紅き月が輝く下、平安京に異形の影が佇んでいた。
右半身が凍てつく氷。
左半身が燃え盛る炎。
相反する属性を半身に持つ左右非対称のその姿を持つ者の名は、氷炎将軍フレイザード。
かつて地上征服を目論んだ大魔王バーン率いる六大軍団の一つ、氷炎魔団の団長の地位を持つ魔物である。
いや、持っていたと言う方が正しいだろうか。
右半身が凍てつく氷。
左半身が燃え盛る炎。
相反する属性を半身に持つ左右非対称のその姿を持つ者の名は、氷炎将軍フレイザード。
かつて地上征服を目論んだ大魔王バーン率いる六大軍団の一つ、氷炎魔団の団長の地位を持つ魔物である。
いや、持っていたと言う方が正しいだろうか。
「………あの時オレは確かに死んだはずだ。だというのにオレがこうして生きているとは………あのムカつく悪魔のガキ二人が甦らせたとでも言うのか?」
あのバルジ島での死闘の末、勇者ダイとその仲間達の手により還付なきまで破れ去り、最後には魔影参謀ミストバーンに捨て駒扱いされた上でその命を絶たれたフレイザード。
彼の一年足らずの生涯はそこで幕を下ろしたはずだったが、気がつけば見知らぬ場所に連れてこられ二人の悪魔に殺し合いを強要されているという状況。
ご丁寧にも参加者に付けられる首輪は自身の核(コア)に巻き付けられているのを彼は把握していた。
彼の一年足らずの生涯はそこで幕を下ろしたはずだったが、気がつけば見知らぬ場所に連れてこられ二人の悪魔に殺し合いを強要されているという状況。
ご丁寧にも参加者に付けられる首輪は自身の核(コア)に巻き付けられているのを彼は把握していた。
「ナメやがって、クソがあああ!!」
自身の生殺与奪を未知の相手に握られているという事実に怒りを隠しきれず、フレイザードは近場にあった建物に火炎と氷結の呪文をそれぞれ放った。
だが焼き尽くされ、凍て尽くされるはずであった建物は彼の思う以上の被害を出さず未だに原型を留めるに至っている。
だが焼き尽くされ、凍て尽くされるはずであった建物は彼の思う以上の被害を出さず未だに原型を留めるに至っている。
「………クッ、やはりこの首輪のせいで力が抑えられてやがるのか! どこまでもムカつく奴らだぜ、あのガキ共ぉ!!」
強すぎる力を持つ者を弱体化させる首輪。
まるで自身が以前ダイ達との戦いで使用した氷炎結界呪法そっくりではないか。
違いと言えば抑制の起点が二本の塔か首輪かという点だが、それは今はいい。
逆に考えれば「あの二人は自身をはじめとする参加者に反抗され、本気を出されると抑えられる自信がない」という裏返しなのではないか?
だとすればこの首輪さえ何とかすれば、奴らを叩きのめす事も不可能ではないはず。
そう判断したフレイザードは天に昇る紅き月を見上げ、どこかで見ているであろうメフィスとフェレスに宣言するように叫んだ。
まるで自身が以前ダイ達との戦いで使用した氷炎結界呪法そっくりではないか。
違いと言えば抑制の起点が二本の塔か首輪かという点だが、それは今はいい。
逆に考えれば「あの二人は自身をはじめとする参加者に反抗され、本気を出されると抑えられる自信がない」という裏返しなのではないか?
