた。
殺し合いなどに従うよりは、友の言葉に従おう。それが隙となり、自分の弱点となるとしても。それより今は藤丸と言うこの女性の護衛だ。
バカな話だ。D-51は超兵器だ。
『ウィルスの速度で大量殺人を行う』とまで評された殺人機械だ。
だが……今はその言葉に従うのも悪くないと思えていた。
殺し合いなどに従うよりは、友の言葉に従おう。それが隙となり、自分の弱点となるとしても。それより今は藤丸と言うこの女性の護衛だ。
「い……犬まで化物だってのか!」
襲うのを止めたからか、恐怖による硬直も解け慌てて逃げ出す黒須。
そして尾を振り、悠然と戻ってきた勝者であるD-51に藤丸は戸惑いつつも言った。
「えーと。やっぱりデゴイチはスーパー・ドッグなのかな……?」
ソルジャー・ドッグである。
襲うのを止めたからか、恐怖による硬直も解け慌てて逃げ出す黒須。
そして尾を振り、悠然と戻ってきた勝者であるD-51に藤丸は戸惑いつつも言った。
「えーと。やっぱりデゴイチはスーパー・ドッグなのかな……?」
ソルジャー・ドッグである。
【藤丸立香(女)@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:とりあえず現状の調査。
1:死んだ「私」は一体なんだったんだろう。なんで「私」はここに居るのかな。
2:これはレイシフトの一種でいいのかな? それともまた変な夢とかそういう世界?
3:デゴイチは完全にスーパー・ドッグなんだよね、凄くない?
[備考]
参戦時期は少なくとも第一部を経験した後です。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:とりあえず現状の調査。
1:死んだ「私」は一体なんだったんだろう。なんで「私」はここに居るのかな。
2:これはレイシフトの一種でいいのかな? それともまた変な夢とかそういう世界?
3:デゴイチは完全にスーパー・ドッグなんだよね、凄くない?
[備考]
参戦時期は少なくとも第一部を経験した後です。
【D-51@ TOUGH外伝 龍を継ぐ男】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:武人として殺さない。殺し合いに従わない。
1:敵対者は倒す。
2:とりあえず藤丸についていく。
3:見せしめで死んだ女性とこの藤丸六香は匂いまで含め完全に同じだが、彼女もガルシアのようにクローンなのだろうか?
[備考]
参戦時期はガルシア28号の心臓を移植した龍星についていって、不殺の精神を教えられた後です。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:武人として殺さない。殺し合いに従わない。
1:敵対者は倒す。
2:とりあえず藤丸についていく。
3:見せしめで死んだ女性とこの藤丸六香は匂いまで含め完全に同じだが、彼女もガルシアのようにクローンなのだろうか?
[備考]
参戦時期はガルシア28号の心臓を移植した龍星についていって、不殺の精神を教えられた後です。
【黒須@仮面ライダーW】
[状態]裂傷、混乱
[装備]なし
[道具]基本支給品、装甲車@星のカービィ(アニメ)、マシンガン(仮面ライダーW)ランダム支給品0〜1
[行動方針]
基本方針:目に入る邪魔者は殺す
1:うああああ犬が装甲車を破壊しているっ
2:クソっこんなところを怪物(バイラス・ドーパント)に襲われたらひとたまりもねえ
[備考]
参戦時期は11話でバイラスに襲われる直前です。
装甲車@星のカービィ(アニメ)は破壊されました。
※見せしめで死んだ人間と全く同じ人物と出会ったことには、とにかく全員殺す気でいたため一切気付いていません。
[状態]裂傷、混乱
[装備]なし
[道具]基本支給品、装甲車@星のカービィ(アニメ)、マシンガン(仮面ライダーW)ランダム支給品0〜1
[行動方針]
基本方針:目に入る邪魔者は殺す
1:うああああ犬が装甲車を破壊しているっ
2:クソっこんなところを怪物(バイラス・ドーパント)に襲われたらひとたまりもねえ
[備考]
参戦時期は11話でバイラスに襲われる直前です。
装甲車@星のカービィ(アニメ)は破壊されました。
※見せしめで死んだ人間と全く同じ人物と出会ったことには、とにかく全員殺す気でいたため一切気付いていません。