「だから言ったのに…全体の後始末なんて押し付けられたら、最期には必ず燃え尽きるんだって。でもそれが、あの英霊が目指した理想の姿なんでしょうね」
―――ある女神の言葉より、引用
○ ○ ○
紅蓮の夜空、血染めの月に照らされる古都
そこにいたのは、錆びた鉄の如き男。錆びついた黒肌は過去との決別の証、忘れ去られた残滓
「――またしても、面倒なことに巻き込まれたものだ」
男にとってはいつものことだ。無名の執行者。正義を為すために虐殺をも為すモノ。錆びた鉄心、腐り果てた硝子。ただ与えられた事柄をこなし、実行する
「―――」
執行者の記憶に残っているのは、最後のセラフィックス職員を『処理』し、天体室の破棄に向かおうとした事
直後、飛ばされた先には赤い夜に染まった平安京、殺されたのはカルデアのマスターとその付き添いのサーヴァント一体
直後、飛ばされた先には赤い夜に染まった平安京、殺されたのはカルデアのマスターとその付き添いのサーヴァント一体
「……俺には関係ないことか」
だが、それが支障となることはない。これが殺し合いだというのなら止めるだけのこと
そこに何があり、何が行われようとも錆び付いた執行者にはなんら関係のない話でしか無い
そこに何があり、何が行われようとも錆び付いた執行者にはなんら関係のない話でしか無い
「こいつは使えそうだ」
無造作にデイバッグの中身を漁り、見つけた武器の一つを取り出す
ベレッタM93R。4977年当時のイタリアで要人警護等の用途で使われることが多かった自動拳銃
服の下に隠せるサイズでかつ高い制圧力を持ち、シンプルだが効率良く作業できるという点では執行者には都合のいい武器であった
ベレッタM93R。4977年当時のイタリアで要人警護等の用途で使われることが多かった自動拳銃
服の下に隠せるサイズでかつ高い制圧力を持ち、シンプルだが効率良く作業できるという点では執行者には都合のいい武器であった
最低限の武器を確保した。次に手に入れるべきは情報。この赤い夜は何のためか、何のために平安京が選ばれたのか、首輪の情報、手に入れるべき情報は多数ある
「………」
「っ!?」
「っ!?」
人の気配を感じた。曲がり角に隠れているが、その気配は何かに震えている。察するに銃を取り出した所を見られ、勘違いされたか
「――出てこい。でなければ―――」
警告の言葉。その手にベレッタを持つ。相手が殺し合いに乗っている訳で無ければ積極的な殺害をするつもりはない。何より弾の無駄遣いだ
「……!」
動揺か、それとも恐怖か、相手側が近づいてくる気配はない。ならば仕方がないと、曲がり角へ向かい、気配の主に銃口を向ける
銃口の先には、膝を地に付けた一人の年端も行かない少女の姿があった
○ ○ ○
「大丈夫、後は私が何とかする」
それが、私が覚えている唯一の記憶
「私は乃木園子。あなたは鷲尾須美。あの子は三ノ輪銀」
それは、私が覚えていた唯一の言葉
「三人は友達だよ。ズッ友だよ」
それは、私が唯一覚えていた、たった一つの大切なものだ
「私は死なないから。後でまた会えるから」
その光景は、まるで桜のように輝かしくて、暖かくて
「ちょっと、行ってくるね」
それだけは、忘れたくなかった
○
「誰だ、貴様?」
「あ……」
「あ……」
執行者は、目の前にいる名の知らぬ少女に問いかける。足の様子を見るに、何かしらの障害で歩けないらしいと見受けられる。少女の顔には、恐怖の表情以上に戸惑いの感情が大きく感じられる
「私、わたしは……だ、れ……?」
少女は言ってしまえば、記憶喪失であった。しかも、自分の名前すらもわからない程に。それに加え両足不随と来た
「……」
呆れ、向けた銃を降ろして腰に仕舞う。執行者もまた、過去の記憶をほとんど思い出せぬ程に摩耗している
同族嫌悪、とまでは行かないがそれでも執行者が呆れる理由としては十分だ
同族嫌悪、とまでは行かないがそれでも執行者が呆れる理由としては十分だ
「……でも、死にたくなんて、ない」
「――何故だ?」
「――何故だ?」
執行者は氷の如く冷たい声で記憶喪失の少女に問いかける
「約束、してくれたから。あの子―――」
その言葉は、身体を震えながらも振り絞って出た言葉は、紛れもない真っ直ぐな言葉
あの時自分を助け、どこかへ行ってしまった■■■■(名前も知らないあの子)との、約束
あの時自分を助け、どこかへ行ってしまった■■■■(名前も知らないあの子)との、約束
「―――そうか」
無名の執行者は、その一言と共に沈黙する。生存欲求こそあれど、この時点ではまだグレーとしか言いようがない
(さて、どうするか)
執行者は思考する、目の前の少女をどうするか。彼女の命の灯がどうなるか、嗤う鉄心に委ねられた
○ ○ ○
過ぎ去りし時を求めて、二度とそれは戻らない
犯した罪も後悔も、描いた理想も、望んだ願いも全ては満開の花の如く散華して
忘却の彼方に、彼女は辿り着いた。その蕾、枯れ散るか、咲き乱れるか
無名の鉄心は、新たなる戦場に辿り着いた。その果て、何を知るか
【エミヤ〔オルタ〕@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:ベレッタM93R@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]
基本:殺し合いの主催者を処理し、殺し合いを止める
1:まずは情報がほしい
2:この娘をどうするか……?
[備考]
※参戦時期はコラボイベント『深海電脳楽土SE.RA.PH』第四幕『沈める森の美女』でマーブル・マッキントッシュを殺害した後
[状態]:健康
[装備]:ベレッタM93R@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]
基本:殺し合いの主催者を処理し、殺し合いを止める
1:まずは情報がほしい
2:この娘をどうするか……?
[備考]
※参戦時期はコラボイベント『深海電脳楽土SE.RA.PH』第四幕『沈める森の美女』でマーブル・マッキントッシュを殺害した後
【■■■■■(鷲尾須美)@鷲尾須美は勇者である】
[状態]:両足不随、記憶喪失、困惑
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:ここは、どこ……? わたしは、だれ……?
1:……死にたくない
[備考]
※参戦時期は『鷲尾須美は勇者である(アニメ版)』6話から、記憶を失い乃木園子と別れた直後
[状態]:両足不随、記憶喪失、困惑
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:ここは、どこ……? わたしは、だれ……?
1:……死にたくない
[備考]
※参戦時期は『鷲尾須美は勇者である(アニメ版)』6話から、記憶を失い乃木園子と別れた直後