だとすればこの首輪さえ何とかすれば、奴らを叩きのめす事も不可能ではないはず。
そう判断したフレイザードは天に昇る紅き月を見上げ、どこかで見ているであろうメフィスとフェレスに宣言するように叫んだ。
「いいぜぇ、お前らが始めたこのゲーム、乗ってやろうじゃねえか! だがこのオレが最後まで貴様らの言いなりになると思うなよ!? 他の連中を皆殺しにした上でこのふざけた首輪を必ず外し、地獄よりも恐ろしい目に合わせてやるからなぁ! ウ〜〜〜〜ッヒャヒャヒャッ!!」
あの悪魔二人の言っていた「どんな願いでも叶える」という発言の真偽は定かではない。
だがもし本当なら、今以上の力を手にいれた上で元の世界に帰還することも可能なはず。
そうすれば憎きダイ達を葬り去り、これまでの失態を帳消しにし新たな栄光と共に魔王軍に復帰できる。
その暁には自身を陥れたミストバーンも必ず葬り去るーーーーー
だがもし本当なら、今以上の力を手にいれた上で元の世界に帰還することも可能なはず。
そうすれば憎きダイ達を葬り去り、これまでの失態を帳消しにし新たな栄光と共に魔王軍に復帰できる。
その暁には自身を陥れたミストバーンも必ず葬り去るーーーーー
かくして、勝利のみを貪欲に求める炎と氷の魔人は、平安京に集められた命を狩り尽くすべく歩みを進めたのだった。
果たして彼の行く末にあるのは地獄か、それともーーーーー
果たして彼の行く末にあるのは地獄か、それともーーーーー
【フレイザード@DRAGON QUEST ダイの大冒険】
[状態]:健康、主催への怒り
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:優勝した上で主催を葬り、力を手に入れて帰還する
1:参加者を見つけ次第殺す
2:首輪を外す手段も平行して探す
[備考]
※参戦時期は死亡後からです
[状態]:健康、主催への怒り
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:優勝した上で主催を葬り、力を手に入れて帰還する
1:参加者を見つけ次第殺す
2:首輪を外す手段も平行して探す
[備考]
※参戦時期は死亡後からです
「………おいおいマジで何なんだあの怪人、間違いなくヤバい奴だろ!?」
フレイザードが立ち去った後、物陰から顔を出した一人の男がいた。
空に昇る月と同様の赤いスーツに身を包んだ姿は、単純に形容するならば「ヒーロー」と呼んで遜色ないものだった。
空に昇る月と同様の赤いスーツに身を包んだ姿は、単純に形容するならば「ヒーロー」と呼んで遜色ないものだった。
彼の名はキタキュウマン。
福岡県北九州市で活動するローカルヒーローであり、同市の観光大使にしてかつて株式会社悪の秘密結社の手から福岡を守り抜いたヒーローチーム「ドゲンジャーズ」の一員でもある。
そんな彼がこの殺し合いの舞台である平安京において取った最初の行動はーーーーーー
福岡県北九州市で活動するローカルヒーローであり、同市の観光大使にしてかつて株式会社悪の秘密結社の手から福岡を守り抜いたヒーローチーム「ドゲンジャーズ」の一員でもある。
そんな彼がこの殺し合いの舞台である平安京において取った最初の行動はーーーーーー
「………とりあえずあいつはあっちの方角に行ったな。よし!私はあっちに行くか!」
逆方向への逃走だった。
「どう考えてもあんなバケモノ私の手には負えないからな。ここに連れてこられたもっと強くて正義感に溢れた参加者達に退治してもらうのが賢明だろう。できればそんな面々とは脱出の為にお近づきになりたい!私が戦わない為にも!」
全文読み返しても明らかにヒーローらしからぬ発言を息を吐くように排出したキタキュウマンは、うんうんと頷きながら歩みを進め始めた。
繰り返し説明するが、彼はヒーローである。
ただし彼は常日頃から「身体が硬いから」「スーツに傷が入るから」などと言って一切戦おうとせず、怪人との戦闘は他のドゲンジャーズのメンバーや弟のキタキュウマンメタルに任せきり。
必殺技は「詮索と悩み相談」と公言し、主にやることは自身のtwitterにおける飯テロという始末。
終いには最近ドゲンジャーズの公式SNSアカウントを凡ミスにより凍結させてしまい謝罪会見させられたばかりなのだ。
それでもたまーーーに戦闘に参加する時はあるが、その時は戦いも終盤だったり自身の尻に火がついた時くらいである。
そんな前代未聞のヒーローの彼だが、twitterのフォロワー数は8万人を越え、福岡では知らぬものはいない人気者なのだから世の中は分からないものである。
ただし彼は常日頃から「身体が硬いから」「スーツに傷が入るから」などと言って一切戦おうとせず、怪人との戦闘は他のドゲンジャーズのメンバーや弟のキタキュウマンメタルに任せきり。
