【腑破十臓】
[名前]腑破十臓(ふわ-じゅうぞう)
[出典]侍戦隊シンケンジャー
[異名]
[声優]唐橋充
[性別/年齢]男性/二百歳以上
[一人称]俺 [二人称]貴様 [三人称]
「ここに来て…いや、この時を待ってか…裏正ァァァァアア!」
はぐれ外道が一人。
血祭ドウコクが率いる外道衆とは馴れ合わず、ただ戦いにのみ生きる孤高の人斬りにして、人が外道となった半妖のアヤカシである。そのため、外道としては珍しく人間体が存在している。
人間の頃は死病に侵された妻帯者であったが、強さを求める人斬りであり、骨の髄まで強い者と斬り合うのが愉しみであった。
自分の妻の魂が閉じ込められた刀と知りながら、裏正で人を斬り続け、情に流される事も無く、ただただ戦いを求めて斬り合うのが彼の本性である。
現世ではシンケンレッド・志葉丈瑠に並々ならぬ執着を寄せており、彼との一騎打ちを望み続けた。
血祭ドウコクの「縛り」の力によって行動が制限されたり、筋殻アクマロと共に行動したり…など諸々の出来事があったが、やはり最後にはシンケンレッドと斬り合うことになった。
シンケンレッドとの劫火の中の戦いにて、左足に刺さった裏正を抜こうとするも、妻の情念の深さゆえ、その刃を抜く事は出来ず、そのまま劫火に飲み込まれて死す…という壮絶な最期を遂げる。
[外見]
中の人の身長は五尺九寸(百七十八センチメートル)。非常に痩せこけているように見える。
髪は長く、口髭や顎鬚をはやした浮浪者のような風貌。当世風ではなく、いかにも、乱世の名もなき武者といった感じ。
内側から黒、赤、白の順の衣装を着ており、白い上着は特に状態が悪く、ボロボロの布きれを被っているように見える。
また、数珠の首飾りをつけている。
[性格]
正真正銘、斬ることにのみ興味を持つ悪魔である。命そのものを軽視しており、自分の命が危険に晒されれば晒されるほど楽しむ性格をしている。人間であった頃も、死病に侵されながら嬉々として人斬りをやっている。自分の命を大事にしたうえで、尊い命を奪おうとするドウコクやシタリなどの外道衆とは対照的。
容赦の二文字はなく、甘い相手は容赦なく断ち切り、強い者と戦う事を最大の行動原理とする。戦いを愉しみ、嬉々として人を斬る性格だが、最大の行動原理はやはり強い者と骨の髄まで斬り合う事であり、それを邪魔する者を斬ることはあれど、無暗に人前に出て他人を斬りまくるような事は現代ではしていない。
人らしい情はひとかけらもなく、かつての妻の魂が封じ込められているという刀で二百年も人を斬り続けるほど冷徹である。
また、共に行動していたはずのアクマロも容赦なく斬っており、彼の恐ろしい性格が垣間見える。作中では改心などせず、元は人間でありながら外道以上に外道らしい戦いへの執着を見せていた。
一方、源太の寿司を食べた時には作中の登場人物で唯一美味いと褒める場面もあった。
[他キャラとの関係]
志葉丈瑠は好敵手と認め、斬り合う相手である。十臓は彼が持つ心の歪みなどにも戦いの中でいち早く気付いた人間でもあった。いざという時は戦いのために彼を助けることも。ただ彼が仲間との絆を重視しはじめ、自分の命を守るような戦い方をするようになった際は「つまらん」と言って、一時的に興味を失った。
池波流ノ介とは特に目立った絡みはないものの、敵対心は持っているに違いない。
梅盛源太は作中で彼の寿司を食べて感激した事もあり、その縁で源太が戦いをためらった事もあったが、十臓は彼に対しても冷徹であり、邪魔をしようとした時には斬りかけている。
血祭ドウコクもおよそ敵対といっていい関係だろう。ドウコクの方は特に強く彼に怒りを感じている一方、十臓がドウコクに対して目立った敵対心を持つことはなかったが、十臓にとっては不利益な存在であることには違いない。
筋殻アクマロは、一時期行動を共にしていたものの、十臓にとって利益をもたらすからにすぎず、最終的には利用価値がなくなり、非常にあっさりと切り捨てた。
[能力]
高い剣術力を持っており、ドウコクとも鍔迫り合いを繰り広げるほどだったが、シンケンレッドには早い段階で敗北を喫している。乗馬能力もある模様。
察しが良く、あらゆる人間の本性を見抜く姿も多く見られ、丈瑠の正体、裏正の正体にまでいち早く気付いている。
さらには、封印の文字についても外道衆がほぼ全員知らない状況下で知っており、作中では最大の情報通と思われる。
グルメ(源太談)。
はぐれ外道衆であるため、ドウコクの「縛る」力の影響は弱いが、それでもしばらく動けなくなる。二の目はなく、水切れも起こさない。
以下、変身ロワにおけるネタバレを含む
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開示する |
腑破十臓の本ロワにおける動向
基本情報
初登場 |
016:戦いの狼煙 |
最終登場 |
071:Kは吠える/永遠という名の悪魔 |
参戦時期 |
第九幕『虎反抗期』以降、丈瑠を標的と定めた後 |
スタンス |
マーダー(強者優先) |
変身回数 |
怪人体(2) |
所持品 |
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支給品 |
昇竜抜山刀、まねきねこ、特殊i-pod |
参加者関係表
名前のみの情報
説明
第一回放送まで
戦うことだけを己の快楽とするはぐれ外道。
序盤からの参戦である彼はホテルでシンケンブルーこと池波流ノ介と遭遇。裏正の代わりに支給されていた昇竜抜山刀を構えて、シンケンレッドとの戦いを邪魔しようとする流ノ介を簡単に打ち破る。
そのままとどめを刺そうとしたが、そこに高町なのはが乱入してきたことで戦いは一時中断。しかしすぐに再び流ノ介となのはを斬ろうとするが、既に邪魔が出来なくなったと判断して十臓はその場を去る。そして、本来なら少し先の未来で会うはずの梅盛源太と出会い、彼の作る寿司を食べて絶賛。
源太や彼の同行者である天道あかねと行動していた時、大道克己の変身する仮面ライダーエターナルが現れた。シンケンゴールドに変身したと共に立ち向かうも、エターナルの戦闘力とあらゆる攻撃を防ぐ性質を持つエターナルローブの特性により、次第に追い込まれていく。
だが、そんな相手だからこそ一対一で戦いたい。そう思った十臓は源太とあかねを逃がし、一人でエターナルに立ち向かう。しかし消耗した彼に勝ち目などなく、手首を斬られて昇竜抜山刀を落とした隙を突かれ、必殺の一撃を受けてしまった。
自らの死と共にエターナルが近づくのを見て、十臓は笑みを浮かべる。仮面ライダーエターナルもいずれ地獄に堕ちて、その時にまたいくらでも斬り合いができる。そんな期待を胸に抱くと同時に、彼の体は昇竜抜山刀によって貫かれた。
殺し合いを楽しんでいたはずなのに、なんと最後は成行きとはいえ人を二人も助けるという活躍を見せた(しかも、片方は本来なら敵であるはずのシンケンジャーのメンバー)。
死んでしまった流ノ介は十臓を危険視していたのに対して、生き残った源太は彼を義理堅い男と思い込んでしまっている。流さん涙目だ。
称号:【外道英雄(げどうのえいゆう)】
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最終更新:2014年03月12日 14:34