超賢者といえば、何を隠そう俺のことだ。世界各地を回り、人々を脅かす魔物たちを討伐するにつれ、俺はそう呼ばれるようになった。今やその名は遥か遠い海の先まで知れ渡っている。それに、自慢じゃねえが世界を救ったパーティーのひとりでもある。下手に天使だとか女神だとかとコネクション持っちまったせいで世界を終わらせようとしていた堕天使ってやつをぶっ飛ばす羽目になっちまった。まあ、俺の魔力がありゃ楽勝だったがな。ぶっちゃけ、俺がいたから救えた世界だよ。
ただ、特に努力しなくてもなんでも出来ちまう人生。少しばかりイージーモードすぎたかな……ってのは感じている。俺の心の奥にはぽっかりと穴が空いちまった気がしてならなかったよ。
あとはその穴を埋めるために日々を送ろうと思った。俺の実力に着いて来れない仲間とはお別れし、世界を旅しては強いやつを求め魔物を倒し続け――図らずも、闇雲に腕に磨きをかけ続けていた。そしてついに俺は、もはや成長の見込みが無いほどに賢者の道を極めてしまった。
そして各地を転々としていた俺の噂を聞きつけたか、かつての冒険の仲間から声をかけられたのはそんな時だった。
『お久しぶりです。あの……もしよかったらですけど、"転生"してみませんか?』
『転生?』
『はい。ある職業の道を極めた人が、もう一度、身も心も一新して一からやり直せる、というものなのですけど……。』
『……なるほど。悪くないな。』
『そう言ってくださると思っていました!』
『ああ、よろしく頼む。お前も……来れるといいな。この高みまで。』
『あ……はい。頑張ります。』
『ところで、ダーマに行けばいいのか?』
『はい。よかったら一緒に行きましょうよ。実は私、いい修行場所知ってまして。バトルマスター、ちょうど今から8回目の転生なんです。』
『ん?ㅤ蜂が……何だって……?』
そうして俺は、もう一度賢者の道を極め直すことになった。ダーマ神官に言われるがままに目を閉じて、初心を思い出しながら祈りを捧げ、そして、目を開いたその時――俺は首輪を嵌められていた。
「えっ……殺し合いが……えっ? そんでレベルは……1!?」
どうやら不幸にも、転生とやらは完了していたようだ。
「まさか……ダーマ神官に嵌められたのか!? 強くなるために訪れた者の力を奪って、そして力を奪ったやつ同士、闘技場で殺し合わせるとかいう筋書きか?」
もしや、俺に転生を勧めてきたあの守護天使もグルだったのか? だけど天使ながらに人間性だけは信頼出来るアイツが、意図的にそんなことに俺を巻き込んだとは思えない。おそらくはダーマ神官と、メフィスとフェレスとやらが共謀してのやり口だろう。
何にせよ、人々が殺し合う空間に、レベル1で放り込まれたことは事実のようだ。
「ひとまず、レベル1じゃ優勝なんて夢のまた夢だ。誰かを倒してレベルを上げれば……」
そこまで考え、ぶんぶんと首を横に振った。
「……違う。仮にも俺は世界一の超賢者だ。こんな悪魔の催しに乗るなんて、そんなこと死んでもしないさ。」
幸い、記憶までレベル1になったわけじゃない。高等呪文を扱う魔力は無いが、それまでに身に付けた特技は頭の中に宿っている。
「メフィスにフェレスだったな……? アイツらぶっ飛ばして、殺し合わずに帰還してやる。そんで……その後はあのダーマ神官、覚えておけよ?」
メフィストフェレスなら何十匹も狩ってきたんだ。俺ならきっと、やれるだろうさ。
【男賢者@ドラゴンクエストIXㅤ星空の守り人】
[状態]:健康 レベル1
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ帰り、ダーマ神官をボコボコにする。
1:何とか人を殺さずレベルを上げる方法はないものか……
[状態]:健康 レベル1
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ帰り、ダーマ神官をボコボコにする。
1:何とか人を殺さずレベルを上げる方法はないものか……
[備考]
さとりスキルは100です。他はお任せしますが、ダーマのさとりは制限されています。
さとりスキルは100です。他はお任せしますが、ダーマのさとりは制限されています。