必殺技は「詮索と悩み相談」と公言し、主にやることは自身のtwitterにおける飯テロという始末。
終いには最近ドゲンジャーズの公式SNSアカウントを凡ミスにより凍結させてしまい謝罪会見させられたばかりなのだ。
それでもたまーーーに戦闘に参加する時はあるが、その時は戦いも終盤だったり自身の尻に火がついた時くらいである。
そんな前代未聞のヒーローの彼だが、twitterのフォロワー数は8万人を越え、福岡では知らぬものはいない人気者なのだから世の中は分からないものである。
「それにしてもあの二人、優勝したらどんな願いでも叶えるとか言ってたが、あれ絶対嘘だな。この手のネタで何のリスクもなく普通に願いを叶えてもらったパターンなど見たことがないし、こんな首輪をつけて戦わせる時点で私達の命を何とも思ってない証拠だ」
そんな彼も腐ってもヒーローの心は人並みにはあった。
罪もない少女の見せしめによる死に様まで見せられては「ローカル何もしないヒーロー」「歩く休戦協定」「修羅の国福岡県の恥」「何しにキタキュウマン」などと異名された彼でもそりゃ流石に動いた。
ここでガチで逃げ出したら、薬剤戦師オーガマンに「むんず」されてボコボコにされるレベルでは済まないだろう。
罪もない少女の見せしめによる死に様まで見せられては「ローカル何もしないヒーロー」「歩く休戦協定」「修羅の国福岡県の恥」「何しにキタキュウマン」などと異名された彼でもそりゃ流石に動いた。
ここでガチで逃げ出したら、薬剤戦師オーガマンに「むんず」されてボコボコにされるレベルでは済まないだろう。
「おい、さっきからちょっとくどいぞナレーション。話が進まないから少し控えろ」
若干メタ発言しつつ、キタキュウマンはしばらく歩いた後、ある建造物を見つけた。
「……何で平安京にこんなものがあるんだ? あいつら世界観とか考えてないだろ」
それは定食屋だった。
どっからどう見ても現代建築である。
まあ日光江戸村や京都の映画村だってあくまで資料を基に作られた場所なので、そういう感じで雑に作られたのだろう。
そう自分を納得させつつ、キタキュウマンは偵察がてら定食屋の中に入っていった。
どっからどう見ても現代建築である。
まあ日光江戸村や京都の映画村だってあくまで資料を基に作られた場所なので、そういう感じで雑に作られたのだろう。
そう自分を納得させつつ、キタキュウマンは偵察がてら定食屋の中に入っていった。
「いただきます!」
数分後、キタキュウマンは食事を始めていた。
といっても別に店に店員がいた訳ではなかった。
店内がもぬけの殻なのを知った彼は今後の為に自身に支給されたアイテムを確認していたのだが、その中にあったのが『グルメテーブルかけ』という望みの料理が名前を言えば出てくる夢のような道具と知り、早速使ってみたのだ。
「いやあ、まさに私の為にあるような支給品じゃないか。地獄に仏とはまさにこの事だな。あの子供二人も随分と粋なことをしてくれるが、さては私のファンだな? さて、では早速」
といっても別に店に店員がいた訳ではなかった。
店内がもぬけの殻なのを知った彼は今後の為に自身に支給されたアイテムを確認していたのだが、その中にあったのが『グルメテーブルかけ』という望みの料理が名前を言えば出てくる夢のような道具と知り、早速使ってみたのだ。
「いやあ、まさに私の為にあるような支給品じゃないか。地獄に仏とはまさにこの事だな。あの子供二人も随分と粋なことをしてくれるが、さては私のファンだな? さて、では早速」
自分を殺し合いに連れてきた二人をべた褒めするという他の参加者から殴られそうな行為をしつつ、キタキュウマンは支給品の中にあった自分のスマホを料理に向けるといつも通りに撮影を始めた。
流石は飯テロマンである。
流石は飯テロマンである。
「………………おい、全くネットに繋がらないじゃないか! これではtwitterが出来ない!おのれメフィスとフェレス、こんなものを支給しておきながらこの私をコケにするような真似をするとは許さん!! 必ず倒してみせる!!」
だが、やはりというかなんというかSNSを利用する事は叶わず、飯テロは未遂に終わり手の平を大回転させて怒りを露にするキタキュウマンだった。
「とにかく、あの二人を倒して殺し合いを止めるには仲間を集めて首輪を外すのが賢明だが………」
あいにく電話もLINEも繋がらない状況では頼りの弟やドゲンジャーズの仲間達にも連絡が取れないし、そもそもこの偽平安京がどこにあるのかも皆目見当がつかない。
となればこの会場に連れてこられた面々を説得するしかないが、誤って血気盛んな参加者に声をかければ無駄に戦うはめになりかねない。
なるべく戦わないように友好的な参加者に声をかけ、協力してもらわねば。
となればこの会場に連れてこられた面々を説得するしかないが、誤って血気盛んな参加者に声をかければ無駄に戦うはめになりかねない。
