その1
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homuhomu_tabetai
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20XX年…某大学のほむ種研究である衝撃の発見があった
研究家「なんてことだ…まどまどは…10年前に比べて明らかに退化している……!!」
まどまど…ほむ種の中でピンク色の髪にリボンを付け、フリルの服を着た可愛らしい種類のことを指す。
野生の中で弓を使い、翼を使って空を飛べる非常に珍しい種だ。
同種には長いピンク色の髪に白いフリルの服を着た白まどがおり、ほむ種最強と呼ばれている
研究家「飼いほむなどが増え、ほむ種を見かける機会も増えた…だからこの事に誰も気づかなかったんだ」
しかしそのまどまどに今、異変が起きている
研究家「飼いまどは予め危険がないように翼と弓を取った状態で家庭に運ばれる…だが」
そう言って今回のサンプルまど達を見る
ペットまど「マドー」ガヤガヤ
野生まど「ウェヒヒ」ユミナシ ツバサナシ
…そう、なんと最近のまどまどは獲物を狩る弓も大空を飛び回る翼も備わっていないのだ。
これでは本来獲物となる生物を狩れず、空を飛んで獲物を追いかけ回すこともできないのだ。
それだけではない…本来天敵から身を守る手段でもあったその2つがないと言うのはほむほむの様にただ食われるだけの存在に成れ果てるのだ
研究家「このままではいけない…今手を打たねばまどまどは近い未来に絶滅する!」
そして…ここにまどまど再生プロジェクトが幕を開ける
………
……
…
まずはまどまどが退化した原因から調べなければいけない…
研究家「まずは外見での違いだが…」
飼いまど「マドー!」フクトラレ
野生まど「マドドォ!」スッパダカ
…だが外見での違いは見られない…つまり野生まどには翼の跡が見られないのだ
研究家「なら他に違いがあるはず」オペジュンビ
飼いまど「マッギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」オナカパックリ
野生まど「ホムラチャァァァァァァァァァン!!!!!!!?????」ナイゾウマルミエ
中身の方でも特に変わりがない。
それはまどまどが矢に付ける微弱な毒を作り出す器官が存在しない裏付けだ
研究家「なんという事だ…いや、この個体達が偶然この形なのかもしれない」
………
……
…
飼いまどs「マ…ヒ…」アタマパックリ
野生まどs「マ…」ゼンシンバラバラ
しかし結果はどれも同じであった…
研究家「何故だ…何故こうも変わってしまった」
部下「あの…もしかしたら飼い主のもとから逃げ出した野良が野生化して繁殖したのでは?」
部下の出した仮説は一見ありそうに思える…だが
研究家「それは無い…野良はあくまでも野良なんだ」
そう、野良まどはどんなに頑張っても人間の生活圏内からは出れず、野生として自然の中で生きるのは不可能なのだ
研究家「そうなると…遺伝子レベルで異常でも起きているのか?」
………
……
…
部下「結果が出ました!まさに睨んだ通りです」
部下が持ってきてくれた資料…そこには遺伝子研究家に依頼したまどまどの遺伝子に関するレポートが入っていた
研究家「なんという事だ…因果の糸がほとんど無くなっているじゃないか…」
ほむ種の遺伝子は人の遺伝子に酷似しているが独特の配列を持つため"ほむゲノム"という名前で呼ばれている。
ほむ種にはそれぞれの特別な配列があり、それによりほむほむやまどまどといったほむ種に分かれている。
そして因果の糸とはまどまどの持つほむゲノムの配列であり、一つの遺伝子に他の遺伝子が絡み付くように重なるためそう呼称されている。
しかし…レポートによると因果の糸は以前から見たら数が激減していると報告された
研究家「因果の糸がないまどまどはほむほむとほとんど変わらない…つまりただ姿の違うだけのゴミに成り下がっているんだ!」
そう…因果の糸という特別な遺伝子を持ったからこそ他より優れたほむ種として繁殖していた。
それがないならほむ種としての最低…つまりほむほむと同等に成り下がるのだ
研究家「このままではダメだ…なんとしてもまどまどを昔の様に戻すんだ!」
………
……
…
しかし…何故因果の糸が減ったのかが分からないことには調べようがなく、時間だけが無情に過ぎる。
そんなもどかしい日が続いたがある日…
部下「分かりました!因果の糸が減った原因が!」
遂に話が動き始めた
研究家「原因はなんだったんだ?環境か?それとも病気なのか?」
部下「いえ、原因は…ほむほむです」
………
……
…
部下が持ってきてくれたレポート…それにはほむほむのほむゲノムには因果の糸を解く配列があり、これによりまどまどは因果の糸を減らし、遂にはほむほむと同等にまで退化してしまったと某国研究で実証されていた
部下「ほむほむ…食料かストレス発散の道具程度にしかならないのに生態系まで狂わすなんて…」
部下が思わず愚痴を漏らすが…これで我々のやることは決まった
研究家「今から国内の野生まどを捕まえよう!そして…昔のまどまどの姿を取り戻すんだ!」
………
……
…
まどまどs「マド…マド…」ギュウギュウ
今回の研究資金…それの大半を導入し、多くのほむ種が群生する見滝原で野生のまどまどを草の根を掻き分ける勢いで捕獲した…恐らく取りこぼしが無ければ一匹も残っていないであろう
ほむほむs「マドカァ!マドカァァァァ!!」
…このほむほむ達はおまけで捕まえたが後で使用するからしばらくは生かしておく
研究家「まずはまどまどの本来持つ本能を引き出すぞ」
部下「はい!」
………
……
…