なるべく戦わないように友好的な参加者に声をかけ、協力してもらわねば。
「まあ幸い私にはこれがある。渡された食料に限りがある以上、必ず腹を空かせた参加者が現れるはず。そこでイケメンの私が食べ物と共に救いの手を差し伸べれば快く仲間になってくれるはずだ。偉大な絵本作家の先生も言っていたが『真のヒーローとは飢えた者に施しを与える者だ』とな!流石は私だ!」
良いことを言っているようだが要はグルメテーブルかけで出した食べ物を出しに仲間を集めようという魂胆である。
繰り返し言っておくが、彼はヒーローである。
誰が何と言おうとヒーローである。
繰り返し言っておくが、彼はヒーローである。
誰が何と言おうとヒーローである。
「さて、そうと決まれば腹ごしらえを済ませておくか。私のようなイケメンともなれば慌てて行動したりはしないのだ」
こうして、片や闘志に満ち溢れた者。
片や絶対戦いたくない者が、殺し合いの地で真逆の考えのもと動きだしたのだった。
二人の行動により、この平安京は炎上するのか、それとも凍結するのか。
それはまだ神のみぞ知る所である。
片や絶対戦いたくない者が、殺し合いの地で真逆の考えのもと動きだしたのだった。
二人の行動により、この平安京は炎上するのか、それとも凍結するのか。
それはまだ神のみぞ知る所である。
【キタキュウマン(滝 夕輝)@ドゲンジャーズ】
[状態]:健康
[装備]:キタキュウマンスーツ@ドゲンジャーズ、キタキュウマンのスマホ@ドゲンジャーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜1、グルメテーブルかけ(残り使用回数19回)@ドラえもん
[思考・状況]
基本方針:何とか殺し合いから脱出する
1:まずは仲間を探す、私が戦わない為にも!
2:首輪をどうにかできる奴を探す
3:ヤバそうな相手がいたら逃げる
4:twitterが出来ない………
5:本当にヤバい時は………戦わなきゃ駄目か?
[備考]
※参戦時期はドゲンジャーズナイスバディ1話冒頭の謝罪会見の後です。
※グルメテーブルかけの回数制限に気付いていません。
[状態]:健康
[装備]:キタキュウマンスーツ@ドゲンジャーズ、キタキュウマンのスマホ@ドゲンジャーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜1、グルメテーブルかけ(残り使用回数19回)@ドラえもん
[思考・状況]
基本方針:何とか殺し合いから脱出する
1:まずは仲間を探す、私が戦わない為にも!
2:首輪をどうにかできる奴を探す
3:ヤバそうな相手がいたら逃げる
4:twitterが出来ない………
5:本当にヤバい時は………戦わなきゃ駄目か?
[備考]
※参戦時期はドゲンジャーズナイスバディ1話冒頭の謝罪会見の後です。
※グルメテーブルかけの回数制限に気付いていません。
【キタキュウマンスーツ@ドゲンジャーズ】
キタキュウマンが装備しているスーツ。
1945年に八幡東区の鉄工所で製作された戦時中の兵器「無敵特攻服」が前身であり、2013年に滝夕輝に発見された物を謎の企業ノルトノイン社が改造した事により今の姿となった。
防御力に関しては抜群であり、キタキュウマンの「身体が硬い」は半分はこのスーツの耐久力の事を指している。
支給品ではない。
キタキュウマンが装備しているスーツ。
1945年に八幡東区の鉄工所で製作された戦時中の兵器「無敵特攻服」が前身であり、2013年に滝夕輝に発見された物を謎の企業ノルトノイン社が改造した事により今の姿となった。
防御力に関しては抜群であり、キタキュウマンの「身体が硬い」は半分はこのスーツの耐久力の事を指している。
支給品ではない。
【グルメテーブルかけ@ドラえもん】
見た目は普通のテーブルかけだが、これを敷いて食べたい料理を言うとその料理が瞬時に出てくる夢のような道具。
現実に存在しない料理や動物の餌すら出すことが可能。
今回は回数制限が定められており、使えるのは最大20回まで。
見た目は普通のテーブルかけだが、これを敷いて食べたい料理を言うとその料理が瞬時に出てくる夢のような道具。
現実に存在しない料理や動物の餌すら出すことが可能。
今回は回数制限が定められており、使えるのは最大20回まで。
【キタキュウマンのスマホ@ドゲンジャーズ】
キタキュウマンが愛用するグレーカラーのスマホ。
何の変哲もないスマホだが、キタキュウマンがこれを持てばあらゆる意味で無敵になる。
当然ながら通話やSNSは使えないが、それ以外の機能は問題なく使用可能。
キタキュウマンが愛用するグレーカラーのスマホ。
何の変哲もないスマホだが、キタキュウマンがこれを持てばあらゆる意味で無敵になる。
当然ながら通話やSNSは使えないが、それ以外の機能は問題なく使用可能。